イカリエ-XB1

劇場公開日:

イカリエ-XB1

解説

1963年、共産主義下にあったチェコで製作された本格SF映画。22世紀後半、宇宙船イカリエ-XB1は生命探査のためアルファ・ケンタウリ系へと向かう途上、地球から旅立った宇宙船が朽ちた状態で漂流しているのを発見する。漂流船内にイカリエ-XB1から調査員を数名送り込むが、死因不明の乗組員たちの死体が転がる漂流船内に積載された核兵器の爆発により、その命が失われてしまう。悲劇の中、イカリエ-XB1は航行を続けたが、謎のダークスターとの遭遇によって乗組員一同が眠りについてしまう。監督はインドゥジヒ・ポラーク。2016年に4Kデジタルリマスター修復され、同年のカンヌ国際映画祭カンヌ・クラシック部門で上映。日本でも18年5月に劇場初公開される。

1963年製作/88分/G/チェコスロバキア
原題または英題:Ikarie XB 1
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2018年5月19日

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(C)National Film Archive

映画レビュー

3.5ケンタウルス

2022年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 生命探査をする目的で地球から飛び立ったイカリエ-XB1。1963年製作というから、とても興味深い。太陽系から最も近い恒星でもあるアルファ星ということで、将来的にも生命があると発見が期待されるハビタブルゾーンの惑星もあるのだ。考えてみれば、最近の宇宙SF作品と言えば必ず食糧危機と絡めたり、戦争が絡んだりするものが多いので、ここまで平和的な作品が作られていたなんて目から鱗。

 そうした趣旨の作品ではあるけど、発見した宇宙船は20世紀の遺物であったり、核兵器を搭載していたおぞましいモノ。アウシュビッツや広島なども引き合いに出していて、戦争や核批判も訴えているのが凄い。

 残念なのは途中眠たくなってしまうことだろうか。ダークスターに遭遇したことから乗組員が次々と眠ってしまったせいだろうか・・・病名をはっきりさせてほしい。ナルコレプシーとか。

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kossy

0.5艱難辛苦乗り越えてヤッテキましたシャングリラ。『禁断の惑星』が元祖だ

2022年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5タイトルなし

2022年2月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

宇宙船発見のあたりからかなり引き込まれて観た。なかなかの好作品。

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Mr. Planty

3.0ピカピカ輝く古典的SF

2021年9月12日
iPhoneアプリから投稿

Amazonプライムで。

60年近く前の作品の4kリマスター版、観ていて頭が混乱してくるほど画面がキレイ。

まるでつい最近撮影されたみたいに冴え冴えとクリアな画質。
そして繊細な陰影が美しい白黒画面、アングルがかっこいいし、スタイリッシュなセットデザインのお陰で今でもそこまでチープに見えない。これは劇場で観ればよかったなー。。

「ソラリス」は未見なので共通性はわからないけど、個人的に「ぼくの地球を守って」をすごく連想した。閉鎖された空間で巻き起こる人間同士の疑心暗鬼。

タイトルから何となく哲学的な内容かと構えてしまったけど、単に宇宙船の名前で王道の冒険ものだった。
90分に収まる呎でテンポはいいし、冒頭でミステリアスな中盤のシチュエーションを先取りするなんて、「ブレイキングバッド」の1話みたい。当時としてはかなり斬新な構成だったんじゃないだろうか。

あとは抽象的で不穏な音楽や効果音はやはりカッコいい。ダンスパーティで流れる一定の音域をカットした(?)未来のジャズみたいな曲も面白かった。

アップルウォッチ的なバイタルモニター装置や無重量空間を歩ける磁気ブーツなど小道具の扱い方もスマート。
透明のカトラリーとか、未来のリアリティを演出するための工夫が凝らされてることに感動してしまう。観られてよかった。

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ipxqi