ホテル・ムンバイ

劇場公開日:

ホテル・ムンバイ

解説

2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を、「LION ライオン 25年目のただいま」「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル主演で映画化。2008年11月、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊客と従業員を人質にテロリストによって占拠された。宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたち。部屋に取り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父と母。テロリストたちに支配される極限の状況下で、特殊部隊の到着まで数日という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇が描かれる。パテルが宿泊客を守ろうとするホテルマン役を演じるほか、「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーがアメリカ人旅行客役で出演。監督はこれまでも数多くの短編作品を手がけ、本作が長編初監督作となるオーストラリア出身のアンソニー・マラス。

2018年製作/123分/R15+/オーストラリア・アメリカ・インド合作
原題または英題:Hotel Mumbai
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年9月27日

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(C)2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

映画レビュー

4.5テロの描き方

2019年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

テロの描き方に大きな特徴を持った作品だった。この手の作品では、人質の人々の英雄的行為にスポットをあてて、テロリスト側は悪役として扱われることが多いが、この映画はテロリストの事情も描いている。家族のために命をかけるホテルのゲストに対して、テロリストも貧しい家族のために戦っていることが示唆される。ホテルの一流の食事を食べて喜んでいる姿も印象的。おそらく彼らはテロリストにならなければ、あのような一流ホテルには一生縁がなかっただろう。
この映画は、テロ報道のあり方についても考えさせられる。テロ首謀者もまたテレビ報道を逐一チェックしており、実行犯につぶさに情報を伝えている。そのせいで犠牲者が増えたと思しきシーンも描かれている。
監督はこれが長編映画初監督だそうだが、そうとは思えないほど成熟した作りになっている。リアリズムに徹した演出も見事。大変見応えある作品だ。

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杉本穂高

4.5多民族・多宗教のインドに対する豪出身監督の誠実なまなざし

2019年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

怖い

興奮

ムンバイで2008年に起きた同時多発テロ事件が題材。デヴ・パテルが演じるアルジュンは複数のホテルマンをモデルに創作されたが、勇敢で冷静な料理長などは実在し、物語の大部分は実話だという。事件直後は日本でもそれなりに報じられたはずだが、ご多分にもれず記憶にほとんど残っていない。だからこそ、ホテル従業員と宿泊客らの勇気ある行動や自己犠牲の精神を伝える本作が日本公開されたことに感謝したい。

アルジュンをシーク教徒の設定にしたのはパテルのアイデアだとか。信者のアイデンティティーであるターバンを巻いたアルジュンに、偏見の目を向ける老白人女性に返す彼の言葉が胸を打つ。本作で長編監督デビューしたアンソニー・マラスはギリシャ系オーストラリア人。脚本も共同で書き、テロ実行犯の少年たちの不安な心情も描くなど、単純に善悪を図式化せず、多様な人々の言動を通じて人間の本質に迫ろうとする誠実で真摯な姿勢が好ましい。

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高森 郁哉

4.5ずっと手が震えてしまった

2024年10月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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ごりら

4.5ヘトヘト。

2024年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

緊張の連続でハラハラドキドキ。
赤ちゃんが無事が救いでした。
実話だったことに恐怖を感じました。
宗教や生活環境で教育を受けずに育った若者を最も簡単に操って殺人犯に作り上げるのは今も変わらず…
現実に向き合う覚悟に迫られました。

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jiemom

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