いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち

劇場公開日:

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち

解説

社会からはじき出された理系学者たちが合法ドラッグ製造で人生の一発逆転を狙う姿をユーモア&皮肉たっぷりに描き、イタリアでスマッシュヒットを記録した痛快コメディ「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」の続編。大学を追われ職を失った神経生物学者ピエトロ・ズィンニは、仲間たちと合法ドラッグ製造で一儲けを企んだものの逮捕されてしまう。刑務所に収監されたピエトロは、新型ドラッグの蔓延に手を焼いていたパオラ・コレッティ警部から取引を持ちかけられ、犯罪履歴の帳消しと引き換えに捜査に協力することに。かつて合法ドラッグを一緒に製造した仲間たちに新たなメンバーも加わり、事件解決に挑むが……。「おとなの事情」のエドアルド・レオが前作に続いて主演を務め、「シチリア!シチリア!」のルイジ・ロ・カーショらが共演。「イタリア映画祭2017」では、「いつだってやめられる マスタークラス」の邦題で上映された。

2017年製作/119分/PG12/イタリア
原題または英題:Smetto quando voglio: Masterclass
配給:シンカ、樂舎
劇場公開日:2018年5月26日

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(C)2017 groenlandia srl /fandango srl

映画レビュー

3.5イタリアの研究者たちの現実をシニカルに笑い飛ばす

2018年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

イタリア映画らしい現実を見つめる気風と、それを笑い飛ばすコメディセンスが見事な調和を生んでいる。

不景気による研究費削減のため、職を追われた大学教授たちが専門性を活かして、犯罪で一儲け。そして逮捕されて恩赦のために警察に協力する様を描いたアクション・コメディ。荒唐無稽な展開とシビアな現実の社会問題が混淆して描かれていてためになりつつも全力で楽しめる。

興味深いのは、研究職を追われた教授たちが、警察に利用されていると知りながらも、初めて社会の役にたったと実感できて、この捜査活動をやめられなくなってしまうという展開だ。彼らの研究分野は、一般の人にはどう役立つのかわかりにくい。だから研究費削減の対象にもなるのだが、そういう彼らの力はやはり社会にとって有益だというメッセージを、ハチャメチャな展開の中にも入れ込んでいる。
プロットもそこにあるテーマもよく練り込まれている。三部作ということで最後の3作目も是非日本で公開してほしい。

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杉本穂高

2.0面白かったところがほとんど残ってない続編

2024年1月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

不思議な色彩の映像美と軽妙でちょっぴり知的な早口トークが最高に面白かった前作から、映像の奇妙さだけが残って面白さを全く失ってしまった続編。

ストーリーは前作のラストシーンの前に起こった、彼らが一発逆転していくまでを、この後の三作目と続けて描いているのだが、物語の整合性をとるために少々複雑にしてしまったのが悪かったのか、ほとんど筋書きを追うことに一杯一杯で、一番のオモシロポイントだった会話劇がほとんどなくなってしまったのは残念。

キャラクターも増えてスケールが大きくなったのはいいのだが、何も出来ない大学教授連中がギャングらしからぬ手段でギャング化していく、ダメな研究員が持てるスキルを生かして危機を乗り越えていく、そんな「ダメさ」が面白さだったはずなのに、何だか少しスーパーマン化し始めて、アクションまでこなし始めてしまったのは本当に良くない。

お馬鹿コメディとは違う知的さを評価していた者としては、よくある中身のないお馬鹿コメディ化してきているのはマイナス以外のなにものでもない。
星一つでもいいくらいの低評価だけど、一応観るつもりの三作目が、本作よりもっとおバカ化していそうだったので、続編のために余力を持たせて星二つにしておく。

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つとみ

1.03作目へのつなぎです

2021年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.0つなぎとしての続編

2020年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

合法薬物を作った研究者たちの物語の続編。3部作のつなぎ役となる役割を果たす第2弾。
前作同様、コメディよりもクライムサスペンスよりの話。協力する研究者が新たに加わって10人になるって展開はオーシャンズシリーズを連想してしまう。
本作は警察に協力して合法麻薬を摘発するというミッションをクリアするってことなのだが、いくつかの疑問点を残しながら終わっていく。若干辻褄合わせのような感じもするがそれなりに楽しめた。

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kenshuchu

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