SUNNY 強い気持ち・強い愛

劇場公開日:

解説

2011年に製作され、日本でもヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を篠原涼子、広瀬すずの主演、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督でリメイクした青春音楽映画。90年代、青春の真っ只中にあった女子高生グループ「サニー」。楽しかったあの頃から、20年以上という歳月を経て、メンバーの6人はそれぞれが問題を抱える大人の女性になっていた。「サニー」の元メンバーで専業主婦の奈美は、かつての親友・芹香と久しぶりに再会する。しかし、芹香の体はすでに末期がんに冒されていた。「死ぬ前にもう一度だけみんなに会いたい」という芹香の願いを実現するため、彼女たちの時間がふたたび動き出す。現在の奈美役を篠原、高校時代の奈美役を広瀬が演じるほか、板谷由夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美らが顔をそろえる。90年代の音楽シーンを牽引した大ヒットメーカー、小室哲哉が音楽を担当。

2018年製作/119分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2018年8月31日

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(C)2018「SUNNY」製作委員会

映画レビュー

3.5サニーサイドとダークサイドの90年代 ルーズソックスと死体と小沢健二

2018年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 4件)
マユキ

4.0キャスティングの妙が際立つ逸品

2020年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を大根仁監督、川村元気プロデュースでリメイク。 広瀬すずをはじめ、山本舞香、池田エライザらがコギャル文化全盛期だった90年代を生きているが、ちょっと上の世代のため冷めた目で眺めていた自分が見ても、懐かしさでいっぱいになった。 音楽の使い方も秀逸で、クラクラした。 もっとヒットしても良い作品だし、もっと評価されてしかるべき作品だと感じたが、同世代の友人たちに聞くと「私たちも気になって、見に行きたいんだけど、子育てで忙しいからDVDまで待つ」という声が圧倒的に多かった。とはいえ、もっと多くの人に見てもらいたい作品であることに間違いはない。

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大塚史貴

3.5懐かしい90年代

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

この映画に描かれた時代に高校時代を過ごしたので、懐かしい気分になった。ビジュアルの再現度はかなり高かったのではないだろうか。クラスにこういう女子いたな〜と思えたし。 韓国版に比べてシビアな社会情勢的な要素は薄まっているが、そういうことに無縁なままで青春を謳歌できたのがあの時代だったりもするので、これはこれでありだろう。しかし社会を反映していない作品では決してない。高校時代、あんなに輝いていた5人の行く末は明暗が分かれる。経済的に男(夫)に頼れた2人(奈美、裕子)は裕福に暮らし、そうでない2人(梅、心)は苦しい生活を送っている。その構図自体に日本社会の不平等感が刻印されている。そんな社会にあってもそんな中、リーダーだった芹香だけは自らの才覚で人生を切り開いた。 まあ、小沢健二でダンスするコギャルが当時いたかどうかというと、多分あんまりいない気がするが、そこだけは監督の好みが優先された印象。

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杉本穂高

3.5俳優陣たちが一人、また一人と色彩を重ねていく様に心打たれる

2018年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

韓国で大ヒットを記録した同名映画のフォーマットを日本の90年代カルチャーに当てはめて織りなした野心作。このようなリメイクの形は世界中に国の地域の数だけあっていいし、その全てを横断的に鑑賞するのもとても意義深いカルチャー・スタディになるように思う。つくづくこの源泉が持つ底知れぬ純度に恐れ入るばかりだ。 安室奈美恵を始め90年代を彩るアーティストの楽曲群を散りばめた本作は、とりわけ序盤の長回しのダンス・シークエンスなどに、単純な「楽しい!」を超えた、ひとかたならぬ心意気を感じさせてやまない。篠原涼子ら大人になった仲間たちの面々が一人、また一人とカラーを重ね合わせて物語を紡いでいくドラマ性も見ごたえあり。それぞれに対応した「若き日の彼女たち」も誰もが鮮烈な存在感を放つ。筆者はほぼ同世代ゆえ無条件にノスタルジーを射抜かれたが、一方で若い世代の方々はどのような感想を持たれるのか気になるところだ。

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共感した! 23件)
牛津厚信