劇場公開日 2020年2月21日

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「ある種のホラー並みに怖い」スキャンダル コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ある種のホラー並みに怖い

2020年2月23日
iPhoneアプリから投稿

米FOXのメディア王、最高経営責任者(CEO)のロジャー・エイルを、元キャスターのグレッチェン・カールソンがセクハラで訴えた事件を、シャーリーズ・セロンがプロデュースして映画化。

日本におけるセクハラよりひどく、女性キャスターへの性交の強要!
応じれば出演させ、拒否すればクビか左遷という露骨なことを何十年も行ってきたと暴露する内容。
2017年にロジャーが亡くなっているとはいえ、高額示談金を伴う和解の末に、守秘義務契約を結んだ経緯を考えると、なかなか斬り込んていて……
というか、ある種のホラーでしたよ。
組織の独裁者、こわい!

実際のキャスターの印象に近づけるような細かな特殊メイクで、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーが変身しているのも大きな見どころ。

カズ・ヒロ(辻一弘)が特殊メイクで参加し、オスカーでメイクアップ&ヘアスタイリング賞を取ったのも記憶に新しい。
彼のインタビューの翻訳騒動で、映画タイトルの印象が薄くなったかもと思いつつ、これ見逃さないようにした方がいい一本だと思いました。

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コージィ日本犬