ブレス しあわせの呼吸
劇場公開日:2018年9月7日
解説
「ロード・オブ・ザ・リング」「猿の惑星」シリーズで知られるイギリスの名優アンディ・サーキスの長編初監督作で、1950年代、全身マヒという重篤な状態で余命宣告を受けた男性が、家族とともに笑顔に満ちた幸せな人生を送った実話を描いたヒューマンドラマ。「ブリジット・ジョーンズの日記」などを手がけた映画プロデューサーのジョナサン・カベンデュッシュが、自身の両親の実話を自らの製作の下で映画化した。運命の恋に落ち、祝福されて結婚したロビンとダイアナ。しかし1959年、出張先のナイロビでポリオに感染したロビンは、首から下が動かなくなり、人工呼吸器がなければ息もできない状態になってしまう。イギリスに戻り、息子が生まれるも絶望の日々を送るロビン。病院を出たいと望むロビンのために、ダイアナは自宅で看病する決意をするが、そのことがロビンの運命を大きく変えていく。ロビン役は「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールド、ダイアナ役はテレビシリーズ「ザ・クラウン」のクレア・フォイ。
2017年製作/118分/G/イギリス
原題:Breathe
配給:KADOKAWA
スタッフ・キャスト
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2018年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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本作は身体の障害に負けずに前向きに生きる男の物語なのだが、それだけではなく多層なテーマを抱えている。
一つには科学技術の発展はなんのためにあるのか、ということだ。主人公がポリオに感染した当時、患者は寝たきりにならざるを得なかったが、呼吸器つき車椅子をみずから開発し、ポリオ患者を外に出歩けるようにした。視力の低い人間はメガネなしでは生活できない。メガネという技術のおかげで低視力の人間は健常者と同様の生活ができる。技術の発展の重要さがここにある。
もう一つの重大なテーマは尊厳死だ。希望を持って前向きに生きた男の人生の幕引きは、前向きな死であることは一考に値する。今後、尊厳死は社会て大きな議論の的になるだろう。主人公の人生はそんな時代を先取りしている。
本作はプロデューサーの父の実話を基にしている。自らの父の人生を惜しみなくさらけ出し議論を呼ぶ作品に仕上げたことは大変勇気のあることだと思う。
ポリオ患者は生涯を病院のベッドで過ごさなければならない、という医学上の常識を、本人の意思を尊重し、車椅子と呼吸器を友として"普通"の日常を全うさせる。そんな常識は自分で切り拓くというイノベーション的な発想、何でも笑いに転化しようとする人生哲学は、イギリス人の特技だと痛感させる。実録ものとして全部を鵜呑みにすることはできないにせよ、生きる上でユーモアがいかに大事かが、描写の端々から伝わってくる。オールイングランドで固めた布陣からはアンチハリウッド的な対抗意識も。そんなバックグラウンドはさておき、鑑賞後の爽快感は貴重だと思った。
2023年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
が、夫婦の愛と共に描かれていました。
運命的な出会いをしたロビンとダイアナ。
ダイアナに新しい生命が宿るも、ロビンは
ポリオ、小児麻痺の病気になり呼吸器を使わなければ生きていけない、声も出せない
寝たきりの生活になり絶望の淵にいる感覚を味わうことになります。
しかし、妻であるダイアナはロビンが生きる
可能性があることをあきらめることをしなかった!!
ロビンの入院したままでいるか、自宅に帰って
在宅介護するか、大きな人生の選択をした場面、呼吸器が外れると死を意味するなか
家族と生きることを選んだ勇気、
0ではない可能性に賭けた、同じ病気を持つ患者に生きていくことの幸せや新しく切り拓く人生を教えてくれたストーリーでした。
実話の人間ドラマでしたが、息子のジョナサンが製作に関わったことも子孫繁栄する
明るさや両親に対する深い尊敬をイメージする作品でした。
2022年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
感動のノンフィクションでした。
クレア・フォイの美しさが印象的でした。
とても良かったです。