ビューティフル・ボーイのレビュー・感想・評価
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現実を突きつけられる
アメリカの50歳以下の死因で最も多いものは「薬物の過剰摂取」だそうだ。それほど薬物が蔓延している国での、この実話。
おそらくきっかけもなんとなくだったのだろう。何の気なしに始めたのだろう。父親に大麻を差し出すシーンからして明らかに薬物が身近なものであるという国の事情もあるのだろう。
しかし、そこは沼だ。ティモシー・シャラメ演じるニックの瞳には光がなく、力がなく、そして何より自分がなぜこうなったのか説明できない。薬物依存における原因追及など意味がないと思ってしまった。個人の資質に帰することも無意味だ。おそらく誰にでも等しく依存のリスクは存在するのだ。
どれだけ息子を愛していても、沼に疲れ果ててしまう家族もリアルだ。スティーヴ・カレルの父親は理想の父親像ではあり、ある意味身体を張ってまでも息子を救おうとするが、次第に疲れ、迷う。そういう意味で変に美化せず、現実を突きつけた映画だったように思う。
薬物依存の主人公をダメ人間と断罪することもできるが、とにかく救わねば、という意識ができればよいし、そういう努力をしている人びとに捧げられた映画でもある。
スティーヴ・カレルは変幻自在だと思っているけれど、今回の父親役は暖かかった。強いわけではないけれど、”Everything.”ということばに文字通り全てがこもっていた。
ティモシー・シャラメはその美しさをある種逆手に取ったともいえる崩壊ぶりがリアルだった。立ち直っては崩れを繰り返すその姿が痛々しく、目を背けたくなる程だったが、それほど彼の演技は真に迫っていたということだろう。
面白くない
感動物語っぽく作ろうとしてるけど、映画を見る限り原因は父親だよね。他人が自分の思い通りに動くと思っていて、そうならないと感情もコントロールせず怒声をあげる。愛してるとか言いながら誰より先に諦めたり。あと言いたいことがいまいち分からないのは父親と息子の二人の本をベースにしちゃってるから?それもうまい人が作ればうまく演出するのかもだけどこの監督はダメだなー。2時間が倍に感じました。
モンスターはいなくならない
モンスターは追い払ったよ、もう安心して…なんて簡単ではない。
日常が壊されていく戦争映画のように、ただ無力さや空しさを感じ続ける。後ろの席から大きな溜め息が聞こえた。
どこが運命の分かれ目だったのかなんて知る由もない。
家族の分離?変化?まさかロックミュージック?あの時尿検査したから?青年の知的好奇心が災いして執着が始まったのかも知れない、でも分析なんて何の意味もない。
いちど蝕まれたら、ただ波の間に顔を出して何とか息をしながら沈まないよう努めるだけ。
前にテレビのインタビューで、ドラッグ中毒を克服したという人が「今日はやっていないだけです」と平然と言っていた。こんな立派に更生しているのに何のことかと思ったけど本作を観て納得した。(元)中毒者など居ないのだ。インタビューをきっかけに再度沈んでしまったかも知れない。本当に怖い。
誰か大切な人が誘惑を口にしたら、まるで経験者のように泣きながら止めるだろう。そう思えただけでも観て良かった。
死んでもいい
私は、映画の中で、誰かの命を落とすことによって悲しみを膨らませるという手法が、卑怯で嫌いだと思っています。
初めてでした。
そんな私でさえ、あの青年は死んでしまっても仕方がないと思ってしまったのです。
逆にあそこで生きながらえることの方が、美談で興醒めすると。
ラスト数分は、音楽が効果的で役者のセリフにマッチして、覚悟と悲しみがどんどん大きくなっていきました。
それほどドラッグは怖い。
日本では、ドラッグ依存といっても、あまりピンとこないかもしれません。
では、あの青年を、引きこもりやニート、非行、アルコールやギャンブル依存、更には犯罪を繰り返す者というふうに置き換えてみたら?
そんな大ごとな話に膨らませなくてもいい。
今、子育てがうまくいかないと苦しんでいる父母たちにとってみたら。
家族が抱える苦しみが、決して遠いところの話ではないと理解できました。
父親側の苦悶と青年側の葛藤をどちらもしっかり描写していたと思います。
「このままじゃいけない」と両者が強く思っていました。
そのどちらもうまくいかない。
大きな起伏が何度もあり、うまくいかず、本当に苦しく悲しい物語でした。
主役の青年の演技に魅了されました。
お見事です。
"ブコウスキー"
個人的に傑作な「オーバー・ザ・ブルースカイ」に「ベルヒカ」も良かったヒュルーニンゲンの最新作で、全体的に監督の色は感じられたカナ。
オープニングからのタイトルや音楽の使い方のセンスが良くて、N・ヤングはズルい!思わず泣きそうになった。
何不自由することもなく健全に育ったような息子は、ドラマとして成立する確たるキッカケはない感じでジャンキーへの道に落ちてゆく。
堪忍袋の尾が切れたかのように怒りや悲しみ等、色々な思いをごちゃ混ぜにして泣きながら車で追いかける義母のシーンは、追突するくらい衝撃的で感情を揺さぶられる何かを期待したが拍子抜け!?
感動させる為の演出が、所々で気になってしまう。
友達の様にあけすけに話しあえる、距離の近い仲のいい親子。 いつの間...
友達の様にあけすけに話しあえる、距離の近い仲のいい親子。
いつの間にかすれ違っていた心がもたらした、まったくもって皮肉な展開。取り巻く人々が抱える心の機微をも、浮き彫りにしていく。
無償のつもりで注ぎ続ける愛、あなたのその愛情は何の上に成り立っているのか?そう問われる様に絡まり合う関係性。
花に水をあげる様に、慎重に丁寧に冷静にそんな風でも期待通りには行かないのだ。
家族は所有物でないし、自分自身を投影しても成り立たない。お互いに他者として認め合う、当たり前なのにできない、そんなもどかしい部分が琴線に触れた。
生きろ
薬物にハマると自分も家族も己を責める。「何故?どうして?何が原因なの?」と。ストレス?愛情が足りない?孤独?
でも多分、理由もなく薬物にハマる人もいる。理由があって薬物にハマる人もいる。信号を無視したから車にはねられる人もいるし、歩道を歩いていても車にはねられる人もいる。だから、薬物にハマるのは交通事故みたいなものじゃないのかな?でも、生きていれば辞める可能性は僅かだけどある。だから最低限生きてろって事なんだと思う。
メッセージは何だろう
スティーブ・カレルが良い。
ドラッグにハマるティモシー・シャラメも素晴らしいとは思ったけど、他の作品ではどこかトボけた役の多いスティーブ・カレルが、息子を必死に支えようとする父親役が、こんなにハマるとは。甲高い声で無理難題ふっかけたり、場を白けさせたりというイメージだが、本作では全身全霊で、仲の良い息子をドラッグの地獄から救おうとする優しい父を見事に演じた。
軽い気持ちから始めた葉っぱのうちは、息子から告げられても父親としても大目に見ていた。だが、息子はクスリのせいで、やがて自制が効かなくなり、信頼していた父へも嘘をついて、より深みに落ちていく。手を尽くして、クスリを辞めさせようとするが、常に裏切られる。それでも、激情に駆られることなく、いつも穏やかに話をしようとする愛情深い父親は、アメリカの親父とは少し違ったタフガイ像だ。
特に、元妻からなんとかしたいので「助けて」という電話で、もう出来ることはないと苦しく語る姿、息子から「助けて」とかかってきた電話に「私では助けられないんだ」と、突き放さなければならない姿は、辛すぎる。
これは、実話だということだが、この映画で語りたかったことは何だろう。ドラッグの怖さの啓蒙としては、一定の役割を果たしているとは思う。家族で抱えていても無理な事柄なんだという事を知らしめることなのか。
ドキュメンタリーなら良いが、映画として伝えるメッセージが弱いのか、日本慣れした私の感覚が鈍いのか、せっかく良い舞台と役者が揃ったので、もうひとつパンチを効かせて欲しかった。
良い映画でした。
久しぶりに映画館で観たい!と思い、会社を休んで見に行きました。
大変に心を揺さぶられる映画でした。
ニック役のティモシー・シャラメの儚い美しさとドラッグ中毒者の演技にも惹かれました。
当たり前の感想ですが、本当にドラッグは怖いですね。
事前の宣伝では、父子の愛と再生の感動の物語、のような表現が目立ちましたが、その表現はこの映画とは少し合わないような気がします。
もちろん父デヴィットの深い愛情には随所で胸にこみ上がるものがありました。幼いニックとの幸せな日々がフラッシュバックしますが、これには思わず涙が出ました、、、
だからこそ、そんな深い愛を前提として、父子が更生と再発を繰り返し、もがき、傷つく姿は感動の再生の物語という表現では、軽い印象を覚えます。
じゃあどういう言い方ならいいのか、と言われると困ってしますのですが・・・
終盤、デヴィットにもういいよ、よくやったから自分の人生を生きなさいよ、と思っていましたが、ラスト、ニックの隣にデヴィットの姿があったこと、そして、モノローグでニックが8年シラフでいることが語られて救われた思いでがしました。我ながら勝手なものです。
いい映画でした。
ふつうに隣り合わせの依存症(アディクション)
人は快楽を求める生き物である。
しかし何ごともやり過ぎは厳禁で、度を超えると"依存症(アディクション)"と呼ばれるようになる。なにも周囲や社会に迷惑をかけるものだけではない。趣味や食事、仕事にも依存はある。仕事はワーカホリックとなる。
本作は、薬物依存症から抜け出せない大学生ニックを救うため、悪戦苦闘する父親を主人公にした親子のドラマである。
父親目線なので、それなりの世代以上ならば、自我を持った青年を指導する難しさは容易に想像できる。またこの父親は再婚しており、離れて暮らす息子のために、自らの新しい家族を犠牲にしながらも、愛情を注ぎつづける。
タイトルにもなっている劇中歌「Beautiful Boy」はジョン・レノンの1980年発表曲。当時5歳だった息子ショーン・レノンのことを歌った、愛情溢れるバラードだ。
タバコや酒を止めようと思っても、なかなか思うようにいかない。大抵、本人はいつでも止められると信じているが、事実、止めていないのだから、これを依存症という。
冗談半分だが、かなり真理を突いている(と思う)。
なので"薬物"に置き換えても同じである。本人は、"自分は大丈夫"とか、"シラフのときの自分はちゃんとしている"といった程度の認識である。そして酒・タバコ以上の常習性から抜け出せなくなっていく。
ニックの場合も、ひと筋縄ではいかない。入院治療の成功からの再発、より強い薬物への依存。2年止めることができ、公の場で"薬物セミナー"の講演に立ってからの再々発も描く。嫌になるほど止められない・・・これが現実だ。
アカデミー賞脚色賞を受賞した「君の名前で僕を呼んで」(2018)のティモシー・シャラメがニックを演じ、その堕落のさまが凄まじい。
さて話は逸れるが、「アリー / スター誕生」(2018)など、ハリウッド映画にはふつうにアルコール依存や薬物依存の主人公がに出てくる。年に何本も観る。日本のメジャー映画ではめったに見られない。
米国のほうが依存症患者の人口比率が多いというわけではない。米国のほうが社会のサポート態勢、リハビリ施設の数が充実している。日本に比べて一般的な疾病としての認識が進んでいるからだ。
薬物依存症は単なる病気なのだが、日本では病人ではなく、ことさら罪人に仕立てられる。同程度の刑罰の他の犯罪と比較しても、社会的制裁が半端ない。
ハリウッド俳優(アイアンマンのロバート・ダウニー・Jrとか)やミュージシャン(挙げればキリがない)、スポーツ選手(タイガー・ウッズとか)の薬物摂取は、一般のニュースであり、治せばいいので特別ではない。それが日米の認識の違いだ。
よーく考えてみると、薬物摂取で、出演作品の停止や損害賠償なんてナンセンスである(契約書にあれば別だが)。
ひるがえって本作も、薬物依存の姿を自然に描いている。そのよくある親子関係や家族問題に隣り合わせの現実が、依存症である。その上で、その症状の恐ろしさを知ればいい。
ちなみに本作は、ブラッド・ピット率いる製作会社"プランBエンターテインメント"が企画・製作している。近年の"プランB"は、社会問題をテーマにしたメッセージ性の高い作品を世に送り出す。
いずれもアカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」(2017)、「それでも夜は明ける」(2013)も"プランBエンターテインメント"作品である。現在公開中の「バイス」もそうだ。
ブラピは、俳優よりもプロデューサーとして多くの賞を獲得している。たまには俳優のブラピに会いたい。
(2019/4/14/TOHOシネマズシャンテ/ビスタ/字幕:松浦美奈)
予想以上だった
予告編では、よくある親子の感動ストーリーかと思ったけど、ありきたりの映画ではなかった。
道を踏み外した息子と、やめさせようとする父親という構図はよくあるものだが、見せ方がかわっていて、息子がどうやってドラックにはまっていったのかはそれほど描かれない。知らないうちに中毒になっていて、施設に入ってもいつのまにか再発している。時々帰ってくる息子は素直でおとうとたちとも仲良く遊んでいる。この、今は普通と変わらない、でも知らないうちにどんどんドラックに蝕まれていくところに真の恐怖があると思った。
今のところ今年いちばん揺さぶられた作品。
恐怖映画より怖いドラッグ
NetflixなどアメリカのTVドラマで人気の脚本家と、その父でフリーランス新聞記者の二人がそれぞれに書いた、脚本家が10代後半からはまったドラッグ地獄のドキュメント本2冊がベストセラーに。
その本をもとにした、実話系映画なんだけれども…
8年間に、毎年「ドラッグの過剰摂取で死にかけて入院→施設で治療&厚生→脱走or再発→過剰摂取」の繰り返し。
予告編だと「8年間支えた父の愛」なんてキャッチコピーがついてるんで、どうやって治ったのか?という明るい道を示して終わるかと思いきや…
エンタメ性ゼロ!
感動を求めて行ったら、肩透かしを食らうはず。
そこら辺のホラー映画なんか、はだしで逃げ出す恐怖の連続でした。
アメリカで50歳未満の死亡原因の1位がドラッグなので、向こうの世情が反映した作品といえます。
これを観ると、ドラッグが脳や神経そのものを壊し、いかに人格が変わってしまうのかがわかります。
ドラッグ、絶対ダメ!
そう思わせてくれる、シャブ中息子のニック・シェフ役の、ティモシー・シャラメの演技がとにかくすごいです。
彼を観るために行っても損はないです。
なきながら不満感じる映画!
父親が愛する息子をどう
しても立ち直らせない現状にやるせなさを感じる姿に同じ親として涙を流しました!でも映画としてはそこまででやるせない現状を何周もするばかり!そこは他に演出法
があったんじゃないですか?疲れました!
ルーティーンのような単調な構成がドラマ性を奪う
ギリシャ彫刻のように端正なティモシー・シャラメの出演映画で「ビューティフル・ボーイ」と言われれば、麗しい美少年の物語かと思ってしまいそうだけれど、このタイトルはジョン・レノンの「ビューティフル・ボーイ」が元。父が愛するわが子を歌った愛の歌だ。映画も「ドラッグ依存」というテーマを持ちつつも、より強く描かれたのはその題の通り父子の愛ないし父から息子への愛なのだなと感じた。
そのためか、いかにしてドラッグを絶ったかや、ドラッグといかに闘ったか、あるいは家族が彼とどう向き合ったかという点においては、実は非常に曖昧だと感じた。逆にそこを下手に詳細に描きすぎると「ドラッグ依存者更生プログラムビデオ」みたいなことにもなりかねないので、ある意味では安堵する一方、ドラッグ依存となった息子とその家族の葛藤や闘いが、この映画で十分描かれたか?というと不十分な感は否めず、では父と息子の愛の物語や家族の愛の物語としてはどうかと考えても、そこにはやっぱり物足りなさが残った。
エンディングの最後に、ドラッグに関するメッセージ性のある文章が表示され「ふむふむなるほど」と思った直後にふと気づいた。本来はそこに書かれたメッセージを作品に組み込み、この作品を観た人が自ずとそのメッセージに気づかされる、そんな映画にするべきだったのではないか。内容に物足りなさがあったため、最後のメッセージも取ってつけたように感じられてしまった。
映画の構成としても、依存→更生→再発→少年時代の回想・・・という繰り返しが崩れることなくループされるので、展開がどんどん単調になっていくのを感じた。結局最後の最後までその構成が宛らルーティーンの如く乱れることがなく、物語としては大変な出来事が数々起きているはずなのに、そこに映画的な起伏や躍動が感じにくい映画だったなというのが正直な感想だった。
演者はスティーヴ・カレルはじめ、だれもが本当に素晴らしくて役者でだいぶ内容がカヴァーされていたようにも思えたのだけれど、それにしても相変わらずティモシー・シャラメの持つあの妖しさというか色気は何なんでしょうね。演技の良さに加えて観ている人を惑わせるような存在感。ただ美しいだけじゃない悩ましさがあって映画の最中ずっと釘付けだった。彼に免じて☆0.5追加してます。
もっと感動できるのかと期待してしまった
薬物にはまる息子と救おうとする親。感動する話なんだろうなと期待してたのがいけないのか泣けはしなかった。
依存症の怖さや凄惨さは伝わってきたが、なんか物足りない。時系列が急に変わるのも、見づらいがそれほど大きな問題でない。音楽も悪くなかった。
たぶん話が盛り上がりに欠けるのだろう。実話ベースなので仕方ない側面もある。でも、「everything」の理由や過剰摂取のシーンとかはもっとうまく使えたのではないかと思ってしまう。
やはり期待しすぎたのかもしれない。
親子愛
薬物依存症…難しい問題ですよね~
更生の可能性はあるものの、こればかりは運命としか言いようが無いと言うか…
ママ母が泣きながらニックの車を追う時、何を思ったんだろう?って思いました
叱りたかったのか?謝りたかったのか?ただ連れ戻したかったのか?
でも、自分の家庭を守る為にもやっぱニックと話し合いたかったんだろうなぁ〜って思った。夫を救う為にも。
親だろうが子だろうが、とりあえず自分の想いを相手に伝える そんな場面が良かった
父と子の原作2つをあわせた構成も面白く作られてると思います
うーん…
これは何処まで実話なのかわからないし、
実話だから仕方ないのかも知れないけど、
映画として作品として抑揚がない。
ただ単に薬物依存はどうにもならない病気って事を淡々と見せられるというか、それを知らせたいだけの映画?
ただただイライラさせられるしスッキリしない。
映画にする意味があるのか?とも思った。
付き合いでこの作品をたまたま観る事になったが、
予告を観て何となく想像できるもの以上のものは無かった。
メタリカ、ニルヴァーナ、メルヴィンズのポスターを部屋に貼っつけブコウスキーが好きなインテリ薬中エモ野郎が寛大なる家族をひたすら困らせるだけの話。
ヤクぶーつはやめろ!
自立と自律
18歳で薬物に溺れた青年と彼を救おうとした家族の話。
両親は離婚し父親とその嫁達と暮らしているニック。
彼の周りの人は誰一人彼を見捨てることなく彼を救おうとし続ける。
薬物、この作品で取り上げているクリスタル・メス(覚醒剤)はアメリカでも違法である。
薬物や依存症に関しては思うところもあるけれど、それを語ったり議論するところではないので映画としての感想のみ。
ただ薬物に溺れる主人公をみせるばかりで、そうなる心理描写の深掘りがない。まあ深く考えていないのかも知れないし、描いたところで言い訳がましいのかも知れないが。
時系列をごちゃごちゃしてキレイに描くより生々しさや泥臭さがもっと欲しかったし、キツく接することの出来ない家族にもどかしさを感じて感動は出来なかった。
義母の車の件だけは少し響いたかな。
Everything.
薬物依存症の息子とその父親の戦いの実話。
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この映画父親と息子の話を時間軸がかなりバラバラに描かれてる。だから麻薬でボロボロになってるシーンのすぐあとに純粋な少年時代が出てくるからなお心を打たれる。
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でも、なんで息子がここまでドラッグにハマっていってしまったのかははっきり分からない。私が見た限りでは、彼女の家行ったらなぜかそこの洗面所に薬物的なものがあって.
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トイレ行った隙に飲んで素知らぬ顔でディナーに参加するように見えたんだけど(笑)そして何故かそっから堕ちていった(笑).
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まぁドラッグを絶つのって簡単じゃないから何度も逃げ出したり。その度にもっと監視すればいいのにって思った。なんで車とか運転させるの?どこにでも行けちゃうじゃん💢.
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それでも、2人が別れの際にEverythingっていう意味については結構グッときた。
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