メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
全438件中、41~60件目を表示
宮崎の作家生の危うさ、それが面白味だった。
宮崎駿得意の成功表現だけで敷き詰めた安全サイドの一本。
表現の充実に偏執性や変態性が混じり込む様にこそ宮崎の作家性の危うさがあり、それが面白味だったと知る、小津の如し。
未来少年コナンはもう誰にも撮れぬのか。
物語に対して向き合ってこなかったクリエイターの作る物語
今まで売れたアニメがなぜ面白かったのか、
監督自身がまるで向き合ってない、分析してない、考えてない。
結果、流行ったものの上っ面だけ真似したひどいアニメが出来上がる。
ジブリ出という箔のおかげてこんなクソ映画に大金使ってもらえているんだろうな、羨ましい。
脚本に名を連ねてる米林宏昌監督か、坂口理子さんか、どちらが悪いのかわからない。
次作があるのなら、本作を本当に反省してほしい。
マダム塩沢とき・マンブルチューク!
ジブリ制作部門解散によってゼロからのスタートとなったスタジオポノックの米林宏昌監督。彼は石川県出身の方なので「これは見なきゃ!」、と『思い出のマーニー』さえ見ていない嘘の郷土愛を携えての鑑賞。
『魔女の宅急便』や『ハリーポッター』シリーズと比較されがちな今作。ストーリー的には全く違うし、主人公メアリの年齢も11歳とどちらかと言えば小人向きであります。疾走感もそれほど感じられませんでしたし、宮崎アニメによく見られるマニアックな奥深さも感じられませんでした。劇中にセカオワがいたぞ!なんてことも、セカオワに興味がないため乗り切れません。そんな中にあってもジブリ出身映像作家の作品であるため、ジブリ作品のキャラクター類似点などに注目すれば楽しめるかと思います。
森の中で紫色のスズランのような不思議な花“夜間飛行”とホウキを見つけたメアリ。ピーターからは「赤毛の子ザル」などと呼ばれるこの主人公メアリが、『となりのトトロ』に出てくるメイちゃんがちょっと大きくなった感じ。食欲旺盛でガツガツ食べるイメージのあるメイちゃんですが、声優が杉咲花なので、どうしてもCookDOのCMを思い起こしてしまうのです。映画では食事シーンがあったかどうか・・・思い出せません。
ホウキに乗って魔法界のエンドア大学に到着したメアリ。大学ではマダム・マンブルチュークという、おっかない校長が登場。『天空の城ラピュタ』のドーラだとか、『千と千尋の神隠し』のゆばーば&ぜにーばに似ているのかもしれないけど、塩沢ときを思い出してしまったら、もう塩沢ときにしか見えません・・・そんなキャラの吹き替えを天海祐希が・・・夏木マリにやらせとけ!てな感じです。
そして小日向文世の声だとすぐにわかる、エンドアの魔法科学者ドクター・デイ。『千と千尋の神隠し』の釜爺にも似ているのですが、頭の大きさが全く違います。『プリンプリン物語』のルチ将軍の頭の大きさくらいあるのです(似てるかも)。
大人的な見方をすれば、魔法という名の権力を全て手に入れた瞬間に傲慢さが生まれ、「こんな人たちには負けません」と言うがごとく、史上最強の戦闘力を身につけた独裁者になってしまうマダムとドクターが、力を持たないちっぽけな人間の勇気と知略により敗北し改心するという物語・・・でしょうか。
【2017年7月映画館にて】
魔女、ふたたび。
ジブリの面影いっぱい!
反原発の祈りを感じる。
・魔法=原子力と置き換えてもなんだか筋が通る
・いろんなドキュメンタリーをみると、スタジオジブリのオフィス内には至る所に反原発の文字が貼られてます。作品の本質は宮崎駿的思想なのだと感じる。
・宮崎駿は、「世界が生き続けるためには子供の存在が不可欠だ」と言っていました。
「子供という存在自体が生の世界を繋ぎとめている」と。
(砂田麻美監督のドキュメンタリー、夢と狂気の王国より)
・将来的に子供たちの世代が、原子力という魔法の言いなりになってはいよいよヤバいことになるという危機感があるのではないか
・映画の中で、魔法がもたらす楽しさ、危うさの描き方のバランスが非常に配慮されてる
・魔法は見たことのない景色を見せてくれる。しかし、こんなエグいことも引き起こす。
・冒頭に魔法の力で、木々がものすごいスピードで成長するシーンがあるが、鳥もものスゴイ勢いで成鳥になる。そこのちょっとした気味の悪さのさじ加減が絶妙。
・実験台にされた動物たちのグロさはこれ見よがしだけど笑
(子供たちに魔法の恐ろしさを植え付ける大人たちの本気度ハンパない)
・ついには魔法の実験でメルトダウン。
・子供には伝わらないかもだけど大人がみたら、これはと思うシーン。
・そしてついにはハッキリと「魔法はいらない」と断言します
・もともと映画はプロパガンダや国民への教育のために発明されたものですが、そういうカラーが強い作品。そういう意味ではただのおとぎ話じゃない。
・この不幸や時代を絶対繰り返してはならない、このままでは繰り返すぞという危機感という点では、初代ゴジラ、シンゴジラにも通ずるものがある
・作画の美しさはさすが。
(空気の動きを感じる服や髪の波打つ描写はやっぱりすごい。背景もあったかい!)
・劣等感を抱えた少女が次第に自信を取り戻し元気になるストーリーは、相変わらずジブリ。
・いつの時代もそういう劣等感を抱えた人が多いのかもしれない。
・千と千尋×魔女宅×不思議の国のアリスというような雰囲気
(この組み合わせ絶対美味いっしょ!という幕の内弁当感ある)
・エンドロールに、
「感謝 宮崎駿 鈴木敏夫 高畑勲」
の文字
そこまで悪いとは思わないが
なぜここまでジブリ作品のコピーにこだわるのか。
箒のベタベタが気持ち悪い
粘液みたいなのは何の暗喩なのか。
米林監督作品なのに「魔女ふたたび」キャッチコピーが「魔女の宅急便」と関連つけられてしまうのは何故か(笑)。
宮崎駿の描く少女と較べて品がなく、可愛くないメアリを主人公にしたのが最大の落ち度だと思った。
動物さん達の大脱走という稚拙な演出で監督の力量が何となく分かった。
【7年に一度しか咲かない花”夜間飛行”に導かれる美しいファンタジーアニメ】
箒がいとおしい
二度と見ない
題材は面白いしストーリーも良いのに、キャラクターや声優さんがただひたすらに残念。見ているだけでストレスが溜まる映画。笑
変に感動(涙?)を誘おうとしている演出も本当に…何も言えない。途中で見るのやめました。
キャラクター同士会話するシーンは一言一言話すだけでセリフの間に何か間があるように感じました。いちいち一時停止されているような…。声優さんも上手じゃなく、多々不自然です。
全てを失うシーンが多く、その絶望的な状況→奇跡!……。テンプレか?
主人公が叫んだり大声を出した時の声が汚い。毎回汚い。「えっ!?」とか、「待って!」「ピーター!」とか、全部に濁点がついてる感じですね。無理に声を出しているのかな…。
総合的にストーリー以外全部嫌ですが一番不満な点は主人公メアリのキャラクター性です。
年相応の元気でわんぱく、好奇心旺盛な女の子を演出したかったのかなと思いますが、周りが見えてなさすぎるし、いつも人に頼ろうとする。物事を深く考えないんだなと。咄嗟のウソに他人を巻き込み適当なウソをつく。バレてピーターが見つからなくなると私のせいだ~と言い出して…。バカなのかな?
ごめん~と謝りピーターに抱きついて泣くシーンも泣いたときのクライマックスの顔の表情でいきなり泣き出し、それまで普通だったのに不自然すぎて。
とんとん拍子で話が進んでほしい人、映画を見るだけなのにイライラしたくない人にはオススメしません。もう二度と見ないです
タイトルなし(ネタバレ)
ジブリの○○っぽい!を二時間弱ずーっとやる遊び。
アニメの質感とか質量とか距離感とかって大事だなぁって思った。
反面教師。
んで人口密度と演技が無くて許されるアニメはアンパンマンだけだと知れた。
そして敵役はもうちょいちゃんと殺しに来いよ!
ハヤオならしこたま面白く描くであろう、「この世界ってこんなとこ~」な、メアリが初めて魔法学校に行ったシーンは、センスオブワンダーの欠片もなさにびっくりしましたね( ᷇࿀ ᷆ )
後よ、魔法がなくても良いんだって言うんなら魔法がなくても何か出来ろよ。
魔法がなくても変身できるくらい言えよ!
全438件中、41~60件目を表示