愚行録のレビュー・感想・評価
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慶応出身で上場企業に勤めていれば響くのか
児童虐待経験者なら共感するのか。
多分そういう事ではないんだろうが、原作を読んでみたくなった。気分のいい話ではないけど。
黒のアイリッシュセッターがキムタクっぽいなと思ったり
カフェの女子大生が主婦にみえたり
市川由衣黒目でかすぎるなと思ったり、
何よりカフェの殺害シーンが三文芝居過ぎて、あれは演出なのか失敗なのか
なんでだろ
来なかったわ。
わたしには、衝撃。
代わりに来たのは眠気。
けっしてつまらなくはないのだけれど、
気がつけば、ガバッとおきる。
は〜数秒寝てたがね〜〜。
そんなんの繰り返しで終わってしまつた。
本編始まる前に、韓国の哭声(コクソン)の予告やってまして、そっちの方がわたしにはかなりの衝撃でして、もう気持ちはそっちそっちでわくわく。
妻夫木くん、申し訳ない。
気力体力がある時にぜひ観てほしい‼︎
上映後、一人目見ていた女性が、
逃げるように劇場を出て行った。
サービスデーの今日、
気軽な気持ちで見にきていたのなら
相当メンタルをやられたのかも。
そんな映画だった。
終始『重たい』映画。
渡辺謙の「怒り」も重たかったが
まだ、救いがあった。
どちらかと言うと
浅野忠信の「淵に立つ」に似た印象か。
相変わらず妻夫木聡はいい演技してる。
小出恵介は好青年役しか知らなかったから
なかなかのギャップ具合がこれまた良かった。
けれどやはり、満島ひかりに尽きる。
カウンセラー室?での「一人語り」は圧巻。
まるで人ごとのように語る。
半分笑みを交えながら語る。
けれど、瞳の奥では「目が泳いでいる」
あの目の泳ぎ方には毛筋が凍った。
惜しかったのは
妻夫木聡が殺人を犯してしまうシーン。
ガラス越しで「無音」になる演出。
これはこれでいいのだが
その分、映像に軽さが出てしまった。
映画のキャッチコピーである
「衝撃」のシーンなのだから
違う演出にしても良かった?
例えば、逆に音だけにしてみるとか。
救いようのないこのストーリーに
無理やり「得るもの」を見つけるなら。
「人は皆、平等に愚かで醜い。」
という事か?
そう思った時に
ドラマ「リーガルハイ」で
古美門研介が言ったセリフを思い出した。
シーズン2の最終回で言い放ったセリフ。
「醜さを愛せ」
真逆のジャンルの作品だけれど
「醜さ」を「愚かさ」に変換すると
妙にしっくりきた。
残業明けのレイトショーは
あまりお勧めできない。
気力体力が確保できる時に
できるなら一人で観てほしい。
でも、決して、
観て損はない。
そんな映画だった。
引き込まれる映画だった。
役者全員の言葉、仕草、感情に振り回されて驚かされて人間の愚かな部分がとにかく次々に現れてきて
目まぐるしさの中にも、鈍さや重みがあって
本当に映画館で見た甲斐があった。
ある人は日本映画らしからぬカメラワークだと言ってたが、私は日本映画そのものの良さを持つカメラワークだと思った。あのなんとも言えない腹の奥にじっとりと染みつくような映像は日本映画の良さだと思う。
満島ひかりが出る映画、ドラマはどれも観入ってしまう。彼女はまさに天性の役者だと思うしこれからも色んな役を、いい意味で“満島ひかり”として演じていってほしい。
見ようかどうか迷ってる人には必ず見てほしい。
人は等しく愚かで残酷である。
まず役者陣の演技が、みな素晴らしい。イヤーな奴らがイヤーな事をイヤーな表情で語ってくれる。特に満島ひかりに関しては誰もが口を揃えるように讃えられて然るべき、もはや名人芸と言ってもおかしくないレベルにまで達したように感じる。
そして陰影や色彩を巧みに写しだすカメラワークは日本映画ではなかなか珍しい程に美しい。
後半のとある展開には納得し難く感じる人も多いと思うが、自分は断然擁護派である。
作品全体を覆う暗ーい闇が秀逸
冒頭のシーンから非常に気分が悪いw
おっさんが妻夫木におばあさんに席を代われと偉そうに注意する。
「いや、おばあさん何もいってないじゃんwそれに席を譲るのって言われて譲るんじゃないよね?おばあさんも恐縮してるしwこんなおっさんは自分の場合は気づかないフリして寝るんだろうなー」と思ったw
その後の妻夫木が病を患っていたかの様な演技、他の乗客の他、見ていた観客も「あれ?」と思ったと思う。
しかしバスを降りてしばらくすれば何もなかったかのように歩いていく。
まあこう言うのが好きなんだけど、マジでこんな性格のやついるよね。救えねーっていうか。
こんな内容ですすんでいくのか、と思ったら最後までそうだったw
しかし、今作は最初から最後まで一貫して薄暗くて、ジトジトした様な色使いや構図やシーンが非常に多かった。
もしかするとそれを重要視しながら作られたかもしれない。
妻夫木をはじめ、満島ひかりもかなりぶっとんだ役を作っていた。所々でクローズアップされる指や手が本当に病的に細く、マジで精神を病んでいる様子を忠実に演じていた。
この2人は『悪人』以来の共演か?あの作品もダークな作風が印象的だった。
小出恵介はあまり好きな俳優では無いが、今回の役柄も非常に嫌いなキャラで一層苦手になったw
しかしそれは役を作り込んでいたからであろう、本当にやなやつだw
他のキャストは疎いのであまりしらないが、見たことある俳優が散見された、しかしながらどの人も淡々とインタビューに答える様子は逆にリアリティーがありそれもまた気持ちの良い物ではなかった。
原作を読んでいないので最終的になぜ取材を始めたのか等が明らかにはならなかったが、ラストの答え合わせでは想定内ではあるもののすくなからず衝撃的ではあったし、人によっては吐き気を催すような内容だろう。
あとこの作品の殺人事件は世田谷一家殺人をモチーフにしている様な気がする。
普通の作品に飽きた人、すっきりしない作品が好きな人は是非w
あとオフィス北野の作品なんですね。
確かに訪れる3度の衝撃。人間の愚かさを詰め込んだミステリー。
【賛否両論チェック】
賛:様々な登場人物の様々な言動によって、人間の醜い部分が多角的にむき出しにされていくようで、思わず考えさせられる。ミステリーとしても秀逸で、次第に明らかになる真実にも驚かされる。
否:ミステリーだが雰囲気や展開はかなり静かなので、油断していると眠くなりそう。後味もかなり悪い。
「仕掛けられた3度の衝撃。あなたの日常が壊される。」
というのがキャッチコピーですが、それに違わないミステリー特有の驚愕の真相が明らかになり、静かな中にもハラハラさせられます。
1年前に起きた一家惨殺事件を追う記者。彼が接触する関係者達は、皆他人のあざとい一面を暴露し、結果として他人を貶めていきます。そんな証言の連鎖の果てに、人間の愚かさやおぞましさといった醜悪な部分が露になっていくようです。
またストーリーの本筋以外にも、バスの中でお年寄りに席を譲らないことを注意された主人公が、わざと足が不自由なフリをしたり、飲み屋で渡された相手の名刺の上に、無意識のうちにジョッキを置いたりと、日常にありふれた人間の浅はかさが随所に切り取られ、考えさせられる部分があります。
雰囲気はかなり淡々と進むので、やや退屈してしまうかも知れませんが、人間の本性をまざまざと見せつけられる、そんな作品です。
石川慶
冒頭のバスがピーク。文応大学生な話に終始する。小出恵介の同僚の関西弁のように、可愛くない新入生のように、葉山の別荘のプールパーティのように、あるいはセーター肩から掛けた大学生が乗るBMWのように、自由が丘のカフェの女性オーナーの淹れるハーブティーのように、白々しさが乗り切れない。
役者の演技に頼る画面も今ひとつ。
思い出したのは紀里谷和明の時代錯誤な感じ。
オフィス北野。
モヤモヤのまま終わるがそれが最高
原作未読のまま鑑賞。
語りばかりが続くので途中眠くなりそうだったが、話の内容をきちんと聴くとモヤモヤしたり色んな感情が芽生えたりするため、眠ることなく楽しめた。
3度の衝撃というと、大きな物音が鳴るなどを予想していたがそうではなくて、ジワジワとくる感じで鑑賞後の補完が必要だった。
このまま終わるなよ、終わるなよ、というところでエンドロールに突入し、いや〜な気持ちの残ったまま終了。これが狙いだと思うのでいいと思います。
原作だとどういう風に展開するのか気になり帰りに原作本を買って帰った。
とにかく、あの演技派の役者陣が揃っていなければ絶対にこんなに面白くはできなかっただろうなという感想。
虚栄
脚本は分かりやすいが、あの様な稚拙なトリックで警察の目を欺く事に違和感を覚えた。
表面的な善行も愚行の内にあると言うのか。
冒頭の車外からの表面的なカメラワークから、末尾での車内から一人一人の内面を睨むかように見渡すカメラワークへの流れに少し背筋が凍る思いがした。
両主演の演技に感服
絶望的な状況にいるのに何故か楽しげな壊れてしまっている妹役を演じる満島ひかりと、絶望的な状況にいて今にも狂乱してしまう一歩前の紙一重の兄役を演じる妻夫木聡の演技に感服です。わりと救いないストーリーなので観る人によっては重い、キツイと思うかもきれませんが、兄が取材という形で情報を得て、徐々に登場人物の性格を明かしていきながら、事件の真相にせまり、また妹は精神鑑定での告白という形で徐々に自分を曝け出す。この二つのストーリーが繋がった時、衝撃を受けました。演出面では特に最初のシーンと最後のシーンの対比は見事でした。
胸糞悪い
3度の衝撃って言うかぬる〜っと愚行が暴かれていった感じだからハッとさせられなくて何か終わってから気怠い感じが残ってる。
多くを語らない演出は好みだけど何か違うなと。
ただ満島ひかりさんと妻夫木聡さんの演技力は本当に最高だと思う。
衝撃は三度なのか?
個人的には
・実は満島が内部生にレイプされてた
・妻夫木が臼田を殺した(妻夫木は事情を知ってて口封じすべき相手を探すために捜査してた)
・田向家殺人の犯人は満島だった
・子供の父親は妻夫木だった
の4つの衝撃があったんだけど。。
多くを語らない抑えた演出、俳優陣の軽薄な役の演技、音楽、いずれも好みでした。
グレーな背景と拗らせた兄妹
一言で纏めてしまうと、ブラコンの妹とシスコンの兄が相当に(社会的に許容できないほどに)拗らせましたという話、と解釈している。
確かに周囲に溢れるクソな男とかタチの悪い女とか大学内カーストとか辟易とする状況は分かるけど、誰もが多かれ少なかれそんな状況の中でも社会の枠を外れずにやってる。
それをいとも簡単に破る兄妹はやはり異常だ。
煽り文句の割には盛り上がりも緊迫感も無く。やはりこういう作品は原作を読むべきだろう。
自分の共感力が低いだけだろうか。もう少し兄妹の内面を描写してほしかった。
登場人物は壊れているが楽しかった
記者の人が、一家殺人事件のことを調べていく内に、記者の身内が事件に絡んでいくという内容でした。
殺された夫婦の過去を取材していく所があるんですが、夫の過去はいらなかったのではないかと思いました。僕が知りたかった、どのようにした夫婦が出会ったのか、わからなかったのが残念でした。
この作品に出てくるほとんどの人が壊れているようにみえました。
満島ひかりさんが演じる光子の秘密には、びっくりしました。
胃もたれ
重い。胃もたれしそうなほど…
物語は主に週刊誌の記者が1年前に起きた一家殺人事件の関係者(夫婦の友人達や会社の同僚)を取材するという形で進んでいく。
愚行…ばかげた行い。愚かな行為。
話が進んでいくうちに衝撃というより、いや~な感じの事実が発覚していく。
ここに出てくる関係者たちと殺された一家は、ある意味全員愚かな人間。中にはコイツ最低やなと思う人物もいる。
映画の冒頭のバスのシーン、記者の妻夫木くんがとった行動でもそれはよく分かる。最低とまではいかなくても何か心に引っかかるような行為が、思いが積み重なっていくんだろうなと。
少しずつ少しずつ嫌な事実が発覚していくので、ずーーっと嫌な感覚が続く作品。
妻夫木聡と満島ひかりが出てるせいか作中どこか李相日の『悪人』を思い出してしまうようなシーンがありました。
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