セッションのレビュー・感想・評価
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芸術家の生まれ出る地点
DVDを借りて、ヘッドホンで鑑賞した前回はその音質に納得できず、翌日Blu-rayを借り直してスピーカーで再鑑賞。
デジタルの押し出しの強いサウンドながら、ブラスの細かな震えやスネアの音の立体感がはっきり聞こえ、音楽映画として満喫することができた。
熱血教師と彼に複雑な思いを抱きながらも、音楽から離れられない学生の邂逅。
一流の演奏家となるために乗り越えなければならないものがいろいろあり、ほとんどの者が途中で挫折する。血反吐を吐きながら、また、涙を流して、もしくは生命の危険を冒した揚げ句にその挫折を味わうのだ。
成功者は彼らの屍を乗り越えて、賞賛を浴びる地点に辿り着く。教師の仕事は、そのほとんどが屍となるべき者を送り出すことなのだと、この音楽教師は知っている。
非人間的。行き過ぎた指導。暴力。精神的苦痛。これらを乗り越えるつもりのない人間に、芸術やスポーツの高みを目指す資格はない。そうした犠牲を積み重ねた末に、ほんの一握りの歴史に名を残す芸術家や選手が生まれるのだ。
だからこそ、芸術やスポーツは尊い。全くの他人が心の底から賞賛するものになる。
狂っている?そうだ、狂っているからこそ人々はそれに熱狂し、金を払う。
休日に映画など観て、ネットに感想を書き込んでいるような人間が、何万回生き直したとしても到達できない地平である。そんな人間が、芸を極めようとする者の人間性や社交性を云々するんじゃない!
今年、最高の1本に違いない❗️
狂気の沙汰。
ドラムを愛する一人の青年と恐ろしすぎる鬼教官の話です。
学生時代、何かに本気で打ち込んだことがある人であれば、必ず共感できるであろう鬼教官の存在。いや、さすがにここまでヤバい教官、というか顧問の先生、あるいは監督はなかなかいないだろうとは思うのですが、それでも誰しも必ず似たような存在の指導者と出会ったことはあるはずであり、自然と過去の自分と重ねてしまう人も多いはずです。
この映画は、学生時代、何かに本気で打ち込んだことがある人には必ず響く映画だと思います。恐ろしすぎる鬼の指導者。最初は、そのあまりに理不尽な指導に対し、「死ね、殺してやる。」なんて常に考えてしまいますが、気づけばその思いが反骨精神を生み、狂気の沙汰と言えるほどまでの練習意欲を生み出していきます。
極限までに磨き上げていくスキル、手が豆だらけになり、それが潰れ、血まみれになりながらも絶対にスティックを離さず、一心不乱にドラムを叩き続ける主人公。しかし、それでも「まだだ!もっとだ!」と上を求め続ける指導者。見ているこっちもアドレナリンがドバドバです。
物語のラスト9分。主人公が最後にどんな決断をしたのか、そして、圧巻の最後の演奏。これに魂を揺さぶられない人間は、存在しないはずです。必見です。
阿佐ヶ谷 ユジク
フレッチャー
鉄粉
ただただ凄い
ラ・ラ・ランドを観たので
劇場振りに観ました
劇場で観た帰りは
打ちのめされて腑抜けた感じで帰路にたったのを
覚えてます(笑)
新作レンタルされると大体見返す事が多いんですが
この映画はもう打ちのめされたくない一心で
しばらく観れないなあとなってビビってました(笑)
が、ラ・ラ・ランドを観て
この映画久しぶりに観たくなって
見返してみたらこうも鳥肌が立つもんで(笑)
第1線で勝負してる人にしか伝わらないかもだし
第1線で勝負してる人でも伝わらない
共感出来ない映画かもしれないです
でも、狂気じみた情熱と情熱のぶつかり合い
最後のシーンだけでも見る価値あるなあと思います。
これだけ評価されてるのも
みな熱いものが好きなんじゃないかなってそう思います。
スパルタ鬼ティーチャー
昨年のアカデミー賞でJ.Kシモンズが助演男優賞、作品賞にもノミネートされたということで鑑賞したが、なかなかおもしろかった。音楽院の先生と生徒のやりとりを描いているのだが、ドラムの演奏、主人公の情熱に引き込まれる。それに対していつも鬼畜な先生に鑑賞してるこちらも腹が立ってくる(笑)。ラストシーンはなかなか見応えあり。
鼻血が出るかと思った
久々に画面に釘付けに
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