愚行録のレビュー・感想・評価
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なんて力のある監督だろうか
これが長編初監督なんて信じられない。シャープで無駄がなく、ミステリーの見せ方をとても理解していて、演技の指示も的確なんだと思う。役者の素晴らしい演技も相まって、腹にドスンと来る傑作。
自分の企画なのにやる気の無い取材態度に違和感、クライマックスでは口角を上げて話を聞いているけどメモは取らない、そんな演出のてんこ盛りで素直に上手いと思った。
この監督は追いかけるべき!
内部生とか外部生とか、クッダラネ
またしても、TV神奈川にて鑑賞。そして、大好きな番組「爆笑!ターンテーブル」を観ながらレビューを書く(これは酷い)
忘れないうちに書いておきたいんだけど、
①高校生まで、実父だか継父だか(←よく聞いてなかった)に日々レイプされていた子が、その後持ち直して、附属高校がついてて「名門」って言われてるような大学に受かって入るって、相当なパワー&エネルギーっていうかむしろもう不死鳥だと思うんだけど、どうなんだろう
②そしてそんな過酷な半生(たまに聞く話だが、母親には"誘惑したアンタが悪い"って言われたらしい)を送った子が果して、「大好きな人と子どもと幸せな家庭を築きたい」という、月並みというか凡庸な願いを持つだろうか、そんな簡単に
②はあるかも。でも①は、、 まぁ、実際にそういう人がいたりそういう事件があったというのなら、黙るよ(笑)
Jolandaは女子大出身ですが、インカレサークルとか高学歴男子とか「えーすごーい○○クンすごーい」とかボンボンとか全員同じ髪型+ほぼ同じに見えるコーディネートで薄ら寒い下ネタ言いながらうちの文化祭に集まってくるボンボンとかを尻目に見ながら、バイト先のフリーターとばっか付き合ってました。後悔はない(笑)
狂ったら笑うテンプレ
映画は面白いシーンもいくつかあり
飽きずに見ることができた。
ただ気になる点も多い。
第一の殺人は衝動的な殺人だったことが
のちに分かるが、1年も犯人が分からないとは
無法地帯すぎる。
女性を就職のコネに利用しようとする
男が就職前に女にネタバラシするのは
愚行すぎる。
詰めが甘い。
そして、作中狂った女が3名出てくるが
全員狂ったタイミングで笑い出す。
これが一番キツい。
狂ったら笑う。このテンプレが痛すぎる。
最悪、最後の満島ひかりは良しとしたとして
コネ女の時は違う描き方をすべきだと思う。
というか、狂ったら笑うのか
または、狂う必要があるのか、
日本映画は、一旦ここを見直すべきだと感じる。
サイコパス、気が狂う、感情の破綻
そして、笑う。
この狂笑いを見るたび嫌気がさすので
映画の説明に事前にこの映画には狂笑いのシーンがあります
と、明記してほしい。
殺しちゃいけないけど…
殺される夫婦二人の糞っぷり。自分のことしか考えず、就職のために女たちを利用し、悪びれず、就職してからも、女を食い物にする夫。またその同期も最低だが。大学時代から美貌を活かし、外部生から内部生に昇格するため、他人を利用し、人生を壊す妻。片や、父親から家庭内暴力を振るわれ、母親からは捨てられた兄妹。抜け出そうともがくが結局は育ち、階級の差が付きまとい、負の人生を抜け出せない。唯一理解し合えるのは互いに苦しんできた兄と妹。育児放棄で死んでしまう子供はまさか二人の子供だったとは。。兄妹共に安堵してる感が闇の深さを物語る。一家を殺したのが妹と確信してるから、記者の兄は取材のふりして、関係者に近づき、妹=真犯人と疑う者を殺し、他人の吸い殻まで現場に残す計画性も恐ろしい。満島ひかりのサイコっぷり、妻夫木聡の不幸を全身に背負う様、二人の怪演が良い。
暗いけど、面白い。
映画を見ると途中で飽きてしまう旦那が、最後まで見れた。
幼児虐待で捕まった母親、ある一家の殺人事件。この2つが最後、どう繋がるのか。
なんで、妻夫木くんはその殺人事件を追っているのか。犯人だれ?と考えながら見れて
面白かった。面白かったっていう表現が正しいのかわからないけど、最後まで飽きずに見ることのできる映画だった。
凄い作品ですね!妻夫木さん、満島さん
久々にここまであと味の悪い作品を観ました。
映画としては素晴らしい展開と伏線の回収、見事なまでの完璧なストーリー!天晴れです。ここのところ悪い人が全然出てこない映画を続けて観たせいか、誰も彼も悪い人、あざとさ満点の人たちばかりっていうのはさすがに疲れました。
順番は後先がありますが、『ウォーターボーイズ』『ジョゼと虎と魚たち』
大人エレベーターに乗ってたり、最近では『浅田家』のよい人妻夫木聡さんはどこへ行ってしまったんでしょうか?最初のバスのシーンで足の悪いふりをした時点で気付くべきでした、今思えば。
でも自分の好みから観ていないだけでこっちの方の役どころもたくさん演じられているみたいで、両極の役柄をなんの違和感もなく演じられる素晴らしい役者さんなんでしょうね。
最初に書いた通り救いようのないあと味であることは間違いありませんが、素晴らしい出来の作品であることも間違いないですね。
なんと言えば良いか
僕は貫井徳郎さんが大好きで、小説を元々読みまくっていました。
中でもこの愚行録は、大どんでん返しが素晴らしいのですが、ただ文字で読んでいく小説だからできる手法だったので、それを映画化するってどうやるんだろ?って思っていたら、
大どんでん返しネタはあっさり最初から明かしてしまっていました。
その代わり別の部分を大どんでん返しネタにしてましたが、僕はストーリーを知ってるからですかね、、、
驚くかな?って感じでした。
ただどんでん返しがなくても、ストーリーは面白くて僕はやっぱこういう暗い話好きです。
でも一般受けは良くなく、つまらないって人がいるのも理解できます。完全に好みが分かれる映画だと思います。
空白の叫びや天使の屍も実写映画化して欲しいです。
愚行録 考
酷い話しだけれど、自分にもある醜い自分を否定出来なかった 最も弱い所の悲劇がそこらじゅうに波及する怖さ 最初で最も愚かしい行いが弱い子供に少女に行われ様々な愚行に共鳴した最終形態が一家惨殺とは 引き込まれたし多分忘れられない すぐそこにあるかもしれない人間の愚行でカルマだね
演出が素敵
筋書きに新鮮味は無いが未だかつて見たことのない暗い表情の妻夫木君には終始見入った。ドロドロとした人間の中身を見させられているのに投げ出したくならなかったのは画面の美しさのせいだろう。ポーランドの国立大学で映画を学んだ成果だと思う。
ただ暗すぎる
生きること自体が愚行だと言いたいのだろうか?
傲慢、怠惰、虚栄、淫蕩…あまりに救いがないというか
人間のダークサイドばかりが強調されて萎えた。
妻夫木・満島のクオリティに助けられた感が強くって
特に脚本と演出の部分で至らなさを感じてしまった。
ひとつ挙げるなら演出としての「タバコ」。
いまどき吸わないことが当たり前の世の中で、
キーパーソンの多くが吸っていて明らかに意図的な演出なのに
その繋がる先がショボいっていうか、それだけ⁉みたいな。
映像と芝居は良かったので、それなりに満足感はあるんだけど…。
うまい
悪人を演じた妻夫木がまた、犯罪者の役。
虐待を受けた兄妹の切ない果て。
満島ひかりは本当に演技が上手。
殺された田向の妻は仮面ライダー電王の佐藤健のお姉さん役だった人。マドンナ役がハマる。
どうして兄妹でそのような事になったのか。他に救いを求める相手が居なかったのか。悲しいね。
説明が無い分、物語に引き込まれる。俳優陣も凄いけど、演出もうまい。
既視感すごくてもう見たやつかと思ったら
原作読んでたのだ。
細かい部分は全く記憶にないんだけれど
配役が見事で 私の脳内の役者と見事に一致する。
妻夫木以外。
妻夫木さんは大好きな役者さんで、見たやつかそうでないかくらい覚えてるはずなので
見てないなというのは決定事項。
全然 妻夫木っぽくない感じで読んだと思うが
さすがに 素晴らしかった。
怒り の時は ゲイの役がハマりすぎてて
ちょっと気持ち悪いと思ってしまったほどで
(申し訳ない。誰にも彼にも)
慶応の事なんだろうね。
付属かそうでないかって。
でも実際は 大学から入った子たちは、学力的に系列校からの入学者を小馬鹿にしてるけれどもね。
最近ではAOというのがあるからまた話は変わるが、実力で慶応に入るくらいの子は、こういう格差だとかそういう事には見向きもしないくらい優秀。
大学生ってそこまで馬鹿ばっかりじゃない。
もちろん私は慶応など行ってないですが
仕事柄知ってる子達はみんなこんなじゃないって事は
彼らの名誉のために言っておく。
冒頭のシーンから
冒頭のバスのシーンからして胸糞悪さを醸し出している。
取材の人々が育児放棄の妹と結びついていくとは思いもよらず、衝撃的な結末だった。
取材する人は全て胸糞が悪いタイプの人間ばかりで、殺されても仕方ないと思わせる。
殺人はダメなんだけど。
妹の尻軽さも元が性的虐待が原因だったら仕方ないと思えるんだけど、それにしても流されすぎて悲しい
と思ってたら妻夫木くん。。。
しかも、妻夫木くんは確信犯。
妹の何をどれだけ知っているかの取材。
なんの感情も出さず素晴らしい演技。
妹役を筆頭に女優さんの全ても素晴らしい。
色々と心に重くのしかかる内容でした。
男の下心と、女性の貞操観念を気持ち悪く使った映画だったな。。
宮村さんが田中さんが不幸だったのは美人だったから
だと。
もしブサイクなら男どもの餌食にはなりにくいだろうし、
結局、家柄、育ち、学歴、職歴、見た目、階級、格差、全てに於いて生まれながらにして順位が決まってる
勝ち組、負け組がハッキリしたその辺りも胸糞の悪さに。
出演者全てが愚行やん。。。
負け惜しみだろうか笑
負け組の自分には刺さりすぎる映画でした。
事実だけ
実際に起きたことだけが淡々と描かれてる。
愚行録、タイトルがぴったり。
ちゃんと犯人も経緯も動機も分かるし、
事件に対してもやもや感が残ることもない。
キャストもしっかり演技のできる、
そして見た目のいい人たちを
うまく揃えて配役しててすごく良かった。
実際に起きた事象だけが描かれるからこその
この映画の良さなんだろうけど、
やっぱり兄弟それぞれと、夏原さんの心の内を、
想像するのでなく、こうだった、て
見せてほしくなってしまう。
濱田マリが実母にもの言うところは、
救いだったな、、。
でも、娘の父親に関しては、エグすぎた。
あまりに、満島ひかりが不憫で。
これだけたくさん人が居ても、
だれも居ない現実、社会。
誰かが居てくれたら、
そう思わずにはいられない闇深さ。
<誰かが居るはずなのに、1人にされてるこの状況>
<誰かが居てくれたら普通でいられた>
<誰も居なかったから 仕方なく踊るしかなかったんだ>
これは映画とは全く関係のない
アイドルの曲だけど、そんな歌詞がリンクする。
それと妻夫木くんの夜のカフェシーンだけは、
あまりに下手でどうした???!過ぎた。
あれはあまりに酷くて残念だった。
白夜行に似た、幼さ、未熟さ、稚拙さ、
そういった痛みを伴う映画だった。
普通に驚いた!
何気にAmazon primeで見ました。
冒頭のバス中シーンで「暗すぎる」と思い、妻夫木聡が降りて歩くシーンで「ユージュアル・サスペクツやん笑笑」と興味湧きました。
殺された一家の事件をもう一度検証するところから始まって、証言からあんまり聞きたくない人の愚行のネタがゴロゴロ出てきます。
カフェオーナーの証言で殺された奥さんが学生だった頃の話で「こういう女こそひどいことしてるはず!決定!この人に恨みある人が犯人!」と思いきや...
「え?犯人あなたでしたか?」
ソレは違うんですけど笑笑 怖過ぎー!
後半は謎解きされていくので釘付けです
衝撃度は「ユージュアル・サスペクツ」に似てました。出演者もストーリーも満足です。
一言で言うと「愚行だよ全員集合!」
まさかの結末。暗いけど力作。
私が暗いストーリーに4点をつけるのは珍しいです。力作だから。
田向、夏原、2人とも、ひどい。
殺されても仕方ないような恨みを買う2人。
階級社会とか、コネとか、社会の闇のような部分やら、欲望、羨望、嫉妬、恨み、差別とか人の心の闇のような部分を色濃く映し出している作品である。
出てくる人間が本当にみんな嫌い。なんなんだよ。人を道具や踏み台にしかしない人間。人間舐めんなよと思う。田向が良いやつだと泣く同僚も相当ゲスいし、胸くそ悪い。しかし、人間きれいごとだけで真っ直ぐに生きづらい世の中なのも真理なんであってね。
妻夫木聡と満島ひかりの兄弟がいちばんまともなのに、不孝すぎて。
その兄弟の顛末。
終盤、雑誌記者の主演の妻夫木聡がなんと殺人。なんという展開なんだと唖然とした。妹が一家殺人の犯人ということも、
終盤にわかる。
しかし、両者の殺人ともになんか説得力を持たされてしまうストーリー!?。妻夫木聡は妹を蔑み、妹を犯人に違いないと言う女を殺した。妹は自分を利用して人生台無しにした女を殺した。兄弟の生い立ちに虐待という根っこがある。殺人って身近にあるように思わされてしまうから怖い。
満島ひかりは、なんの映画でも、暗い役ばかりやってる。なんで?
満島ひかりの子供の父親がなんと!?
妻夫木聡。それも納得してしまうストーリーである。
人間関係が複雑だけど、全て理解しやすかったし、無駄なシーンが、ひとシーンもなく、前編完璧に作り込まれてる。
暗い話は嫌いなんだが集中して見入ってしまうサスペンスだった。
妻夫木聡、満島ひかりは好きな俳優だったのでこれだけ見入ったのもあるかな。こういう演技するとメンタルやられそう、ちょっと見る方もキツイ。
他の方のレビュー見て気づきました。
そうか!妻夫木聡は、最初の最初から妹を犯人と知る人間を消すための取材だったのか。だからタバコの吸い殻を用意して!
すごいなこの原作。
ホラー映画のような音楽がひたすら不気味。でも物語性は、、、
予備知識0で鑑賞。後、予告を観るが、仕掛けられた3度の衝撃がいったいなんだったのかよくわからないのは、多感なころ、エンゼル・ハートを観たせいだろうか。解答を求め、これより他の人のレビュー巡礼に参ります。
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