ナラタージュのレビュー・感想・評価
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妙に余韻が残る。
私にはとても余韻の残る作品となりました。
全編を通して、静かに流れて行くような映像でしたが、すごく美しく印象に残りました。
葉山先生をズルい男だと言う人もいますし、泉をバカだと言う人もいる。。
確かに、ありえない~と感じるところもあったけれど、でも共感出来る部分も多々ありました。
葉山先生も泉も、そして小野くんも、純粋で正直で真面目で、そして不器用な人たちなんでしょう。
恋愛って筋書き通りにはいかないし…
人の感情って理屈では言い表せないですよね。
「壊れるくらい、あなたが好きでした。」
このキャッチコピーが、妙に余韻を残しました。
鬱鬱とした葉山先生役の松潤も良かったと思います。
有村架純ちゃんも頑張っていて感動しました。
久々にこのような映画でもいいじゃん
久々に行定さんのこの映画を見たら、今年こんな映画初めてかもと思う。
なかなかさほどにない雰囲気の流れる映画だと思うので、新鮮だったし、まあー映画館でこんな時間を少してもいいじゃないと思った。
特に雨の日で一人鑑賞でいいかも。
ほぼ原作を忠実に踏まえた作品だ。
時間を短縮するため省略したところもあるが。そのため、人物や出来事への理解も影響を与える一面もあるかもしれないが、全体の基調はよいので、まあ大した問題はないはず。
もともとこういう物語だったら、きっと私も葉山先生のこと好きにならないだろうけど、
この作品(特に原作)は上手なシネマティックな(言語的な)表現で、繊細に人それぞれの感情を描けた。そのため、誰のせいでもないと感じられる。
特にラブストーリーとか苦手でも、原作を読んだ時、二人の思いにかなり感動した。
だから葉山先生がずるいと言ったら、むしろ泉も彼女なりに一方的に自分の思いを先生に加担したりして...論理的に考えづらいことばかりなのだ。
だから行定監督はちょうど監督なりのセンスで、色彩やカメラワーク、さらに小道具や雨で感性を訴える。カメラだったら、ローアングルは人の立ち止まり、揺れるショットは心の不安定、フォーカスは思いの塊を伝える。最後電車から後景に残って、どんどん消えていく葉山先生の姿を撮影したショットもお見事。などなど。
ありふれた物語だが、行定監督とそのキャストたちによって一味違うものに仕上げられているに違いない。
スローペースだが、ショット一つ一つゆっくり味わえるところもいい。
ラブストーリー苦手の点も含めて全体3.5
キャストよく頑張ったところにプラス0.5
女性には嫌われそう
とにかく、煮え切らない男と、煮えたぎり過ぎの男に腹が立ってしまう。だけど、実際に男性はこんな人がいる。特に葉山みたいな男は多い。そしてズルい。だけどハマる。
すごく腹が立って、もうやめようと思うけど、放っておけない。そんな女性に甘えている男性はすごく多い。だから、こんな男で痛い目にあったことがある方には、嫌いな作品になるかもしれないと思いました。映像、声、ストーリーと全体的に静な感じだが、こころが動く映画でした。
140分の苦痛
優しさが取り柄だが、寂しげな教え子に拠り所を求め、(病んでる)妻と別れていないことを告げられないカス教師と…、
好きだった娘と付き合い出したら、嫉妬に狂い様々なハラスメントを仕掛けるクズ男…、
この二人がひたすら気持ち悪い。
松潤と坂口くんが演ってるからこそ、観てる人も嫌悪感抱かないのであって、そこら辺の男が同じことやってたらドン引き。原作は読んだことないけど、こんなのがホントに「スゴい恋愛小説」なのだろうか…。見所は役者陣の演技のみ。
あと、細かいツッコミ。
・泉の大学生活、希薄過ぎ。1μも登場しない。
・泉が夜道で困るところ…12月の富山なのに、なんでそんなに軽装?
・ゆずこちゃんの事故(?)…もう少し伏線あっても?
・(真冬の富山を)裸足で歩いてる泉。先生の第一声「靴は?」
…そこは、「なんで裸足⁈」「どうしたの、その足」じゃないの?
・最後の…希望があっていいねぇ。
(え?瀬戸康史って、あんなに気持ち悪い顔だったっけ? 老けたのか、メイクが濃いだけなのか…)
余韻が凄いです。
とても切なくて深い映画でした。私は松本さん有村さん坂口さんの三人それぞれに共感したのですが、それぞれの苦悩を感じて苦しかったです。気付けば涙が溢れてました。そして映像がとても綺麗でした。松本さんの役は観る人によっては狡い人のように思えるかもしれないけど、私には優しすぎる故の事に思えました。観る人によって感想は変わると思いますが、私にはとても心に残る映画でした。また、観に行きたいです。
名画座で折にふれ上映されそうな作品
余韻に浸りたいというか浸らざるを得ない映画だった。
最後の主題歌もとても良いし!!
出かけるのが憂鬱になる雨の日にこそ、映画館に観に行きたい。観に行って欲しい。
そんな、雨がキーワードな映画でもあります。
派手な効果音とかなく、ひたすら演者が生きているままを切り取っている穏やかさ(感情の起伏は穏やかではないんだけど笑)が、フランス・ヨーロッパ映画的だとも思う。
それこそ、劇中に出てくる『エル・スール』や『浮雲』のように、シネコンで今だけ、ではなく、この先名画座で度々上映してほしい雰囲気のある作品。
近年の映画で流行っていた、わかりやすい胸キュンな仕草・セリフはないが、
お互いが何かを想っていることがわかる目線が切り取られていたり、時に狂気になるくらいの想いがこもってることがわかる目と表情が松本潤・有村架純・坂口健太郎、みんなあって良い。
主要キャスト3人の名前のメジャーさ華やかさに騙されないで!笑
スローペース
終始ゆっくり進んでいきました。いつ盛り上がるのかと待っていましたが、最後まで変わりませんでした。原作とは少し違っていたのですが、もう少し原作に忠実になっていたらまた違った感想かもしれません。ところどころ頭に?が浮かび納得いかない部分もありましたが、眠くなることはなかったので、引き込まれたのでしょう。有村架純の演技が良かったからかなと思います。
時間が長い
有村架純は完璧。
素晴らしい。たしかにそうなる。分かる。
ただ、有村架純と松潤以外のシーンは全て無駄に思う。2人の話だけで深掘りすべき。奥さんだすとか。
松潤の対応の裏付けが必要。
奥さんへの想いがなぜあるのか最後までわからない。放火までしたのに。普通は別れる。
坂口くんの役柄が不快すぎた。
メンヘラでこちらも精神がやられそうで、もっていかれないように気をつけながら見た。
子役のシーンもいらない。
この映画との繋がりがない。
2017-67
「あなたをちゃんと思い出に出来たよ」
悲しい恋ほど美しい。
小さい頃、指の隙間から見た『タイタニック』で教えられたこと。
壊れるくらい、あなたが好きでした。
あぁわかる😭
すごいタイミングでこの映画を見たもんだなぁと思います。
というのも、有村架純の気持ちが痛いほど沁みる現状で……好きな人は一向に振り向いてくれないし、あきらめようと自分に言い聞かせても、自然に優しくしてくれるその人にぐらつきながら毎日を過ごすのがつらい。
感情移入して見ている自分がいました。
松潤は、わたし、道明寺が離れないのですが笑、今回は目力少なめで、なに考えてるんだろう、もしかして全部気持ち読めてるのかなぁって思わせる表情がよかったと思います。
有村架純の演技はやっぱりすごい。
そして、坂口健太郎。
演技かなりうまくなりましたよね。
この人は目が武器だと思います。
たまに見せる狂気じみた目が、この人ならではだと思います。
あとやっぱり、野田洋次郎さんは天才です。
好きな人に、一生懸命好きでいたい。
そう思わせてくれました。
文学映画
中継であったが舞台挨拶というのを初めて見た、観客は9割9分女性であった。映画は若干の省略部分はあったが原作を良く踏襲していたが、さすが原作のモロな性表現はソフフィティケイトされており、男性客としてはその辺りをどこまで表現するかが楽しみであったがややがっかり、やっぱり女性対象の映画であったか。物語は原作を読んだとき感じたのと同じで、結局のところ教え子に手をつけたずるい葉山教師といったところだが、映画の方は泉の新しい恋の予感を感じさせたのは良かったと思う、久々の文学映画もいいものだった。
想い出は美しく残る
初日舞台挨拶中経で鑑賞。
島本理生の原作を映画化。
高校時代の葉山先生に卒業後に呼ばれて、演劇部の手伝いをする泉(有村架純)
松本潤が目力40%に抑えて演じた葉山先生は感情の起伏が少なく、一見すると何を考えているのか分かりにくい。
泉の目線で描かれるため、美しい想い出になっているけれど、不倫の恋。
愛してはいけないと思う心から生まれる背徳感が、切なさを盛り上げるという皮肉。
小野(坂口健太郎)との幸せに落ち着けば収まりも良いのに、葉山先生に傾く泉。
美しい富山の風景と情緒的な演出で、激しく短い恋が盛り上がる。
切ないラブストーリー…❣️
最初から最後まで、もの静かな語り合いの中で、物語が展開していくのに、泉、葉山先生、小野君のあまりにも切ない感情が、原作以上に伝わってきました。
思っている人には、思われず、その気持ちを昇華させる為に、他の人と付き合い、そして結局、相手を傷つけて、自分も傷つく恋愛…。なんか、切ないですね。
それぞれの思いが、あまりにリアルに自分にも感じ取れたのは、なぜかな…(笑)
映像もセピア色した感じがとても綺麗で、一つ一つの場面に感情移入でき、行定勲監督の映像美に魅了されました。
有村架純さんは、今、ひよっこロスで話題ですが、これまでのイメージから大人の女優としてのステップを確実に上がった作品になったと思います。
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