愚行録のレビュー・感想・評価
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関わりたくないと思わされる彼らの世界
先に本で読みましたが、重さ暗さが映像でより伝わってきました。
暗いですが、内容を知っていたからなのか…名演技の賜物か…退屈さは感じませんでした。
それぞれの人の視点や妬みの感じ方が違って、人間付き合いなど現実味がありました。高学歴やお金持ちの集まる一流大学の実態は、関わりがないので分かりませんがΣ
内容を忠実に描かれている印象はありましたが、やはり本の方が『愚行録』の意味が伝わってきました。
最後のバスでのシーン…普通に笑って、結婚して…普通の生活を送っている人達を見て、何で自分はこんなふうに普通の人生を歩ませてもらえなかったのか、とやりきれない感情が何とも言えない気持ちになりました。(あくまで私の見解ですが)
ジワジワきて、しばらく引きずる映画です。
ただ、声があまりにも小さくてかなり音量を上げないと聞こえないのが不満でした。。日本の映画を家で観るときの音量の小ささ、毎回悩まされます…改善して欲しいです。。
深い
キャスティングは抜群。
人間心理と生まれ育った環境で人間はこうも変わるのかと見せつけられる。
執念と憎悪を見事に表現した映画で、それを演じきり伝える満島ひかりさんや妻夫木聡さんの暗さ極まりない演技が魅せられます
自分が勝っていると思う愚行
後悔しない為には出来る事を全てやらなければならない。一見もっともだが、何度か読むと洗脳されている様に感じる。つまり、理屈は滅茶苦茶で、人を操る為に作った一文だろう。未来は分からず、何に対しても100%の対応はできないから、後悔しない事はない。物事にはやって良い事と悪い事があるから、全てをやってはいけない。後悔を怖がるとは何と愚かな。
これがイヤミスというものなのか…。 イヤすぎる。全員演技なの当たり...
これがイヤミスというものなのか…。
イヤすぎる。全員演技なの当たり前だが小出恵介イヤな奴だわ、この映画みたら嫌いになる。妻夫木聡もすごい。女優もみなすごかった。 顔が。歪んだ笑いに悪意がらこぼれる表情。
まさかの…
バスで始まりバスで終わる。
小さな愚行。
幼少期の歪んだ環境の中、兄妹は2人だけの秘密を共有する。
記者の田中は1年前のエリート家族惨殺事件を追う。
同僚や同級生への集材で浮かび上がる人間性。
周りの人を踏み台にしのし上がろうとする人間の姿が映し出される。
良い大学に入れば生活が変わると期待してたい。
しかしそこには階級があり華やかさの裏に醜い嫉妬や憎悪が渦巻く世界があった。
田中は集材を続ける中で妹光子の学生生活の実態を知る。聴くに耐えない事実…兄は妹を庇い罪を犯す。
光子は娘のちひろを虐待し逮捕されていた。
精神鑑定で過去を語り出す光子。
惨殺事件と光子が繋がる。
そして光子の娘の父親が明らかになる時…
兄の愚行録に気づく。
もしかしたら父親も死んでいるのかな?
お兄ちゃんだけはそのままがいい
【愚行録:おすすめポイント】
1.前半と後半で全く雰囲気が変わり、ラストに向けていろんなことが!!!
2.個人的には田中光子役満島ひかりが凄くいいなぁ!!
3.普通にあり得るこの階級社会映画はどう評価すべきか難しい!
【愚行録:名言名セリフ】
1.田中武志役妻夫木聡の名言名セリフ
→「その希望さえも打ち砕く 悪魔みたいな生き物が この世にはいるんです」
2.田中光子役満島ひかりの名言名セリフ
→「お兄ちゃんだけはそのままがいい」
→「私はもう夏原さんにはなれない」
3.宮村淳子役臼田あさ美の名言名セリフ
→「日本は格差社会ではなく、階級社会なんですよ」
4.稲村恵美役市川由衣の名言名セリフ
→「みんな愚かで空っぽなのに」
【愚行録:個人評価=★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも感動を与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては意味を全く持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
2回目の鑑賞
なんとなくでは覚えていたけど、ほぼ観てないことと記憶していたので再鑑賞。
はて、やはりこの映画主役の2名がやばすぎる演技力。映画の闇の深みに異常に溶け込んでいて、それを際立てている周りの役者さんたちも良いですな〜
さ迷える兄妹
最後にドンドン真相が浮かんでくる。憐れな兄妹。
きっとそんな家庭環境に育ったから二人で倫理も越えて生きていくしかなかった。
でも這い上がろうとしたけど、ムリだった。
赤ちゃんの父親は…田向一家殺人事件の真犯人は…
ドンドン真相が見えてとても暗く憐れな兄妹に惹かれました。
実の父親も出て行ったのではなく…母親も逃げるしかなかったのかも…
考えてしまい素晴らしい作品でした!!
暗い
まさしく暗い静かな映画
2つの事件が繋がるというのは典型的パターンではあるし、予想を上回る展開はなかった(妻夫木聡の殺人シーンはビックリしたけど)
まさしく「愚行録」だろう
記者も妹も被害者たちも証言者たちも愚行をしたばっかりにこのようなことに…(読み解きが甘い?分かってる)
演技派キャストで重苦しい空気感がヒシヒシと感じられて見応えがないといえば嘘になるがどうにも物足りなさを感じるのは気のせい?
映画を見過ぎて分からなくなったのか、まだまだ映画を見てないから分からないのか
個人的には「悪人」のほうが震えるくらい傑作であった
人のレビューを読んで改めて
演技はさすがの一言
多くを語らない感じも秀逸
トーンの暗い映像も雰囲気出てるので良し
被害者の女性のほうは明らかに強かなヤバイ女だと思うのにみんな騙されるのよねぇ~
妻夫木聡のタバコで隠蔽するのは怖かった
登場人物たちの「愚行」があまりにも愚かであり、共感しえない
周りにもこういう人間はいるかもしれないし、階級というか格差みたいなのも確かにあるのだろう。
でもリアルさみたいなものは感じることなく終わった。(自分がそういったものに無縁だったのもあるかも)
役者はすごい!
配役、それぞれの演技はすごいんです!
良い演技だし、雰囲気はめちゃくちゃある。
ただ、やっぱりこういうストーリーはなかなか難しい。
何というか、納得できなかったり、見ていて不愉快になるというか、誰が得する映画なんだろう?と思ってしまう。
妙にリアルにかつ淡々と描かれていることで、自分がいる現実世界と変にリンクしてしまい、悍ましい気持ちになる。
結局犯人って妹?
妻夫木は、全てを知っていて妹に操作の手が及ばないようにしている?
でも、最初の方のシャワーシーン、男だよね?
兄と妹の間にある秘密、それってもしかして、もっともっと深い所にあるんじゃないの?って思ってしまった。
今となってはどうしようもないじゃないですか
愚かな行いの記録。
1年間未解決のままのエリートサラリーマン一家殺害事件。週刊誌記者の田中が取材を始めることにより被害者一家の思いがけない実像が明らかになっていく。
「人間」であるゆえに羨望や嫉妬はかき消すことができない。
余計な駆け引きもその一つ。
この作品は人の「日常」を描いていました。
自分が正論になりやすく、記憶は自分の視点で組み上げられ書き換えられていく。きっと冒頭のバスのシーンも両者ともに良いように汲み取られていくはず。
満島ひかりの“からっぽ”感に恐怖を感じつつも惹かれてしまった一作。
恐らく某俳優氏の問題が無ければもっとメディア露出が多かったのだろう...
恐らく某俳優氏の問題が無ければもっとメディア露出が多かったのだろうと思われる程の佳作だと思う。
もう少し過去描写のシーンがあった方が作品のバランスとしては有り難かったかなと。
どんな作品に出演しても換え難いと思わせる女優は希少である。
妻夫木くんの表情が全てを語る
正直、小説の方が面白かった。
小説の方が遠回りしながら物語が繋がって行きゾッとした記憶があったけど、映画版は時間の問題もあると思うけど、すんなり物語が進んでしまって、まぁそうだろうな。と言う感じでインパクトは薄く感じた。
映像化するとこんな鬱映画になるのか!とズンと重かったけど、妻夫木聡、満島ひかり兄妹の演技はいつもの事ながら素晴らしかった。見てるだけで子どもの頃の辛い経験が透けて見えたし、特に妻夫木くんの表情は見てるだけで辛かった。
それにしても大学ってのはろくでもない所だな。
ありのままの一般的な群像
作品を見ていると、時間の経過とともにどんどん嫌な気分になります。それは登場するキャラクターの殆どすべてが所謂「感じ悪い人」だからでしょう。そういうキャラクターの多さに「人間ってこんなものじゃないはず・・・」と否定したい気持ちが湧きますが、実はその否定感情の方が綺麗ごとでしかなく、案外普通の人間像を描いてる事に気が付きます。
ミステリー作品として筋立てはよく練られており、妻夫木聡さんの感情を抑えた冷淡かつ生命力を感じない演技や、逆に田中光子(満島ひかりさん)の情念的で、ある意味純真さすら感じてしまう存在感は見ごたえがありました。
全体としての出来の良さは理解できます・・・が、私はこの作品が嫌いです。
こういう作品に対して、一定の需要があることに不安を感ぜずにいられない臆病ものなんですよね。自分は。
こういうのが見たかった!
こういう淡々とした、ダラダラとしない展開の早いサスペンスが私は好きです。
事態の残酷さや深刻さを無理に重苦しく描いているということもありません。
1つ1つのことを詳しく説明しすぎないところもこの映画の良さだと思います。
若者特有のいやらしさを上手に描いている気がします。
全て見終わった後にこの作品のタイトルを見ると、なるほどな〜〜と思うはずです。
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