ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
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「インドの9・11」
時に映画は、重要なニュースとなり得る
感動し、涙したが、ずしっと重苦しい思いが湧き上がってきた
テロリストの少年が怒りの感情も発せず、無機質に機関銃で無関係の人を殺していく。まるで、伸びた雑草を電動ノコギリで刈っているようであった。
貧しい少年を洗脳して殺人マシーンに仕立てたテロリストの幹部に激しく憤りを感じた。無垢な少年テロリストの命も、関係のない罪なき人の命も目的のために奪ってしまう。何重にも罪深い。
救いなのは、利他の心を持つ人たちであった。陣頭指揮しながらも、家族のいる部下を思いやる料理長。貧弱な装備で突入した地元警察の警察官、脅されも客を守るために銃でうたれることを選択したロビーの女性スタッフ。
全編にわたって緊張感が続き、テロの恐ろしさを感じる映画だった。助かった人に安堵し、犠牲になった人の魂が救われることを祈った。
価値観、違和感
恐怖・怒り・緊張感・臨場感がMIXされた映画。
『ホテル・ムンバイ』鑑賞。
*出演*
デブ・パテル
*感想*
令和の時代に入ってからこんなにスリルを味わったのは初めて。5つ星高級ホテルが突如としてイカれたテロリスト達に占拠され、ホテルの従業員たちが客を逃がす為に奮闘する脱出劇。
登場人物の背景描写はあっさりとしてるが、テロリスト側の残虐なテロ行為がめちゃめちゃリアル。それにしてもあまりにも酷い。
テロリスト達は容赦なく、淡々と従業員や客の人々を銃殺し、その描写は残酷。クソ野郎やケダモノとかほざいてましたが、その台詞、そっくりそのまま返します。人の命を何だと思ってるんだ!ホントに許せない。これが実話だなんて…未だに信じられない。。
それにしても、警察がだらしない。来るのが遅すぎるだろ…もっと早く来いよ!警官がたったの2人だけで、弾数も少ないし、見てるこっちもイライラしました。
占拠されたホテルの中に従業員はお客様のために逃がす為に残り、恐怖心から逃げる従業員もいました。残った従業員はまさに「戦士」ですね。
恐怖と緊張感、臨場感がハンパじゃなかった。凄かった…
「LION」にも出演されてたデヴ・パテルの演技も素晴らしかった。テロに怯えながらもお客様の為に勇気を出して、脱出させる所が凄い。
総じて、めちゃめちゃ怖かったです。こんな臨場感を味わえたのは久しぶりでした。。
テロは絶対に許さない!
現実が虚構を追い越した時代のダイハード
かなり怖い映画
キレイごとにするなよ
2008年11月に起きたムンバイ同時多発テロのうち、タージマハル・パレス・ホテルでの出来事を描いた話。
駅やレストランの爆破を切っ掛けとして始まり直ぐに事件勃発前のホテルの描写に、後はひたすらホテルでの出来事をみせて行く展開。
犯人、客、従業員、の殆どのキャラや演出にチープさを感じてしまい緊迫感が足りない。
そのせいでドラマにもイマイチ引き込まれないしテンポもイマイチ。
強烈で悲惨な実際の出来事がベースなだけに、それでも響いてくるものはあったけど、それはそういうテロ事件だったからでこの作品の凄さではないよね。
事件そのものよりもホテルの従業員をヒーロー的にみせている感じがわざとらしく感じてしまい鼻につくし重さを感じられなかった。
そこにある危機
史実を元にした映画と言うことで
事前に予習してから観に行きました
全体的には史実に忠実に、いかに間隙を突かれた
テロだったか、客とホテルの従業員が直面した現実を
シビアに描いていたと思います
ダイハード的な展開を予想していましたが
この映画にジョン・マクレーンはいません
図式的には5つ星ホテルのホスピタリティ
vsイスラム原理主義テロリストでしょうか
デブ・パテル演じるアルジュンも敵をバッタバッタ
倒すヒーローでなく、身重の妻のために精一杯働く
ホテルマンの使命感で立ち向かいます
テロリストに対してでなく、風貌でテロリストと
混同して怖がる客に対して勇気を持って立ち向かう姿
には感銘を受けました
表情で本当に良い演技をする俳優さんですね
テロリストの描写に関しても
ハリウッドのアクション映画に良くあるステレオタイプな
絶対悪でなく、所々テロに加担した経緯が垣間見える
演出は新鮮に感じました
少年兵が命じられるまま凄惨に殺害していくシーンは
突き刺さるものがありました
イデオロギーが理解を妨げ憎しみを煽り
場合によってはテロ(暴力)を引き起こし憎しみは連鎖する
この現実に対しては怒りを持って立ち向かわなければ
テロリストの思うままになるという気持ちを改めて
持つことが出来ました
テロ行為に意義を与えてはいけないんですね
現実に日本でこれほどのテロが起こったときに
どんな対応が出来るかと言う点から考えると
やはり間隙を突かれてしまうのかなとも思いました
色々考えさせられる映画でした
おすすめしたいです
学びました
R15
これが実話ベースの映画とは…
2時間、銃声と悲鳴が響き渡り無残な映像がスクリーンに映し出されます。テロの映像に目が行きがちですが、作品に登場する人達に注目。地元の警官、ベビーシッター、ロシア人実業家ワシリー(宿泊客)…皆、臆することなく職務を全うする。(ワシリーについては後半の緊迫したシーンで元職が明らかになり「ああ、なるほど」と思いました。)特にお客様を迷うことなく凛として守り通した従業員達はサービス業に従事する者の鏡。ホテルの宝です。最初から最後まで緊迫感と恐怖、悲しみ…いろいろな感情が入り交じり体の震えと涙が止まりませんでした。本当に素晴らしい作品。
観終わったあとかなり体力を消耗していると思うのでこれから観る予定の方は体調が良い時にどうぞ。
「凄かった!」の一言に尽きる!
【「お客様」の命を守るために、テロの恐怖に立ち向かったホテルマン達の矜持に深く頭を垂れる。】
冒頭のムンバイのターミナル駅から始まる無差別テロのシーンの緊迫感・臨場感が物凄く、観ていて手に汗握るし、正直辛い。
が、綺麗ごとに聞こえるだろうが、テロの脅威に晒されている現在に生きるからこそ、辛く悲しいが、目を背けずにしっかりと見なければいけない作品であると腹決めする。
悲惨なシーンが多い中、沁みるシーンも多い。
・シク教徒(劇中の字幕ではシーク教徒と表示)であるアルジュン(デヴ・パテル)が負傷した客を止血するために、シク教徒の大切なモノを躊躇なく使う場面
・総料理長(アヌバム・カー:良い)が、従業員を集め、”皆にも愛する家族がいるだろう、家に帰っても恥ではない”と告げた際、殆どの従業員が逡巡しながらも、決然とした表情でホテルマンとしての想いを現す場面
・パニックに陥った白人女性に語りかけるアルジュンの言葉
・テロリストの一人の少年が電話で親に対し、話す内容・・・・、彼らも同情の余地はないが、ある意味被害者である。
<許し難いのは、遠隔地からジハードの名を借りイスラムの貧困層の少年達をテロに走らせたブルという男(少年テロリスト達への指示が声のみで頻繁に流れる)である。未だ捕まっていないという事実にも・・。>
このテロにより亡くなった方々の半数が、タージマハルホテルの職員だったというエンドロールのテロップを観て、涙が出た。(時折、宿泊していたので・・。)
<元ロシアの特殊部隊の要職におり、アフガン戦争を体験したと思われるジェイソン・アイザックス演じるワシリー(VIPの一人、最初はいけ好かない奴だったが・・)が祈りを呟く客の一人に”止めろ、それが全ての元凶だ・・・”と呟いたシーンが忘れられない。>
記録映画‼️
事件を追体験するような映画
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