劇場公開日 2018年5月19日

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「ピカピカ輝く古典的SF」イカリエ-XB1 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ピカピカ輝く古典的SF

2021年9月12日
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60年近く前の作品の4kリマスター版、観ていて頭が混乱してくるほど画面がキレイ。

まるでつい最近撮影されたみたいに冴え冴えとクリアな画質。
そして繊細な陰影が美しい白黒画面、アングルがかっこいいし、スタイリッシュなセットデザインのお陰で今でもそこまでチープに見えない。これは劇場で観ればよかったなー。。

「ソラリス」は未見なので共通性はわからないけど、個人的に「ぼくの地球を守って」をすごく連想した。閉鎖された空間で巻き起こる人間同士の疑心暗鬼。

タイトルから何となく哲学的な内容かと構えてしまったけど、単に宇宙船の名前で王道の冒険ものだった。
90分に収まる呎でテンポはいいし、冒頭でミステリアスな中盤のシチュエーションを先取りするなんて、「ブレイキングバッド」の1話みたい。当時としてはかなり斬新な構成だったんじゃないだろうか。

あとは抽象的で不穏な音楽や効果音はやはりカッコいい。ダンスパーティで流れる一定の音域をカットした(?)未来のジャズみたいな曲も面白かった。

アップルウォッチ的なバイタルモニター装置や無重量空間を歩ける磁気ブーツなど小道具の扱い方もスマート。
透明のカトラリーとか、未来のリアリティを演出するための工夫が凝らされてることに感動してしまう。観られてよかった。

ipxqi