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映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形」 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形
劇場公開日:2019年9月6日
解説
京都アニメーション制作の人気アニメで、2018年にテレビ放送およびNetflixで世界配信された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の新たな物語を描く外伝。愛すること、愛されることを知らずに育った主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンが、「自動手記人形」と呼ばれる代筆業に就き、さまざまな依頼人からの思いを手紙にしたためていく中で、次第に愛を知っていく姿を描く。外伝となる本作では、良家の子女のみが通うことを許される女学園を舞台に、未来への希望や期待を失っていた大貴族の跡取り娘イザベラ・ヨークと、彼女のもとへ派遣されてきたヴァイオレットとの出会いから生まれる物語を描く。監督はテレビシリーズで演出を担当した藤田春香。新登場キャラクターのイザベラ・ヨーク役に寿美菜子、テイラー・バートレット役に悠木碧。
2019年製作/90分/G/日本
配給:松竹
スタッフ・キャスト
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2019年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
とにかく美しいアニメーションだ。京都アニメーションの技術の高さに改めて感嘆させられた。テレビシリーズの外伝という位置づけだが、テレビ版を知らなくとも単独で楽しめる作品になっている。物語の構成も上手い。前後半で2つの物語が描かれるが、2人の姉妹と主人公がそれぞれ交わすやりとりを意識的に反復させている。一緒のお風呂に入る、髪を結う、星座の話をする、練習(前半はダンスや食事作法などの淑女の訓練、後半は郵便配達人見習いとして働く女の子を手伝う)、そしてベネディクトが手紙を届けに行くのも同じ。運命に引き裂かれた姉妹が時と場所を超えて、主人公のヴァイオレットと同じことをする。そんな反復される行為に、どこかで姉妹の絆がつながっているのかもしれない。
藤田春香監督の演出も的確だ。手の撮り方がとりわけ印象的だった。美しい映像に美しい言葉、あらゆる全てが美しい作品だった。
2023年4月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
TV版総集編の後で観たけど、そうでなくても大丈夫。京アニらしい丁寧な描写と、単純なのに奥深い脚本で申し分ない。
冒頭のシーンが後半でいきなり解明していく感じ、脈絡なさそう、からだんだんと結び付いていくプロセスと感動。佳いできの作品でした。
手紙は面倒だけど、気持ちは伝わるか?
2023年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
おすすめはしないが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの正体が何か知らなくても見れなくはない。
その場合、絵がリアル寄りのジブリという感じ。人形のように綺麗な主人公がとある姉妹の絆の橋渡しをする話。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメを見てからの方がいいと思うが、アニメからのつながりは全くない。ただ、アニメでヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長を見てからのエイミーの家庭教師というポジションに感慨深さはある。
アニメを見ていなければ容姿端麗の完璧人間が出来の悪い王族のお世話をするという安っぽい設定になってしまう。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界観のストーリーを新規で見たいという人にはハマる作品だと思う。
私はヴァイオレット・エヴァーガーデンや少佐の過去を掘り下げるような作品が見たかったのでおまけストーリーだなという感覚が否めなかった。
2022年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー 私の手元には今作のフライヤーがある。そこには、”僕の人生には何もない。もし、唯一すばらしいものがあるとすれば―”と記載されている。
そして、”9.6-9.26 3週間限定上映”とあるが、私はイロイロ有って、観に行かなかった。
裏面にある「劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」2020.1.10公開は、可なり逡巡したが観に行った。素晴らしかった・・。-
◆感想(多くの方が、御存じだと思うので、読み飛ばして頂いて結構です。)
・多くの方が、レビューを記載されているので、シンプルに示す。
・この外伝では、御存じの通りヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、脇役である。
メインは孤児であったエイミー・バートレットと、彼女が救ったテイラー・バートレットの物語である。
・エイミーは、ヨーク家の貴族の血を引いていた事が明らかになり、イザベラ・ヨークとして貴族の世界に移行するが、彼女が愛した”妹”テイラー・バートレットは孤児院で育つ。
ー ここで、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、イザベラ・ヨークの家庭教師として雇われるが、二人は徐々に心を通わせて行く。そして、二人が書いた手紙はテイラーに届けられる。ー
・3年後、テイラーは孤児院を抜け出し、郵便社を訪れ、ヴァイオレットに読み書きを習い、エイミーへの手紙を書きあげ、貴族の妻になっている彼女への手紙を届ける・・。
<という、粗筋は誰もが知っている事であり、私が言いたいのは、この作品を作った京都アニメーションの若き方々の作品制作に懸けた想い、熱意がこの繊細で美しい作品に詰まっている事である。 どれ程の時間を掛けてこの作品と本編を制作されたのだろうか・・。
この作品で映される手紙を入れた封筒の封蠟を開ける仕草は、正に映画を観る時のオープニングである。このシーンが、今作では幾度も出てくる。
映画製作者の想いが詰まっているシーンに見えてしまう。
物語の素晴らしさと、哀しさの中に、制作された方々の想いが重なってしまうのは、私だけであろうか・・。>