シャークネード

竜巻が海で発生、サメを巻き上げながら陸地を襲い、サメの雨を降らせる。
とてもバカバカしいのだが、これで一本の映画を仕上げるのだから、ある意味、すごいことだ。

日常と非日常が入り乱れた映像に、何か深いメッセージがあるのではないかと考えてみようと努力したけど無理でした…。時間や手間の都合だろうけど、この割り切り方が味わいに思えてくるから不思議。

突っ込みどころ満載の映画ですが、こういうのは結構好き。十分に楽しませてもらいました。

ここまでのＢ級はかえってアッパレ！
脚本の酷さ、編集の手抜きさ、役者の下手さ。三拍子揃っていますね。
予算が無かったことは、よく伝わりましたが、こんな脚本を誰がかいた？サメのことも竜巻のことも、まったく知らない人が書きましたね。
大嵐のはずが、カットが変わったら青空見えているし、風が吹いて物が飛んでいるのに背景にある木は穏やか…さっきまでびしょ濡れだった髪が車から降りたらサラサラに…
サメに襲われている人を見て悲鳴をあげる表情はホラー映画をみて悲鳴あげているみたいだし…
よく、こんな映画作ったな…

どうして息ができるのか、呼吸もできないのに人は食うか？　竜巻で目が回って気を失わないのはなぜ？　と、ばからしいと思いながら、最後まで見てしまった。
思い返すと悔しいけど、これでもかと盛り上げ方、開き直って徹底した姿勢には感服。
この人はきっと死なないはずと思った登場人物も惜しげなく食われて、それはそれでミステリー映画的な面白味もあるかな？