ビューティフル・ボーイのレビュー・感想・評価
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ビューティフル・ボーイ
不思議なぐらい人は大麻やその他ドラックにはまってしまう人がいつの時代もいると云うこと。その背景を描く映画や本は無数にあるがなくなることは間違いなくないと人達は思っていると思う。私も無くなることは難しいと思っているが、この映画では息子さんが抜けれなくなる、実際に家族がドラッグにハマったらツライとは思う。だが私ならダーウィン論的な考えで向き合うと思います。やはりこの手の映画は必見だろう。
【財務力のない家庭だったら、ストーリーは変わっていた筈。だが、ティモシー・シャラメの魅力は健在である作品。】
🔳この文章は、私がこの映画サイトを映画鑑賞記録用に使用していた頃のモノである。味も素っ気もない文章で、申し訳ない。だが、今作品には思い入れがあるので、敢えて投稿する。
ー この実話をベースにした映画では、父親(スティーブ・カレル)が著名な音楽ライターであり映像を観る限り、かなり財務力があり、元妻も同様に描かれていた。
しかしあそこまでお金のある親がどれだけいるのだろうか?
映画であるので、そこは綺麗に纏められているが実際には多くの同様のケースではこのような収束には向かわないのではないか?
この映画の製作者達は、現実への問題提起をしたと思いたい。ー
◆感想
・イロイロ書いたが、親を子を想う気持ちには、裕福は関係はないと思う。
富が有れど、子を愛さない親。一方、貧しくても子を愛する親。
- 今にして思えば何となく、「万引き家族」を思い出すが、今作でのティモシー・シャラメ演じる少年の親は、不器用ながらも確かに彼を愛していた。父親と母親の愛し方が違って点を除けば・・。-
・父親の煩悶をスティーブ・カレルが、流石の演技で見せてくれる。
・そして、ティモシー・シャラメも、今までにない役柄を熱演する様は流石であった。
矢張り、若手俳優のトップの一人であることには違いないと思った作品である。
<2019年4月12日 ユナイテッドシネマ岡崎にて鑑賞。>
死すら受け入れるのが愛
依存性の現実
現実を突きつけられる
アメリカの50歳以下の死因で最も多いものは「薬物の過剰摂取」だそうだ。それほど薬物が蔓延している国での、この実話。
おそらくきっかけもなんとなくだったのだろう。何の気なしに始めたのだろう。父親に大麻を差し出すシーンからして明らかに薬物が身近なものであるという国の事情もあるのだろう。
しかし、そこは沼だ。ティモシー・シャラメ演じるニックの瞳には光がなく、力がなく、そして何より自分がなぜこうなったのか説明できない。薬物依存における原因追及など意味がないと思ってしまった。個人の資質に帰することも無意味だ。おそらく誰にでも等しく依存のリスクは存在するのだ。
どれだけ息子を愛していても、沼に疲れ果ててしまう家族もリアルだ。スティーヴ・カレルの父親は理想の父親像ではあり、ある意味身体を張ってまでも息子を救おうとするが、次第に疲れ、迷う。そういう意味で変に美化せず、現実を突きつけた映画だったように思う。
薬物依存の主人公をダメ人間と断罪することもできるが、とにかく救わねば、という意識ができればよいし、そういう努力をしている人びとに捧げられた映画でもある。
スティーヴ・カレルは変幻自在だと思っているけれど、今回の父親役は暖かかった。強いわけではないけれど、”Everything.”ということばに文字通り全てがこもっていた。
ティモシー・シャラメはその美しさをある種逆手に取ったともいえる崩壊ぶりがリアルだった。立ち直っては崩れを繰り返すその姿が痛々しく、目を背けたくなる程だったが、それほど彼の演技は真に迫っていたということだろう。
面白くない
モンスターはいなくならない
モンスターは追い払ったよ、もう安心して…なんて簡単ではない。
日常が壊されていく戦争映画のように、ただ無力さや空しさを感じ続ける。後ろの席から大きな溜め息が聞こえた。
どこが運命の分かれ目だったのかなんて知る由もない。
家族の分離?変化?まさかロックミュージック?あの時尿検査したから?青年の知的好奇心が災いして執着が始まったのかも知れない、でも分析なんて何の意味もない。
いちど蝕まれたら、ただ波の間に顔を出して何とか息をしながら沈まないよう努めるだけ。
前にテレビのインタビューで、ドラッグ中毒を克服したという人が「今日はやっていないだけです」と平然と言っていた。こんな立派に更生しているのに何のことかと思ったけど本作を観て納得した。(元)中毒者など居ないのだ。インタビューをきっかけに再度沈んでしまったかも知れない。本当に怖い。
誰か大切な人が誘惑を口にしたら、まるで経験者のように泣きながら止めるだろう。そう思えただけでも観て良かった。
死んでもいい
私は、映画の中で、誰かの命を落とすことによって悲しみを膨らませるという手法が、卑怯で嫌いだと思っています。
初めてでした。
そんな私でさえ、あの青年は死んでしまっても仕方がないと思ってしまったのです。
逆にあそこで生きながらえることの方が、美談で興醒めすると。
ラスト数分は、音楽が効果的で役者のセリフにマッチして、覚悟と悲しみがどんどん大きくなっていきました。
それほどドラッグは怖い。
日本では、ドラッグ依存といっても、あまりピンとこないかもしれません。
では、あの青年を、引きこもりやニート、非行、アルコールやギャンブル依存、更には犯罪を繰り返す者というふうに置き換えてみたら?
そんな大ごとな話に膨らませなくてもいい。
今、子育てがうまくいかないと苦しんでいる父母たちにとってみたら。
家族が抱える苦しみが、決して遠いところの話ではないと理解できました。
父親側の苦悶と青年側の葛藤をどちらもしっかり描写していたと思います。
「このままじゃいけない」と両者が強く思っていました。
そのどちらもうまくいかない。
大きな起伏が何度もあり、うまくいかず、本当に苦しく悲しい物語でした。
主役の青年の演技に魅了されました。
お見事です。
"ブコウスキー"
友達の様にあけすけに話しあえる、距離の近い仲のいい親子。 いつの間...
生きろ
恐怖映画より怖いドラッグ
NetflixなどアメリカのTVドラマで人気の脚本家と、その父でフリーランス新聞記者の二人がそれぞれに書いた、脚本家が10代後半からはまったドラッグ地獄のドキュメント本2冊がベストセラーに。
その本をもとにした、実話系映画なんだけれども…
8年間に、毎年「ドラッグの過剰摂取で死にかけて入院→施設で治療&厚生→脱走or再発→過剰摂取」の繰り返し。
予告編だと「8年間支えた父の愛」なんてキャッチコピーがついてるんで、どうやって治ったのか?という明るい道を示して終わるかと思いきや…
エンタメ性ゼロ!
感動を求めて行ったら、肩透かしを食らうはず。
そこら辺のホラー映画なんか、はだしで逃げ出す恐怖の連続でした。
アメリカで50歳未満の死亡原因の1位がドラッグなので、向こうの世情が反映した作品といえます。
これを観ると、ドラッグが脳や神経そのものを壊し、いかに人格が変わってしまうのかがわかります。
ドラッグ、絶対ダメ!
そう思わせてくれる、シャブ中息子のニック・シェフ役の、ティモシー・シャラメの演技がとにかくすごいです。
彼を観るために行っても損はないです。
なきながら不満感じる映画!
もっと感動できるのかと期待してしまった
親子愛
うーん…
自立と自律
18歳で薬物に溺れた青年と彼を救おうとした家族の話。
両親は離婚し父親とその嫁達と暮らしているニック。
彼の周りの人は誰一人彼を見捨てることなく彼を救おうとし続ける。
薬物、この作品で取り上げているクリスタル・メス(覚醒剤)はアメリカでも違法である。
薬物や依存症に関しては思うところもあるけれど、それを語ったり議論するところではないので映画としての感想のみ。
ただ薬物に溺れる主人公をみせるばかりで、そうなる心理描写の深掘りがない。まあ深く考えていないのかも知れないし、描いたところで言い訳がましいのかも知れないが。
時系列をごちゃごちゃしてキレイに描くより生々しさや泥臭さがもっと欲しかったし、キツく接することの出来ない家族にもどかしさを感じて感動は出来なかった。
義母の車の件だけは少し響いたかな。
Everything.
薬物依存症の息子とその父親の戦いの実話。
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この映画父親と息子の話を時間軸がかなりバラバラに描かれてる。だから麻薬でボロボロになってるシーンのすぐあとに純粋な少年時代が出てくるからなお心を打たれる。
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でも、なんで息子がここまでドラッグにハマっていってしまったのかははっきり分からない。私が見た限りでは、彼女の家行ったらなぜかそこの洗面所に薬物的なものがあって.
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トイレ行った隙に飲んで素知らぬ顔でディナーに参加するように見えたんだけど(笑)そして何故かそっから堕ちていった(笑).
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まぁドラッグを絶つのって簡単じゃないから何度も逃げ出したり。その度にもっと監視すればいいのにって思った。なんで車とか運転させるの?どこにでも行けちゃうじゃん💢.
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それでも、2人が別れの際にEverythingっていう意味については結構グッときた。
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