焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
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社会派
最初はコメディかと思ったら意外と社会派よりでした。そして韓国俳優の演技が光っててみるとこ多し。
自分的には捨てることの勇気、変わることの勇気を感じました。Mr.ChildrenのDrawingを思い出しました。
面白かった。とてもいいら映画でした。
家族の物語。
支え合って一生懸命生きていた。
高度成長から取り残されたドヤ街のような片隅で在日韓国人の家族がくらす。
お父さん役の俳優の言葉がとても心にしみて、涙がとまらなかった。そして日本が韓国にしてきたことは受け止めて背負うべきだと思う。
こんな時代があったんだ
自分でも気づいていながらあまり知ろうとしなかった世界です
在日韓国人の悲哀は、学校でのいじめや、取り残された生活。
店の近辺だけだと、それなりに仲良く楽しくやっている?
しかし、帰りたいと言う思いは苦しいからなのか。
映画としては、やはり長い。
無用に長いシーン(歌う場面とか)とか削ればと思ってしまう。
父親の愛が○○というコメントが多かったが、頑固なだけで不幸を招いたり、言ってはいるが誰も聞かない・・・・
でも、真木さんは良かったです
昭和感満載!
自分にとって昭和を懐かしく感じられる映画でした。あんな感じのホルモン屋がたくさんありました。今では珍しい大家族がひとつ屋根の下に暮らし、近所の人や馴染みの客が自分の家のように過ごす様子が現在と全く違います。3姉妹のそれぞれの恋愛や相手を思えばこそ衝突するケンカのシーンなど絆を感じます。父親のセリフで「働いて働いて」と繰り返す部分が印象的です。お母さんが笑えますが、娘、息子に愛情を注いでいることがわかります。美人3姉妹とコテコテホルモン屋の夫婦の設定のギャップにが面白いです。
関西弁がクソ。
誰がとは言わない。
それはそれぞれの判断に任せる。
関西人の私は毎度、
大阪設定の物には不安を感じる。
『また関西弁下手くそな俳優さんかなぁ。
ちゃんと監督とかそここだわってるんかなぁ。』
予想は的中した。
始まって10分足らずで見る気が失せた。
しかし、1800円を払った身。
簡単に出て行くわけには、、、
最後までちゃんとみた感想として、
・やりたい事が多過ぎるのか
全体的にごちゃごちゃしている。
・いちいちセリフがくさい。
鬱陶しい。
・韓国人俳優達が上手すぎて
日本人俳優が観ていられない。
・『万引き家族』改めてすげーな。
って
結論に私は至ったところ。
泣けました。
在日韓国人の悲しみを時に笑いを交えながら、必死に日本で生きていく姿が心に響く。アボジ(お父さん)の家族に対する深い愛、オモニ(お母さん)の家族にへの優しさと激しさがとてもよく表現されて見ている方がハラハラしたり、涙を流すことが多かった。アボジの「昨日は辛くても明日はきっと信じられるんだ」オモニの「バラバラになっても家族はいつも一緒だよ」はこの映画の全てを語れるほどの名言になっていると思う。
単純ではないんだろうなぁ
この環境が今まで生きてきた中で周りに存在しなかった為、理解(感情移入)できず。その為星少なめ。
ただ、「理解出来ない」で済ませちゃダメな事なんだろう、とういことはわかる。
未だに韓国に対して差別的な所があるのは分かる。けど韓国の人からすると、戦争にかりだされて挙句差別されて。
何も分からない土地で醤油屋?のサトウさんから土地買って。
考えるべきなんだろうけど、引き出しなさすぎてできず。
知らない人は本当に知らないから、語り継いだ方がいい過去と思う。
精一杯
昭和44年の設定だった。
今とは何もかもが違う。
たかだか50年の間にこの国も随分と変化したものだと感慨深い。
「在日」の方の話。
大阪である設定が、不思議にも違和感がない。関西弁の印象もあるだろうか、人と人とに垣根がない。言葉はお世辞にも綺麗だとは言えない。暮らしぶりや、その環境も、清潔とは程遠い。
でも作品の人々は潔く力強かった。
心根とでも言うのだろうか…眩しかった。
日本の俳優陣も力演だったが、お父ちゃんとお母ちゃんが群を抜いてた。
こおいう類いの芝居は韓国のお家芸と呼べるのかもしれないが、それでも痛烈に突き刺さった。お母ちゃんの手に、指先に愛情が溢れてて、それに触れ涙する娘達に何の芝居もなかったようにさえ見えた。
ネタがネタだけに諸説色々とあるだろうが、そこに住み、懸命に人と向き合うドラマは見応えあった。
故郷をなくし、転々と住処と国を変え生きてきた人達。それでも家族が集う「家」というものは「居場所」であり、そこさえ奪われても「家族」という絆だけは失くさない。
そんな当たり前の事を当たり前のように叫ぶ本作品に、生き方を見直す思いだ。
煩わしい事の方が多いし、楽しい事はたまにしか訪れなくても、そこが起点だとハッキリと思える。
お父ちゃんとお母ちゃんは、これから何処に行くのだろうか?
ラストカット、崩れ落ちる「焼肉ドラゴン」に、明確な時代の移り変わりを感じ、近代化と共に失われた何かに思いを馳せる。
良い作品に出会えた。
ただなあ…大阪の役員の人達にもうちょっと普通の芝居をさせていればなぁ。
些細な箇所ではあるが、そんな所に思想の偏りも感じてしまう。
今にして思えば、極端にエキストラが少ない作品だった。意図するものがあるのかないのか…焦点がブレなかったような気もする。
忘れてはいけない過去を照らす
在日コリアン問題を正面から捉えていて、逃げてない。
理不尽な差別と貧困と暴力が支配する1960年代の大阪。
戦後、騙されて国有地を購入した形で住み着き、細々と焼肉屋を営む一家の姿が染みる。
演出の軽やかさと、父・龍吉役のキム・サンホの演技が、「明日への希望」を抱かせてくれたから良かったけども。
無論、創作であり、どこまで実態を反映させているかは判断がつかないものの、歴史から考えて、これじゃ済まない例もあったろうな、と。
けれども、『三丁目の夕日』みたいな、すっとぼけて能天気な「昔は良かった」的美化に比べて、はるかに心に刺さる作品になっていたと思った。
中高年への贈り物
この映画は在日韓国人家族の物語であるが、気がつけば観客も乱雑で騒がしい朝鮮部落の住民となり、ハラハラしながらも隣人としてこの家族を見守っている。
差別や貧困、悲しい出来事と悲劇に仕立てようと思えばいくらでも悲しい物語になるが、明日を信じてそれらを乗り越えて行く家族の姿に、エネルギーがもらえる。
その家族の中心であるアボジ(お父さん)とオモニ(お母さん)をベテラン韓国人俳優が演じるが、まぁなんと芝居の上手いことか。
万引き家族の安藤サクラに勝るとも劣らないホンモノを見せてくれる。いやホントに凄い役者だ。
そして、万引き家族では、あまり気にならなかったが、この映画では登場人物がその後どんな人生を歩んだのか、とても気なるのである。特に大泉洋演じる哲夫の人生が。
やられた❗️
今の日本に住んでいる人々が、忘れてはいけない歴史。涙あり、笑いあり、明日を信じたくなる 素晴らしい映画だった。親父役の 韓国の役者が すごい。
好き嫌いはあるだろうが、だまされたと思って たくさんの 方々に 観て欲しい。
生きる勇気をそっと与えてくれる映画でした
最初の1時間は、実はこんな感じでみていました。
安っぽいセットで、やるせない話を次々と見せられ、特に息子の話はこれでもかこれでもかと辛いばかりだなあ。
3姉妹の相手となる男たちも○○はじめロクでもない奴が多いし、
「あ~、きょうの映画はちょっと外れだったかなあ」、
それでも「国有地に無断で住まざるを得なかったように、韓国の人たちには厳しい生活を強いていたんだから、『観なければいけない映画』のひとつなのかもしれないなあ」
こんな感じで、引いた立場から、上から目線で観ていたわけです。
それが、後半になったら、あら不思議。いつのまにか、俺はその家族に感情移入していて、つい涙がこぼれているではないですか。
それどころか、「可哀想だ」とか「幸せに近づけてよかった」といった感情ではなくて、彼らの生き方にこっちが勇気づけられているではないですか!
前半、あんな偉そうな見方していたこっちが、後半ではすっかり支えてもらい、力をもらっていたんです。脚本や演出が秀でているのでしょうか。そんな不思議な心の旅をさせてくれた映画でした。
繰り返しになるけれど、生きる勇気をそっと与えてくれる、実はとても明るい映画だったように思えます。いや、びっくりしました。
キネマ旬報からの受け売りですが、「どんな人生であろうと、どっこい生きている人々を描く」。いやあ、さすが評論家の人はうまいこというなあ。まさに、、そういう映画です。
2020/4/22 追記
近大さんのレビューを読んで、あらためて本作に感じたことを、以下追記。
4姉弟それぞれの考え方や生き方に、共感することは少なかったのだけれど、その上で、本作全体には、激しく心を揺さぶられました。多様性の中での価値って、こういうことなのかな。
舞台は見てないけど。
進行が舞台のようで、なかなか面白かった。
ただ、最後の方のセリフで「息子を返せ」、舞台のセリフにもあったんだろうけど、息子の話は、親が強制した結果だと思うけど^_^; それまで文句言われもね。
そこ以外は見て損はないかなぁ。
徹底的に「底辺」を描いた作品
貧困と差別、そこから抜け出ることが出来ない状況を徹底的に描いた作品だと思いました。
抜け出ることが出来ないというのは、今だけでなく将来も高い確率で抜け出ることが出来ない。いくら才能があっても、いくら努力しても、どんなにいい人間でも。貧困と差別があるから。
そして、そんな状況の中では、人間は結局、男と女の関係にしか救いを見つけることができない。
私は今60代。10歳くらいの頃こんな家庭をいくつか見ました。
割れた窓ガラスをテープでとめ、変色したブリキの屋根、雨が降ると雨漏りがする家。
「あいつの家は国籍が違う。」と噂されているのもいました。
私は別にいいのですが、よく映画について評論する人の言葉を借りると「この映画は、私たちに何が言いたかったのでしょうか。」
差別に対する怒りでしょうか?
私は
「こんな家庭を昔見た。仲間にも似たような環境のやつがいた。今、俺はかろうじて少しは裕福な暮らしができているけど、一つ間違えていたらこの映画のような状況に落ちていたかもしれない。」と、自分を振り返りました。
最後に、時折出てくる「お笑い」みたいのはあまりこの映画の雰囲気に合っていなかったように思いました。
あまり期待せずに観れば…
この監督(脚本家)にこのキャスト。
勝手に期待値があがってて、だからか正直物足りなさが残る。
私自信あまり泣けなかった。
いや、いい映画ではあったし、観て損をした感じでもなくて…
たぶん、私自信が在日でないこと。
だからか、誰に感情移入していいのか最後までわからなかったんだと思う。
ま、そんな映画はよくあるんだけど、最後まで大泉洋には違和感が付きまとい、長女と最後にあーなってもちっとも感動がない。
逆に、長女と婚約までした「直輸入」の韓国人に同情したりして。
(ご返杯のシーンには笑ってしまったけど笑)
ただ、やはりアボジとオモニの二人にはグッとくるもんがあり、この二人に救われたかな。
ラストのアボジの叫びと、倒壊…
「明日はいいことがある」
そー思ってないと、きっと生きていけないんだな。
初めて、感心した。
私は、今まで30本くらいの韓国映画(「族譜」や「ホワイト・バッジ」など)や在日韓国朝鮮人を扱った日本映画を数本、観てきましたが、どの映画にも共感できませんでした。日本人と朝鮮人の精神性に余りに大きな懸隔があったからです。文献などにより韓国人を知れば知るほど、同じ東アジアに住んでいる民族とは思えないほど、異質の精神性を持ち合わせているのです。この映画でもひとつの家族が些細なことで喚きあい、怒鳴りあっている前半部分を観て、ああ、いつもの例の韓国人だな、と溜め息がもれました。特に激情型の母親の人物造形には嫌気がさしました。しかし、我慢して最後まで観てみると、この作品がひとつの日本映画として、光を放っていることがわかってきます。間違いなく、今年を代表する日本映画のひとつです。それは保証します。
いまだ、マスコミでは、韓国および、韓国文化に対して歯の浮くような見え透いたお世辞を並べ立てる輩が多いのですが、是非とも、是々非々の立場でものが言えるような関係になってもらいたいものです。この映画の鑑賞後、近い将来、「火病」や「鬱火病」といった単語が当たり前のように国語辞典の載るようになれば・・・、と思ってしまいました。
「明日はきっとえぇ日になる」という祈り
「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる。」
冒頭にアボジがトキオに向かって言うこの言葉がラストで繰り返される時、トキオはもうこの世にいない。
2時間の間に観客はアボジが言う「昨日」がどれだけ過酷なものかを知らされる。
喧嘩しつつもいわゆる「絆」で結ばれていた家族はバラバラになり、彼らがこれから歩む道のりが決して平坦ではないことは、観客には容易に想像できる。
それでも、それでも、「明日はきっとえぇ日になる」。
それは願望というよりは、祈りのようなものだろう。
小さく古い家屋の中で大家族がひしめきあうさまは「万引き家族」と似ているが、日本人らしく淡々と生活しているあちらとは違い、こちらの一家は朝鮮民族らしく、事あるごとに喜怒哀楽を爆発させる。
毎日のように大騒ぎし、烈火のごとく怒り、殴り合い、大人の男でも声を出して泣く。
この騒々しさが苦手な人は、見ていてうんざりするかもしれない。
でも私は彼らのエネルギーにつられて、いっぱい笑って、肩を震わせて泣いた。
また「万引き家族」と同じく、彼らは歴史に翻弄された人々ではあるが、その半面ダメな人たちでもある。
アボジは家族のためにどんな時も頑張ってきたが、家の土地が国有地であることからは目をそらし続ける。
オモニは愛情深い人だけど、一度怒るとヒステリーで手がつけられない。
美人3姉妹も、それぞれにダメな所がある。
その中でも特に私が「嫌いだわ〜」と思ったのは、真木よう子演じる静花。
幼馴染の哲男が自分を好きなのを知っていて、自分も哲男が好きなのに、「妹のために」とか「私が我慢すればいいんだ」とか思って気づかないフリをしてやり過ごしている。
こういう、自分の欲望を表に出さず、ニコニコとやり過ごす女は、モテる。
次女の梨花は夫の哲男と静花に対してずっとイライラしてるけど、私は彼女の気持ちがよく分かる。
「あんたが「妹のために」って我慢すればするほどこっちはみじめになるし、迷惑なんだよ!」と言ってやりたい。
梨花にいい彼氏ができて本当によかった。
その梨花を演じた井上真央、本当に怒る演技が素晴らしかった。
どれだけ怒り狂っても、というか怒れば怒るほど可愛くなるという凄まじさ!
これからもブチ切れる演技をいっぱい見せてほしい。
それにしても、静花に恋をして一生懸命日本語を勉強して、いざ結婚!って段階になって目の前で他の男に取られちゃうイさん可愛そうだったなぁ…亀の子だわしとか言われるし…
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