セッションのレビュー・感想・評価
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ラストで泣けました
映画好きなら観てなきゃダメでしょと言われるだろう
狂気の果ての師弟愛
名ジャズドラマーを志す青年と教授の猛特訓の話
鑑賞後しばらく動けなかった。
ジャズに詳しくはないが、それでもとんでもない演奏を聴いたと思ったし、最後の二人の掛け合いは見事でゾクゾクした。
音楽映画の歴史に大きな爪痕を残す作品だとは聞いていたが、正にその通りの傑作。
教師や部活の顧問、職場の先輩に、理不尽で厳しい態度をとられた人なら少なからず共感する箇所がある映画だと思う。
劇中の舞台である音楽大学は最高峰なのでそれなりに厳しいのはわかるが、プロを目指す現場の緊張感、ストイックな姿勢など説得力のある演出だった。
主人公のマイルズ・テラーの気弱ながら内に秘めた野心、憑りつかれた様に練習に没頭する演技は最高だった。
J・K・シモンズの鬼教授の迫力も素晴らしい、飴と鞭を使い分け、何処か期待している雰囲気を出しつつも厳しく罵る演技は最高に怖かった。
狂人に魅入られ、憧れてしまった主人公の狂気へ落ちていく姿は目を覆いたくなるが、何故か目が離せない。
いつの間にか自分も物語に憑りつかれて先が見たくてしかたがない感覚に落ちてしまった。
最後の展開も素晴らしく、ある意味殴り合いながら認め合うような信頼関係をセリフなしの演奏と演技で見事に表現していた。
誰もが驚き、胸が熱くなる事だろう。
ただ、それが感動なのか、狂気に落ちる瞬間の熱に当てられたからなのかはわからない。
教授は狂ってるし、実際身近にいたら嫌だが、彼と真の絆で結ばれた主人公がカッコよく見えた。
映画は絶対安全圏にいるからこそどんな恐怖でも楽しみに変えられる素晴らしいものだと実感した。
こんな狂った世界を客観的に見れる幸せを嚙みしめる作品でした。
下手なホラーヤやスリラーよりも怖く、実在するであろう現実感、全てが刺激的な作品です。
劇中セリフより
「戦って勝ち取れ」
最高峰に立てるのは一握り
目指すなら頂きを、そう思える強い意志が一番重要。
才能を上回る努力、野心を捨てないで生きていきたいと思った。
音大バンマスとドラマーのスポ根もの。やがて狂気をはらみ加速してゆく...
いい加減にしろ!
これから鑑賞する方へ
爽快!
何度でも見たい!素晴らしい!!
以前うちは弟が吹奏楽部に所属していて、全国大会を見に行ったことがある。なんでだろう、プロのオーケストラに比べたらもちろん中学生の演奏だからさ、レベルは落ちるんだけど、演奏している人の気持ちとか想いとかって、音に出るし心に響いて、不思議と涙が出てきたんだよね
自分が仕事をしていても、120%の努力をして、死に物狂いにならないと成長しない、っていうタイミングってやっぱり時々ある。
主人公の死に物狂いさ、想いのこもった演奏、その狂気、が凄く伝わってきて、心が動かされた。
一度見て素晴らしいと思った映画って、ワンシーンワンシーン強烈に覚えてる。〔逆に、面白くなかった映画は、見たことさえ忘れて、レンタルで借りて思い出したりする。〕
忘れられない、素晴らしい一作。これが脚本家〔監督だっけ?〕デビュー作ってゆーのがすごい。きっとこの主人公と同じように、めちゃめちゃ想いのこもった一作なんだなきっと。
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