ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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「IMAXでなくてもいい」
もとになっているエピソードは説明するまでもないだろう。
でもハドソン川に不時着水して乗客乗員すべて助かったというニュースは知っていても、その後にこんな事があったってのは私は全く知らんかった。
まぁ結末はわかっているので、安心して観ていられたけども。
それまで小出しにしていたあの208秒を、最後にあのシーンでまとめて出すあたりがニクい。
でも、決定的となった35秒については、それまで誰も気付かないというか、問題にならなかったというのは、いささか疑問ではあったけども、まぁ実話なので事実なんでしょう。
ラストの映像もいいね。
IMAXだったけど、その必要性はないかな。
後味の悪い映画を観たくない人にはおすすめの映画である。
イーストウッド監督はやはり
期待を裏切らないなぁ。なかなか2時間近く引っ張るには難しいストーリーだったと思うけど引き込まれた。機長の苦悩を終始丁寧に描いていて本当に気の毒になるくらいだった。これほどのことではないけど自分は会社に事実をねじ曲げられたことがあったので、時として真実追求とは別の力が働いてこういう苦しい立場に立たされることがあるなぁと辛さと怒りを感じたが、機長は見事にタイミングとポイントを突いて、鮮やかに正統性を証明して見せたのは痛快だった。人間、苦しみ悩みながらも、答を見つけられるもので、諦めずに頑張ることが大切だと学んだ。
誠実に作られた作品
事実に沿った現代の出来事なので、見たこともないような派手な映像もなく、淡々と語られていく、という意味では地味な映画だが、様々な点から大変誠実に作られた作品だと思う。
また、出張でアメリカには良く行くので街や飛行機の映像に関して現実感を持って鑑賞できた。
ラストの部分も展開は予想できるのだが、それでもじんわり来るものがあった。
やはり観るならこういう映画だな、と思わせてくれました。
良かったです。
奇跡じゃなくて人と向き合った映画
せっかく素晴らしい作品だったのに、「ハドソン川の奇跡」という邦題がどうしてもしっくりこない。
劇中でも、トム・ハンクスが演じたサリー機長が、苦渋の判断で乗客の命を助け国民から英雄のような扱いをされる一方で、上からは過失責任を問われ、犯罪者のように責められていた。
英雄のように扱う人々も犯罪者のように扱う人々も決して、乗客ともども命の危機に晒された彼を人としてみていないかのようだった。
この映画の中でイーストウッドが描いているのは奇跡なんかじゃない。
窮地に立たされミスや迷いがあったとしても、人がどれだけ命と向き合い自分のなすべきことができるのか、どこまでも人間の心に向かい合った作品だった。
じんわりくる
サスペンスやアクションを期待する映画ではない。控えめな演出で淡々と進む良くできた大人向けのドラマ。ラストシーンも無駄に余韻を引っ張らずさくっと切り上げてしまうなどクリントイーストウッドらしくて良い。ただCGはもうちょっとお金をかけたほうがよかったような。。。
いい作品だと思います。
あの事故は覚えているし、機長が英雄になった後に非難されたことも知ってたけど、その理由とか詳細は知らなかった。最初から最後までぶれない機長はカッコいい。最後まで乗客を救うことに徹して…、隣国の海難事故と比較しちゃいましたよ。
どんなときの冷静な機長のすごさ
良い映画でした〜
プロの経験と直観は素晴らしい。
プロをなめるな!って言いたくなります。
公聴会の連中のおままごとみたいなシミュレーションや質問にイライラしてしまいました。
どんなときでも冷静に対応できる機長だからこそ、こういう大人の振る舞いができるのね。見習いたいと思います(*^^*)
クリント・イーストウッド×トム・ハンクス=名画 『アメリカン・スナ...
クリント・イーストウッド×トム・ハンクス=名画
『アメリカン・スナイパー』同様に、実話を撮らせたら右に出るものがいない
どんどん映画の中に引き込まれていく
208秒の判断で、155人の命を救ったのに、容疑者になってしまった男の物語
飛行機事故といえば大惨事になるところが、155人の乗客乗員全員生存という"奇跡”年齢に関係なく全ての人に観てもらいたい
じわーっと胸が熱くなる
「何が正しいのか?」と崩れそうになる機長と対比するような「それでも!」を貫き通そうとするアーロン演じる副機長が好きでした。けどそれ以上に「大丈夫!」とひたすらに目の前の命のために動く名もなき人々の行動に涙が出た。
しかしちょっと感動系に寄りすぎてる印象…。
この映画こそ奇跡だ!
普通の映画なら一番の見せ場であるはずのバードストライクの事故から着水のシーンを最初にもってくるか、またはクライマックスの公聴会で回想させるかたちでみせるはずだが、この映画は違った。
事故のシーンは映画の中頃に描写されている。怖ろしく大胆な展開だ。
意図はわかる。主人公であるサリー機長の内面により肉迫するためだと。
実際に前半は「自分の判断は正しかったのか?」の苦悩が言葉ではなく画で描写されているし、事故シーンをへてサリー機長が自身の判断が正しいと確信する後半の公聴会への流れはひたすらサリー機長のみを追っているから。
そしてこの手の映画に必要な「家族との関係」や「職場やその他の人々との関係」の描写を事故のシーンを入れる事で大幅に省略して2時間も無いのに物足りないどころか濃密さえ感じてしまう。
何かに騙されたのかは分かるが、何に騙されたのかが分からない。何なんだこれは?
全体として冷静さを保ってはいるが、もちろんイーストウッド監督は最後の最後にキチンと “泣ける”シーンも入れてくるから娯楽としての楽しみ方はちゃんとある。
「なんだか凄いの観ちゃった」としか感想がなかったのでした。
責任と誇り
パイロットって仕事は大変だな。日々お酒も飲めないわけだし。人の命を預かるという事の責任と重圧はものすごいものがあるんだろう。
時間が正確だったかは分からないけど、映画の中で離陸してから着水するまでの200秒そこらの間にあれだけたくさんのことを判断し、状況を改善するための作業をしていることは凄い。経験と訓練の賜物であって、奇跡ではないと感じた。
ただ誰でも自分を疑ってしまう事はあるし、とても理解できる。仕事とはいえ必ずあとから批判してくる輩もいるし。それらを乗り越えるのは自分自身に対し誇りや自信を持っているかなのかなと。
事の大小は全く違うけれど、自分も仕事に誇りをもって取り組みたいなと思った。
最後のアメリカンジョークがいいたくてこの映画を撮ったのかな。悔しいけど笑ったw
勉強になりました( ´﹀` )
旅客機が不時着水してからの、機長の感情や苦悩などが描かれています。
乗客のことを一番に考え行動することのできる素晴しい機長だったからこその奇跡だったと、とっても勉強にもなったし最高の作品でしたヾ(*´∀`*)ノ
英雄と称賛を浴びた機長にこんなことが起きていたなんて、この作品を観て初めて知りました。
知ることができて良かったです。
本当のヒーローは〜〜
誰もが知っている出来事を単なるパニック映画にせず
その後の機長「サリー」に訪れたドラマを
丁寧に描いた何と言う大人なそして秀逸なドラマ。
飛行機のシーンも、殊更に英雄的な面や
事故の恐怖を煽るのではなく
淡々と、1人1人が自分のするべき事を全うしようとしていて
きっと実際のプロはこんな感じかもしれないなあ〜〜と
思わせる様な控えた描写が
「サリー」にある事実をもたらされた時に大きな感動を呼ぶ。
日本で言う、事故調査委員会のような組織の人々も
今回は損な役回りでは有るけど、
彼らもまた、プロである以上は厳しい質問もするだろうし、
プロとプロとのぶつかり合いが物語をグイグイとラストへ
引っ張ってくれる。
そんな中で
ニューヨークの一般市民の1人が「サリー」に有る言葉を告げる。
「サリー」は155人の乗客乗員だけで無く
人々の記憶さえも、深い絶望から救ったのだと思う。
何よりもこんなに中身の濃い作品をサクッと96分で
仕上げてしまうクリント・イーストウッドの潔さ!!
流石、プロ中のプロだな〜〜
良い映画観たな〜〜!と思いたい人に是非お勧めです!!
エンドロールは最後まで観てね!!
名匠×名優=傑作、ですね
名匠クリント・イーストウッドが監督で名優トム・ハンクスが主演と言う事実だけでも見る前から誰もが良作であろうと確信する中で、その期待にしっかり応えてしまう辺りはさすが名匠&名優と言わざるを得ませんでしたね。
しかも誰もが結末を知っている事故を、そして奇跡が起きると誰もが知っている奇跡を描いて感動させるほど難しい題材はないのに、それを描いてしっかりと結果を出してしまうところに改めて名匠の凄さを垣間見た気がしました。
また今回も賞レースを賑わすのでしょうね、でもまあこれなら仕方ないでしょ。
それにしても上映時間が96分とイーストウッドらしくない潔い上映時間には、最初目を疑ってしまいましたよ。
でも、わずか208秒の出来事を描いたと知って、なるほど納得。
むしろ普通に考えれば96分でも長いぐらいか、しかしまったくダレることなく、事故前、事故中、事故後の時系列を巧みに操りながら見る者を引き込むんでしまう構成力には、いやはや脱帽です。
そもそもシンプルな話なので、時系列が変わってもそれほど混乱することはなかったですし、その時々によってまた違った印象に映る演出には本当に唸らされました。
全てに無駄がなくコンパクトにまとめ上げ、仰々しさのない後味のいい感動を運んでくれる辺りは、さすがとしか言いようがありません。
しかし私はこの映画で初めて知ったのですが、英雄と呼ばれたサリー機長が、事故調査委員会にこんな厳しい追及を受けていたとは驚きました。
勿論、あらゆる観点で事故を調査し再発防止に努めることは必要だと思うので、委員会の方々は単に仕事をしただけだけの話なんでしょうが、本当にイライラしたなぁ。
まあおかげで映画的には緊張感たっぷりで、とても興味深く見れましたけどね、委員会の方々は悪役扱いでちょっとお気の毒・・・。
でも、これはいかにもイーストウッド監督らしい切り口ではありましたよね。
まさしくデータ至上主義の現代社会に警鐘を鳴らす演出だったとでも言いましょうか。
やはり最後は人の力、それを体現したサリー機長&ジェフ副機長には賞賛の拍手を送りたいですし、演じたトム・ハンクス&アーロン・エッカートもお見事の一言でした。
機長を信頼するジェフがとても良かったなぁ、最後のジョークも最高でした。
それと突然注目されることになった人間の、英雄の、苦悩・葛藤も物凄く伝わってくるものがありました、これもイーストウッドらしい切り口でしたね。
エンドロールの余韻もたまらなく良かったぁ。
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