物語る私たち
劇場公開日:2014年8月30日
解説
「死ぬまでにしたい10のこと」「ドーン・オブ・ザ・デッド」などで知られ、「アウェイ・フロム・ハー君を想う」「テイク・ディス・ワルツ」など監督作でも高い評価を受けている女優のサラ・ポーリーが、母親の生き方と自らの出自における隠された真実を探っていく様子を描いたドキュメンタリー。サラが11歳の時、まだ若くして亡くなった母ダイアン。5人兄妹の末っ子であるサラは、「サラだけがパパに似ていない」という家族の間のお決まりのジョークにわずかな不安を覚え、本当の父親は別にいるのかもしれないと、母ダイアンの人生を探り出す。やがて母を知る人たちの口から、サラの知らなかったダイアンの秘密の恋が明らかにされるが……。
2012年製作/108分/カナダ
原題:Stories We Tell
配給:ユーロスペース
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2016年11月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
複数の人たちへのインタビューが、かわるがわる、ときに人によって矛盾した内容のものが流れ、正直、こっちの頭の中で整理するのに疲れてしまった。で、途中で眠ってしまった。
集中して観ることが出来たなら、このフィルムは面白かったのかもしれないけど、別に出生の秘密自体には格段の興味をそそられるわけでもなく、編集の苦労だけがこちらには伝わってきた。
2015年12月20日
iPhoneアプリから投稿
開けっぴろげでハイテンションな母が墓場まで持って行った秘密。
観る前は母親の秘密を暴く悪趣味な内容かも…とちょっと不安だったけど、全く違った。
編集も演出も映像もセンスが良くて、不思議と爽やかな感じで観終わった。
家族間の信頼関係が成せる業。
2015年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
監督の母はどんな人であったか、その周囲の人はどんな人達か、を通じて、監督である自分を、多角的に捉えて行こうとするドキュメンタリー。
実は父親は別の人でしたってことは、あるとは思うが、噂やジョークのレベルから、本当の親を調べてみようと思う監督は、それだけでも変わってる。アクティブな母親譲りなのかも。
ここで注目されるのは二人の父親。一人は育ての親で、一人は血のつながりのある親。どちらも覗かれたくない気持ちを吐き出していて、辛そう。この映画で何か得することはあったんだろうか。
結局、監督の自己満足で終わっているような気がして、見終わった後も、複雑な気持ち。
ただ、監督の目的の一つは、語り方を通じて見えてくる人間性みたいなもの、と語る。そこは、しっくりきていて、そこそこは面白かったので、これくらい。
2015年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
こんな作品を撮れることに嫉妬すら覚えるS・ポーリーの才能は、
家族愛に満ちた生活環境によって生まれたことが今作で分かる。
父親が実は自分の本当の父親ではなかった!?に端を発する半ば
兄姉ジョークの想い出がリアルに紐解かれていく物語。語りに父親
(真実以後は育てのか?)を配し、それも朗々と語らせる手腕たるや
お見事!としかいいようがないが、インタビューを受ける面々が
これまたちっとも迷惑がっていないところが興味深い。つまりこの
協調性というか包容力・寛容性があってのS・ポーリーなのである。
父マイケル、母ダイアンの出逢いから結婚後の関係、母の女優業、
どう見ても落ち着いた場所に居られない母親の性格が多くの噂を
流させ、果たしてサラの父親は誰だ!?というミステリーになるが、
真実は唐突に判明する。コイツかよ~?(失礼)と思う風貌に驚くが、
そのキャラクターの充実と編集の巧さ。愛情の欠如も淀みもない。
深く真相に迫るほど母親への思慕は募り、遺された映像と女優の
合わせ映像などのネタバレにも、そりゃそうだよなーと納得がいく。
全員が母ダイアンを愛していたという事実と出逢い、自身のルーツ
に自信を覗かせるサラが演出する父親朗読の場面が優しく温かい。
そしてラストに一笑い。