居眠り磐音のレビュー・感想・評価
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新しい時代劇ヒーロー?
本木克英監督の時代劇はいつも楽しく見ています。
リアル志向の多い近年の時代劇においては、時代劇の定石と現代性が程よくミックスされたエンターテインメント作になっていて、テンポも良く飽きずに観る事ができます。
主演の松坂桃李の演技もますます充実して、優しさと礼節の中に侍としての厳しさを持った主人公を自然体で見せてくれます。笑顔と泣き顔の美しい男優ですね。
さりげなく脇を固める俳優陣も何気に豪華オールスターで、中でも木村文乃のちゃきちゃき振りや、柄本明の銭ゲバ振りが印象的でした。
どちらかと言えば暗くなりがちな原作を、これだけのエンターテインメント時代劇に仕立てた本木監督の手腕も見事です。
ラストには春風を感じる様な作品でした。
今後の、期待を込めて!
松坂桃李、よしね、木村、
時代劇役者として、素質あると思う。
昔の映画スターと同じレベルで比べるのは酷というもの。
もし、時代劇続けるなら、大化けの可能性感じる。
是非、周りの良い役者さんに揉まれて、続けてもらいたい。
映画自体は、王道ストーリーなので、楽しめる。
最近の不倫ばかりの恋愛ドラマは、やや辛い。
気持ち悪くて、見られない。
ひとりの人を愛し続ける辛さ、悲しさ。
近くに、よく思う人がいるし、多分以前に、
何もなければ
寄り添う事も出来るだろう。
しかし、自分には、その道を選べない、選ぶ資格がない。
たが、生き続ける道を選択した。
どう生きるか、シリーズとして、今後あるなら、見守りたい。
芳根も良かったけど、セリフが少し若いのか?
じつは、「チャンネルはそのままで!」
の芳根が面白すぎて、笑って泣けた良い演技だったので、
そのイメージが残り過ぎたのかも?
芳根は、六本木の合唱部のドラマから、応援してるのだ。
頑張って欲しい。
花魁姿の匂い袋までは良かったけど、
あのまま、表情崩さないで、涙だけスッと流れたら、
号泣モノだったけど、
少しニコッとしたから、残念だー。
ここは、価値観の相違かなー。
最後になってしまったが、木村も時代劇はかなり良いなー。
声も、セリフ回しも良い。姿形も良い。
実際みたら、多分驚くほどの美人に違いない!
居眠り?
想像より面白かった。
開始時間ちょい過ぎだったので、どうしようか迷ったのだけど、観て良かったと思います。
原作、テレビなど前知識無く観たので、どの辺が"居眠り"なのかよくわからなかったけど、ザ・時代劇という感じで見れつつ、現代の役者陣が活躍していて楽しめた。
大御所主演の安定感は無いかもしれないけれど、自然な雰囲気で良かったと思う。
主役磐音の松坂桃李くんは、そりゃまだまだという感じはするけど、真摯に役に取り組んでいる感じがして、好感持てた。年配の時代劇好きな層のおばさま達のファンが、一気に増えたのではなかろうか。木村文乃も下町の長屋の娘にしては上品な感じだったり、蓮根京子ちゃんに至っては花魁役にはまだ早い感じかな。といったところはいろいろあるものの、テレビドラマの映画版としては、綺麗にまとまっていて、良かったのではなかろうか。
続きもありそうだし、日本版のバットマンみたいなシリーズになってくれることを期待します。
見ごたえがあったです
いつもの通り、2、3人の主演者以外には、何の情報もないままで見てきました。
(ふと、漏れ聞いた、木村文乃さんが見たかったというのが本音。)
(身内の者は、原作もNHKのドラマも見ていて、どうして主演が、山本耕史さんじゃないんだと怒っています。)
でも、原作は読んでいないし、NHKのドラマも見ていない私には、おそらく、この後に、長く続くことになるだろう「磐音」の物語の序なのだろうと、この映画版を楽しんで見て来ることができました。
殺陣が、リアルで、迫力たっぷりで大満足です。
出演しているとは知らなかった、「表参道高校合唱部」以来のファンである、芳根京子さんが素晴らしかった。
彼女が演じる、なおさんが、おそらく、長崎の丸山、京都の島原と流れていっての、𠮷原での「花魁道中」のシーン、磐音からもらった「匂い袋」を握って磐音を振り返るシーンには、もう、涙があふれてきてしまって困りました。
予想以上に道が外れなくてよかった。
原作は読んだ事はないですが、居眠り磐音の内容は職業がら知ってました。
時代劇映画としては重量感もなくわかりやすく観やすくて良かったと思います。
松坂桃李さんは自分の中の磐音さんと重なったので素晴らしかったです。
周りの俳優陣も素晴らしい方で、ただ…気のせいか女性陣がなんか浮いている感じがしました…。
時代劇エンターテイメントとしては凄く良かったので★4で。
「居眠り」はどこいった
「侍戦隊シンケンジャー」のレッドだった松坂桃李がついに本格時代劇に挑むのは、当時からのファンとしてはそれだけでとても胸熱です。
時代劇としては良くも悪くも非常に手堅い仕上がり。
基本は押さえていて、大きくハズれることのない安心感がある反面、地味で新鮮味がないのも事実です。
一番気になったのはタイトルにまでなっている「居眠り」が、最初の構え以外全く反映されていないこと。
あの構えや「居眠り」という名前から、避けに特化し一瞬の隙に一撃必殺を狙う剣法…と勝手に想像してましたが、実際は最初の構えが変わってる以外は全くもって普通の殺陣。拍子抜けしました。
昔ながらの時代劇を守るのもいいですが、ここくらいは冒険してもいいんじゃないかと思いました。
人が人を思う気持ちのありようは様々。
取り立てて観たいと意気込んではいなかった。
ただ「日本のいちばん長い日」以来気になっていた俳優の時代劇だから足を運んだ。
良かった。
原作が良いのか、映画が良かったのか。
それは分からない。原作者の小説もこの監督の映画も知らない。
起きてしまった事件の真相を知れば知る程に切なくなる様に書く。流行作家の常套パターン。映画もしかり。
しかし、この映画では最初からタネを明かすことで観ている者を安心させ、主人公を応援したい気持ちさせてしまう。この手法はAKB並みだ。
しかし、友達を殺め、愛する女を突き放し、それでも生きていくこと選んだ男の凄さが伝わってきた。
殺めた友を嘆くのは失礼なことなのだ。それよりも生きていくことに懸命になることが礼儀だろう。
で、思った。
あの時代に生まれなくてよかったと。
そして、愛する者と共にに暮らすことが幸せだと必ずしも言えないのだ。
初めての時代劇で5回泣けた
思いのほかハマり役
キャスト(特に松坂桃李・芳根京子)が素晴らしい
元々、NHKのドラマで知った「居眠り磐音」
どうしても比べてしまうが、映画公開前にやっと原作を読んでみたところ、松坂桃李の磐音はピッタリだった。
山本耕史も悪くは無かったが、個人的には松坂版磐音がしっくりときた。磐音の長閑な雰囲気と、内に秘めて飲み込んだ悲しさをとても旨く表現していた。
「殿」もホント成長したな~と、シンケンジャーの頃から一目を置いていた役者の姿に感じ入った。
そして特筆すべきは、芳根京子の「奈緒」
楚々とした武家娘の美しさと、花魁時の艶やかさが、スクリーンいっぱいに見事に映し出されていて涙を誘われた。
映画版の「奈緒」芳根京子でなくては、あの悲しさ切なさは表現しきれなかったと言っても良いくらい、良かった。
ストーリー的には、詰め込み過ぎというか、端折り過ぎていて話の展開に唐突感は否めなかった。
もちろん、諸所の都合や大人の事情があるだろうことは承知の上で言えば、恐らく元々続編制作も視野に入れていたと思うので、いっその事、続けて公開するパターンの前後編・2部構成にすればよかったと思う。
前半はあの悲劇のスタートから、黒幕を倒すまで。
後半は奈緒の行方に焦点を当て、吉原での再開までを描けば、原作の流れと雰囲気や中身も巧く料理出来ただろうと思ってしまった事が残念だ。
関前訛りとか、演出上の気になる部分は幾つかあったが、それでも、これぞ時代劇と言える作品だったと思う。
チャンバラで激しく斬り合ったり、戦国武将の戦なんかをスペクタクルに描いたモノだけが劇場向けの時代劇とは思わない。時代劇の良さは、やはり人情や情緒、人の心の機微を豊かに描けるところだと思う。そういった時代劇の良さはスクリーン全面に良く表現できていた。
やはり、劇場で観て欲しい、観るべき作品だと思う(続編のためにも・笑)
見事な、時代劇ラブストーリー
テレビサイズな映画
白河の清きに魚のすみかねてもとのにごりの田沼恋しき
白河(松平定信…寛政の改革)の清廉潔白で規制の多い窮屈な政治よりも濁り(賄賂政治と言われているが、実相については研究者によって分かれているそうです。いずれにせよ商業重視で、いわゆる守旧派の武士階級から逆恨みされたとの説も)のある田沼時代の水の方が住みやすい。
磐音も武士階級のはぐれ者になったことで世間のことが見えて商業感覚も備えることができたのですね。
蝦夷地開拓や印旛沼の干拓(洪水を抑えて、農地を拡げる)のようなインフラ整備に取り組むのは、登り詰めた老中の地位で胡座をかいているよりも大変な労力を必要とするわけで、田沼意次がやはり政治的実力と強い持続する意思を持っていたことは間違いないと思います。
朧げながらもそんな時代背景を想像すると、田沼意次失脚後の吉原は?そして奈緒は?と気になって仕方がありません。おこんさんの複雑な女心の行方ともどもこの先も期待してしまいます。
続編、作ってくれるのですよね⁈
優しい空気。
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