ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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この映画こそ奇跡だ!
普通の映画なら一番の見せ場であるはずのバードストライクの事故から着水のシーンを最初にもってくるか、またはクライマックスの公聴会で回想させるかたちでみせるはずだが、この映画は違った。
事故のシーンは映画の中頃に描写されている。怖ろしく大胆な展開だ。
意図はわかる。主人公であるサリー機長の内面により肉迫するためだと。
実際に前半は「自分の判断は正しかったのか?」の苦悩が言葉ではなく画で描写されているし、事故シーンをへてサリー機長が自身の判断が正しいと確信する後半の公聴会への流れはひたすらサリー機長のみを追っているから。
そしてこの手の映画に必要な「家族との関係」や「職場やその他の人々との関係」の描写を事故のシーンを入れる事で大幅に省略して2時間も無いのに物足りないどころか濃密さえ感じてしまう。
何かに騙されたのかは分かるが、何に騙されたのかが分からない。何なんだこれは?
全体として冷静さを保ってはいるが、もちろんイーストウッド監督は最後の最後にキチンと “泣ける”シーンも入れてくるから娯楽としての楽しみ方はちゃんとある。
「なんだか凄いの観ちゃった」としか感想がなかったのでした。
責任と誇り
パイロットって仕事は大変だな。日々お酒も飲めないわけだし。人の命を預かるという事の責任と重圧はものすごいものがあるんだろう。
時間が正確だったかは分からないけど、映画の中で離陸してから着水するまでの200秒そこらの間にあれだけたくさんのことを判断し、状況を改善するための作業をしていることは凄い。経験と訓練の賜物であって、奇跡ではないと感じた。
ただ誰でも自分を疑ってしまう事はあるし、とても理解できる。仕事とはいえ必ずあとから批判してくる輩もいるし。それらを乗り越えるのは自分自身に対し誇りや自信を持っているかなのかなと。
事の大小は全く違うけれど、自分も仕事に誇りをもって取り組みたいなと思った。
最後のアメリカンジョークがいいたくてこの映画を撮ったのかな。悔しいけど笑ったw
勉強になりました( ´﹀` )
旅客機が不時着水してからの、機長の感情や苦悩などが描かれています。
乗客のことを一番に考え行動することのできる素晴しい機長だったからこその奇跡だったと、とっても勉強にもなったし最高の作品でしたヾ(*´∀`*)ノ
英雄と称賛を浴びた機長にこんなことが起きていたなんて、この作品を観て初めて知りました。
知ることができて良かったです。
本当のヒーローは〜〜
誰もが知っている出来事を単なるパニック映画にせず
その後の機長「サリー」に訪れたドラマを
丁寧に描いた何と言う大人なそして秀逸なドラマ。
飛行機のシーンも、殊更に英雄的な面や
事故の恐怖を煽るのではなく
淡々と、1人1人が自分のするべき事を全うしようとしていて
きっと実際のプロはこんな感じかもしれないなあ〜〜と
思わせる様な控えた描写が
「サリー」にある事実をもたらされた時に大きな感動を呼ぶ。
日本で言う、事故調査委員会のような組織の人々も
今回は損な役回りでは有るけど、
彼らもまた、プロである以上は厳しい質問もするだろうし、
プロとプロとのぶつかり合いが物語をグイグイとラストへ
引っ張ってくれる。
そんな中で
ニューヨークの一般市民の1人が「サリー」に有る言葉を告げる。
「サリー」は155人の乗客乗員だけで無く
人々の記憶さえも、深い絶望から救ったのだと思う。
何よりもこんなに中身の濃い作品をサクッと96分で
仕上げてしまうクリント・イーストウッドの潔さ!!
流石、プロ中のプロだな〜〜
良い映画観たな〜〜!と思いたい人に是非お勧めです!!
エンドロールは最後まで観てね!!
名匠×名優=傑作、ですね
名匠クリント・イーストウッドが監督で名優トム・ハンクスが主演と言う事実だけでも見る前から誰もが良作であろうと確信する中で、その期待にしっかり応えてしまう辺りはさすが名匠&名優と言わざるを得ませんでしたね。
しかも誰もが結末を知っている事故を、そして奇跡が起きると誰もが知っている奇跡を描いて感動させるほど難しい題材はないのに、それを描いてしっかりと結果を出してしまうところに改めて名匠の凄さを垣間見た気がしました。
また今回も賞レースを賑わすのでしょうね、でもまあこれなら仕方ないでしょ。
それにしても上映時間が96分とイーストウッドらしくない潔い上映時間には、最初目を疑ってしまいましたよ。
でも、わずか208秒の出来事を描いたと知って、なるほど納得。
むしろ普通に考えれば96分でも長いぐらいか、しかしまったくダレることなく、事故前、事故中、事故後の時系列を巧みに操りながら見る者を引き込むんでしまう構成力には、いやはや脱帽です。
そもそもシンプルな話なので、時系列が変わってもそれほど混乱することはなかったですし、その時々によってまた違った印象に映る演出には本当に唸らされました。
全てに無駄がなくコンパクトにまとめ上げ、仰々しさのない後味のいい感動を運んでくれる辺りは、さすがとしか言いようがありません。
しかし私はこの映画で初めて知ったのですが、英雄と呼ばれたサリー機長が、事故調査委員会にこんな厳しい追及を受けていたとは驚きました。
勿論、あらゆる観点で事故を調査し再発防止に努めることは必要だと思うので、委員会の方々は単に仕事をしただけだけの話なんでしょうが、本当にイライラしたなぁ。
まあおかげで映画的には緊張感たっぷりで、とても興味深く見れましたけどね、委員会の方々は悪役扱いでちょっとお気の毒・・・。
でも、これはいかにもイーストウッド監督らしい切り口ではありましたよね。
まさしくデータ至上主義の現代社会に警鐘を鳴らす演出だったとでも言いましょうか。
やはり最後は人の力、それを体現したサリー機長&ジェフ副機長には賞賛の拍手を送りたいですし、演じたトム・ハンクス&アーロン・エッカートもお見事の一言でした。
機長を信頼するジェフがとても良かったなぁ、最後のジョークも最高でした。
それと突然注目されることになった人間の、英雄の、苦悩・葛藤も物凄く伝わってくるものがありました、これもイーストウッドらしい切り口でしたね。
エンドロールの余韻もたまらなく良かったぁ。
決断を信念の名の下に
大きな行動には常に責任が伴う。それが自分が良いと思った行動であろうと、結果次第でそれは悪行になり得る。マスコミや諮問委員会に責められ自分の決断が正しかったのか悩んでいた機長が、最終的に決断に不備はないという主張を貫いたのは、信念を曲げず、自分の行動に自信を持っていたからだと感じた。
「音声を聞いてどう思った?私から言おう。誇らしい。」このセリフが最高にクールだった。自分の仕事や行動に責任と自信を持つような大人になりたいと思う。
またアメリカンジョークのセンスの良さにも感動した。最後の「7月に。」には脱帽。
プロフェッショナルな映画です
素晴らしい仕事で、大勢の命を救ったのに、一歩間違えば、犯罪者に
されてしまうという恐ろしさが、全体に緊張感を与えています。
これ本当にドキュメンタリー映画(?)と思えるような、緻密な場面
展開と、トム・ハンクスのうまい演技には、思わず見入ってしまいます
。
実際の事故のことを映画にしているのでどんでん返しのようなものはなか...
実際の事故のことを映画にしているのでどんでん返しのようなものはなかったけど、ちゃんとハッピーエンドで終わったからよかった。エンドロールの実際の人達が登場しているのもグッときた。
それにしても、事故は2009年の事なのに全然記憶ない。
それぞれの出演者たちの知的で落ち着いたたたずまい、時間の短さ、静か...
それぞれの出演者たちの知的で落ち着いたたたずまい、時間の短さ、静かなのに迫力のある映像、クリント・イーストウッド監督は果たして年を取っているのかと思えるほど、この作品も感動的でした。
最後のエンディングロールでも感動して涙が出ました。安全に飛べて、目的地について当たり前の今、あれだけ乗客に感謝された機長がかつていたでしょうか。
もちろん、トム・ハンクスの役作りも素晴らしかったです。
パピっと短く96分。
gleeオタ的余談を先に。
運輸委員会のひとがカートのお父さん役の人ですよね。バートハメル役だった人。けっこうメインな役どころで再会嬉しい!
あと、こちらは自信ないですが、ゴルフのために最後に乗り込んだ3人組の太った人は、デイブカロフスキー役の人じゃないでしょうか?だいぶ似てたと思うのですが。
「◯◯に出ていた誰々」に気づくのが、日々の楽しみでして。こういう時は、誰かと答え合わせがしたいのですが、なかなかどっちも見てる人がいないんですね、周りに。
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2009年の事件当時は14時間労働で満身創痍だった会社員時代なので、全然このニュースの記憶がありません。なので完全に初めて知る話でした。
成功例のほぼ無い水中着陸で全員無事だった、国家運輸委員会みたいのんに、空港へ戻れたはずという仮説ありきで責められた、コンピューターシュミレーションでは空港へ戻れたという結果だった。でも決断するまでの時間を加味すれば、(それを35秒とし)空港へ戻るのは難しかった。運輸委員会は機長と副機長を責めることを諦める。ほとんど筋を全部説明してしまいましたが、顛末はこういう感じです。
それに、機長の痛々しい逡巡が挟み込まれ、ハラハラドキドキします。例えシュミレーションが正しかったとして、でも助かったじゃん、結果よければ全て良しであかんの?責められることなんか?と素人観客は思っていました。
また、一方では責められ、家にも帰れず、でも町やメディアでは英雄扱い。英雄扱いされる事が不当とは思いませんが、当惑する気持ちもわかるね、という感じでした。
ハラハラドキドキと困惑への共感とを感じつつ、パピっと短く纏まってたのがすごくよかったです。
奥さん役のローラリニーとトムハンクスの共演シーンなくてそこだけしょんぼり。
エンドロールで映っていた実際の乗客と機長夫妻の再会パーチーがすごいなーと思いました。が、パーチーのスピーチ、なんで奥さんやねん!とも。
心の動き
もともとこのニュースは知っていたけれど、このように映画になることで、事実を知った。
機長の心の動きがとても上手に表現されている。ストーリーは複雑ではないけれど、人間の心の小さな動きも丁寧に見せてくれている。
周りを取り巻く人々。
実話のニュースを見たときは、機長はヒーローであるに違いないと思っていたのに、こんな苦悩があったとは…。
すべての物事には、良いと思う人、良くないと思う人、必ずどちらもいるものだ。
世の中はそういうものなのだ。
そして、どんなに機器が発達しても、人間のもつ感覚的なものは、真似できないし、大切なんだなとも思った。
人と人との繋がり、絆で世界は成り立っている。
最後もスッキリ終わって良かった。
イーストウッドの良心が造った珠玉の一本。
イーストウッドのきめ細かな良心により造られた、これぞ映画と言う作品。
いつもながら音楽の使い方も非常に上手く、心にしみ目頭が何度も熱くなりました。
トム・ハンクスがあまり好きではないので観るのをためらつていましたが… 改めて、クリント・イーストウッド監督作品は見逃し厳禁と再確認。オススメです‼︎
胸打たれる感動。
非の打ち所がない素晴らしい映画!!
トム・ハンクス最高です。
副機長ジェフ役のアーロン・エッカートさんも
めちゃ良かった!!!
普段cs放送のメーデーシリーズで
飛行機事故の原因究明を興味深く見ています。
いつも、さすがNTSB!って、
かっこよく感じていたのですが、
この映画でNTSBがめっちゃ悪役に見えましたf^_^;)
最近の映画は
そりゃないだろとか、あの演技、、、とか、
どっかこっか一言突っ込みたくなるとこが
あったりしたけど、
事実を元にした映画のせいもあるのか、
突っ込たいところは微塵もなし。
変に作り込まれず、
でも、映画の中にぐっと入る感覚があって、
本当に素晴らしい映画でした。
映画館で観れて本当に良かった。
救出後に乗員乗客全員の無事を
確認しようとしていたサリーの姿、
公聴会でのサリーの発言、
−−−人的要因のとことか、
−−−全員がいたから成し得たことだとか、
とても心に響きました。
ジェフが「7月に」って言って終わる感じ、
良かった♪( ´▽`)
最後、乗員乗客本人達の映像の時、
「155」という数字でなくて、というような下りや、
サリーの奥さん本人が
「感謝の手紙にお礼を言いたい」という話、
とても胸を打たれました。
自分ができることを精一杯やって生きていこう。
ひとくくりにしないで、一人一人を見よう。
そんなメッセージを受け取りました( ´▽`)
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