グリーンブックのレビュー・感想・評価
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悔しいけど、好きだよね。
ショーシャンクの空に、最強のふたり、悔しいけど、こういう作品に弱いというか好きだよね。
トニーの成長物語に見せておきながら、ドクの成長物語でもある。
というか、よく考えるほど、トニーよりドクの方が成長してるなこの話って感想になる。
個人的に、映画の前半、トニーにフライドチキンを薦められ恐る恐るドクが食べるシーン。残った骨をどうすればよいかと尋ねた時に、車窓から放りなげ、あのニヒルな笑みを浮かべる。ドクが真似て、骨を投げ捨てたあと、調子にのったトニーがドリンクの空き容器を捨てるのだが、その時のドクの困り顔ときたら最高に面白くて、その瞬間、この映画の惹きこまれてしまった。
黒人差別にあらがう黒人の物語である。
だが、史実によくあるこの抵抗の物語は黒人の手によって黒人が暗殺されて終わる。
最後の最後、ドクがバーで現金を見せた時、背景で企んでいた二人組を見て、いろいろ悟ったような気持ちで、ドク死なないでくれ!とはらはらしていた。
まあ、そんなこと杞憂で終わり、ちゃんと拳銃を隠し持ってたトニーのファインプレイにより、事なきをえる。本当に頼りになる男だと思った。
最後に適当な感想を書こうと思う。
わたしにとってこの映画は暖炉のようなものだ。
冬がふる暗い灰色の夜に、窓からこぼれるオレンジ色の光は、友情や家族のことを思い出させる。
複雑で、残酷な世の中を生きるには、この心はあまりにも弱弱しく、灰が積もってしまう。そんな時、誰かを想うその力が、微弱に、でもやさしく照らしてくれる。
わたしにとって、この映画は暖炉のようなものだ。
追記、この映画を見るすべて人にキスを。
新しい視点の黒人差別問題
黒人がボスで白人が付き人のタイプ
2人の価値観と周りからの評価が逆転してて、お互い刺激し合ってる
お金持ちにも関わらず黒人差別が色濃く残る感じが、問題の深さ大きさを感じさせた気がする。
深まってく友情がやっぱりいい。
映画館で観とけばよかった
観るタイミングを逸して、NETFLIXでようやく観ました。素晴らしかったです。アカデミー賞も納得です。主人公ふたりの友情、ピアニストの思慮・うんちくのあるお言葉、運転手の気持ちの変化・友情、奥さんのかわいらしさ、どれもよかった。
差別と音楽を描いているけどめちゃくちゃ楽しいしハッピー!
そんな雰囲気の作品。作品の風景も明るく柔らかく、そして何よりダブル主人公の一人、バレロンガがめちゃめちゃいい、味のあるキャラ。わかりやすくいうと脳筋キャラです。そしてイケメンである。雨の中牢屋入っていた彼のちょっと髪が乱れていたの,ただのイケメンで最高でした。それを横目に見ている気品溢れるピアニスト。この対照的なふたりの設定が面白い!となった方は多分この映画2時間あっという間です。
テンポ良く、キャラ良く、セリフ良しです。
差別的な問題を題材にしながら、けれど消して辛いだけではない、相棒への偏見や侮蔑を目の当たりにした脳筋人間が、徐々に徐々に自らも持っていたそれを塗り替えていく、ただの仕事の相棒から、親友になる、その流れが非常に見やすいストーリーです。
あとバレロンガが食べてるモノ全てが本当に美味しそうで食べたくなってしまいます。ピザあんなふうに食べる人初めて見ました笑笑 食べっぷり最高です。
めっっっっっっっっっちゃくちゃおすすめです。ぜひ。
黒人ピアニストの内面がよく伝わった。とてもハートフルな映画でオススメ
いい映画だった。真正面から黒人差別やセクシャリティの問題にも触れ、
二人の主人公の温かい交流に心が打たれた
最後のニガーと呼ぶな、とトニーが言う言葉にジンと来ました。
黒人差別を知る映画を私はあまり見たことがなかったのですが
この映画を見て、いかに色が違うということで
人々が苦しんできたのか、その一端がわかり、それだけでも収穫だった。
物語は、そうした社会的なテーマ性をこえ
人間と人間の温かい交流がメインテーマにもなっていて、とても見応えがあったし
安心して見ていられた。
こういう映画って、最後にどちらかが死んでセンセーショナルにまとめるものが多い印象だったけれど、この映画は最後までハートフルで見ていて元気をもらえる。
こういう映画は本当に私は好きだ。
中盤、ドクターが言っていた。俺は黒人でも白人でもない男でもない、一人で豪華な家で暮らして、白人の前で演奏を披露する、俺はなんなんだといった叫びのセリフ、
強い孤独。そうした豪華な家で暮らしても満たされない家族を持ちたいといった思い。
そうした点にもよく触れていて、しっかりドクターの内面も表現できていて、
この映画はすごいと思った。
面白かったです
自分的には退屈することがなかった映画です。
派手なアクションや演出があるわけでもない、
1962年のアメリカの実話のヒューマンドラマ。
トニーの奥さんが可愛いですね。
トニーリップとドンシャーリーの話。
ストレスも少なくて終わった時になんかわかんないけど感動します。
実話だけにそんなに刺激的なお話ではないですが、
ドンシャーリーがVIPなので非日常体験のお話です。
トニーもちょい悪オヤジです。
面白かったです
これはアメリカ版『ドライブ・マイ・カー』だ!
レンタル本数の数合わせで借りて、見て驚きました。
どんな作品かも全く知らず評判が良かったので、見てて最初はなんだかよく分からくてギャング映画かな?と思って話が進んでいくうちにどんどん引き込まれていきました。
途中から実話を元にしているリアリティーが出て来てさらに面白くさせてくれました。
育ちのよい黒人ピアニストとがさつな(コンプライアンスを考慮しています)イタリア系白人の『ドライブ・マイ・カー』です。日本の方が後に作られていてエピソードも全く違うものですが、何かしら似たような雰囲気を感じました。
『ドライブ・マイ・カー』が好きな人は一度見てください。
実話に基づく作品。 黒人差別という内容でありながら暗くなく、旅を通...
実話に基づく作品。
黒人差別という内容でありながら暗くなく、旅を通して通じ合い、人種を越えた友情に感動した。
終始、2人のやり取りもおもしろい部分もあり、じわじわ展開していく感じ、だんだんと観ていて何かが晴れていくよう感じがさらに良かったです。
グリーンブック何で
最初観たのが半分くらいしか観ていなかったからか良い映画の匂いがした 改めて全部観た どこで笑えるどこで泣くんだと思いました それとドク役 何でもっと綺麗な黒人にしなかった ちょっと行儀よくしたストリートの黒人にしか思えない 品が無さすぎ トニーは確かにアラゴルンでした 太ったくらいじゃ変わらない あとファレリ監督なら愛しのローズマリーが良かった ジャックブラック最高
差別問題を描いた良作
ネットフリックスにて鑑賞
話題になり気になっていた作品
黒人に対して差別意識のあるイタリア系アメリカ人が黒人のピアニストの運転手兼ボディガードとして演奏ツアーに同行するというストーリー
まあ差別の強い南部を黒人で演奏ツアーするという事でそこらへんの差別を描くのだろうと思っていたが
スーツをきて白人の後部座席に座るドンシャーリーは黒人にも差別される
いわゆる黒人らしくないのだ
労働者でフライドチキンが好物でリトルリチャードが好きなのが黒人らしさなのだ
また同性愛者でもあり「男でもない自分は何者なのか」というシーンは考えさせられる
また主人公のトニーもイタリア系である事で差別を受ける
イタリア系だから黒人の運転手なんかしてるんだという事を言われて怒るシーンがありドンにお前も我慢しろと言われる
そうこの映画は単に黒人差別だけを描いてるわけではなく色々な差別を描いていてまた差別されている人が差別していたりする事を描いてる
それはとてもリアルだと思った。
また黒人の演奏を聴きにきたり屋敷に呼んだりしている人が差別したりしているのも複雑である
そう彼らは差別している意識もないのだ
法律で決まっているからしきたりだから区別しているという感覚なのである
それを撤廃する勇気を作るためにドンは演奏ツアーを敢行したのだ
すごい勇気だと思う
史実をベースにしている作品で実際は一年半近く行っていたみたいだ
映画よりすごい大変だったろうなと思う
映画を盛り上げるためだろが黒人嫌いの人が運転手するという設定はやはり少し無理があるように感じるし仲良くなるのも何か大きなきっかけあったかな?と思う
演奏シーンは素晴らしく音楽も良い
終盤の黒人のバーで演奏するシーンも楽しそうな雰囲気が伝わってきて良かった
またドン役の俳優演技が上手く表情に全て表現されていた。
トニー役の人がロードオブザ・リングの人とは信じ難い笑
またケンタッキーのシーンとか随所にクスッと笑えるシーンもある
よくある男2人の友情を描いたような作品だが差別問題を織り込みつつ説教臭くはなく楽しめるし最後は温かい気持ちになれる良作である
ドク・シャリーの笑顔
アマゾンプライムで見てから、アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚本賞受賞作品と知りました。
60年代にあった黒人の人種差別がテーマになっていますが、良質のバディムービーにすることで、見終わった後爽やかな気持ちにさせてくれました。
無表情のドク・シャーリーが、ピアノを弾き終わった後だけに見せる笑顔が素敵でした。
胸が熱くなる映画だ。
黒人差別がまだまだひどい時代、世界的に有名な天才ピアニストのドクター・シャーリーが南部へツアーに出るときの運転手を雇う。運転手は腕っぷしが強く用心棒的に採用されたトニー・リップ。ガサツですぐ手が出る乱暴な性格だが家族を愛する頼りになる男だ。天才ピアニストは北部で富裕層のパーティに出ていればずっと稼げるのに黒人差別の色が濃い南部へツアーに行くことには理由があった。ツアーで行く先々では嫌な思いをすることばかり、よくあることだと我慢しているがトイレだけは別だ。家のトイレは白人専用とばかりに黒人は庭にある簡易便所を使うよう言われる。また、レストランに招かれているのにそのレストランでの食事を断られるシーンがある。そのレストランでの演奏をもってツアーが終わるのに、ここまで我慢してきたのに、そのレストランでの演奏はせずに、場末の酒場へ行くシーンは最高の山場だ。なぜタキシードを着ているのか、いぶかしがるカウンターのウェイトレスに、トニーが「この人、世界的なピアニストなんだぜ」と言うと「なら説明は要らないからやってみせてよ」とステージ上のピアノを指差した。この場面はめちゃくちゃ良い。クラシックしか演奏しないドクターシャーリーがロックを演奏するとバーは大盛り上がりだ。そしてトニーが家に着くとそこはクリスマスパーティの真っ最中。帰ったはずのドクターシャーリーが戻ってきて最後の場面。感動!
ドクター・シャーリーの演奏、作曲は賞賛され、「彼の技巧は神の領域にある」と言わしめた。トニー・リップはコパカバーナに戻り支配人になったそうだ。この物語は彼らの、終生友情で結ばれた実話だ。
監督の力量に脱帽。他の作品でも差別へのプロテストを表明していらっし...
監督の力量に脱帽。他の作品でも差別へのプロテストを表明していらっしゃいますが、この作品で見事に結実。
ハラハラする場面も、たくさんの笑いとユーモアで和ませてくれました。
酒場のオンボロピアノでのセッションで二人が笑顔を交わすところとか、クリスマスディナーでの「席を用意して皿をやれ」と、「手紙の指導をありがとう」に涙腺崩壊でした。
ちょっとわからなかったところがいくつか。
大豪邸に招かれての食事がフライドチキン。これは賓客をもてなすものなのか?まぁ揚げたてをどうぞ!みたいに全員にふるまわれているので、そうだと思いたいのですが。
それから、契約書にはホテルや食事などの待遇は含まれないものなのでしょうか。
(ヒスイの石を隠し持っていたのをどうして知ったのかな?ということもあります。)
音をハズすのがコツなんだよ
1962年の実話。
北部と南部の格差がよ~くわかりました。警察、ホテル、レストラン、トイレ、テーラーショップ。
アラバマはヤバいと思ったら、やっぱり。オレンジなんとかという黒人専用レストランのブルースセッションで映画の中で唯一みられたシャーリーの満面の笑顔がとても印象的でした。
教養ある天才ピアニストとDear を Deer と書いちゃうコパカバーナの用心棒のロードムービー。
こうゆうコンビの映画はわかりやすくて好き。
魅力的な可笑しな用心棒。
トニー・バレロンガの実の息子(次男)のニックが製作・脚本。トニーパパが賭けでハンバーガー26個食べたときにいっしょにいた子ですね。
ドクター(ドン)・シャーリー。この時代にすごい人がいたものです。ジャマイカ系の両親は司祭と教師をしていた。シャーリーは黒人がクラシックピアノを弾くことに諦めて、一旦シカゴ大学で心理学を専攻しています。教育と教養、品格は大事ですね。イタ公の用心棒と上手くやるのに心理学が役に立ったのかも。カーネギーホールの上に住んで、象牙や古代エジプト風の家具。てっきり、アフリカの王様の血筋かと思いましたよ。
カティーサークは若い頃に飲んでた唯一の洋酒。1960年代のアメリカでは高い酒だったのかな?キューバの酒だからシャーリーが好んだのかも。
ケンタッキー・プライドチキン🍗の下りはなかなかよかったですけど、ノースカロライナ州の公演前にプライドチキンでもてなしを受けたのも、偏見っていうことですな。シャーリーがこの時、オブラディ・オブラダ風の曲を弾いて、最後、音外すんだよね。それでも、拍手喝采。きっと、奴らを試していたんだね。プライドチキン出してきた奴らをバカにして。
ヒスイの話しも人が悪いですよね。
イタ公呼ばわりする輩をぶん殴るシーンも大変スッキリしました。
シャーリーがケネディ大統領と友達だったのは本当?
同性愛者だったのも事実???
ラブレター指南は本当???
ドロレスにはお見通しだったってことは、結局コメディじゃないのよ❗
自分から行動することの大事さ
最強のふたりに似てる。
結構社会的地位が低いとされる人(低所得など)が、地位が高めの人を連れて心開かせる的な映画多い気がする。
全部名作だけど。
見てから時間たってるけど印象的なシーンが2つ。
①黒人ピアニストが警察に怪訝に見られたシーンがあったが、終盤同じく警察に停められたが「メリークリスマス。気をつけて」で終わったところ。めっちゃホッコリした。
②ラスト黒人ピアニストが自分から主人公の家に行ったところ。
予想では主人公が誘うのかと思っていた。そういえば途中のシーンで、孤独なら自分から行動しなきゃ。と言っていたなぁと思い出した。
「グリーンブック」とは
ヴィクター・H・グリーンという黒人の人による自動車で旅行する黒人のためのガイドブックだそうです(現在は廃刊)。この映画を観るまで知りませんでした。
最初、映画の中で途中シャーリーと泊まるホテルが違うことになる、てなセリフが出てきて、何も知らない私はてっきりスターが良いホテルに泊まり、運転手はクラスの違うホテルに泊まることを指すのかと思ったら、その逆。当時黒人の人たちは自由に移動することさえままならなかったという(詳細はWikipediaの「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」をご参照のこと)。
映画を観終わったときは単純に良い映画だと思いました。
ただ、この映画、トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけており、映画「グリーンブック」のWikipediaによると
『いわゆる典型的な「白人の救世主」の描写』
との批判もあることから一方的(白人側からの)な内容だったのでは?とも思うのです。
映画ではシャーリーがどういう家庭に育ったのか描かれていません。Wikipediaでシャーリーのことを調べてみれば、映画の内容についてシャーリーの遺族から抗議を受けている点について合点がいきます。
監督の力量が冴える傑作
脚本、映像、演技、申し分ない傑作。
黒人役の主役の方、笑顔が上手くできない人の演技が凄すぎた。たった一つのシーンで本当にこの方の辛く険しい人生を感じてしまった。
時折入るコメディ要素も、クドくなくて絶妙。例えばフライドチキンの骨は笑って車から投げ捨てるけど、コップは拾いに戻るシーン。映っていたのは車のタイヤだけでも、二人の会話が想像できて微笑ましかった。
他にも最後のシーン、豪華絢爛な美術品に囲まれた孤独な部屋と、貧乏だけど笑顔に溢れた部屋の対比も、まさに見事でした。
そして何より、初めは黒人が使ったコップを捨てるほど差別主義だった荒くれ者の主人公が、旅を通じて分かり合い、差別に憤りを感じる様になる心の変化を、分かりやすく、かつ、嘘くさくなくこの短時間で描ききったことに脱帽でした。
日本映画でもこのレベルが出来ることを期待する。
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