ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
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恐怖の時間を目撃
123分の上映時間があっという間。それくらい無駄のないストーリー展開、緊張とスリルに満ちた場面の連続。スクリーンに釘付けだった。
宿泊客たち、そして彼らを守ろうと決意するホテルマンたちの行動にスポットを当て、一応、テロリストの少年たちの止ん事無き事情にも触れつつ、でも許されることのない行為の行く末、恐ろしい時間をスクリーンを通じて共有させられた。
様々な国の宿泊客数十人を一堂に集めた状態で、それを統率することなんてほぼ不可能。それぞれがそれぞれの考え方を持っているし、優れた指揮者がいるわけでもなく、ホテルのスタッフの言うことについて、自分の方が正しい、自分の思うように行動したい、そういう考えを持つ人は当然出てくる。勝手な行動は見ていて歯がゆくもやむを得ない。が、それゆえ危険にさらされるリスクも。
直ちに救出される可能性も薄く希望も持てない、困難極まる状況下でも決して諦めることなく宿泊客を守ろうとするホテルマンたちの心には胸を打たれる。
それほど昔ではない2008年。インドで実際にあったこの事件は記憶になかったが、本当に恐ろしい映像体験をした。最後は涙溢れて止まらない。
悲劇すぎるが過度なヒーロー劇でなくとても響く
そういえばあった!くらいに記憶の中でも風化してしまっている約10年前の事件。
人の命って何なんだっけ?と思わせるくらい洗脳された若者がいとも簡単にホテルの客や従業員をマシンガンで惨殺していく。地元警察はほぼ無力、特殊部隊はデリーから13時間後につけるかどうかと銃の前に無力すぎる人々がどう時間を過ごすかどう逃げるか、また殺されてしまうかのパニックムービー。。
ホテルの従業員は勇気ある行動を取るが、過度にヒーローという映し出し方もしなかったのである日突然こんな地獄なシチュエーションに巻き込まれるという人生の読めなさとともに日々を大事に生きようと思わせてくれる。
ものすごい緊張感
前知識なしで観たら度肝を抜かれました。
何度も目を逸らしてしまった……。
人が簡単に、バタバタと殺されていく。
行くか?留まるか?
隠れるか?逃げるか?
選択肢が死に直結してしまう極限状態。
正解は誰にも分からない。
でも決断しなければならない……。
これが実際にあった事件だとはなんとも言えない……。
後半はあまりの辛さに泣けてきてしまったが、観て良かったです。
今年、観るべき映画の一本だと思います!!
こんな悲惨で衝撃的な事件だったとは!(◎_◎;)
終始自分も宿泊客になったかのような緊迫感と臨場感が凄まじ過ぎて固まってしまうほどマジに恐怖を感じました。
アカデミー賞獲るんちゃう!?
間違いなく今年、観るべき映画の一本だと思います!!
職務を全うするホテルマンの勇気に敬意を表すると共に犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。
☆4.6
実話と思いたくない作品
とにかく観てるのが辛かったです
でもこうやってこのテロ事件を知る事ができる観るべき作品でした
余計な音がなく、ホテルの中に放り込まれたように感じる緊張感がラストまで続きます
淡々と人を銃で撃つまだ若いテロリストたちですが、彼らの背景も描かれているので、自分たちで判断ができない操られている彼らも被害者なのだと思えます
彼らが言う「神のために」、ホテルの従業員の人たちが言う「お客様は神様です」、同じ神のために戦う対比が、さらにテロリストの彼らを悲しく思わせられました
特殊部隊がなかなか来ない広大なインド、ずっと「お願い、助かって」と思いながら観ていました
ハリウッドのアクション映画のようにヒーローがあっという間に悪者をやっつけて一件落着にならない現実、このテロ事件でのヒーローたちはごく普通に働く普通の人々、エンドクレジットの前のテロップには涙でした
犠牲になるかもしれない覚悟で宿泊客を助けた従業員の人たち、実際に犠牲になった従業員の人たち、そんな立派な人たちのためにも世界で二度とこんな事が起こらない事を願うばかりです
救いようのない問題
宗教、テロ、貧困、格差。
様々な問題が映画のあちらこちらに散りばめられてて、苦しくなる。
テロ実行犯が悪いのか?
テロを操る主犯格が悪いのか?
世の中の仕組みが悪いのか?
重いテーマを背景にしつつ、最初から最後まで緊張しっぱなしで、疲れた。
ホッとするのは家族とのつながりだけ。
高級ホテルは従業員も高級だった
十年ちょっと前に、インドのムンバイで起きたテロ事件を題材にした作品だそうです(ムンバイってどこだよ、と思ったら、ボンベイのことだった)。
実話ベースですが、そうでなくとも、サスペンスの佳作として見て損はありません。
そして、サスペンス的なハラハラドキドキの他にも、見どころは山盛りです。利用客のために逃げずに残ったホテルマン、ずるい大人に利用されている実行犯の少年たち、テロリストとは一緒にされたくないムスリムの女性などなど。
映画では分かりにくかったけど、タージマハル・ホテルでの犠牲者は、利用客よりも従業員のほうが多かったそうです。ここは強調すべき点だったと思います。上司から「逃げても責めない」と言われた従業員たちが残ると宣言する場面は、胸が熱くなりました。
ちなみに、その場面で「Guest is god.」と言っていました。「お客様は神様です」なんて言うのは日本人だけかと思っていたので驚いたのですが、あとで調べたら、インドには昔からある(三波春夫も生まれていない、はるか昔からあった)概念のようで、二度びっくりでした。
今年暫定一位
今年見た映画の中で一番良かったかも。
閉鎖された空間での恐怖感は凄まじかった。
一昨年にムンバイのタージマハールホテルには行っていたので、より緊迫感を味わったのかも。
良くあるアメリカ映画のように
事件が収束して救われた人が家族と喜び合うシーンで終わるのでは無く、
襲う人達にも最後の最後まで細かい表情を映してテロを起こす側だけに責任があるとは思えないのが印象的だった。
迫力感動の連続
期待してなかったけど、すんごい良かった。
どうせ、テロに立ち向かうイエメン俳優の物語だろーぐらいの思いで観たが、完全に期待を裏切ってくれました。
物語の背景にある国、宗教的対立、貧民出身者の苦悩を垣間見ることができましたし、実話という事で脇役一人一人さえ強く印象に残る。当時の事件の様子をリアルに想像させてくれるだろからか。
あまりグロすぎず、わかりやすくテロの内容を知ることができた。
2時間の中で息つく暇もなく、普段はトイレ我慢しない自分も、限界まで我慢して最後まで見切った。
みなさん、殺人シーンは多いけど、勇気をだしてみてください。
生々しい…。
貧富の差や宗教の違いはあれテロは許されるものではないなー、と改めて痛感。実話ベースだから襲撃シーンも容赦なく進むし同情なし。しかしながら無慈悲なテロ集団もいれば命がけでホテルの宿泊客たちをまもる丸腰のホテルマンたちの対比が強烈。
見応えたっぷりなあっという間な二時間だった。
ホテル・ムンバイの戦士たち
異教徒を無差別に殺戮することを神の意思だと信じマシンガンをぶっ放す少年テロリストたち。極度の恐怖に陥り逃げ惑う外国人宿泊者たち。そして、仕事の延長線上の責務として身体を張ってゲストの身を守ろうとするホテルマンたち。
事件のあと、もし日本だったら、忌まわしい記憶として建物は即刻解体され、ホテルは廃業もしくは倒産する憂き目にあうだろう。それがホテル・ムンバイは、テロリストに屈せず身を挺した彼らを讃えるのだ。素晴らしいではないか。
見終わったあとの空虚感
テロリストっていとも簡単に海からあんな風に現れるんだ…というところから始まり…
リュック背負ってタクシーつかまえて…
インドの雑多な街並み、淀んだ空気、駅の人混み…
一つ一つのシーンに心奪われてしまいました。
そこからはとにかく銃声に耳を塞ぎたくなったし、ドキドキしたし、胸が締め付けられ苦しくなりました。
合間で実際のシーンも取り込まれていたんでしょうか
悲惨で辛くて悲しすぎました。
テロもそう戦争もそう…だーれも得しない。
損しかなくて悲しみしか残らない。
虐げられたムスリムの人たちの辛かった感情もあるんだろうけど、だからといってこんなことするべきじゃない…
そんなこと考えながら映画館を出て、日本の平和なショッピングモール内を歩く人たちとすれ違うと…言葉にできない空虚な感情があらわれて何とも言えない余計に辛い気持ちになりました。
最後の主人公がボーッとした表情での帰路シーン、インパクトありました。
無事に生きてて良かった…せめて奥さんとお嬢ちゃんに再会するところまでを見せて欲しいと願った私の想いは叶いました。救われました。
今月オススメの映画のひとつ
テロは身近な恐怖であり日本人も他人事ではない。この映画にはアクションヒーローな登場しない。凄まじい殺戮と犯人の容赦ない姿勢がホテルの従業員やお客を追い詰めていく。
もし自分がその場にいたらどんな行動を取るか考えさせられる。犯人は最初から交渉する姿勢は一切なく人質を取る姿勢すら殆ど見せない。とりあえず目に入った人を次々と撃ち殺していくのである。そのようなテロリストを目の前に正しい選択肢は殆どあるはずもなく運が良ければ助かる、運が悪ければ見つかれば助からない。絶望的で恐怖に包まれたホテルムンバイでの従業員のプロ意識が本当に素晴らしい。
非常に心臓に悪い映画だが見る価値は十分にある。
アーミー・ハマーが(TДT)
実際に起きたインドでのテロ事件を元に描いているのだけど、宗教、人種差別、家族愛等々を盛り込んで二時間飽きさせない作品でした。
ロシア人男性が、アーミー・ハマーの奥さんにやたらと優しくしていたから、何か理由があるのかと思っていたけど、そうでもなかった(単に美人だから?)。
で、肝心のアミハマさんはあまり活躍しないうちに撃たれてしまうし、そう言えば先日観た「荒野の誓い」でのシャラメも、流れ弾に当たって死んじゃって・・・
「君の名前で僕を呼んで」コンビも、楽園の外に出るとやはりキツかったのね・・・と、しみじみしてしまった。
リアル
信仰の自由により、裕福な異教徒という理由だけで、無慈悲に人が殺されていく…。現実、ヒーローが現れるわけではなく、逃げるしかない状況がリアルで恐ろしかった。そして、そんな映画でも、隣にいた知らない女性はポップコーンをバリバリ食べてて怖かった…。
勇気と希望をいただきました
これがフィクションならあんまりなんでしょうか。
事実ですから、凄いことです。
ホテルマンの命をかけた行動にとても感銘をうけて感動しました。
自分の不幸や危険なんて、何ほどでも無いと、思わせてくれる、本当にためになる映画でした。
反面、宗教の恐ろしさを痛感しました。
殺人鬼を作り、操作する最高のツールなんですから。
イスラムだけでなくキリストも全部そうです。
だから、神も悪魔も全て人間なのですね。
動物に善と悪の区別もないわけですから。
テロは他人事ではない!
平和ボケしてる自分が鑑賞中かなり衝撃を受けた作品。
見る前はホテルルワンダみたいなイメージ。
ポスターの青年がテロの中、大活躍する映画な印象だったが見事に裏切られた。
主役や、ヒーローはいない。危険なテロの中誇りを持って逃げずにお客を優先する姿に心を打たれた。
たくさんのホテルマンが犠牲になったようで、ご冥福をお祈りします。
この映画のよいところはテロリストの人間性が強くでていて元々貧しい少年達が家族の為やアラーの神様の為と言う大人の口車に乗せられてしまっているであろうところまで描かれていたところ。決して感情移入はできないが貧しい少年達が一つの強い決意で起こした行動はたくさんの犠牲者をうみ、戦争中の日本も天皇を神として同じような感じだったのかな?と少し思った。
1つ気になったのは、劇中でてくるアメリカ人とインド人のカップルの旦那。
行動は全てが裏目にでてますよ!!
赤ちゃん連れて右往左往。
あっさり捕まり、死亡フラグを自ら立てていく
うーん悪手。
タージマハルホテル、一度は泊まってみたいですね。
YouTubeみて平和ボケしてる日本人の皆様にみてもらいたいです。
なんてったってもうすぐオリンピックですからね。
世界でこんなテロがあったってことは記憶しててほしいと感じさせられました。
戦いを挑むことだけが勇敢ではない
ムンバイで実際に起きたテロをベースにした物語。
テロを起こしたやつらが無慈悲で無差別。こちらは武器もないし、どうしたらいいのか絶望的な状況。スーパーヒーローも登場しない。とにかく人が殺されていく臨場感と緊迫感がすごい。ホテルの宿泊客や従業員と一緒になって、犯人たちの攻撃を避け生き残ろうとしてる感覚に陥った。
最後には泣いてしまったのだが、それは生き残った(という疑似体験)からではなく、ホテルのスタッフの献身性やプロ意識、そして勇敢さに感動したからだった。
すごい映画だった。本当に観てよかった。これからしばらくいろんな人に勧めてしまう映画だ。
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