居眠り磐音のレビュー・感想・評価
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久々の時代劇。当たりでした!
この時代ならではの切なさ悲しさ。けど最後は後ろ向きな気分じゃなくて、むしろ清々しい余韻に浸れた。適役含め殺陣シーンもカッコよく、女性たちも当時の控えめな雰囲気だけじゃなく芯の強さも美しく、とても魅力的でした。
ええっ?これでエンドロール?嘘でしょ?
磐音様の優しさに秘めた哀しみが全然伝わってこない。奈緒の女の憐れさも伝わってこない。国元での悲劇もなにか裏があるんでしょうと流されただけで終わり。何もかもが中途半端なままエンドロール?松坂桃李さん、素敵でしたが、ストーリーに深みがないため、ただそれだけで終わってしまったなぁ。奈緒も可憐ではあるものの、花魁張るにはまだまだ美しさに迫力がない。子供じみていて、生木を裂くような別れをしたふたりの切ない想いが感じられず残念。おこんさんにいたっては、ただの口喧しいおばさんにしか見えなかった。ふたりの後ろ姿を見送って、なかなか似合いだとはちっとも思えなかった。う~ん。何もかもが少しずつ足りないまま。散漫な映画だったなぁ。
是非、観て欲しい映画です
全く予備知識なし、原作も読んでませんでした。
以前、劇場予告を観たので、ふらっと観てみました。
大当たりです。
登場人物が、全てに渡っていい感じでした。
早速、原作読んでみたくなりました。
超人的に強いわけではなく、切られることの緊迫感を感じました。
池波正太郎さんの小説みたいなのだと、いいなぁと期待してしまいます。
佐々木蔵之介さん演じる師匠が、絡んで来たら更に面白いのではないかと思います。
とにかく人に勧めたくなる映画です!
是非ともシリーズ化を!
最近の松坂桃李君良いです。
好きな原作だけにキャスティングはウムムと言うところもありましたが、主人公がバッチリなので良いです。
居眠り剣法を分かりやすくしたかったのかもしれませんが、剣道経験者はあれは無いと思ったと思います。
兎に角シリーズ化を考えてるとしか思えない殺陣や登場人物、初日に観に行きあまり入っていなかったので心配ですが、是非ともシリーズ化を!
賞は狙いに行ってないと思いますが、お金出して観に行く価値はあると思います。
もちろん原作ファンです。佐伯先生の作品は、100冊以上読んでいます。重いし邪魔になるので是非kindle 化をお願いします。
各キャラがたってる。
あらすじ複雑なんだけどざっくり言うと、松坂桃李演じる元武士が銀行の困り事を解決していくって話。
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途中花魁だったり歌舞伎役者だったり極道みたいな人だったりほんとにチョイ役で出てくるんだけどその3人良かった。小さい役なのにちゃんと作り込まれてた。
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その3人だけじゃなくてどのキャラもしっかりキャラが立ってて見応えあった。特に悪役の榎本明すごかった。
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まぁキャラは良いんだけどこの映画の私の感想を一言で言うと、武士すぐ人切るやん。
明朗快活、痛快無比、勧善懲悪の正統派時代劇
1950年代の全盛期東映時代劇を現代風に擬えた作品といえます。
明朗快活、痛快無比、勧善懲悪の、老若男女問わずに感情移入でき、居住まいを正して端坐して臨むのではなく、少なくとも後半の江戸篇は茶の間気分で寛いで気楽に観られるものに仕上がっています。
東映勃興の祖・マキノ光雄氏が掲げた映画に求められる三原則「笑う、泣く、(手に汗)握る」の全てが揃った典型的娯楽時代劇です。
主人公・磐音には暗く哀しい来歴があって江戸に流れ着き、今も過去を引き摺って長屋で孤独に倹しく暮らしています。隣家の人々の暖かい人情と江戸の鯔背な情緒を、沁み沁みと且つ粋に漂わせつつ、物語は風雲急を告げ、悪党と主人公との争闘へと進行します。
主人公は水も滴る容姿端麗の優男、けれど滅法剣の腕が立ち強い。殺気を矯めた一見隙だらけの構えからの鋭い瞬殺の打ち込み。東映時代劇ヒーローのように、ばったばったと並み居る相手を鎧袖一触で凪倒すとはいかないものの、また打ちのめした敵を前にかんらかんらと高笑いはしないものの、実直にして誠実、質実剛健にして温厚篤実な、将に時代劇ヒーローの王道キャラクターがスクリーンに登場したといえるでしょう。松坂桃李は、そのしなやかさ、その嫋やかさ、一方での険しく鋭い眼差しは、主人公・磐音に打ってつけだと思います。相手役となる芳根京子の時代劇適性を見出せたのは収穫でした。不幸な運命に弄ばれる女の哀しみを、言葉少なく仕草で演じていました。ただやや表情が硬く喜怒哀楽が不透明だったのは今後の課題でしょう。
磐音の剣戟は、全て力と力の息詰まる激突になっており、全ての殺陣は生死を賭けた迫真の臨場感に満ちていました。
また家作の設いの長年使い古した深みのある味わい、豪奢ではないが質素で滋味深い風情の家具調度、江戸町人の普段の生活感が隅々に滲み出ています。流石日本映画界最高の美術監督・西岡善信氏の直弟子・倉田智子氏が監修しただけのことはあります。
更にカメラアングルがやや俯瞰気味に撮られているため、人物が尊大で威圧的な印象にはならず、ほぼ観衆と同一目線、又はやや見下ろし加減になって、人物に総じて親近感が持てて自然に感情移入しやすくなっているようにも思います。
何より物語の進行をナレーションやテロップでつないでおらず、カットが流麗に巡っていくのも好感が持てました。
難を言えば、主人公・磐音の深刻で悲愴な来歴が綴られる、前半導入部の豊前関前藩での悲劇の顛末は、磐音の表の表情と裏に抱える複雑な心情を知っておくには必要でしょうが、画調が暗く沈鬱な空気に包まれることにもなっており、此処はある程度端折った方が作品全体の画調とストーリー展開のリズムが軽快になったであろうと愚考します。
ひねりもなく迫力もいまひとつ
松坂桃李は阿部寛主演の「新参者 麒麟の翼」で初めて見た。2012年だったと思う。同作品には松坂桃李の他に菅田将暉、三浦貴大、山﨑賢人、柄本時生などが出演していて、その後の活躍を考えると凄いキャストだったのだが、物語の印象は中井貴一がすべてかっさらっていった感じである。若手俳優たちも頑張ってはいたのだが、如何せん中井貴一の演技が凄すぎて、主演の阿部寛さえ霞んでいた。そんな中で光っていたのが松坂桃李と三浦貴大のふたりだった。
それから7年、本作品では髷を結っての登場である。これがまたよく似合っていて、品のある侍になっていた。しかし木刀の試合と殺陣はいまひとつ。昨年観た「散り椿」の岡田准一の殺陣が最近観た中で一番迫力のある殺陣だったが、松坂桃李の殺陣があのレベルに達するのは時間がかかりそうである。
プロットもいまひとつ。展開にリアリティがないし、急転直下すぎてついていけない。伏線も拾わないので、関前藩での出来事に言及した今津屋主人の言葉は尻切れトンボに終わってしまったし、奥田瑛二演ずる藩のお偉方は何のお咎めもなしだ。
市場原理を無視した田沼意次の政策にも仰天したが、それを守ろうとする今津屋にも驚いた。そして巷で怪演と評価される柄本明の阿波屋有楽斎は単なる悪役ではなく、むしろ反体制の先鋒みたいな両替商であった。まさか有楽町の由来はこの人ではないだろうね。その阿波屋に一杯食わせるシーンもハナから展開が読めて、痛快さはなかった。
他の役者では芳根京子がいまひとつ。演じた奈緒には乙女心も女の優しさも感じなかった。木村文乃のおこんだけが存在感を発揮していた気がする。中村梅雀は落語に出てきそうな大家を好演。
あまりひねりもなく、殺陣のシーンにも迫力がなかったので、途中で眠くなってしまった。佐々木蔵之介の眼光だけが、時代劇らしい鋭さを放っていた。
荒ぶる心があったなら…
原作未読、TV版未鑑賞
明和9年、江戸に勤番を終えて豊後関前藩に戻った主人公が許婚の兄であり共に勤番に当たっていた幼馴染を上意により討ち浪人となる話。
悲しい出来事を背負い江戸で独り鰻屋の手伝いをして暮らす主人公が両替商の用心棒となり、南鐐二朱銀の相場に関する出来事に話が変わっていくけれど、過去の出来事に関するエピソードをはちょいちょい挟み展開して行く。
悲しい話に痛快な話を織り込み、飽きさせずにみさせくれて面白かったけど…優しさが故にそうなったという何とも言えないやり切れ無さが残った。
王道を行くチャンバラ映画
松坂桃李さんは良い役者だ!
子供のセリフ回しは超ド下手で、木村文乃さんと共に作品の質を落としていた。
冒頭で、猫をアクセントに使ったのはいいが、カットが変わった瞬間
猫の表情が変わったのが不自然。冒頭シーンで作品の質を疑問視してしまった。
整然とした道場で、稽古用槍先をおおう白布の大きさがまちまちだったのに違和感を感じた。
主人公に前髪が有ったのは本格的違和感
細々としたところで、雑なつくりが。目についた。
これは監督を補佐する人がいないせいだろう。
カメラアングルや構成に凝ったところがない撮影
撮影者は凡才。
それでも最近観た時代劇では1番おもしろく、わくわくさせる映画であり、続編を期待する。
時代をどう生きる?自分の武器は?
どんな時代にも、
自分がヒーローで、生きていくか?
脇役で生きていくか?
それとも、別な生き方が
あるだろうか?
生きていく、自分の武器は?
何であるか?
武士であれば、剣術?
商人であれば、商才?
女性であれば、美貌?
映画は、追体験!
新たな生き方を、教えてくれますね
(*^^*)
いつもの時代劇と一味違う
武士の怖いイメージから優しさとお人好しさが見える磐音様。だけど武士として強さと頭の回転の速さが垣間見えてちょっと時代劇っぽくないけれどそれはそれで人間性があって良かった。そして何より松坂桃李の顔が良い。
比べてしまうと
「空母いぶき」を観に行ったのだが、混んでいたので急遽変更。
余り観る気はなかった。
というのも、NHKドラマ版の大ファンだから。
楽しみに欠かさず観ていた。
磐音は山本耕史しかありえないよ!
結果、やっぱりNHKのドラマはすごいな!と思った。
これまでもそうだった。
NHKでドラマ化したものを映画化すると、どうしても物足りない。
八月の蝉や49日のレシピもそうだった。
映画を観た後にドラマを観たくなってしまう。
松坂桃李、悪くなかった。
殺陣の鋭さは山本には遠く及ばないが、雰囲気はあった。
だが、どうしても全体的に軽いのは否めない。
番頭さんは近藤正臣の貫禄と威厳の一端でも欲しかった。
奈緒は最初は良かったが、終盤のたどたどしい朗読はいただけない。
展開の不可解さと相まって、一気に冷めた。
続編があるなら、DVDでいいかな。
それより、ドラマ版観たい!
掘り出し物で、これからの人の時代劇
ある事情にて故郷を捨てた浪人侍の物語。
鑑賞者の年齢層が高いw
鑑賞前エピソード00の小説を頂きました。
若手俳優がメインな為、シナリオ等は期待せず鑑賞しましたが、意外にも時代劇では凝ったしっかりした内容で観入ってしまった。
松坂桃李は殺陣を難なくこなし、主役もキチンとこなしている。(まぁ。居眠りっぽくは見えないw)
主役を取り巻く人々も豪華で時代劇感があり素晴らしかった。
前半の1人の武士のやっつけ的浅はかさと、MISIAのエンドロール(時代劇に合わない)はマイナス点。
ヒロイン役の芳根京子との行く末も気になり、続編が観たいのは俺だけか?(木村文乃との仲も気になる😖)
続編やるよね?w
地上波放送ではメッキリ少なくなった時代劇。
良き文化を残して行こうという意思がこの映画には伝わって来た。
掘り出し物で観てよかったです。祖父や祖母の影響で時代劇が好きな方、オススメしますよ。
時代劇としてとても良い作品でした。
冒頭の凄まじい血生臭い殺陣シーンと切なく悲しいシーンで先ず目が覚めました。これは想定外でした。居眠り磐音とか言うからほのぼのした内容なのかと思ってましだが、ある意味裏切られました。
小説「居眠り磐音」がヒットした要因はここにあるのかも知れません。
テレビでは最近時代劇が少ないので映画で時代劇が増えてきたのは喜ぶべきだと思います。CG とかは海外に一歩譲りますが、日本には時代劇があります。時代劇は日本人のみならず海外の人にも人気があるようです。
「居眠り磐音」映画での続編を是非とも期待します。
面白いだけにもう少しじっくり見たかった
原作未読。暗い過去のある、普段はおっとりしてる凄腕の侍の話……とまとめると「るろ剣」っぽいけど、実際ああいう「普段は穏やかだけど有事に修羅になる人」が刺さるなら良いと思う。演技も誰も良かった。個人的には敵役の阿波屋の老獪そうだけど小物感ある雰囲気が気に入っている。
暗いエピソードから始まってけど、正直あんま関係ない江戸の話が続いたから、最初の話設定の前ふりだけで終わっちゃうの?とちょっと思った。原作はわからないけど、国元での話が江戸での行動にあんまり活きてない印象。意外と明るくない結末なのは少し驚いた。
坂崎さん(松坂桃李)が有能過ぎたのもちょっと起伏が欲しかったかも(戦闘以外でもトラブル解決能力高すぎる)。面白いけど、もうちょっとじっくり見たかったかなという感じ。
全然どうでも良いが、松坂桃李目が死んでる役が合ってますね……。
本木克英監督の凄腕が見事に発揮された作品。女優陣の気品ある美しさに見惚れる。柄本親子の素晴らしさと殺陣の見事さにも感服。
「居眠り磐音」はNHK時代劇ドラマで堪能していたが、この映画版もとても素晴らしく、大スクリーンで「居眠り磐音」を観れた事に感謝。
◆本木克英監督に心からのお願い
1.この松坂版、居眠り磐音のシリーズ化(2-3年に一作のペースで構いませんので。待ちます。)
2.「超高速参勤交代シリーズ」第三作も是非。勿論佐々木蔵之介さんが主役であることは譲れない。
◆蛇足
・佐々木蔵之介さんの凄さを再認識(今作は脇役であったが、磐音との再会の際の佇まい、セリフ回しなど鳥肌ものであった)
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