孤狼の血のレビュー・感想・評価
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原田芳雄が大上だったら…
やっちゃれ!
白石作品なので見終わった後、何とも言えない気持ちになるかと想像しながら見ていたが、スカッとした。まず、一人一人出演者が濃い。僅かな登場シーンの中村獅童でさえも。何と言っても役所広司に尽きる。全身から臭い立つような「悪」の香りを放つマル暴。暴力団の抗争を未然に防ぐべく、両組織を脅し、宥め、奔走する。どちらが暴力団か分からない。しかし、14年前に実は一人の構成員を殺した疑いがあり、それを暴くべく、内偵調査に入った松坂桃李。この線で話が進むかと思いきや、実は堅気の人間を守るため、暴力団は単なる駒、その為には違法捜査も厭わない、違法捜査を身内から刺されないように、警察幹部でさえも、美人局やらあの手この手で弱みを握り、実行していたのであった。綱渡りな人生なので、結局は殺されてしまうのだけど、そこから松坂の火がつき、まるで乗り移ったかのような行動に出る。松坂の、こういう後輩役合ってます。ラスト、松坂自身も美人局を仕掛けられていたことに恐れ入りました。広島弁、良かった〜。
いい意味で予想を裏切られた
いい意味で予想を裏切られた。
そんな気持ちになりました。映画の内容をヤクザの抗争にマル暴の刑事が介入し、抗争の中に巻き込まれる。
そんなお話。
主人公の上司の刑事をめちゃくちゃ。
そんな刑事の内偵をしていたら、色んな事が分かりこういう事か!となりました。
内容は、とてもエグいシーンとかもあり、ビクビクしながら観ていました。
俳優陣の危機迫る演技をとてもすごいと感じました。
特に松坂桃李の最後の仇を打つシーンとても圧巻だと感じました。
何かを守る為に何かを捨て、犠牲を払ってでも向き合う。
常にそんな事が出来たらと思う所もあり、難しいだろうと思う所もあると思いました
石橋蓮司はまだ死にたい
その印象しかない。まだまだ、俳優として思い切り殺されたい石橋蓮司さんが、眩しかったです。
ストーリは、役者が出揃った時点で着地点まで想像出来ます。
松坂桃李さんがもう少し跳ねて欲しかったです。濡れ場があれば、跳ねやすかったかもしれないけど、最後の跳ねも想像を超えなくて、始終頑張れ!と、思いながら観てしまいました。
江口洋介さんが妙にシリアスで、中村倫也さんもそうなんだけど、彼は鉄砲玉ならもう少し軽くてもいいのではないかと、思ったりしました。そういう組だったっていう事なのかな。
印象に残ったのは、嬉嬉として殺される石橋蓮司さんでした。
トイレのシーンの撮り方の違和感は必要だったのか、よく分かりませんが、全部360度、観られて良かったとは思いました。
受け継がれる孤狼の血
いきなりドギツイバイオレンス描写で一気に引き込まれた。
暴力、エロ、怒号…全てに生ぬるさはなく、溢れんばかりの熱量、この作品の本気度が伝わってきて、久々に良い邦画観れたなと感じた。
じゃけぇとか、われぇとか、広島弁は迫力が出てくるね。
登場人物のギラギラしてる感じが良い。
中村倫也だったり、江口洋介が演じるヤクザの、法ではなく、メンツや仁義を重んじる姿って相変わらずカッケェなと思うし、どこか憧れる。
松坂桃李が素晴らしかった。初めは他の人と温度差あるし、ピュアすぎてチェリーボーイなんじゃねえかと思うぐらいだったけど、正義の価値観がぐらつく中で次第に渋みが増し、気づいたら印象が変わっててさすがだなと思った。
続編が楽しみ!
コカイン瀧はどうするんだろう。代役立てるんかな?
タイトルが映画を観ながら追いかけてくる
映画観賞後に、「かっけー!」と思わず仰け反りました。
タバコも吸いませんし、暴力性を前面に出してくる人は好きでは無いはずなのに。
物語は、松坂さん(日岡)の目線で話が進んでゆきます。
役所さん(大上)は、捜査の為には手段を選ばずとてもヤバい奴です。映画を観てる自分もまったく信用出来ませんでした。
良い人と悪い人を行ったり来たりする人で、正に劇中にでてくるセリフと同様、ヤクザと警察の間を綱渡りしている人なのです。
しかし、大上がなぜその様な人生を選んだのかが判明する瞬間に、もう身体が震えました。
彼女がその名を知らない鳥達にも通づるのですが、映画冒頭に主観からみた相手役はヤダみが溢れています。しかし、最後まで話を進めてゆくと、相手の思いや意思に触れて自分が変化してゆくという流れなっていると思います。もう大好きな話です。
表層的なこと、つまり噂や自分の思い込みに流されてはダメだなとつくづく思います。
物語終盤、日岡の決断(成長)は正しいのか?正しくないのか?それは誰にもわかりませんが、少なくとも大上の意思は継承しつつ、事の顛末である事件の収束のさせ方は日岡本人の意思や特性を感じました。
この辺のバランス感覚は、本当に凄い!
映画のラスト。この映画タイトルである、孤狼の血。血が受け継がれた瞬間に、私は感想冒頭の行動を取っておりました。
良い塩梅
ユニークなバディ愛に涙
観ている側まで痛いぞ。
なんというか、観ている側の心をグシャグシャに掻き回す、そういうシーンが山盛りの映画でした。
冒頭の、指を詰めさせるシーンでも、出刃包丁のような切れ味の鋭いものなど使いません。
ここでそれを使いますかという物を使って、ゴリゴリと切るのだけど、そんなに簡単には切れなくて、ゴリゴリするものだから、痛たたたたたたたっていう感触がこの上なく痛く、別に観ている側の自分が拷問を受けているわけでもないのに、たしかに痛みを山ほど感じます。
主人公の刑事を演じているのが役所広司で、いやぁ恐ろしい名演技。怖かった。
何が正義で何が悪なのか、一般市民の既成概念をぶち破る世界ではあるのですが、しかしそれにもかかわらず、悪が市民社会に害毒を流さぬように、たとえ流しても被害が極小に留まるように、悪徳刑事なりにキチンと考えて独自のやり方で闘っているところが凄まじく、たしかにこれは東映映画だな、と感じました。
オープニングに、あえて古くさい「東映」のタイトルが出るのも、そういう意味があるのでしょう。
なんだかパート2がありそうなエンディングでしたが、今の松坂桃李サンで作れるとは思えないものの、もしかして作れたら凄いことだな、とは思いました。
松坂桃李サンは二枚目なのに、究極の汚れ役も平気で演じており、素晴らしい名優なのですが、役所広司の凄味に追いつくためには、年齢が若過ぎるかも知れません。
続編を出すなら10年後かな。
松坂桃李サンの主演で、ぜひとも観てみたいものです。
最高
不良役所広司
東映の映画はいつぶりかな
〇〇と〇〇〇は紙一重
作り手と受け手の天秤
どうしても
大上が死に、
日岡の価値観が180度転換する以降
大上の人物像への
センチメンタルに過ぎる演出が好きになれず。
そんなに説明されなくても
十分、大上が自分の正義を貫いたことは伝わるし
それでもやってきたことは悪いこともしてたし
綺麗事に見えた
日岡は大上の志を継承する物語でもあるから
それぐらい厚めに見せたのかもしれません。
製作者様方々
すべてご存知だと思います
我々の観る側のレベル低下問題
もっと突き放した脚本で大丈夫です
わからなければ
こちらが
頭使って頑張ります
だから
こういう映画は
マーケティングをできるだけ除外した
受け手に遊びや余白ある作品を希望します
きっとこの作品は
そのポテンシャルがあるのではと推察します。
応援しています
日本映画業界
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