響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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アイドル映画じゃない
まだ響を観ていない人にまず声を大にして言いたいのは、これはいわゆるアイドル映画ではないという事です。確かに主演の響は大変可愛らしいのですが、それは役としての響があまりにも可愛いのであって、アイドルとしての平手さんの可愛さを観に行くという映画では無いように思います。もちろん平手さん自身もとても魅力的ですが。私はただのアイドル映画だと思ってこの映画をはなっからつまらない作品だと思い込んでいる人がいる事が残念でなりません。そんな方は今すぐにでも観て、響が駅のホームで言うセリフを聞いて反省して欲しい位です。
こんなにロックで、ハートを揺さぶられ、ひとつひとつのシーンにそれぞれの役の魂が込められている作品が、もっと沢山の人に観られたらいいのにと願わずにはいられません。この映画は小説のお話ではなく、小説を書いている響という女の子の生き様を描いている作品で、それを軸に他の立場の人間の人生観なども描かれています。リカという役にも何度も胸を締め付けられましたし、山本の人生にも無念な気持ちになり、気づいたら涙を流していました。響はそんな彼等に厳しい正論を振りかざし、傷つけ、でも正しい所へ導く、というような事をしていきます。一見暗い子ですが、暗い場所にいる人を光のある所へ連れて行く、前向きな存在のようにも思えます。そんな彼女の正しさは、不条理な世の中を生きる人々に癒しを与えるのではないかと思います。響を観た人は自分の価値観の正しさを見出せるのではないかと思いますし、そして自分なりの正しさに自信をもてるようになれる作品だと思うので、私は観に行って本当に良かったですし、2回観ましたし、一緒に行った3人もスッキリして満足していて、本当に良かったです。大オススメです。今映画館で観るべき作品。
あと主題歌も映画と響という役をさらに奥深くする内容になっていて、素晴らしかったです。
原作読んじゃうと、、、
作品の魅力、何が伝わったか等
【平手友梨奈=響】
二人は似ていると思います。芯の強さ、自分はそのつもりがないのに天才と言われてしまうところ、守りたくなるような無邪気さ、うまく言えなくて誤解されやすいところ、まわりをヒヤヒヤさせるところも。響は平手友梨奈以外に演じられない!と断言できるのが理解できます。
【素だったからこそ】
平手友梨奈が素。今までにいない女優さんだと思います。「演技がうまい」とか「役に入り込んでいる」というより、「そのまんま響」。本当にそこに鮎喰響という人間が存在しているようでした。有名になっていくのも、守らなきゃ!って思うのも全部目の前の出来事のようで、すごく作品に入り込めました。
また、フミが見守る気持ちも素に見えました。他の出演者の皆さんもそれぞれの個性が出ていて、響の世界を彩っていたように思います。長くなるので書きませんが。
【響という人間】
初めは、自分が正しいと思うことを貫く!という面が多かったが、フミやリカ達と出会い、今度は大切な人を守ろうとする、そんな成長(ストーリー)が感じられました。まわりから見たらまた暴力かよ!ってなるんだけど、響としてはちゃんとまた理由があってちゃんと筋通しているんだなというのも伝わりました。
響が心開いていく姿も印象的でした。
【作品】
暴力は馬鹿のやる行為と言う人もいますが、馬鹿はそもそも行動に理由がないので、正義や筋などを持っている人のほうが、根拠による結論が導き出されていて曲げられないのだと思います。今は暴力を肯定する社会ではないからこそ、なかなかこういう人間に出会えませんよね。だからこそ、(変わってる人間に「変わってるね」と評価するだけではなく)「この人の考えはこうだからこう動いた」というのを考える機会となる良い作品だと思います。
みんな同じではつまらない。でも常識やルールが世の中にはあってその枠の中で生きなきゃいけない。正直、誰かをぶん殴りたいときはある、それは人間だからこその当たり前の感情。でもなかなかできない。そんな世界に生きる我々だからこそスカっとする、それがこの作品の魅力だと思います。
【平手友梨奈の目力】
やはり、これは本当にすごい。ゾクっとしました。響の本気の怒りも出ていました。ものすっごかったです。
【主題歌】
主題歌は本編の一部と感じてほしいと書いてありましたが、本当にそう感じました。平手友梨奈と響という運命の二人が重なっていて、感情とメッセージが伝わってくる曲でした。
【映画を通して】
何が言いたいのか伝わらないという声もありましたが、映画はメッセージをわかりやすく伝えているわけではないと思います。読み取るのは観客です。自分ならと置き換えて、自分なりに感じ、自分なりに学び、自分なりの意見を持つのが、映画の楽しみ方だと思います。
【まとめ】
上手く言えませんが、鮎喰響という人間がここにいて、目の前で彼女の生き様を見られ、彼女から色んなことを学ばせてもらえるそんな作品でした。
今、「当たり前のことをただ当たり前と認識するのではなく、なぜこうなんだろう?と一度考えてみる」、その思考が抜けている人間が多いと思います。そんな世の中にメッセージを刻めた作品ではないでしょうか。
簡単ですが、思ったことを書きました。そして平手友梨奈、北川景子、アヤカウィルソン、3人とも可愛すぎて癒されました。
せつな過ぎる。繰り返し観たくなる
公開2週間で既に5回観ました。観終わった後、とにかく切なくなります。そして、すぐにまた観たくなります。私だけでしょうか。
単なるコミック漫画の実写版、アイドル映画と思って敬遠している方、勘違いしている方にぜひ!観て頂きたい。観ればわかる。観なければわからない。本当に純粋過ぎて切なくなりますが、みんなに観て頂きたい素敵な映画です。コミックの鮎喰響に魂が宿り、コミック以上に響という主人公の可愛さ、素敵さが伝わってきます。いや、まじめに平手友梨奈って、すごいです。彼女を観るだけでも十分に価値があります。目がすごい。睨む目も優しい目も。セリフのトーンは全編通して淡々としてるのに、目だけで心の微妙な変化のすべてが伝わってきます。
そして、いまの自分の心の内を突き付けられるというか、いまの自分の状態で観終わったあとの感情が違うかもしれません。
それほど純粋に突き付けてくるものがあります。
宣伝し過ぎて、次から次のシーンは、見たことのあるデジャブですが、その間というかそれ以外の何気ないシーンや何気ないしぐさがとにかく良いです。
平手友梨奈によって、響は、その天才性や暴力(衝撃)よりも、不器用だけど、本当に純粋でかわいいとても素敵な女の子になりました。とにかく切ない。また観ます。
ここまで書くと評価が高過ぎて、単なる平手ファンと思われると嫌なので、以下追伸です。
私は3人の子を持つ50代のおじさんですが、ファンとかではなく、純粋にハマりました。そんな気分なのかもしれませんが。
散々宣伝されている衝撃シーンも、わかっていても、途中からワクワクします。ぞわぞわします。そして、そこを繋ぐシーンと響の何気ないセリフやしぐさがとても良いです。
私は宣伝されている衝撃シーンよりも他に、毎回鳥肌が立つお気に入りのシーンがいくつかあります。
とにかく一度観て頂きたい。観ても伝わらない人もいるでしょうが、響に真摯に向き合ってみていただきたいです。大半の人にはきっと楽しんでいただけると思います。本当に純粋でせつないエンターテイメント映画です。
普通に満足
原作ほぼ未読
そこそこに面白かった
とある新人賞に応募された原稿
それを読んだ担当編集者はその小説の傑作ぶりに衝撃を受ける
連絡先も書かれていないその小説の作者は鮎喰響
彼女は15歳の女子高生だが、彼女は少し変わっているというか、自分を曲げなさすぎるというか…
そんな彼女に関わる人たちと文学界を描いた作品
原作がどういう感じなのか知らないが、割かしスピーディーな印象かな?
響の極端すぎるあまりに真っ直ぐで正直で曲げなさすぎる性格は周囲を唖然とさせる。
だが、関わった人たちは響の真っ直ぐすぎる意見に少し心動かされる…
主演の平手友梨奈の演技もとても良かった。抑えたトーンで淡々と自分の意見を(キックも含めて)相手にぶつけていくのがとても様になっていたし、ときおり見せる少女らしい可愛い雰囲気もとても魅力的に映っていた
アヤカウィルソンの笑顔の裏に隠された嫉妬や葛藤、苦しみなども素晴らしい演技だったし、小栗旬の疲れ切ってる感や柳楽優弥のふてぶてしさなども良かった
原作だと学校でのエピソードはもっとあるのかな?今回は受賞レースの行方に絞ってあったので学校の文芸部エピソードはリカとのエピソードのみな感じ(というより学校ほぼ出なかったくらい)
また、あんだけ騒ぎになってるのに全く両親を出さないのも…(原作もあんまり出ないのかな?出したら出したでそっちのエピソードも必要になるから英断と言えばそうなるか)
極端すぎる響の生き方や性格だけど、あんな風に色々言ったり生きていけたらなぁなんて思ったり。
あとは、「内容は知らないで批判する世間」とか「メディア・報道の問題」とかもエッセンスとしてあったかな
最後丸く収まりすぎかなとも思うけど、まあ良いでしょう
原作マンガも読みたくなったので原作ファンを増やすきっかけになってくれそうな作品
すげー楽しめた
小説家界のブラックジャック!
天才は何やってもいい。
この映画は映画っぽくない。映画のストーリーって主人公やその周りになんらかの変化が起こるものだが、この映画は違う。鮎喰響にただ振り回されて終わる。ここぞという盛り上がりもなく平行線のまま、ぱたっと映画が終わる。面白いけど。
鮎喰響は映画としては破天荒で面白いが、リアリティがない。一般家庭で育ったようだが、今まで集団生活してこなかったみたいに、幼稚園児みたいに自分が折れず暴力に訴えることもある。言葉をそのまんま受け取るシーンもあれば、思いやりを見せるシーンもあって、小説の天才なのに後先考えないバカのような感じがあってキャラに一貫性がなかった。
あと、小栗旬のキャラにもっと踏み込んで欲しかった。響とのドラマがあったらより良かったと思う。
平手友梨奈、アヤカ・ウィルソンが可愛いのでそれ目当てで観に行けば満足するかもしれません。
続編希望!
スカッと観れた
原作はざっと読んだだけですが,内容は頭に残ってました.映像でみると,見事にハマってて,最後まで楽しく鑑賞しました.響は,新人で芥川賞と直木賞を同時受賞するという超人な訳で,人として普通ではないのだから,その行動は常人離れしていて当然といえる.でも,お母さんからお使いを頼まれたら行くし,アルパカをかわいいと思うし.そのギャップがとてもよい.この先どうなるんだろうと,期待させられてしまう.
なにを伝えたいのか…?
原作の漫画が好きで、平手友梨奈さんも好きな映画ファンです。 双方の...
原作の漫画が好きで、平手友梨奈さんも好きな映画ファンです。
双方のファンではあるものの、生粋の映画ファンでもあるので、作品は冷静に見ようと思いました。
まず、物語ですが原作が持つスピリッツと面白さを最大級に近いほどうまく、この時間内に表現していたと思います。
大事なセリフはほぼ原作通りでした。
そして原作で、漫画だからいいけど現実的にはあまりにも嘘くさいなと思った部分は、ちゃんと補正してあるので、醒めないですみました。
平手さんの演技ですが、想像してたよりかなり良かったです。
もっと棒読みかと恐れていたんですが、キャラとして淡々としゃべりはしますが、目線とか表情とかは細やかで、感情表現が出来ていました。
活舌も意外と良くて、ちゃんとセリフが分かります。
響の感情をちゃんと落とし込んで言葉をしゃべっているせいか、嘘くさく感じるセリフがありませんでした。
しかも、少女らしいかわいい面もちゃんと出しているので、ただの暴力モンスターにならずにすんでいますし、響がちゃんと息づいているところが感じられます。
原作の響を見ているより、映画の方が響の本当の想いが分かるように感じたのは、原作の絵や感情表現があまり上手とは言えないところを、平手さんが補完してるせいだと思いました。
まだまだ粗削りだけど、女優としてこれから楽しみな人です。
アヤカさんも嫉妬や驚き、いつも笑顔だけど本音を話さずにやりすごしてしまう性格など、細やかな表現がちゃんと出来ていました。
北川さんは可もなく不可もなく普通。
吉田栄作さんは、ちょっと浮いてると思いました。
あれは吉田さんじゃなくてもいいですね。
高嶋さんは、もっと悪役にしてもいいだろうと思いました。
小栗さんや柳楽さんは短い出番だけどちゃんと役を作り、感情をのせて存在感を出していてさすがです。
野間口さんとか鬼島役の方とかすごくよかったです。
ただ、やはり題材的に映画には地味ですね。
そして見せ場は、やはり漫画原作なのでちょっと現実離れしてるのがつらい。。。
しかし、響が大人や友人に説教するセリフはどれも筋が通っていて、心の奥を打ち抜き、本当に大切なことを思い出させてくれる名言ばかり。
スカッとさせてくれるところが、この映画の一番の醍醐味かもしれません。
最後の平手さんの歌が、響の心情をあらわすせつない曲で、これを入れたことで違うおもむきが出たと思います。
もう1回見ようと思います。
原作に忠実
シンクロ率が高い
刺激的でした。
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