ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
全491件中、221~240件目を表示
実話なのにこころゆれる。
納得の作品
映画としての予備知識ゼロで観賞してきました。
てっきりあの事故そのものの再現ドキュメンタリーなのだと思っていたら、とてもいい意味で期待を裏切られました。(キャッチコピーくらい読めって?笑)
アメリカアメリカしてなくて、目の付け所がイーストウッドですね。とても日本人に合う作品ではないでしょうか?
皆さんがおっしゃっているように、ラストシーンは爽快かつ感動的でとても気持ち良いです。
冷静に自分を信じ続ける(ようとする)主人公。
最初は舞い上がっていた奥さんがだんだん冷静になっていく様子。
実話なのだから当然かもしれませんが、とにかく心情の揺れがストレートに伝わってきて素晴らしい作品に仕上がってます。
観て損はありません。
this event perhaps has something to do with 9.11 World Trade Centre
Really looked forward to seeing it since I learnt that my favourite man Clint Eastwood planned to make a new film and offered Tom Hanks and finally could see it with my father when the film just came out here in Japan. I didn't really think it'd be one of the fantastic films of Clint cos of its running time,which is nearly 96min. (This is actually the shortest film Clint ever directed) but the content and Tom Ha is performance were so marvellous that I was like watching a documentary film about the event happened on the Hudson River. Perhaps Clint made this film come out in September because he wanted to connect this Hudson River event with the biggest terrorism happened on 9.11 in New York. Hope it'll win some Oscars this year! Have fun
最後の公聴会のシーン
アメリカの良心
2009年1月15日ニューヨークを飛び立った飛行機が鳥との衝突により両エンジンを損失。管制塔から近隣2箇所の空港いずれかに緊急着陸するよう指示を受けるが、キャプテンのサリーはハドソン川への水上着陸を決断。結果として全乗員155名が無事生還し、サリーは英雄としてメディアで連日取り上げられた。
しかしその判断が果たして本当に正しかったのか。国からの執拗な取り調べや事故を起こしていたかもしれないフラッシュバックに悩まされるサリーの苦悩を描いた実話を基にした人間ドラマ。
たった208秒の間に下した決断の是非を問われる機長サリーを演じるはトムハンクス、その相棒の副機長ジェフをアーロンエッカートと髭がとても似合う2人のメインキャストの信頼関係がとても良い。
国からの疑いに決して憤ることなく、実際の現場の状況や指示のない手順を遂行する際に用いた時間を冷静に誠実に主張するサリー。仕事に誇りを持っている姿がとてもかっこいい。
アメリカの良心が集結し、24分間で155人を救出したとラストシーンにあるように、サリーたちだけでなく周囲の民間や警察がハドソン川のど真ん中に着水した飛行機にボートや船で向かって行くシーンがすごく良い。もうそこだけで若干泣ける笑。
全編通して重めの雰囲気の中、最後にジェフが披露するジョークも最高に暖かく面白かった。
アメリカの男を描くことにおいてクリントイーストウッドは天才だ。
今作が公開した1ヶ月も経たないうちにすでに次作の噂も流れてきた。御歳86歳にしてこのペースは驚異的だ。しかし監督イーストウッドもいいが俳優イーストウッドもやっぱり観たいなと思う。
秀逸。
イーストウッドのハートウォーミング・シネマ
イーストウッドの映画は、見終えたあとで心にずしんと残るものが多いと思っている。しかしこの作品は逆に、心の重みを取り払うような心地よさが残った。
物語は決して心地よいだけの内容ではない。ハドソン川への不時着そして乗客全員を救ったという事実とその裏側の真実と、さらにその裏返しの真相、そして機長であるサリーの心の揺らぎ、そういったものを宛らサスペンスのような緊張感で描いて行く。とてもスリリングで息をつく暇もないほど。それでも、見終えたあとにまるで肩の荷が下りるような安らかさが残ったのは、イーストウッドがこの物語を温かく見つめたからだと思う。フェアな立場を崩すことなく、それでも温かい目を向けたから、だと思う。エンドクレジットの映像を見ていたら、まるでハートウォーミング・ムービーのようや温かみを味わった。これはイーストウッドならではのハートウォーミング・ムービーなのかもしれない。鑑賞後の心地よさは、さながら心温まるドラマ映画のよう。
この映画は、時間軸をずらしつつも、情報と真実の開示の仕方が実に巧みだ。私などは完全に翻弄されて、サリーが英雄に見えたり、一瞬にしてその思いに疑惑が芽生えたり、しかしまた違う思念が生まれたり・・・と、見事に操られていた。ここらへんも、イーストウッドの映画の巧みさを堪能したところ。見る角度によって見え方は変わる。それを熟知するイーストウッドは、多面的に物語を切り取り、その多面性を積み重ねることで、真実を立体的に映し出す。映画の「編集」という平面的な切り貼りを超えた奥深さがスクリーンの中にあった。この手さばきにまた惚れ惚れする。
映画は思いのほか短い。充実した映画体験ではあったけれど、わずかに物足りなさが残ったのも事実。イーストウッドの良作に違いはないものの、しかし傑作とは呼びにくいかな、という気がした。
うん、良かった。
トラウマ追体験?
全491件中、221~240件目を表示