映画 深夜食堂

劇場公開日:

映画 深夜食堂

解説・あらすじ

安倍夜郎の人気コミックを原作に、深夜しか営業しない小さな食堂で織りなされる人間模様を描いて好評を博したテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版。繁華街の路地裏にある深夜営業の食堂「めしや」には、マスターの料理と居心地の良さを求めて毎晩たくさんの人々が集まって来る。誰かが店に忘れていった骨壷をめぐって常連たちが話に花を咲かせる一方、愛人を亡くし新しいパトロンを探すたまこは、店で出会った青年と意気投合する。また、無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちるは徐々に店になじんでいくが、ある事情を抱えていた。テレビドラマ版に続いて主人公の寡黙なマスターを演じる小林薫をはじめ、多部未華子、オダギリジョー、高岡早紀ら実力派キャストがそろう。監督はテレビドラマ版も手がけた「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司。

2015年製作/119分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2015年1月31日

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(C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

映画レビュー

5.0タイトル画面と ギターと あの歌だけで。

2025年4月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

劇場版ではなくテレビで放映された短編を、
=こぢんまりとしたエピソードを集めた「作品集」で鑑賞。

・ ・

この手の「類似ドラマ」は雨後のタケノコだ。

でも元祖「深夜食堂」には敵わない。
タイトルの画面・・
新宿の大ガード。川のごとく流れゆくタクシー。横断歩道と、歌舞伎町のネオンの海。

冒頭のそのタイトルバックは「スキップする事が出来ます」と、毎回各章ごとに画面表示が出る。
しかし、《あのタイトルを見るために》ここに来ている僕がいる。

あの光景と ギターと あの歌だけで、僕はしんみりと満たされるのだ。
癒されるのだ。
それは僕が30年、夜勤生活をしているせいも必ずあるだろう。

みんなが寝ているその真夜中に、いまも起きて生きている人たちの物語だ。

・ ・

むかしうちの息子を連れて歌舞伎町に行った。
小学生の息子はネオンサインの洪水に驚きを隠せない。

「いつかお前も東京で暮らす日があるだろう」
「歌舞伎町はヤクザや ぼったくりも暗躍する夜の街」
「決して軽はずみに一人では来てはいけないよ」

そうやってレクチャーをしつつ
通りを深く分け入って、しゃぶしゃぶの食べ放題のお店に二人で入った。

酒をぜんぜん頼まないで 肉ばかりを際限なく、本当に際限なく食べる僕ら親子に、おばちゃんは、最後は鬼の形相で怒ったのだ。

はて? ついさっきまでは
「あらあらお父さんと来たの?いっぱいたべていってねー」とニコニコ顔だったのになぁ。
二人で肩をすくめて退店し、笑った。

小林薫は
タバコをつけ、時にそっぽを向いて客の話が聞こえない振りをする。
時には狭いカウンターを挟んで、前掛けの腰に手を当て、客の真正面で立つ。
至近距離でこちらの顔を見る。

古い店の2階でマスターは暮らし、彼は窓辺でタバコを吸う。
暖簾を掛け、提燈を灯す。

日本の深夜労働者は 600万人だそうだ。

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きりん

3.0本編と同じで小話がいくつかあるスタイル

2023年10月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

ドラマ視聴後にこちらを視聴。

本編と同じような感じで、30分くらいで一話でした。
ただ、本編と違って常連同士などであまりつながりがなくてそこが不満でした。

全体の内容や雰囲気はとても良かったのですが、
ドラマ本編の最後のシーンから疑問だった警察官。
オダギリジョーである必要はあったのか、、。
旅人だった時を思い出してしまい、集中できません。

多部未華子ちゃんの演技が良かったです。

骨壷の件、田中裕子の演技が正直温度感が違うなー、という感じでした。(個人の感想ですが。)
雰囲気をふいんきと言っているところも嫌でした。
役作りの一環でしょうか?
エピソードは好きでした。

ゲンくんを見るときんぴらごぼうのエピソードを思い出して泣きそうになります…

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わんわん

3.5【昭和の香り漂う、素敵な真夜中の食堂で起きる細やかな人間模様を豪華出演陣で、描いた作品。】

2023年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 私事で恐縮であるが、この映画の原作である「深夜食堂」は全巻我が家にある。
  但し、総て家人が購入したものであり、私は時折読ませて貰っていた。

  私の好きな漫画は”故、谷口ジロー"氏の「孤独のグルメ」である。
  だが、「深夜食堂」には、遥かなる昭和の時代に必死に生きていた人々の姿が描かれている気がするのである。-

◆感想

・ドラマは観ないので、初鑑賞であるが余りの出演陣の豪華さに驚いた映画版の作品である。

・オリジナルにはなかった多部未華子さん演じるみちるを軸としたストーリー展開がされて行く。
 様々なオリジナルメンバーを絡めての作品構成は、散漫に感じる箇所はあれど、面白く鑑賞した作品である。

<今作は、私の様なショートスリーパーには非情に危険な作品である。
 夜10時以降には、酒は当たり前として食事をするなどもってのほかであるが、名古屋発祥の卵の上のナポリタンや、だし巻き卵などはちょっと美味しそう過ぎてどうしましょう・・。
 面白き作品でありました。多部未華子さんって、ヤッパリ凄いなあ・・。>

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NOBU

4.0料理ができることって損しない

2023年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

深夜0時~朝7時まで営業する居酒屋に集う人々を描く、エピソード集で、今回3話構成になっている。それぞれ健気に生きるひとびとのぶつかりと愛情が随所にみられて、スパイスが聞いた料理のように味わえる。その話しを象徴するような料理名がタイトルになるのがおしゃれ。
主人公のマスターがエピソードに大きく関わることはないが(とろろご飯編は関わるが)、静かに見守る視線は熱いながらも冷静で老成した落ち着きを見せる。どんな経験をしてきたかはわからないが思索深いひと、思いやりのある人なんだなと思うし、料理がうまいひとって、相手の気持ちがわかる人だと思う。
地方と東京の対比、方言と標準語の対比が、話しの幅をもたせていて、東京という街の憩いにはこうした様々な一見さんが知り合いや友達になれるような場所が必要なんだと思える。東京は田舎者の集まり、とはよく聞くことだが、それはそのままでは点のままで、そのつながる場所は必要だし、そんな場所にも行ってみたいと思う。
また、料理ができることって損しない。人は結局、シンプルで、何もしなくても何をしてもお腹が減る。それを満たすために、食事をおいしく提供することって、それができるだけで人の役に立てるし、何より自分の生きる術を身に着けることでもある。特に、家庭を仕切るときって必ず料理ができることが必須に思える。そんなことを思わせてくれる映画。

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菜野 灯

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