ちはやふる 上の句

劇場公開日:2016年3月19日

ちはやふる 上の句

解説・あらすじ

競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描き、コミックス既刊29巻で累計発行部数1400万部を突破する末次由紀による大人気コミック「ちはやふる」を、広瀬すず主演で実写映画化した2部作の前編。主人公・千早を演じる広瀬のほか、野村周平、真剣佑らフレッシュな若手俳優が共演。監督を「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉徳宏が務めた。幼なじみの綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は、新に教わった「競技かるた」でいつも一緒に遊んでいた。新の競技かるたにかける情熱に、千早は夢を持つことの大切さを教わるが、そんな矢先に新は家の事情で遠くへ引っ越してしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で「競技かるた部」創設を決意し、高校で再会した太一とともに部員集めに奔走。なんとか5人の部員を集めて競技かるた部を立ち上げた千早は、全国大会を目指して練習に励む。

2016年製作/111分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2016年3月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 日本アカデミー賞(2017年)

ノミネート

優秀主演女優賞 広瀬すず
新人俳優賞 真剣佑
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(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社

映画レビュー

5.0 「上の句」は、特に挫折感から立ち直りたい時に見たい作品!

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は、脚本、演出、演技、音楽、映像手法など、どれをとっても一級の作品です。
映画「ちはやふる」は、「上の句」と「下の句」の前後編という形で2016年3月19日、4月29日と連続公開されました。
“連続公開”というのは、前編がコケると後編が目が当てられなくなったりするものなのでリスクが高いのですが、本作は、原作のマンガの出来も良いようで、高校1年の始まりから終わりまでを丁寧に追いかけた「青春スポーツ恋愛映画」の金字塔のような出来上がりになっています。
例えば2002年の「ピンポン」という作品が、それまで地味なイメージだった「卓球」を、如何にダイナミックな競技であるかを示すことに成功しました。まさにそれと同様に、「ちはやふる」では、地味なイメージのある「百人一首」という1000年前からある伝統に、「競技かるた」というものがあることを伝え、それがダイナミックなスポーツのようなものであることを示すことに成功しています。
さて、本シリーズも「帝一の國」などと同様に、映画単独初主演となった広瀬すず以外は(公開時は)メインの野村周平も真剣佑も「誰?」状態で、他もほとんど知られていない役者だったので、どうなるのか心配でしたが、さすがは小泉徳宏監督作だけあってキャストの演技も全員が光っていて、本作で彼らの「代表作」ができブレイクしていくのは予想できるほどでした。
「上の句」の見どころはいろいろとありますが、強いてあげると、後半の影の主役の「机くん」(森永悠希)の挫折と、チームワークの重要性が分かるシーンでしょうか。
机くんの「やんなきゃ良かったよ、〇〇なんて。前みたいに一人でいれば、こんな気持ちにならなかったのに…。僕には〇〇の才能がないんだよ。きっとこの先も役になんかたてない」
といった心境は、多くの人たちが日常で抱える挫折や、現実から逃げたい気持ちを代弁していると思います。
それに対しての部長の太一(野村周平)の言葉には、いろんな現実の壁を乗り越えるヒントが詰まったセリフとなっています。
「上の句」では、野球で言えば、甲子園に行けるところまでを描いています。
また、サントラのメイン楽曲の横山克の「つながれ つながれ! つながれ!!」は作品の格式を2段くらい上げるくらいの名曲ですし、エンディング曲のPerfumeの「FLASH」も作風にフィットしていると思います。
「上の句」は興行収入16億3000万円というヒットを記録し成功しましたが、欲を言えば、これだけの名作なので20億円には行ってほしかったのが正直な感想です。

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細野真宏

4.5 映画館に行けばよかった

Tさん
2025年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

私自身が百人一首を子どもの頃から覚えていて、原作も読んでいました。
私がやっていたカルタは、こんな競技カルタでは無かったので、原作で詳しく世界を知りました。
なぜ映画館に行かなかったかというと、キャスティングに納得いってなかったからです。
太一はもっとキラキラしているイメージで、映画では描かれていない部分が多く映画では感じられないと思いますが…。
だから「なぜ?」と思ってましたが、このえいがではキラキラ要素が必要なかったんだ!って観て納得しました。
楽しく観入ってしまいました。
百人一首を知らない人にも分かるようにセリフに解説がまぶされていて、それもよかったです。
もう10年近く前の作品だったんですね。

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T

4.0 ドラマ「ちはやふる めぐり」を観てるきっかけで、今(2025年8月...

2025年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ドラマ「ちはやふる めぐり」を観てるきっかけで、今(2025年8月)映画三部作を再鑑賞する事にしたが、元々ドラマは関係なしに「いつか観直したい」と思っていた良くできた邦画。
競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描く部活物だが、そもそも瑞沢高校にかるた部は無かった。A級の綾瀬千早がたった一人で部員集めから始める物語だったと改めて再認識。
スローモーションを二段階で写す "この映画ならでは" の表現が、役者の表情とかるたを取る瞬間を上手く表現している映画。CGと音楽の取り入れも絶妙である。

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ナイン・わんわん

4.5 感慨深い

2025年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「ちはやふる〜めぐる」が、スピンオフ作品としては、過去に類を見ないほどオリジナルキャスティングが登場し度肝を抜かれたので、オリジナルも観るでしょ、そりゃあ。

作品の時間軸としても、役者としても、立派に成長した皆さんの若い頃を観ると、なんだか感慨深いです。

ちなみに漫画アプリで途中まで原作を読んだことあるので、小学生編のエピソードが回想のみだと、3人の関係性にどうしても深みが出ないのは致し方ないな、って感じです。
とは言え、青春全てを賭けるってフレーズがピッタリなキラキラと眩しい熱い映画です、

知らんけど

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やふたろう

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