町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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優しさの哲学
もしも僕が 優しい人だったら 困ってる人は 全員助ける 見て見ぬ振りで素通りして 惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ もしも僕が 神様だったなら 喜怒哀楽の 怒と哀を無くす 喜と楽だけで 笑って生きていて それはきっと 贅沢な事じゃない amazarashi /『たられば』より ~ 町田くんをみていると、 自分のなかの良心が、揺らぐ… 揺らぐべき心がある事が ヒトとして大切な事だと思いました。 それだけでも意義のある作品なのだと… 新人俳優と、若手実力派俳優を配したのは… 一生懸命、自分の道を進む者 それを見て自分をごまかすのをやめた者 他人に自分の存在意義を見出だす者 …の、対比を意識したことだと わたしは解釈しました。 そしてその三様の、 どれが正しいなんて誰にもわからない ぶつかってみなければ、見えてこないことがある ヒトは他者を知らないからこそ、興味が湧いたり また、勝手にいぶかしく思ったりもする… “人”が生きてく“間”、他者と接触しぶつかってこそ はじめて自分の存在を実感できる。 それが“人間”ってことなんですよね! 石井裕也 監督ならでは!の さりげない技巧的な演出が光る! あとはラストの「ファンタジー要素」を 許容できるか否かが 本作『町田くんの世界』の評価が別れる 大きなポイントなのでしょうが、わたしは… ですが啓発モノとしては十二分! ヒトにオススメしたくなる良い作品です♪ ──※──※──※──※──※──※──※── もしも僕が 生まれ変われるなら もう一度だけ 僕をやってみる 失敗も後悔もしないように でも果たして それは僕なんだろうか…
町田くんのご両親が立派、特に父親
お釈迦さんが修行した過程にも、女を始め、さまざまな邪魔が入りました。───PHP研究所『心配するな、なんとかなる』 世の中にはそもそも「結婚」という形態に向いていない男というのが存在する。───セブン&アイ出版『女子の兵法』 「アンベードカルは二度結婚しましたよね」──山際素男氏───光文社『アンベードカルの生涯』 「あの方は、僧ではなかったし、サズゥでもなかった。世俗人として生き、苦悩する同胞を解放するためこの世に送られてきた “菩薩” だったのだよ。形にこだわることはないと思う。そういう姿で全身全霊をもって生き抜いた人なんだ。結婚していようといまいと、仏教は男も女もそういう人間を “菩薩” と呼んできたのじゃないのかな」───仏教指導者アーナンダ・デオ師(元盗賊首領)───光文社『アンベードカルの生涯』 私たちの信念は、自らの行動の正当化や、所属するグループの支持のために、事後に考え出された解釈であることが多い。───紀伊國屋書店『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』 空気を読み、的確な論評を加え、炎上の着地点を予測する "賢者" もいます。───祥伝社『「炎上」と「拡散」の考現学――なぜネット空間で情報は変容するのか』 手放すことと担ぐことが表裏一体の関係(中略) 趙州は逆に「担ぎなさい」といいます。(中略) 捨てられぬ荷なら担ぐいさぎよさ───サンガ『裸の坊様』 まとめますと、担ぐのなら、オキシトンという戦争や差別を簡単に引き起こすホルモンの作用に十分に気をつけて日々過ごして頂きたいと思います。動物(特にメス)を凶暴化させるホルモンがオキシトンというホルモン。愛(大事にする)=執着であり煩悩での一番大きいもの。大事にしているから守ろうとする、周りが見えなくなる、ということです。
ぶっ飛んだ世界観
映画のタイトルそのままに、他の映画には無い一つの世界観がある。 太賀や前田敦子らアラサー俳優が脇を固める中(それが案外違和感無い笑)、関水渚が良い。 ファンタジー要素強めなので、ぶっ飛んだ世界観に耐えられない人は苦手か。自分は、まぁそれなりに楽しめました笑
めちゃめちゃ
良かったです。とりあえず主役の新人の二人が可愛いすぎました。これから期待ですね! 女の子のやだーーー!!!がとてつもなく可愛いかったです あと、その脇を固める俳優さんたちもすごい好きです あっちゃん、高畑充希(そんな好きじゃなかったけどこの役はすごい合ってた 太賀も良かった♡ 三代目?の人も好きじゃなかったけど役合ってましたね! 風船で飛ぶところ批判もありますが自分的には好きでした。 とにかく優しい気持ちになれる映画です オススメです!
まあまあ面白かった。
町田君役の新人君なかなか面白いです。 でも、結構なおっさんやもおばさんが、高校生役は少し痛かったような・・・・。 町田君と関わっているうちに、皆が段々と町田君化していくのも良い感じでしたが、これはコメディーとして観るべきなのだろう、きっと・・・。 最後の風船で飛ぶシーンは高所恐怖症の私には、たまらなく怖かったです。(笑)
漫画から飛び出すってまさにこのこと
予告を見たときから思ってた 漫画の町田くんがそのままでてきたってね 最近人気の女優や俳優を主演に使わないできちんと色々したなっていうのがすごい良きポイント。そして有名な方々を主人公ではなく友達として出したりしてるのがすごい良いよね しかもそれをこなせちゃう方々さすがです。 話の内容としては心がきれいになる映画です すごい大きな波があるわけじゃないけれども、今を一生懸命生きてる町田くんに訪れた経験のないことを乗り越えていく。 素直に頑張れって応援したくなっちゃうくらい心があらわれる映画でした。 じゃあなんで3なのか これは映画館じゃなくても?って思っちゃった。
天網恢恢
初心でぎこちなく不器用な少年と少女の青春恋愛ファンタジードラマであって、決して際立って端正な主人公同士の整然としたラブストーリーではありません。 片や純真にして素朴で、何より純粋に周囲に利他を実践する不得要領な少年・町田くん、片や真の己を韜晦し、心が屈折して拗強な少女・猪原さん。まるで接点がないはずの二人が、歯痒くも焦れったいすれ違いを繰り返して収まる様を、実に巧妙に綴り上げています。 最も特徴的なのは、作品の中で演出の立ち位置が明らかに変わっていくことです。 前半導入部は町田くん視点、中盤は猪原さん視点、佳境に入る後半は、主役二人に絡んでいく諸々の登場人物其々の視点で目まぐるしく展開し、それら全てが一点に収束して熱気が最高潮に達しラストを迎えます。この構成は絶妙です。 もう一つの特徴は、最近の青春映画では珍しく寄せの画があまり無く、殆ど引きの画で且つトラッキングやパンの長回しが多く、そのために淡々とストーリーが進行する印象となって、緊張を強いられることは全くなく、観衆は客観的な視点で寛りとドラマの推移を観つめられたことです。 周りの難儀する人に只管善行を施す町田くん、その世界観は崇高ですが、本作では町田くんを決して神格化せず、あくまで市井の一人の高校生として見つめています。そのカメラの目は玲瓏でありながら仄暖かく、観衆も、聖人君子に看做しかねない町田くんを過度に絶賛することにもならず、カメラ同様にやや距離を置いて仄々と観ていたと思います。 新人男女の主人公二人に比して豪華過ぎる脇役陣の配役は、つい作品の焦点を茫漠とさせてしまいがちですが、作品としての構造は堅固に築かれています。 「情けは人の為ならず」、そして「天網恢恢疎にして漏らさず」。二人の間の込み入った入り繰りと押し引きのもどかしさや、一人の女生徒を狂言回しの語り部にするといった凝った構成も、ラストから振り返ると、これこそ本作のテーマではないかと思っています。 多分本作は現代のメルヘンを目指したのでしょう。やや美しすぎる嫌いもする観賞後感とも符合します。 尚、蛇足ながら、本作で非常に耳に障ったのが「ごめん」という台詞の、いわば間投詞のような使い方での多用です。最近の現代劇映画の殆ど全てに共通する特徴のように感じます。 対人関係に極度に敏感な現代若者気質を捉えているのかもしれませんが、ガラスのような壊れやすい繊細な神経を感じる一方、柔弱な線の細さを感じざるを得ません。その実相は、町田くんといえども不安と猜疑心の裏返しではないかと、ふと邪推してしまったしだいです。
『自分にだけ、優しくして!』名場面
原作漫画は未読も、少女漫画で受賞作が、原作と聞き、鑑賞。 『自分にだけ、優しくして!』シーン、名場面、泣けました。 50歳代男です。ヤキモチ、嫉妬、エゴ、恋の話を通じて、人間の様々な感情が。
漫画チック過ぎて、感情移入できない
石井裕也監督の新作ということで、それなりに面白いだろうと期待して観たが... 町田くんが文字通り「漫画チック」で、ラストの風船のシークエンスを含めて、本当に真面目に撮ったの?と思ってしまう。持ち込み企画を引き受けたのかな。 高校生とは思えない有名俳優陣の中では、前田敦子の投げやり感が出色。町田くんには感情移入できなかったが、猪原さんはどんどん可愛く見えてきた。
タイトルなし
この世界観には浸れない面はあるが、これはオッサン向けのストーリーだと思った。 クライマックス以外は充分に楽しめた。 原作は少女マンガらしいが、原作の読者層が観てどう感じるかはわからない。 前田敦子の台詞が秀逸。 原作にあるのか、脚本が素晴らしいのか、 「やべぇな、青春」 猪原さんが町田くんに翻弄される姿が、新人関水渚の演じぶりも含めて、本当によく伝わってくる。 「好き」が爆発して「恋」になる過程が、町田くんのリアリティーのなさに相反して、実にリアル。 恋したくてもできなくなったオッサンが「恋って、そうなんだよ」と言いたくなる。 風船を掴んだ町田くんが浮かび上がるところは、大林宣彦的なファンタジーを感じさせたが、それがその ままクライマックスに移行するのは、冗長で安直ではなかったか。 達観した高校生に違和感を感じる人もいるだろうけど、意外と今の高校生は大人なのよ。 視野は狭いけど。
ホンマ、終盤ぶっ飛び。。。
前半から中盤までは、それなりに見せ場があって ヒューマンドラマとしては、面白かったのに、、、 問題は終盤のオチ、、、 手を付けてはいけない領域に入ってしまった!?(^^;ミタイナ 一緒に見てた嫁さんも 「アレは、ちょっと引いたわ」と 申してました、、、 もうちょっと終盤を 何とかできなかったものかと、 残念で仕方ない作品でした。
前田敦子の存在感
正直、映画の中身は荒唐無稽な青春ドラマだし、それなりにおもしろかった。 時間がたったら忘れてしまうような、かる〜い乗り。 けれども今、映像が蘇るのは前田敦子なのだ。正直、前田敦子は嫌いだ。 AKBもHKTも、乃木坂ももはやよくわからない。 アイドルの顔を見分けられない、オバはんに成り下がってしまった。 だけど、引退後のいくつか出ていた前田敦子と、町田くんに出ていた前田敦子は明らかに違う(ように感じる) 立派に、主役を喰う脇役になった前田敦子を見れただけでも、この映画観てよかったなと思えた。
良質のコメディ
良質のコメディは、笑えて、感動して、心温まる。 この映画はまさにそんな映画だ。 主役もわき役もチョイ役も、みなキャラがはっきりしていて、誰もかれも愛おしくなる。みな、誰かのことを「変な奴」と思いつつ、自分の灰汁の強さに気付かない。主役を囲む曲者たちは、私たちの目線になっている。だから共感できる。 浩市氏のみ唯一の悪役になってしまった。彼のそうなった背景や、町田君に触れて救われる場面があればさらに良かったと思うが贅沢か? 最後の場面も、もう少し現実に寄せてほしかった。そうでないとこの居心地のいい世界があり得ない話に寄ってしまいそうだから。 それでも、この映画には高評価を与えたいし、もう一度観てみようかな、とも思っている。
世界観がすごい
とにかく原作ファンには納得できない作品かなと思います。 かく言う私も原作ファンなので町田くんと猪原さんの原作との違いには正直がっかりしてしまいました。 でも新人さんとは思えない2人の演技力には感動しました。 高い評価に見合った作品だと思いますが、原作とは全然違うぞっていう大前提を頭に入れて見て欲しい作品でした。 序盤はわりとゆるゆる続きますし、個人的に原作で大好きな猪原さんのあまりのズレに少々不快感もあって見ていられませんでしたが 架橋からの作品の世界観についてはぶっ飛んでいて良かったです。 勝手な意見としては池松さんの演技力に拾われまくった感もありましたが。 脇を固める俳優陣の素晴らしさがピカイチで本当に感動しました。 初めの方は大賀さんの演技力に驚き、松嶋菜々子さんの安定感に惚れ惚れしました。 最後に行くにつれてすっきりした作品で良かったです。 久しぶりに池松壮亮さんのコメディアンの一面を見たのでそこがとにかく良かった。 やっぱり大ファンです。
現実世界の町田くん
原作ファンなので楽しみにしていたのですが、まぁ、漫画と実写はベツモノと考えておりますので全然オッケー。 多分、漫画の町田くんをそのまんま実写にしたらちょっと怖い気がしていたので実写ではあれくらいわちゃわちゃしていた方が人間味があると思います。 (我々の素敵な町田くんはやはり二次元に留まるしかなかったのですね。) 実写映画としてはなんといっても前田敦子さん素晴らしい。他のキャストも豪華なのに前田さんが出ると会場から笑い声が出る程みんな一瞬で好きになったような感じでした。 原作ではほのぼのとしていたのに最後のぶっ飛びかたはもうエンターテイメント作品!という感じ。 町田くん、側にいたらめちゃくちゃイライラしそうだけど、一歩離れたらほんと見てて癒される感じなので映画としてはありかと。 でも、あくまで原作が一番良いので星3.5
(好き)で世界が変わるファンタジー
原作が漫画だと思いましたが、ファンタジーが見たくて鑑賞しました。真面目で人を全力で助ける主人公、新人が二人だけど彼らもぴったりの演技で、脇役が主演になりえる人々で面白かったです。町田君が(好き)を感じてからが面白かったです。
キラキラの二人にギャラリー俳優陣の安定感よ。
まばゆい二人がおもしろいし素敵だしかわいいし。 ギャラリー俳優がいてさらにおもしろさを倍増してくれて。まわりのみなさん、なかなかの制服姿ですがだんだんそれも含めて安定感の面白みになってきます。 そして町田くんのキラキラに一緒にそばにいるかのごとくワクワクドキドキしちゃう不思議。気持ちはまわりの俳優陣のひとり笑。楽しめました!
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