アバウト・タイム 愛おしい時間についてのレビュー・感想・評価
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幸せを呼ぶ女性メアリー。キュート!
観た後に無性に家族に会いたくなる。出会う人に優しくしたくなる。人生讃歌の素敵で幸せな映画。
主人公のティムがタイムリープをやらなくなった理由がよくある「力を失ったから」「未来に多大な影響を及ぼすから」とかの理由でないのがいい。単に二度とない大事な1日と思えるようになって、後悔しないように過ごすようにするうちに、1日をやり直す必要が自然となくなっただけと。いいねえ。家族や友人や日々接する人たち(レジ係の人とか)に、余裕をもって、愛に溢れた対応を送りたい。幸せが連鎖していた。一期一会!
パパが亡くなった時、ティムだけはそこまで悲しくなさそうだった。タイムリープでいつでも会えるからね。でも子供が産まれるためにそれより前には実質タイムリープできないことに。この時が本当のお別れ。悲しみに暮れるティム。状況をすぐに理解し励ます父。。。
大らかな父、優しい息子。全編通して父と息子のシーンがたまらくいい。
そうそう、パパのスピーチは、なぜかのび太と結婚するときのシズちゃんのお父さんの言葉を思い出した。
・曲がいい。最後の曲なんかむっちゃ染みる。
・幸せを呼ぶ女性。メアリー。キュート。宣伝ポスター通りの女性!
・素直で身体中で喜怒哀楽を表現する妹。幸せになって欲しい。
・父の友人の劇作家ハリー役は『はじまりのうた』のダンかと思ったが、『ボヘミアン・ラプソディ』の"いいMGR”役の人だった。
・子供が産まれる前に過去に帰ると、その子供は別人になってしまう。だから実質子供が生まれる前にはもう戻れない。なるほど。
ティムよ!よくぞシャーロットの部屋に入らず引き返した!拍手喝采👏
なんでもないようなことがぁ、
THE虎舞〇のほうが先にこの映画のテーマを先んじていることにほんのちょっと日本人として誇らしく。
本作、途中で何気なく、結構重要なことに気付く。
「この映画、タイムトラベル設定、要るかぁ?」
果たして主人公のタイムトラベル能力が彼の人生を変えただろうか?
最初の彼女との出会いブラインド・デート喫茶?みたいな、は、まず相手が見えない、けど話は盛り上がった、実際会ってみると、想像以上にかわいく、彼女のほうも、こっちの印象はまんざらでもない。
すべてはここからスタートしている。これ以上ない劇的な出会いなのだ。
決定的に勘違いしている人がいるが、そもそも彼は非モテではない。
トラベル家系で当たり前だが、優秀な家系の、タイムトラベル能力に頼ってではない弁護士になれた頭脳、長身、英国ルックも決まっている。トラベル能力の後押しか、妙であれ、度胸もある。
最初の初恋の相手が合わないだけだったのだ(後でそれもひっくり返されるが)
ちょっと考えれば、過去に戻らなくても、ケイト・モス展にいけば、彼女に会えるし、彼のルックスとキャリア、誠実さなら、軽めの彼氏から彼女をぶんどることも可能なのだ。
初めての夜を繰り返すことで、性的相性を良くしたわけでもないしね。(実際は同じ熱意で何回もイケないが、その分、時間と体力とベットから転げ落ちるぐらいのアクロバティックな行為になるのは同意でニヤリ。)
妹の件も結局事故は避けられず、彼女自身の改心をもって、彼女の生き方を変えるきっかけになっただけだ。
注目すべきは、戻ってもよかろうときに戻っていない点。
結婚パーティの大嵐。日程を変えたり、場所を変えたりして、やり直すこともできる。だがそれはしない。
本当に楽しいときは、ちょっとした災難も、楽しい思い出になる。ということだ。
また同じことを繰り返しても、決して満足はしない。新たな生命、新たな時間を優先する。
何でもないようなことがぁ、の歌詞通り、毎日を生きることで明日がある。まずはここがこの映画のポイントの一つ。
ずいぶん回りくどい映画だが、そもそもこの家族、他人はものすごーくうらやむだろう程に超幸せなんだから、どうしてこの家族を設定にしたのかが、この映画のもう一つのポイントだろう。
それはやっぱりタイムトラベルで幸せになってはいけない、ということだろう。
え、訳が分からない?
タイムトラベルが幸せにしてくれたんじゃあない。自分の努力が、隣の妻の励ましが、妹の兄を思うやさしさが、家族を幸せにしてくれるのだ、と主人公は知っている。幸せ絶頂の時は、タイムトラベルはしないが、父との別れという最大の不幸もタイムトラベルでは結局解決してくれない、ということに第3子の選択とともに気づくのだ。
だが、その帰着点も、
「いやいや、さんざんタイムトラベルして、父との時間をさんざん満喫したでしょ?」
と突っ込めば、それはそれで、なんて贅沢な幸福家族なんだ、ということにもなるので、その点は苦笑するしかないんだけどね。
追記1
ABOUT TIME
「時間について」「そろそろ時間」
そろそろ、、、うーん、深いなあ
追記2
The Luckiest /Ben Folds
And where was I before the day
That I first saw your lovely face?
Now I see it everyday
And I know That I am I am I am The luckiest
この映画に感動する人は、自分も幸せなのだ、と認識するから感動するのだと思う。そういう意味では「愛おしい」な作品だと思う。
名匠リチャード・カーティスが最後の監督作でたどり着いた柔らかな境地
日常の中でふと、この映画について思い出すことがある。自由な時間が無限にある若い頃には気づかなかったかもしれないが、大人になって、歳を重ねて、自分がもう後戻りはできないのだなあとつくづく感じる瞬間に、「時間」や「人生」について描いたこの物語の優しさと切なさがぎゅっと胸を締め付けるのだ。 主人公は代々、タイムスリップする能力を有している。が、どれだけ行使しようとも、決して完璧な人生が送れるわけではなく、むしろ大切なのは、誰か大切な人と共にある「ありふれた時間」ということに気がつくのだ。かくも登場人物が何ひとつ特別な何かを成し遂げるわけではないからこそ、観る者はそこに映画と現実の隔たりを感じることなく、彼らに深く共感せずにいられなくなる。ささやかだけれど、ここにリチャード・カーティスが「最後の監督作」として描きたかった境地があるのだろう。自分を見失いかけた時、そっと寄り添ってくれる名作である。
一日一日を大切に
ある家庭で、男たちだけは特殊な能力を持っている。 それは《タイムトラベル》が使えること。 過去に戻り、やり直しはできるけれど、 未来には行けない。 方法は「クローゼットに入り暗くするだけ」 クローゼットを出ると少し過去に戻っていて、 やり直すことができる。 21歳になったティム(ドーナル・グリーソン)は 父親(ビル・ナイ)に特殊能力(タイムトラベル)があることを 告げられる。 ティムはほとんどを女の子との、出会いや告白とか、 ラブの成り行きに使っちゃうんです。 メアリー(レイチェル・マクアダムス)との、心温まる会話や デート風景が楽しい。 これちょっと“反則では?“と思ったのは、 はじめてメアリーの部屋へ入った日のこと、 初ベッドインの一回目・・・ ティムは緊張して、ぎこちなく、やや不調‼️ そこで、クローゼットに入って初ベッドインの二回目・・・ さらに初ベッドインの三回目⁉️に挑戦、 妙に場慣れしてきて、メアリも、訝しがります。 (これって都合良すぎません?) でも爆笑でした。 そんな調子で、気儘にティムは 妹ボーイフレンドを、、 遊び人から真面目な彼に交換したり・・・ 思いの外、ほっこりするいい映画です。 何気ない日常の一瞬、一瞬が大事だと 気付かせてくれます。 時空を超えて、ちょっとユニークな 心温まる映画でした。
父の辿った道のり、息子が歩む人生
男だけに過去と現在を行き来できるタイムトラベル能力が受け継がれる一族。 21歳の誕生日に父からそれを告げられたちょっと冴えない息子が主人公です。 ヘマをする度に時間を戻ってやり直せる。なんとも魅力的な能力に思われますよね。 けれど、何度かのやり直しと父との対話を経て、人生で変えたいもの、変えたくないもの、変えるべきではないもの、変えてはいけないもの。それが主人公の心に形を成してゆきます。 プロポーズを決意するエピソードなんて、もう最高! 過去に戻ってやり直しをすれば、いつか理想の人生を歩めるのか? その答えを求める人は是非、観てください。 同じ監督の別の作品がデジタル・リマスター版で公開されるに先立ち、見逃していた本作をAmazonプライムで視聴しました。
細部にわたるまで素晴らしい
ストーリーはもちろん、背景に至るまで作りが緻密で丁寧で、完全に没入。 泣けるし、見終わってからも、しみじみする。 日常美を描いた作品だと思う。 ちょっとしぼんだ気持ちの時に思い出したり、 とても楽しい気持ちの時にも思い出したりする、そんな映画。 好きだなあと思った細かいシーンは、主人公の妻(彼女の時も)が、眠くてベッドからでないシーン。たしか2回あったと思う。起きなきゃいけなくても眠くて仕方ないから無理、という感じで、そして幸せそうにすやぁっ、むにゃむにゃ、するところ。 日々の幸せと愛情を感じられている人にしかできない演出だなあと思った。実に細やか。
過去へ戻ってやりなおせたら
最初から引き込まれる進み方でテンションが上がった。構成分解して、考察していきたい。
ジャンルは何かを求めて旅立つ主人公。様々な出会いで成長するストーリー。でも、途中から魔法のランプのミックスにしてる。能力があっても、それで人生を変えるんじゃなく、そのまんま生きていく普通の人生が素晴らしいっていう締め方だから。
ここで評価が別れると思う。宝物を見つけに行って、でも、その冒険で得たものが一番の宝だったという展開ではないよな。かといって、自分から願って得た、過去に戻る力でもないよね。まあ、わかってて作っていると思うけど。
プロット
オープンイメージはエンディングイメージとは合わさらない。作れないわけじゃないなら、上手く出来たら良かったかも。
でも、最初の進み方は素晴らしい。テーマは父から言葉で出てた。どう生きるか、みたいな話だったと思う。主人公の始めの目標は恋愛。セットアップで登場人物はすべて出せている。
きっかけ、1stターニングポイントは時間逆行を自ら行う主人公か、最初の恋で振られた事で旅立つこと。どちらかなんだよな。
サブプロットで仕事の関係入れてるのか。あとは過去逆行の力を使ってお楽しみ部分。ミッドポイントが、過去に振られた女性に会うが、誘いを断って家に戻りプロポーズするところ。
そこから父の死に伴い、死のイメージと過去逆行の力の意味を考える。2ndターニングポイントのきっかけは、死んだ父にはいつでも会えるが、次に子供を作ることによって会えないシーン。そこで主人公は決断。
一気にエンディング。
良いよね。素晴らしい映画だよ。構成を直せる部分はあるが、わかっててやってる節があるのが、この脚本書いた方がどれだけ想いをこめて作られたかがわかって感動した。
曲者揃いの家族に泣かされる
僕の家族は少し変わっています。母はかなり男勝りでブチ切れたらやばい、妹は僕とは正反対でギャルっぽい見た目と性格をしています。離婚して離れて暮らす父はお金にとんでもなくダラしなくて借金まみれ、プレイボーイで女性と遊びまくり。僕自身も家族や親戚から、言動や行動がサイコパスっぽいねとよく言われます。
ティムの家族も曲者揃いです。感情表現が強すぎてぶっ飛んでいる妹キット・カット、もの忘れが激しいデズモンド叔父さん、ズバズバものいう母。唯一まとものはティムの父だけでしょうか。そんな家族と僕の家族が重なって親近感がわきました。僕の家族は母子家庭で、妹はキット・カットのようにグレています。男にもお金にも仕事にもだらしないので、キット・カットを観ていると妹が浮かんできました。僕の友人や恋人には自分の家族のことを話したくない、変なふうに思われるかもしれないからです。
『アバウト・タイム』を鑑賞して、ティムの家族をうらやましく思いました。みんなが変わっていることをお互いに認め合っているからです。デズモンド叔父さんのもの忘れの言動には優しく接しているし、キット・カットの素行については誰も咎めない。僕の母だったらキット・カットのような素行をしたらブチ切れてると思います。またデズモンド叔父さんの言動にイライラしてしまうでしょう。
ティムが恋人のメアリーを家族に紹介するシーンは驚きました。メアリーの両親はまともだから曲者揃いの家族を前にして、引くんだろうな、苦い顔するんだろうな、と思っていました。ところが、メアリーはデズモンド叔父さんやキット・カットと普通に接したのです、なんのためらいもなく。あの笑顔からは嫌がっているようには全くみえませんでした。こんな彼女だったら僕も堂々と家族を紹介できるのに。
僕はタイムスリップできるなら家族をまともにしたいと思っていました。グレてる妹を更生させてやりたい、母と父との出会いを阻止したい、などと思うこともあります。
しかし、この映画を観てから曲者揃いもなんか良いなと思いました。曲者揃いの方が集まったとき楽しそうだし、なにより個性的な一面を受け入れてくれる人もいる。僕は「どうせ変な家族のことを話したら引かれるだろう」と勝手に思い込んでいただけかもしれません。オープンにさらけ出して、受け入れてくれる人と出会えるといいな。
自分の家族の話をするときに、自信を持って紹介できるようになりたいです。
後悔の毎日
日々後悔ばかりしている自分 こんなタイムトラベルができたら 毎日のように使ってしまいそう 前半は彼女を作るために 何回も何回もタイムトラベル でも幸せな家族ができた後は、 妹な幸せや父との思い出のために 結局何気ない毎日をコツコツと生きる のが幸せなのかもしれない とても良い映画でしたね 愛する人と一緒に観るのがオススメ
一度きりだからこそ。
評価が良かったので一度見たいと思っていました。なかなか映画館へ足を運べず配信で鑑賞。世界観は良かったです。明るい気持ちになるし、彼女とのラブストーリーも楽しかった。何よりレイチェル・マクアダムスが好き。笑顔が何とも可愛くて彼女がいる事でこの世界観に温かさが広がっている気がします。ただタイムトラベルのSFものとしてはどうなんだろう。ちょっとご都合が良すぎるというか、、、この映画を見ながら改めて気づいたことは、やっぱり人生って一期一会であるし、その時間が戻ってこないからこそ儚く重要なのでしょう。出会い、別れや、失敗をあやつれてしまったり、生と死にも介入できるようであれば、あまり生きている時間の貴重さが薄れそう。しかも一緒に出来ちゃうし。。。そういうツッコミを抜きにしたら、楽しい世界観でした!優しい気持ちになりたい人におススメです♪
後悔ばかりの人生に祝福を与えてくれる映画
上手な生き方ができなくて、いつも後悔ばかりの人生。タイムトラベルの能力があれば、ぜひ使ってみたい誘惑にかられる。でも、この映画は教えてくれる。何度人生をやり直しても、結局は同じ。それよりも、未来から来た自分として、その日を精一杯生きること。そんな幸せの秘訣を、コミカルに教えてくれる。生涯ベストの映画です。
タイムトラベルをテーマにした映画の中では、この作品の右に出るものはないだろう!
最初こそ、彼女欲しさにタイムトラベルを使うティムだったが、次第に家族の不幸を回避するために使おうとする。しかし、変えられない出来事もある。その時々で、ビル・ナイ演じる父親がティムに諭していくところに、胸がジーンとなる。 毎日の中にたくさんの小さな幸せがあること、過去を変えられないからこそ、今を大切に生きるべきでること。題名「about Time」のように、人に与えられた「時間ついて」深く考えさせられた映画だった。
人生とは今日一日のこと
昔お寺で見かけた「人生とは今日一日のこと」と言う言葉を表したような映画でした
日々幸せを噛み締めながら生きることが1番幸せな人生なのだと思います
辛い日もあるけども日々を生きること
父親と過ごす最後の時間は、子供の頃の純粋に楽しかった記憶の中にあるんだなあとなぜか1番涙腺にきました
私が今父に感じていること、そして私に子供ができてこれから過ごしていくであろうこと、2つの狭間にいる時期でどちら視点でも沁みるものがありました
気持ちを整理しきれてないけど、彼と見れて同じ気持ちになれてよかったなと思います
良い映画だなー
2回目見た
舞台のセリフ忘れるところおもしろい
↓以下、頑張って出した悪い所
共感性羞恥を強く感じる
無理やりヒロインに会いに行って、タイムトラベルで得た情報でアプローチするところ怖すぎる
タイムトラベル濡れ場シーンいる?笑
オーラルセックスはしてませんのシーンとか失言がヒヤヒヤする(全てタイムトラベルで無かったことに)
幸せ絶好調から父の癌発覚の流れこそ、本当の鬱展開。下手な鬱映画よりうつ
これ以外最高に最高な映画
ヒロインのレイチェルマクアダムスは綺麗すぎる(後半はちょっと空気か)
ロンドンの街並みや主人公の故郷が綺麗
音楽もいい
主人公の能力に目が行きがちだけど、脚本家のためにタイムトラベルしてあげたり、妹思いだったりで優しい
ボケてる叔父さんや自称ポンコツの妹や口の悪い脚本家や冴えない同僚とか完璧な人間が少ないのがいい(それでいうと父親は理想すぎるか)
結婚式のスピーチも良い
1回目も2回目も後半で泣けてくる
けどほっこりもする映画
けど、まじで序盤のシーンは見てるこっちが恥ずかしくなってくるし怖い。そこだけなかったら人と見たい
タイムリープでパラレルワールド
モテない弁護士の主人公が、20歳の誕生日に「実はタイムトラベルできるんだ」と父から聞かされ、その能力を使って、彼女作れるだろうか、という話。 俺は、そう思い込んで観ていたが、タイムトラベルによって、恋愛を成就しようとする前半は、刺身のツマだった。 20歳から40歳までを、ゆっくりと観ていく映画、というのが正しいのかもしれない。そう思えば、タイムトラベルの制約とか前提があまりにも適当なことも我慢できる。 たしかに、ずっと観ていられた映画だった。 自分にはあまりハマらなかったけれど。 壮大なおまけ 「タイムリープして違う行動をとったら、これまでの世界と別の世界が出来上がる」というパラレルワールドの話を聞いたことがありますか? でもそんなちっちゃなことで枝分かれして 10の50乗トンもある宇宙が2つになったり3つになったり増えていっていいのだろうかとふと思いませんか。この映画の結果なんて、どんなことになっちゃうの、そんなの無理って、思いませんか? 俺は思ってました。 でも、ある漫画が「そうじゃないよ」と教えてくれたので、紹介しておきます。 原作は光瀬龍の描いたSF小説「百億の昼と千億の夜」、漫画にしたのは萩尾望都。 主人公の1人であるアシュラ王が、世界を、無限の距離とも思える端から端まで、かつ時間の面でも56億7千万年と言う悠久の時間を渡ってきてのエンドシーンです。 アシュラ王にどこからともなく聞こえてくる、外の世界?からのふたりの話し声。 A. 「…なんだ? 反応炉に変な粒子集団が生まれてるぞ」 B. 「慌てるな。自然消滅因子を流し込んでおけ。それで問題ない」 アシュラ王が 感じたであろう「俺が渡ってきた世界が、彼らから見たら、泡のひとつに過ぎない大きさだと言うのか!? 」という驚きは推して知るべし、です。 実はこの小説、このマンガ。こんな例えに使っていいような代物ではなく、壮大な、誰もが一度は読んでみてほしい話です。アシュラ王の最後の驚きも、実は先に書いたことだけではありません。残念ながら、映画化はまだされていないので、こんな形で紹介しました。あはは。
英国貴族とのシンデレラ物語
10年前に見逃して、後悔したので、再上映(特別上映)を機に、観ました。 典型的な英国片田舎の貴族の"お気楽青年"が、典型的なタイムトラベルする話で、 ストーリーは、誰もが予想する範囲で進行する、出尽くされた古典に属する映画展開であるが、 タイムトラベル機能を 恋愛以外に使わない主人公の潔さには感心する。 沢山の事案を、映画に詰め込むと、作品が混沌とするので、あえて切り口を「結婚」の1つだけに限定したようだ。 この映画が言いたい事は「もし あの時。。。」と言って後悔や反省をする事が何事にも多々あるが 人は、"一合一会"に生きることこそが大切であるという事。 ただ、気になった事として あんなに良くしてくれた祖父とセットである バージョン違いの選択をしない事だ。 確かに、人間は 同じような遺伝子条件から生まれても、顔かたちが、少なからず 変わってくる。 「人間は外見ではなく、心が大事」ならば 同じように育った人間は、姿 形が多少違っても 中身がほぼ同じだという事 その違いよりも、祖父との数々の事柄の方が、下なのか? 僕なら、"思い出"を選択します。 日本人の僕としては、彼女の刺青がどうも、違和感があって。。。 貴族のおぼっちゃんが恋するのが 出会い系に出入りするアバズレで、シンデレラストーリーとしては、上下バランスが取れてよいのだろうが。。。 この映画を観比べるなら、「青春18×2 君へと続く道」のように、 タイムトラベルなく、過去を振り返る映画に共感してしまいます。
なんだかくすぐったい・・・
イギリス人ってファンタジーが好きですよね。アリスだったりピーターラビットだったりPoohだったりハリーポッターだったり・・・きっとどんより暗い気候と長い冬が暇を持て余した彼らを空想の世界に駆り立てるんでしょう。 この作品もイギリスを舞台にした空想の物語。日常に起きる大小様々な失敗を過去に遡ってやり直すことが出来てしまうっていうお話。勿論そんなこと実際にはありえないんだけど、設定があまり大袈裟ではないからか、白けることもなく、観ているうちに「あったらいいのになぁ」って気にさせられて、なんだかくすぐったい感じ。 ロマコメなんて正直もう興味はないんだけれど、歳を重ねるにつれてどうしても「あの時ああしておけばこうだったのになぁ」なんて考えてしまうことが増えてしまっていて、この作品には感情移入させられてしまいました。万が一人生のその部分をやり直せたからってその後に完璧な結末が待っているなんてありえないことはわかっているんですけどね。何だか切なくもなりました。 「あなたにとって人生ってどうなのよ」って優しく問いかけてくれたような気がした素敵な作品でした。
後悔から希望へ
お恥ずかしながら、今回初鑑賞でございます。初めてが映画館で、本当に良かった。ロマンス映画なのに、映画館で見るべき作品。Filmarksさん、ありがとうございます😊 なんとなくのイメージとは結構違って、かなり穏やかで温かい映画だった。洗練された美しい脚本に魅了され、ワンシーンワンシーン、鮮明に刻まれていく。心に留めて置きたい映画とは、まさにこのこと。タイムリープを通して何気ない日常のありがたみを感じる、というのは王道な筋書きだけど、本作は近年のタイムリープブームの先鋭だろうし、ファンが多いのも大納得の高品質。いや〜、好きだな〜🥰 ロマンス以上に家族愛を色濃く描いた、素晴らしい作品。父親役のビル・ナイが言葉にならないほど最高。こんなお父さんになりたいな。こんなお父さんが欲しいな。タイムリープを繰り返して得られたのか、誰よりも落ち着いていてカッコイイ。タイムリープを読書に使うところもすごく良かった。もし自分がこの力を手に入れたら、同じように映画を見まくるだろうから、よりね笑 大切な人と見たい、イギリス生まれのラブロマンスの傑作。こんな幸せな気持ちになれるとは。途中、マーゴット・ロビーに浮気しちゃうんじゃないかヒヤヒヤしたけど笑
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