ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
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時に映画は、重要なニュースとなり得る
ただただ凄惨な事件でしかない。
事件の詳細知らずに鑑賞したけど、金銭的な貧富の差、情報の貧富の差がもたらした惨劇だろう。
前提として、何があろうと殺人は許されない。「神は偉大」と唱えればなんでも許されるわけではない。何がジハードだ、とも思う。ただ、日本で平和に過ごす自分には決して理解できない現実があるのだと思う。
殺戮された客、従業員は被害者だが、首謀者に操られテロを起こした青年たちもまた、被害者であろう。その点において、この事件は救いがない、悲しい事件だ。
「お客様は神様です」って日本でもよく言うけど、レベルが違すぎて、不謹慎ながら笑ってしまった。
感動し、涙したが、ずしっと重苦しい思いが湧き上がってきた
テロリストの少年が怒りの感情も発せず、無機質に機関銃で無関係の人を殺していく。まるで、伸びた雑草を電動ノコギリで刈っているようであった。
貧しい少年を洗脳して殺人マシーンに仕立てたテロリストの幹部に激しく憤りを感じた。無垢な少年テロリストの命も、関係のない罪なき人の命も目的のために奪ってしまう。何重にも罪深い。
救いなのは、利他の心を持つ人たちであった。陣頭指揮しながらも、家族のいる部下を思いやる料理長。貧弱な装備で突入した地元警察の警察官、脅されも客を守るために銃でうたれることを選択したロビーの女性スタッフ。
全編にわたって緊張感が続き、テロの恐ろしさを感じる映画だった。助かった人に安堵し、犠牲になった人の魂が救われることを祈った。
価値観、違和感
136本目。
銃声が生々しく緊張感がはしる。
近くの席をチラッと見ると目頭押さえてる。
うん多分それが普通の反応なんだろう。
宗教とかはね、面倒臭いからあれだけど神っていう便利だなと。
たけしが言ってたかと思うけど神を使う事により、思考がショートカット。
便利だけど怖い。
あと日本人だったら、どう行動するのかなと。
ホテル再開してる画も出たけど、何か追悼って感じでもないし、ずっと頭の中がクエスチョン。
恐怖・怒り・緊張感・臨場感がMIXされた映画。
『ホテル・ムンバイ』鑑賞。
*出演*
デブ・パテル
*感想*
令和の時代に入ってからこんなにスリルを味わったのは初めて。5つ星高級ホテルが突如としてイカれたテロリスト達に占拠され、ホテルの従業員たちが客を逃がす為に奮闘する脱出劇。
登場人物の背景描写はあっさりとしてるが、テロリスト側の残虐なテロ行為がめちゃめちゃリアル。それにしてもあまりにも酷い。
テロリスト達は容赦なく、淡々と従業員や客の人々を銃殺し、その描写は残酷。クソ野郎やケダモノとかほざいてましたが、その台詞、そっくりそのまま返します。人の命を何だと思ってるんだ!ホントに許せない。これが実話だなんて…未だに信じられない。。
それにしても、警察がだらしない。来るのが遅すぎるだろ…もっと早く来いよ!警官がたったの2人だけで、弾数も少ないし、見てるこっちもイライラしました。
占拠されたホテルの中に従業員はお客様のために逃がす為に残り、恐怖心から逃げる従業員もいました。残った従業員はまさに「戦士」ですね。
恐怖と緊張感、臨場感がハンパじゃなかった。凄かった…
「LION」にも出演されてたデヴ・パテルの演技も素晴らしかった。テロに怯えながらもお客様の為に勇気を出して、脱出させる所が凄い。
総じて、めちゃめちゃ怖かったです。こんな臨場感を味わえたのは久しぶりでした。。
テロは絶対に許さない!
現実が虚構を追い越した時代のダイハード
現代のダイハードにはマクレーンはもちろん警察官すらいない。
襲われた人たちはただ隠れ、逃げる。
そんななかにでも折り込まれる人間ドラマに脚本の完成度の高さを感じた。
悪の書き方もまさに現代的。
本当の悪は安全な遠くから指示をするだけ。
これが事実に基づく話と言うことに戦慄する。
テロや銃乱射が頻発する今、必見の映画ではないだろうか?
かなり怖い映画
ハリウッドのアクション映画だったら殺人描写は見慣れているが、この射殺シーンは怖い。
テログループが普通の従業員やホテル客を淡々と銃殺するのだが、全く罪悪感がない。
これが日本で起きたらと思うと、ホテルに泊まれなくなるかも。
そして、ホテルの従業員たちの勇気ある行動、日本のホテルマンたちに出来るのだろうかと言ったら、少し失礼になるのだろうか。
キレイごとにするなよ
2008年11月に起きたムンバイ同時多発テロのうち、タージマハル・パレス・ホテルでの出来事を描いた話。
駅やレストランの爆破を切っ掛けとして始まり直ぐに事件勃発前のホテルの描写に、後はひたすらホテルでの出来事をみせて行く展開。
犯人、客、従業員、の殆どのキャラや演出にチープさを感じてしまい緊迫感が足りない。
そのせいでドラマにもイマイチ引き込まれないしテンポもイマイチ。
強烈で悲惨な実際の出来事がベースなだけに、それでも響いてくるものはあったけど、それはそういうテロ事件だったからでこの作品の凄さではないよね。
事件そのものよりもホテルの従業員をヒーロー的にみせている感じがわざとらしく感じてしまい鼻につくし重さを感じられなかった。
そこにある危機
史実を元にした映画と言うことで
事前に予習してから観に行きました
全体的には史実に忠実に、いかに間隙を突かれた
テロだったか、客とホテルの従業員が直面した現実を
シビアに描いていたと思います
ダイハード的な展開を予想していましたが
この映画にジョン・マクレーンはいません
図式的には5つ星ホテルのホスピタリティ
vsイスラム原理主義テロリストでしょうか
デブ・パテル演じるアルジュンも敵をバッタバッタ
倒すヒーローでなく、身重の妻のために精一杯働く
ホテルマンの使命感で立ち向かいます
テロリストに対してでなく、風貌でテロリストと
混同して怖がる客に対して勇気を持って立ち向かう姿
には感銘を受けました
表情で本当に良い演技をする俳優さんですね
テロリストの描写に関しても
ハリウッドのアクション映画に良くあるステレオタイプな
絶対悪でなく、所々テロに加担した経緯が垣間見える
演出は新鮮に感じました
少年兵が命じられるまま凄惨に殺害していくシーンは
突き刺さるものがありました
イデオロギーが理解を妨げ憎しみを煽り
場合によってはテロ(暴力)を引き起こし憎しみは連鎖する
この現実に対しては怒りを持って立ち向かわなければ
テロリストの思うままになるという気持ちを改めて
持つことが出来ました
テロ行為に意義を与えてはいけないんですね
現実に日本でこれほどのテロが起こったときに
どんな対応が出来るかと言う点から考えると
やはり間隙を突かれてしまうのかなとも思いました
色々考えさせられる映画でした
おすすめしたいです
学びました
平和ボケしている私達日本人が世界を学ぶのにいい映画だと思います。
とても哀しくて理不尽で、ただ怖かったです。
でもこれは現実に起こった事。
正に事実は小説より奇なり、残酷なり、なのです。
でも真実を知るという大切な意味では、観て本当に良かったです!!
R15
ウェルカムトゥ、トラウマホテル
強烈な映画。すげえ恐かったです…。
何故こんなにも恐いのかを考えてみたところ
テロリストたちの容赦無さ、話の通じ無さ(文字通り英語も喋れないのだ!)、音がデカい、バックパッカーが出てくるんだけど旅先でこんなん巻き込まれたらと想像してしまう、挿し込まれる当時のニュース映像、テロリストそこにいるぞ志村後ろ!的なカメラ演出のうまさ、
あたりでしょうか
実話ベースなので、マクレーン刑事もジャッキーも出てきません。とにかくリアル
海外旅行に行く前は見ないほうがいいと思いますよ。マジで
これが実話ベースの映画とは…
2時間、銃声と悲鳴が響き渡り無残な映像がスクリーンに映し出されます。テロの映像に目が行きがちですが、作品に登場する人達に注目。地元の警官、ベビーシッター、ロシア人実業家ワシリー(宿泊客)…皆、臆することなく職務を全うする。(ワシリーについては後半の緊迫したシーンで元職が明らかになり「ああ、なるほど」と思いました。)特にお客様を迷うことなく凛として守り通した従業員達はサービス業に従事する者の鏡。ホテルの宝です。最初から最後まで緊迫感と恐怖、悲しみ…いろいろな感情が入り交じり体の震えと涙が止まりませんでした。本当に素晴らしい作品。
観終わったあとかなり体力を消耗していると思うのでこれから観る予定の方は体調が良い時にどうぞ。
「凄かった!」の一言に尽きる!
事実に基づいた作品と言うことでリアル感と緊張感が凄かった!
出だしから最後まで息が抜けない作品。
観賞後は自分がその場にいた様な気持ちからの解放感がハンパ無し。
心地よい疲労感は満足度が高かった証でしょうか。
ホテルマンの方々のプロ意識もハンパ無し!
「お客様は神様」という言葉は世界共通語なのか?気になるところ。
ホテルマンのアルジュンと料理長のコンビが凄く良い。
料理長に惚れてしまいそう(笑)
終盤は実際の映像と思われるシーンもありリアル感が倍増。
あのホテルにいつかは泊まりたいです( ´∀`)
【「お客様」の命を守るために、テロの恐怖に立ち向かったホテルマン達の矜持に深く頭を垂れる。】
冒頭のムンバイのターミナル駅から始まる無差別テロのシーンの緊迫感・臨場感が物凄く、観ていて手に汗握るし、正直辛い。
が、綺麗ごとに聞こえるだろうが、テロの脅威に晒されている現在に生きるからこそ、辛く悲しいが、目を背けずにしっかりと見なければいけない作品であると腹決めする。
悲惨なシーンが多い中、沁みるシーンも多い。
・シク教徒(劇中の字幕ではシーク教徒と表示)であるアルジュン(デヴ・パテル)が負傷した客を止血するために、シク教徒の大切なモノを躊躇なく使う場面
・総料理長(アヌバム・カー:良い)が、従業員を集め、”皆にも愛する家族がいるだろう、家に帰っても恥ではない”と告げた際、殆どの従業員が逡巡しながらも、決然とした表情でホテルマンとしての想いを現す場面
・パニックに陥った白人女性に語りかけるアルジュンの言葉
・テロリストの一人の少年が電話で親に対し、話す内容・・・・、彼らも同情の余地はないが、ある意味被害者である。
<許し難いのは、遠隔地からジハードの名を借りイスラムの貧困層の少年達をテロに走らせたブルという男(少年テロリスト達への指示が声のみで頻繁に流れる)である。未だ捕まっていないという事実にも・・。>
このテロにより亡くなった方々の半数が、タージマハルホテルの職員だったというエンドロールのテロップを観て、涙が出た。(時折、宿泊していたので・・。)
<元ロシアの特殊部隊の要職におり、アフガン戦争を体験したと思われるジェイソン・アイザックス演じるワシリー(VIPの一人、最初はいけ好かない奴だったが・・)が祈りを呟く客の一人に”止めろ、それが全ての元凶だ・・・”と呟いたシーンが忘れられない。>
記録映画‼️
11年前に起きた悲惨なテロの記録映画。
当日ニュースで見た記憶があるが、その詳細はこの映画で知りました。
勇敢なホテルマンへの感謝と若いテロリストを洗脳した指導者への怒りを禁じ得ません‼️
武器や権力による過激な行動がこれから少なくなる事を祈っております‼️
来年の国際的祭典時に何も起こらないことも祈っております‼️
事件を追体験するような映画
先行試写会にて鑑賞。
実話に基づいての映画ですが、事件については特に知識もない状態での鑑賞です。
結論としては、とにかく凄まじい映画です。
事件を追体験しているかのような感覚で、あまりの緊迫感で見終わったあとの疲労感がすごいことになっていました。2時間があっという間です。生々しい、グロい直接的な描写はそんなにありませんが、あまりにも凄惨な事件で見てるのが辛くなるほどでした。こんな酷い事件があったなんて本当に恐ろしいです。
楽しい映画ではありませんが、一見の価値は間違いなくあると感じました。多くの人に見て頂きたいです。銃撃が多いので、より緊迫感が出る劇場での鑑賞をお勧めします。
この事件の被害者は…。
相変わらず素晴らしい演技をする、デヴパテルさん。
彼の演技にぞっこんでした!
この映画は、実話のテロ事件を元にしています。
インドのムンバイで無差別テロが発生し、100人以上の死傷者が出てしまった痛ましい事件。
テロを起こしたのは、まだ年端もいかない青年たち。
イスラム教徒の教えを信じ、首謀者の男の指示に従い確実に人を殺していきます。
イスラム教徒でない人は、殺しても構わないという言葉を信じ、銃を発射する姿が恐ろしい…!
何時間もホテルを乗っ取り、従業員やお客を次々に殺していく、その非人道的な行動に圧倒されっぱなしでした。
対するホテルの従業員は、お客様は神様という教えを胸に、最後までお客様を守り続けます。
いつ何時、犯人に出くわすかわからない恐怖の中、何時間も不安な時を過ごす…。
想像しただけで怖い…。
そんな不安でいっぱいの中、常にお客様のために全力を尽くしたのが、デヴパテルさん演じるアルジュン。
彼の迅速かつ的確な指示によって、数多くのお客様を安全な場所に避難誘導します。
こんな素晴らしい人がホテルの従業員だったらどんなにいいか…。
不安なおばあさんが安心できるよう、優しい言葉をかけてあげる姿。
怪我をした女性を救う為に、危険な道を進んで行く姿。
どれを取っても彼の良さがたくさん感じられました。
また、彼を取り巻く周りの従業員も素敵。
お客様のために最後まで指揮をとり続けた、料理長の勇気ある行動に感激しました。
テロという非人道的な行為は本当許せませんが、それ以上に許せないのは、この事件を企んだ首謀者。
無線で指示をとり、人質の苦しむ声を聞くことが快楽だという、狂った奴の企みが許せませんでした。
実際に事件を起こしたのは、まだ10代の若者たち。
イスラム教の教えを信じ、首謀者の男に洗脳されてしまった悲しい犯人…。
テロを起こしたのは、彼らですが実は犯人達もこの事件の被害者なんだという気がしてなりません…。
神の楽園が待っていることを信じて自爆していった犯人達。
そして、いまだに行方をくらましている首謀者。
遣る瀬無い気持ちが胸いっぱいに込み上げてくる、悲しい終わり方でした…。
このホテルを最後まで守り続けた従業員たちの勇敢な行動がいつまでも語り継がれていくことを願います。
素晴らしい試写会をありがとうございました(^^)
勇気あるホテルマンの姿を記録するという製作意義は理解。が…
2008年にムンバイで起こった同時多発テロのことはなんとなく覚えているが、その実情の悲惨さにまず驚く。
勇気あるホテルマンたちの姿を記録するという製作意義は感じられるし、犯人側の哀しい事情なども知ることができるなど、観るべき理由はある。
ただ、『クーデター』もそうだったが、主人公側がとことんまで追い詰められていく様は辛いものがある。
事実を極力歪曲せず伝えることに徹したのは評価できるが、まぁこれでもかと死人が出るわ出るわで、観ていてゲンナリしてくるし、とにかく終始緊迫感に苛まれるため、ノドもカラカラになり、かなり体力が削られる。
残酷描写を容赦なく入れてくるあたり、この監督は相当なドSとみた。
いい映画なのは確かだけど、やっぱり個人的には『エクスペンダブルズ』や『エンド・オブ~』シリーズのような、問答模様の強さでテロリストを殲滅していくカタルシスたっぷりな映画が好み。
多分チャック・ノリスだったら10分足らずでテロリストを一掃できたろう。
あと、ぜひともタランティーノに『イングロリアス・バスターズ』のように、ホテルマン側が反撃に打って出るリベンジバージョンを作ってほしいところ。
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