リトル・フォレスト 夏・秋

劇場公開日:

リトル・フォレスト 夏・秋

解説

「海獣の子供」「魔女」などで知られる漫画家・五十嵐大介が、東北の小さな村を舞台に、旬の食材をいかした食事と自給自足の生活を通じて自分と向き合う若い女性の姿を描いた「リトル・フォレスト」を、橋本愛の主演で実写映画化。四季を通じて描かれる全4部を「夏編・秋編」「冬編・春編」の2部にわけて劇場公開する。一度は都会に出たものの、自分の居場所を見つけることができず、東北の山間の小さな村・小森に戻ってきたいち子。スーパーやコンビニもない小森での暮らしは自給自足で、畑仕事をしたり、野や山で採れた季節のものを材料にして食事を作り、日々を過ごしている。大自然はさまざまな恵みを与えてくれる一方、時には厳しさもみせるが、そんな自然に囲まれた生活の中で、いち子は一歩を踏み出す勇気を蓄えていく。監督は「重力ピエロ」「Laundry ランドリー」の森淳一。

2014年製作/111分/G/日本
配給:松竹メディア事業部
劇場公開日:2014年8月30日

スタッフ・キャスト

監督
原作
五十嵐大介
脚本
森淳一
企画
河合勇人
製作
大角正
加太孝明
中村理一郎
宮本直人
鈴木伸育
松田陽三
板東浩二
宮田三清
エグゼクティブプロデューサー
高橋敏弘
プロデューサー
守屋圭一郎
石田聡子
撮影
小野寺幸浩
照明
たかだつぐひら
美術
禪洲幸久
録音
田中博信
池田雅樹
装飾
うてなまさたか
フードディレクション
野村友里
山本有紀子
スタイリスト
宮本茉莉
ヘアメイク
小林真之
キャスティング
緒方慶子
編集
瀧田隆一
音楽
宮内優里
主題歌
FLOWER FLOWER
VFXスーパーバイザー
樋口良
助監督
水野貴之
制作担当
金子堅太郎
ラインプロデューサー
山下秀治
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インタビュー

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(C)「リトル・フォレスト」製作委員会

映画レビュー

4.0【”豊かな人生とは、何だろう・・。”東北の何処か”小森”に住む若き女性が、日々三食の食事を旬の食材をひと手間かけて作り食す所作と、豊かなる東北の自然の風景が魅力的な作品。】

2024年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 橋本愛さんを知ったのは、劇場で観た「桐島、部活辞めるってよ」である。整った顔をした美しい娘さんだなあ、と思った記憶がある。
  その後も、数多くの作品に出演されているが、良く覚えているのは母を亡くした喪失感を抱える少女を演じた「バースデーカード」である。印象としては、どこか陰がある役が多いイメージであるが、今作では明るくて食いしん坊な女性を演じている。
  どちらにしても、素敵な女優さんである事には、間違いないであろう。-

◆感想

・橋本愛さん演じるいち子さんは、都会から故郷に戻って来た女性である。そして、東北の豊かな自然の中で取れる様々な食材、トマト、アケビ、ミズ、合鴨、青菜、などを使って母(桐島カレン)の料理を思い出しながら、楽しそうに料理を作る。
 その姿が、自然でとても良い。

・「桐島、部活辞めるってよ」に続いて登場するブレイク前の松岡茉優さんの姿が観れるのも、嬉しい。

■今作では、そんないち子さんのナレーションが流れる中、料理を丁寧に作るプロセスが見れるのが楽しい。何となく、水上勉さんの「土を喰らう十二カ月」を実写化した作品を思い出すが、この作品の方が公開が10年近く早いので、このテイストを醸し出す嚆矢的な作品なのであろう。

・個人的に眼から鱗だったのは、青菜炒めのシーンである。筋を取るとより美味しくなるのは知らなかったなあ。今度やってみよう。料理を作るのは好きなのである。世に言われる手間をかけた料理ではなく、ササっと作れる料理が良いと思っている。酒飲みである事も起因しているであろう。

<我が家にも、小さいながらも庭があり、家人が家庭菜園で様々な野菜を作り、料理して出してくれる。
 今作でも描かれていたトマトソースなどもバジルを混ぜて作ってくれるし、取れたての胡瓜などはサッと洗って、味噌を添えて出してくれるだけで、酒のつまみになる。
 そう、今は夏野菜が美味い時期なのである。夏野菜をふんだんに使ったキーマカレーも作ってくれる。忙しい日々を過ごす中での、週末の夕餉に訪れる細やかな喜びである。
 今作を観ていると、秋編も魅力的である。特に、合鴨を丁寧に捌き、ローストして食べるシーンは垂涎モノであった。里芋も美味しそうであったなあ。
 大切な人とゆっくりと時間をかけて豊かな食事を食べる時間とは、確かなる幸せではないかな、と今作を観て思った次第である。>

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NOBU

5.0大好きな映画

2023年9月18日
スマートフォンから投稿

面白いとか、面白くないとか、そういう映画ではない。日本の田舎のvlogやgrwmを観る感じ。

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わたし

3.0好きな人の好きな作品ということで鑑賞。 面白い映画ではないが、心地...

2023年5月14日
iPhoneアプリから投稿

好きな人の好きな作品ということで鑑賞。
面白い映画ではないが、心地よい映画ではあった。
YouTubeを見ているようなほのぼのとした田舎の日常を描いた作品。
料理がどれも美味しそうだった。

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せーじ

4.0食べるまでの過程

2023年4月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原作者の五十嵐大介の名前は、Eテレの漫勉という番組で知った。絵がうまいが、驚いたことに、ボールペン1本で描いていた。人それぞれ癖や好みがあるだろうが、かなり珍しい。

映画は大きな事件もなく、ひなびた農村でひとり田畑を耕し、収穫した野菜で料理をする、若い女性いち子の姿を淡々と描く。生きることは食べることであり、食べるために働く。作物を育て、自然の実りをちょうだいし、手間と時間をかけて、調理する。そのシンプルな円環を、夏から秋まで、里山の美しい風景とともに写し出す。

太陽が出ている間は、ひたすら働く。水まき、雑草取り、虫取り。日が暮れたら本を読んで過ごす。家の外では、夜の生き物が動き回り、時々物音がする。虫くらいならかわいいが、クマとかだったら…うう怖い。この環境に一人きりって、町育ちには恐ろしいかも。田舎暮らしはヤワではできないと痛感する。

おいしそうなものがたくさん。トマト、甘酒、焼き立てパン、グミの酸っぱいジャム、手作りウスターソース、イワナの塩焼き、くるみごはん、アケビ、栗の渋皮煮…。収穫から調理の工程まで丁寧に映し出され、すごく食べたくなった。

苦労は多そうだけど、いち子が不幸ということはない。幸せそうでもない。ふらりと家を出て行ってしまった母のこと、自分の将来のこと、考えなければいけないことから、目をそらすために動いている感じ。汗水垂らして働けばお腹がすくし、モリモリ食べてよく眠れる。他人に気を使わなくて済むし、自分のペースで暮らせる。そうやって問題を見ないでいるのは、幼なじみのキッコやユウタには見抜かれていて、チクリと指摘されてしまう。確かに逃げてる部分はあるかもしれないが、私はいち子のこと、すごいと思う。チェーンソーで木を切ったり、薪割ったり、重いもの運んだり、みんな自分でやってる。ここで生まれ育ったのはあるけど、根性ないとできないよ。

橋本愛の生真面目そうな、ちょっと硬い感じが、作品に合っていた。美しい風景を背景に、どこか所在なげな表情が、とても自然だった。自転車こいでる時は楽しそうで、かわいかった。

BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

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