レディ・プレイヤー1

ALLTIME BEST

劇場公開日:

レディ・プレイヤー1

解説

スティーブン・スピルバーグ監督が、アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」を映画化したSFアクション。貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。作中のゲーム世界には、アメリカはもとより日本のアニメやゲームに由来するキャラクターやアイテムなどが多数登場する。

2018年製作/140分/G/アメリカ
原題または英題:Ready Player One
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2018年4月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第91回 アカデミー賞(2019年)

ノミネート

視覚効果賞  
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(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

映画レビュー

3.0「オアシス」の裏面、そのゲームタイトルは「アヴァロン」

2018年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

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共感した! 3件)
マユキ

1.0スピルバーグにしか撮れないけど、撮らなくていんじゃね、とおっさんは普通に思った。

2018年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

以上。

と言って終わらせてもいいんだけど、なんせ相当スピルバーグが時間をかけて作ったみたいだから、もう少し言おうか。

「レディ・プレイヤー1」





本作、スピルバーグが「未知との遭遇」の次に、完成まで時間がかかった作品とのことだが、早撮りの彼のこと、時間がかかった理由は「版権」と「CG製作」。つまり、彼の偉大なるキャリアからして、クオリティやオリジナリティとは対極にある部分を占めているといっていい。

序盤のカーレースシーンで、もうこの映画に「宇宙戦争」で見せてくれたような恐怖にまみれたカーアクションはどこにもなく、ああ、これはなんら新しいモノだけでなく、これまでのキャリアで見せつけてくれた革新的な画すら再現できていないのだと、あきらめてしまった。

舞台が仮想現実ということで、そこで行われるアクションはCGまみれで、全く迫力の無いモノ。それを逆手に取ったりしないのが悲しいのだ。

また、そこでデロリアンが走ろうとも、集めて喜ぶだけの、コレクターのごとく、登場させることに何ら必然性のないガジェットに、かつての映画少年だったおっさんは全くときめかない。

もうネタバレ解禁してもよかろう、ガンダムにしてもそうだ。「出す」ことだけに気持ちがイってしまい、まったく「見栄」を切らない登場に何の価値もない。

出してくれてありがとう?出すなら出し方があるだろう。カタパルトぐらい乗せろ。

おっさんお気に入りの「シャイニング」にしてもそうだ。さすがにROOM237には膝を打ったが、やるなら、CGでもニコルソンをだせよ、バカ野郎。

いちいち今一歩足らないんだ。

こういうところこそが才能であり、それがもはやできていないことが、彼の今の「限界」を意味する。

これも近年の作品と同様に、「スピルバーグでしか撮れない」映画。だが、近年の作品と同様に、「撮ること」「残すこと」だけが創作の推進力としかなっていないようなものがあまりにも続きすぎる。

ましてや、こんなモノはさっさと製作にまわって、若手の真正オタク監督にまかせればいい。

追記

使っている楽曲も、年代的にストライクな曲ばかりだが、これもやっぱりいかにも、「集めました」なものばかりで、鼻につく、というか、「幼稚」さばかりが目立ち、でガッカリ。

追記2

スピルバーグはもう「撮らないといけない」映画を撮らされている、あるいは自分で撮らなければいけないと勝手に使命感を抱いている創作活動はとやめて、さっさと本気のホラーを撮りなされ。

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しんざん

4.0アイアンジャイアントの頭がちゃんと凹んでます!

2018年5月29日
PCから投稿

楽しい

興奮

なんとアイアン・ジャイアントの頭がちゃんと凹んでるんですよ!

『アイアン・ジャイアント』を観ていないとなんのこっちゃでしょうが、こういう細部へのこだわりが、この作品の、そして登場人物への説得力に繋がっているのだと思う。

到底一度観たくらいでは確認し切れないほど膨大なキャラやメカが登場するわけで、そのすべてをスピルバーグが知っているわけでもファンなわけでもないだろう。それでも付け焼刃に見えないのは、スピルバーグが愛情あるスタッフを揃えて、それぞれのこだわりをすくい上げることができたからではないか。

安易にも時代遅れにも思える結論は、この映画がちゃんとメジャーを向いているからだと肯定的に捉えることにした。それよりも、この映画を子供と観た父親が、家に帰って嬉々として『アイアン・ジャイアント』を子供に勧めるみたいな「継承」を、ノスタルジーでなく推進してくれる映画になっていることがとても嬉しい。

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村山章

3.5魅力的なVR世界とつまらない現実世界の対比

2018年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

現実でも普及の兆しがあるVRを題材にしたSF映画。現実と虚構という対立構図の作品はSFでは珍しくないが、現実に普及しつつある技術をフィーチャーしているからか、身近なテーマと感じさせる。

多くのキャラクターを登場させて、夢のようなデジタルワールドを作ったスピルバーグだが、最後はやはり現実が大事だと結論づける。しかし、VR世界をあれだけ魅力的に描いていおいて、その結論でいいのか、という気もする。現実の良い部分はあまり描かれていないだけに。

とはいえ娯楽アドベンチャー映画として一級品で、さすがはスピルバーグといったところか。このところ大作映画ではあまり存在感を発揮していなかっただけに往年の映画ファンを喜ばせるとともに新しいファンも獲得しただろう。

この設定ならシリーズ化も容易だろう。ぜひシリーズ化してテーマの深化と魅力的な悪役の登場を期待したい。

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杉本穂高