かぞくへ

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かぞくへ

解説

「鬼平犯科帳」「必殺仕事人2009」などの助監督を務めた春本雄二郎の初の長編監督作品。親友と婚約者の間で苦悩する1人の男を描き、2016年・第29回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品された人間ドラマ。家族の温かさを知らず養護施設で育った旭は、同棲中の佳織と結婚を目前に控えていた。そんな中、旭は親友の洋人によかれと思って紹介した仕事で、洋人を詐欺の被害に遭わせてしまう。唯一無二の親友であり、養護施設で家族同然に育ってきた洋人と、認知症が進む祖母のために結婚式を急ぐ婚約者の佳織。かけがいのない大切な2人の間で悩み苦しむ旭は次第に追いつめられていき……。

2016年製作/117分/日本
配給:「かぞくへ」製作委員会
劇場公開日:2018年2月24日

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映画レビュー

3.5☆☆☆★★★ 先日に観た『由宇子の天秤』がとても良かったので、同じ...

2024年3月19日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★ 先日に観た『由宇子の天秤』がとても良かったので、同じ監督の旧作を捕まえる。 順風満帆のカップルだったのに、ほんの些細な出来事によって、次第次第にその関係に亀裂が入って行くさまをリアルな人間模様で見つめて行く。 その悲劇の始まりは、本当に小さい綻びからだった。 親友の為を思って紹介した人物の裏切りから、降りかかる苦悩。婚約者の彼女には、だからと言って彼がその全てを背負い込む意味が分からない。 〝 全ては当事者同士の問題 〟でしよ…と。 だが、真面目一徹の彼にとっては。親友が苦しむ姿を思い浮かべるだけで胸が苦しくなる事象。 《親友を取るか、それとも彼女を取るか》 今、この瞬間ですら苦しんでいる親友を見捨てる事は出来ない! その気持ちの奥底には、彼女に対する確かな【信頼】があったから。 一方の彼女には、元々そんな優しい気持ちを持っている彼に惹かれたからこそ、将来を共にする決意をしていたはずだった。 例え母親に反対されようとも。彼の内面の芯の部分を知るからこそ、なんとしてでも説得する覚悟は持っていた。 だが、、、 始めの内は全てを彼女に打ち明けていた彼だったのだが。段々と彼女が「ちょっと違うよ!」…と、第三者の立場に立っての意見を言い始めた頃から、次第に彼の方が(ある種の)説明に費やす《面倒くささ》に我慢出来なくなり。いつしか隠し事をしてしまう様になる。 この辺りから、どちらの考え方も現実には悪くは無い。 いや寧ろ、男として親友を思う気持ちの大切さは尊いし、その気持ちは痛いほど分かるものの。今、2人の将来の設計図が壊れて行くのを黙ってはいられない彼女の思い。 どちらにも共感してしまうからこそ、物語の行方に目が離せなくなって行く。 やがて、この小さかった亀裂がドンドンと大きくなり。その溝は遂に埋まらなくなってしまうのだけれど… この後半のクライマックスに向かっての、観客側の気持ちは一体どちらに傾いて行くのだろうか? 個人的には、彼氏目線で物語が進んで行く…って言う事もあるとは思いますが、やはりどうしたって男目線が強く働いてしまい。少しずつ彼女の意見が理解し難くなって行きました。 但し、ここは当然の如く。男の目線と女性の目線では、その考え方に大きな違いがあるでしょう。 どちらも正解なのに、どちらも間違っている 社会に影響を及ぼす様な、事件や災害によってもたらされる大きな悲劇では無い。 極々普通の生活を営む市井の人々に、いつ起こるか分からないくらいに、、、いや、いつ如何なる時。ひょっとしたならば、今の自分にも普通に起こっているかも知れない出来事。 それが人生を大きく左右してしまうかも知れない危うさ。 絶妙なバランスで鳴る事で、主人公の気持ちをより焦らせたり、逆撫でさせたりする携帯電話の使い方には感嘆します。 一方では、最後の纏め方はもうすこし違う描き方があったのでは?と、少しばかりの不満も覚えました。 とは言え、今後は益々この監督の描く世界観に目が離せない自分が居るのも事実ですね。 次回作品が本当に楽しみです。 2021年 10月24日 キネマ旬報シアター/スクリーン2

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松井の天井直撃ホームラン

4.0本当の家族と一緒にいるからって幸せだとは限らない

2021年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『由宇子の天秤』の春本雄二郎監督作品(過去作)。 なお、この作品を観る前に少しでも児童養護施設について知っておくと、全然見方が変わると思います。 なぜ、旭は血の繋がりのないヒロトにお金を渡したのか。 なぜ、詐欺被害に遭ったヒロトが警察を頼らなかったのか。 なぜ、旭は佳織に相談せずに佳織の母親に手紙を送ったのか。 …その辺が、ほんの少しの知識だけで見方が全然変わります。 佳織とその家族を見てわかる通り、別に血の繋がりのある家族と一緒に居るからって幸せになれるとは限らないんですよね。 それを客観的に目の当たりにした映画でした。 いや、さすが春本監督。凄まじいです。

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BONNA

2.0かぞくへ

2018年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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土包子

0.5うーん・・・

2018年3月17日
スマートフォンから投稿
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ハードル