女と男の観覧車のレビュー・感想・評価
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ウッディ・アレン監督の映画は人間の、カッコ悪いところ、だめなところ、いやなところを映し出す。
Movixあまがさきで映画「女と男の観覧車」(Wonder Wheel)を見た。
ウッディ・アレン監督作品はけっこう見ている。
ブルージャスミン(2014年公開)
教授のおかしな妄想殺人(2016年公開)
カフェ・ソサエティ(2017年公開)
女と男の観覧車(2018年公開)
ひと夏の恋におぼれる遊園地の食堂のウェイトレスの姿を描く。
夫は遊園地で働いている。
夫の連れ子はギャングである夫の手下に追われている。
自分の息子は放火癖がある。
ケイト・ウィンスレットが演じるウェイトレスは海水浴場の監視係に夢中になり、様々な事件が起こる。
ウッディ・アレン監督の映画は人間の、カッコ悪いところ、だめなところ、いやなところを映し出す。
見ていてじりじりする。ハラハラする。
上映時間は101分。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
ぐるぐる回る観覧車
色彩の変化(特に主人公の髪の色)で心情を表している。
若い彼氏と口論になって分かれた直後のジニーの憂いの表情と色気。
最初に浮気相手のリッチーが語っていたジニーとの出会い(あえてこの時のジニーの表情は映されない)のセリフが思い出される。
その時もジニーはおそらく誰かにふられてさまよっていたのだろう。
結局何度も出会っては別れを繰り返し、結果息子は構ってほしくて放火をしてまわる。
旦那のハンプティも大金を使い込まれても浮気をされても(おそらく気づいている)ジニーに依存しているため別れられない。
車輪の中で行ったり来たりを繰り返す観覧車が暗示する。
86点
ここではないどこかへ
皆自分は特別でこんなところで終わる人間じゃないって思うことがあるけどだいたい人生そんなうまくいかないし、同じところをぐるぐる回るだけ。それは観覧車と同じ。
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そんなふうに自分はウェイトレスなんかしてる人間じゃないウエイトレスを演じてるんだって思い込む主人公を演じるケイト・ウィンスレットの演技がめちゃくちゃいい。
最後浮気相手が乗り込んでくる時はほんとに『欲望という名の電車』だった。そこの演技は見もの。
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照明の使い方とか遊園地のセットがすごい好き😊😊これもかなり気に入った映画!.
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息子のなにかと火をつけたい症候群はなんだったんだろう(笑).
ずっと胸が痛い映画だった
ケイトの演技に圧倒され続けた映画だった。長台詞すごい。
本当の自分はこうじゃない、今は演じているだけ、と思いながら過ごす日々。とにかくずっと胸が痛みながら観た。あの後は何事もなかったように、元の日常に戻るのだろうか。
少し後味が悪いけど、景色と音楽で救われる。
コニーアイランドの狂おしい陽射し。
昨今のチャラいハリウッド映画から一線を引き、ひと昔前の映画を観ている様な、落ち着いた雰囲気はさすがウッディ・アレン。
映画を観るぞ!って気にさせてくれる。
ニューヨーク、コニーアイランドの狂おしい陽射しに翻弄される人妻ジニーを演じるケイト・ウィンスレットのエキセントリックな演技に釘付けになりました。
舞台を変えれば名作戯曲を観ている様な、文学的な香りが漂う作品でもありました。
最低な良い映画
50´sの遊園地なイメージは、不良学生の青春物をイメージするけど、
こちらは不良な大人の映画。
マフィアに追われる娘。
ヒステリックな後妻の不倫女
放火魔の連れ子、、、
見るほど気分が悪くなる、、、ような役者さんの演技は凄い。
全体のセットや雰囲気や色、美術もその時代の日常を見てるみたいで、入り込める
嫉妬女とダメ男
始まる前に流れた、マンマ・ミーアの
新作が無性に見たくなる後味。
ケイトが見事にハマってて
嫉妬って見にくいなって凄かった。笑
人の振り見て我が振り…じゃないけど
何の意味もないし、疑われる事で
相手は確信に変わるなーっていう。
あの青年の何が魅力的だったのかは
全然伝わってこなかった。
娘の出現で嫉妬に狂うのは分かるけど
ライフガードっていいつつ大して
身体作られてるわけでもないし、
監視中に本読んだり、不倫したり
二股しかけて最終的に若いの選ぶって。
放火魔の息子は悩みの種、
ストレスの一つってのは分かるけど
何だったのか気味悪かった。
旦那の娘もあんまりかわいくはなかったけど(特に光の当て方)、不倫を非難せず女心を理解するなんて、いい子過ぎ。
若気の至りに年増のババァがハマったらこうなります。っていう映画かな。
観覧車って意味がどこにあるのかな。
嗚呼、ライフセイバーの王子様!!
私はあなたに告白することが二つある。
一つ目は脚本の巧みさだ。
過去に囚われたアラフォーヒロインの王子様は大学生のライフセイバーだ。
ライフセイバー、私を救って! とばかり迫るヒロインに苦笑してしまうと同時に あぁ、だからライフセイバーにしたのね と納得してしまった。
二つ目は映像美だ。
本作は前作「カフェ・ソサエティ」と異なり、転落人生を描いているが、不気味な美しさがあった。
特に注目すべきシーンは、中盤にある。
ヒロインと無自覚な恋敵(夫の前妻の子)が寝室で対峙する場面だ。寝室バックの観覧車がおりなす赤と青のライトアップがえもいわれぬ緊迫感を視聴者に上手く与えていた。そして、2人共美しい。
以上のようにウディ・アレンの手腕は健在であることを確認できる作品だ。
序盤の会話が少々冗長である難点もあるが、82歳になってもなお毎年の楽しみをくれるこの老齢の監督に感謝したい。
最後に、観ようか迷っている方の為に申し上げると、本作の傾向は「ブルー・ジャスミン」寄りであるので、コメディを期待されている方は注意されたい。
彼女はいつもイライラしてる
彼女が見つめるさきは、過去や思い描けない未来ばかり。たまに視線を足元に戻すと、息子が火ぃつけまくるっつう現実に引き戻される。
やっと若い恋人が現れ、真っ直ぐ見つめられる処を見つけたような気がしてたんに。
最後も、やりきれないなぁ。
だけど、とっても綺麗な映画。
好きだなぁ。こういうの。
高度な芸術作品
ケイト・ウィンスレットは映画「愛を読む人」で、悲惨な運命を辿ったヒロインを迫真の演技で演じていて、非常に感銘を受けたことを憶えている。女優人生であれ以上の作品と役柄に出会える人は稀ではなかろうか。
とはいえ本作の演技も素晴らしい。女優だった過去の栄光から一ミリも抜け出せず、現在の自分や置かれた状況を認めることが出来ないでいる哀れな女を、時に美しく、時に醜くみすぼらしく演じる。白馬の王子を待つ乙女のようかと思えば、嫉妬深いあばずれみたいだったりする振り幅の大きな演技は、自分は女優だという儚い拠りどころに縋っている彼女の精神性をわかりやすく表現している。芝居と現実の境界線がいつか自分でもわからなくなってしまっているのだ。女というものはこんなにも憐れで、そして男はそんな憐れな女に纏わりつくピエロであるというウディ・アレンの世界観がひしひしと伝わってくるようだ。
狂言回し役のミッキーが一方的な見解を観客に伝える仕掛けはアイロニーが効いていて面白い。山の天気のように目まぐるしく移り変わる妻の心に振り回される夫ハンプティを演じたジム・ベルーシの演技は、ベテランらしく堂に入っている。実の父のいない子供リッチーは、ぽっかり空いた心の暗闇を照らすかのように、人の目を盗んでは火遊びをする。母親が現実を見ようとしないように、この子も現実に向き合おうとしない。この子役の演技もとても上手だった。
人間の欲望と浅はかな計算と的外れなプライド、そして不安に駆られた衝動を、登場人物それぞれがリアルに演じ切ることで、高度な芸術作品に仕上がった。
こんな映画を待ってました
邦題の付け方に大いに疑問ながら、脚本と映像に圧巻。一つ一つの台詞が身に染みます。想像するような女と男の映画ではありません。ただならね人間ドラマです。善悪なしの登場人物すべてに感情移入してしまいます。分かります、うなずいてしまいます、そこにいる人の気持ち、ついつい大声を張り上げてしまうあなたの気持ち。
ヒステリー
ぽっかり空いてしまった時間を潰す為にその時に居た近隣の劇場でみられそうな作品を急遽探して鑑賞。
前夫と死に別れコニーアイランドでメリーゴーランドの技師をしている男に救われて再婚した女の浮気と嫉妬の話。
旦那の前妻との娘がギャングの夫と別れ命を狙われて帰ってくる所から始まるややこしい設定に、更には自分の連れ子は放火癖が止まらずという話が乗っかってくる。
自己中でペラペラペラペラ良く喋り自分に自信が有るのか無いのか嫉妬心全開の主人公で何一つ魅力が感じられないし、ラストも中途半端。
特に期待してみた訳でもなくハードルはかなり低かったんだけどそれでももの足りなかった。
ウディ・アレンに圧倒された
ケイト・ウィンストンの二度の長回しシーンはすごすぎ。夢を追い、刹那な愛に身を焦がすジニーを好演。ジュノー・テンプルも素敵でした。五十年代のコニーアイランドの再現も見事。この冒頭のシーンだけでもこの作品を見る価値あり。ウディ・アレンの力作!
痛い女加減が凄い!
女優として生きた行くことを諦められない女
ウエイトレスをしながらも
私はこのままで終わる女じゃないと逃げ道を求めて不倫に嵌る
よくよく見るとジニーが女優としての仕事を失ったのは
実は自分の不倫が原因
息子は酔っぱらったジニーの過去の話に翻弄されながら
はけ口なのか窃盗や放火に走る
夫は元妻との間に出来た娘が可愛くてしかたがない
この夫婦互いに誰かを必要としながら誰かに依存して生きている
まぁどっちもどっちだね
それにしても更年期のおばさん怖いです
ミッキーじゃなくてもキャロライナに走ると思うけどね
私でもキャロライナの方が良いと思うもん
まぁ確かに軽くておバカだけど
なんせ若くて可愛い将来を考えるならこっちでしょ
ギャングに追われてるなら世界の果てまで逃亡すれば良い
ヒステリーおばさんの面倒を見るくらいなら
若くて可愛い女の子との逃亡を考える
ということで嫉妬に狂った女の末路がどうなるか
不倫に走った女の醜さをまざまざと見せつけてくれる映画でした
40おばさんが大学生の男に本気になるほうが
どうかしているとしか言えない
内容はクソだけどケイト・ウィンスレットが痛い嫌な女を
好演してくれています
良い女なんだけど凄いです
そしてジャスティン・ティンバーレイクは
イケメンなのでゲス野郎でも目の保養になりますねぇ~
照明や日差しなど色使いが良いんです
レトロチックな雰囲気と遊園地の観覧車
見世物小屋を中心として繰り広げられる世界は不思議で美しい
世界観は良いです
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