TOP GUY トップガイ
![TOP GUY トップガイ](https://eiga.k-img.com/images/movie/82048/photo/523df8c654af5cf7/640.jpg?1427181542)
「大空を翔る、選ばれし者たちの熱き闘い!」なんてコピーがありましたが、戦闘機モノが好きな人をひっかけるためのキャッチコピーで、これはただの恋愛映画で、状況設定がたまたま台湾空軍というだけでしたね。出演者も、切磋琢磨はしている風だけど、闘ってはいないし。
出てくる役者さんがイケメン、美人ばかりで、ヒロインが難病で、世話になった教官が事故死してしまう、主人公はそれを乗り越えていくという、ベタな設定もあまり気に入りませんが、台湾映画というのはあまり見たことなかったのでなんとか見ることができました。
訓練機に乗っている主人公が、いきなりジェット戦闘機に乗れるようになっているのは、時間の経過をばっさり省いている思い切った手法でした。
原題は『想飛』と書いて『DREAM FLIGHT』ですやん。なのに『トップガイ』なんじゃこれ、思いっきり配給会社の悪意を感じる。てか、小学生のダジャレかよ!
こういう悪乗り嫌いじゃない。
どちらがパクってるか調べてみたところ、当然ながらこちらがコレジャナイ!トップガンでした(笑)
このあたり逆転していれば面白かったのに。
いえいえいえ、こちらの方が訓練のシーンを丁寧に描いている分、観ていて面白かったです。最初の方は…。
どうかするならヒロインもこちらの方がかわいいし♡
なのに、乗ってるバイクが2ストの原チャリっぽい(RZ50?)のは思わず笑ってしまいました。パロディとするなら十分に効果的でしたけれど(笑)
真面目に作っているなら、バイクもう少し奮発してあげてもよかったんじゃね?せめて250ccクラスあたりにしてあげるとか。
物語に関して致命的なのは…訓練機とはいえ“主役”で登場するのはレシプロ機なんだよなぁ。しかも、あまり好きじゃない機体のP-51マスタングなんだよなぁ。洗練されすぎの上に無双の機体とか、気に入らない。(レビュワー、実はこのあたりの知識には全く詳しくないのですけれど)
ジェット戦闘機が活躍するのは、物語の四分の三過ぎたあたりから。しかもこれCGときたもんだ。
こう見てみると『トップガン』に挿入されていたドキュメント映像?が、いかに効果的に使われていたのかが浮き彫りになりました。
こちらは、その肝心の“主役”のカットを完全に省いた分、誤魔化して…もとい!ラブストーリーに焦点を当てている感じでした。
ドラマパートが充実していると言えば聞こえはいいいけれど。
この映画あえて『トップガン』と比較して四文字熟語で言い表すと、温故知新、承前啓後、換骨奪胎、異曲同音、竜頭蛇尾、羊頭狗肉…
あれぇ、最後の方、やけに手厳しいぞ?
でも、まぁそんな感じ。そんな感じの映画でした。
何もタイトル似せて寄せてこなくてもよかったものの。
最初っから二匹目のどじょうを狙う確信犯なら、かなりがっかりしつつも笑える…もとい!微笑ましい映画でした。
ラスト近くでのセミヒロインのタイトミニスカート姿には激萌えしましたけれど♡
ここだけで萌えポイント+0.5加点。
女装時のタイトミニスカート、興奮するんですよ(;゚∀゚)=3ハァハァ←また余計な情報。
『トップガン』から派生するエースパイロットを目指す若者たちの奮闘物語。
日本ではすぐ『BEST GUY』なんて作られたが、台湾では28年も経って。(2014年の作品)
日本の『BEST GUY』は何から何までパクリ疑惑があったが、こちらはより青春&ラブムービー。まあ、日本のよりかはオリジナリティーあったかな。
キャストも台湾イケメン&美人だらけ。
主人公の故郷の下町人情やヒロインの悲劇。
挫折や再起もそつなく。
数多くの機種も登場。訓練シーンやクライマックスは見せ場もあるにはあるが…。
こういうアジアのイケメンや美人が織り成す恋や青春の物語が好きな人には堪らない2時間半だけど…、
もっとスカイ・アクションやドッグファイトが見たかった人には全く以て物足りない…いや、期待外れな2時間半。