グリーンブックのレビュー・感想・評価
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ただ、ただ、ただ素晴らしい!
2018年アカデミー賞作品賞受賞。監督は「メリーに首ったけ」のピーターファレリー。
とにかく会話にテンポとユーモアが混じり、見ていて楽しい。
黒人差別をテーマに現実を描きつつ、音楽も相まって重くなく軽やかに。それはコメディ出身監督の脚本の妙だろうか。
最後の「手紙ありがとう」で思わず拍手!
久しぶりにステキな作品に出会えたし、誰かに言いたくなる、また見たいなと思わせる作品でした。
ハートフルだけど、いろんな問題など考えさせれる映画
男2人で一緒にコンサートを回る旅路を描いた作品。
演奏は讃えられるけど、黒人差別は受ける。
不思議な感覚。
今の時代は薄れてきたけど、差別はしちゃダメだと思うことができる。
ケンタッキーを2人で食うシーンめっちゃ好き。
あとは、カティサークが飲みたくなる
感動のストーリーと人種差別問題の扱いの「軽さ」
黒人と白人のバディ物、差別を乗り越えた友情の感動のストーリー。でもそれでいいの?というモヤモヤを感じてしまう。
見終わったあとで史実との違いなどを調べていくと段々それが具体化していく。映画公開後、シャーリーの遺族側からはかなり批判的な意見がでている模様。いわく、事実と異なる描写が多い(シャーリーはフライドチキンも流行りの音楽も知ってたし、王様みたいな椅子なんて持ってなかったなど)、黒人差別の問題が軽く扱われてしまっていると。実際、他の人のレビューをざっと見た感じ言及の多さは、友情・感動のストーリー>>>KFC(笑)>>>人種差別問題、といった感じで差別問題というより普遍的な友情物語として受け止めた人が多かったようだ。日本人には黒人差別問題はあまり身近でないというのもあるだろうが、(大阪なおみ関連とか考えるに普段意識しないだけだろうけど)、普遍的な友情物語ととらえるには暗い差別問題が端々に出てくるしやっぱり差別問題ももう一つのテーマであることは間違いない。
しかしその扱いはあまりに軽い。日本人により身近な人権問題としていじめ問題を例に挙げるなら、「いじめっ子といじめられっ子が殴り合いのすえお互いを認め合って肩抱き合い夕日を見つめる」くらいの陳腐なストーリー。いじめられっ子目線で見れば「こんなの現実じゃない」「いじめっ子側の都合のいい解釈」「こんな映画でいじめ問題を真面目に扱った作品といわれるのは変」って反応がでてくるのは当然な気が…。それこそ二人が警察に捕まるシーン、2020年のアメリカだったらジョージ・フロイドのように殺されて物語終了だ。舞台になった公民権運動の時代でも黒人に対するリンチ、放火、不当判決などは数多く発生してたようで、そう考えるとシャーリーが受けた差別は同時代的にも「軽い」ほうだったといえる。
黒人差別というテーマ抜きで見ると、ストーリーはハリウッドの教科書に載ってそうなオーソドックスなものだし、個人的には終盤にかけての盛り上がりに欠けた印象。シャーリー役の俳優のピアノの演奏がすごかったとか細かい部分はあるにせよ、全体的には平均点という感じ。それが、黒人差別が話題になってる時期にそれをテーマにしつつ、大衆受けするように差別は軽めのタッチで感動部分を濃いめに味付けすることでアカデミー賞を狙うべくして作られたことにより、みごと狙い通り「白人」審査員たちに評価され受賞した…とするなら当事者たちのモヤモヤ感たるや同情を禁じ得ない。
まあこの問題は黒人と白人のバディ物全般に感じてしまうものだし、そんなことグチグチ言って映画見てるなんてひねくれたやつだと言われそうなので、これくらいにしとこう…。
コメディタッチで差別の本質を描く
黒人差別、同性愛者差別など、現代問題として扱われている課題を、お題目としてではなく、人々の生活にどのようにそれが内在していて、どのように人を傷つけるのかをコメディタッチで描いている。誰でも見やすいコメディタッチの映画にそう言った要素を盛り込むことは、多くの人に気づきを与えるし、映画のラストでも和解があるように、現実社会でも和解できるのではないかという希望を持たせてくれるので、とても良い映画だと思う。
貧困と黒人は必ずしもイコールではないし、白人と教養もイコールではない。人それぞれが本来であるのに、ジャンル分けすることで人を判断するようになる愚かさを糾弾しており、身の回りの男女差別など、目に見えない形で自然と織り込まれている差別的構造を気付くきっかけになった。
差別心はどこからやってくる
4.5
タイトルなし(ネタバレ)
アイデンティティを考えさせられる一本。
途中、車が故障して修理している間、たまたま立ち止まったところが黒人だけが畑仕事をさせられている場所。
一人また一人と気づき、手を止めてじっとこちらをにらむように見てくるシーンは色々考えさせられるものがあった、
服装や身なりも違う、白人を運転手につけ、高そうなスーツで後部座席に乗っている、
柵1つ隔てただけで世界が全く違って見えるこのシーンは印象的だった
映画なんてこれでいい
きっと誰しもがこうありたいと感じる
今日は次男の誕生日で、朝一番にlineにおめでとうのメッセージを入...
今日は次男の誕生日で、朝一番にlineにおめでとうのメッセージを入れた。
単身赴任での東京生活、この映画を見て離れて暮らしていたも、大事なものがあると感じた。
コロナ過の今、ますますその思いを深いものと感じている。
ドライバーの家族や親せき、友達に囲まれた暑苦しいとも言えるほどのうらやましい人生。
一方、主人公の一見皆が羨むような成功と名誉に囲まれた絢爛な生活。
しかし、人生において、何がもっとも重要なのか、何を大事に生きていくのか、どうすれば幸せなのか、そんな事を考えさせてくれる映画だった。
くどくなくさらっと幸福を感じさせてくれるラストが、ホロリと涙を溢しながら、心地よい余韻を堪能させてくれる、グッドな映画という感想。
しょーもない差別、
白人と黒人の友情ものの中でダントツトップに面白い
1960年代の人種隔離政策がまだまだ続くアメリカを舞台に、黒人ピアニストのドンと、そのドライバーを務めるイタリア系白人のトニーとのアメリカ南部のツアーを通しての友情物語。
金持ち白人が黒人を雇って云々な映画はよく見るけど、それが逆転した形。でもいちおう実話。
白人とはいえ、イタリア系アメリカ人も差別の対象になっているのが、さらに複雑な二人の関係性を作っている。また、全編にわたってコミカルなトニーと真面目なドントの掛け合いがギャップが大きくて面白い。一種のカルチャーギャップコメディのノリで楽しめる。
しかし一方で、当時のアメリカ、特に南部での黒人の扱いの現代とのギャップも感じられるし、現代にも通じる今なお続く差別の根深さも感じられる作品にもなっている。
ドンが、自分は黒人でも白人でも、男ですらない、自分は何者なんだ、というシーンもかなり印象的。
彼も壮絶な体験をしているのだ。
銃も実は持ってた。
手紙も実はバレてた。
という最後のオチも、とても面白かった。
2人の友情に感動!
黒人ピアニストと運転手兼用心棒の2人がツアーで黒人差別にあいながらも、
ツアーを周り友情を育んでいく物語。見終わってから知りましたが、実話なんですね。
用心棒のトニーがいつやらかすんじゃないかとヒヤヒヤしながら観てました(笑)
60年代のアメリカが舞台で、日本人の私達からは想像もつかない以上に、
黒人への差別は大きくあったんでしょうね…
そんな中でも執念のために我慢するドク。
最初は黒人を軽蔑していたトニーも彼と出会い、
彼の演奏や人柄に偏見が無くなっていく姿に感動しました。
喧嘩っ早く、マナーも悪いトニーですが、
愛する家族のために手紙を書き、
ドクによってロマンティックな文章を書けるようになってくシーンが
とても素敵でした。
最後の演奏の場面では、いつもクールに仏頂面だったドクが
本当に楽しそうに演奏していて、感動!
本当に本当にいい映画。
作中の曲も素晴らしい!!
ドンシャーリーのピアノ曲聴いてみよう。
吹き替えの大塚芳忠さんと諏訪部順一さんがまた最高でした!
自分の中のお気に入り映画にランクイン♪
考えさせる実話
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