大統領の執事の涙

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劇場公開日:

大統領の執事の涙

解説・あらすじ

「プレシャス」「ペーパーボーイ 真夏の引力」のリー・ダニエルズ監督が、7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、1人で生きていくため見習いからホテルのボーイとなり、やがて大統領の執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が大きく揺れ動く中、セシルは黒人として、執事としての誇りを胸に、ホワイトハウスで30年にわたり7人の大統領の下で働き続ける。白人に仕えることに反発し、反政府活動に身を投じる長男や、反対にベトナム戦争へ志願兵として赴く次男など、セシルの家族もまた、激動の時代に翻弄されていく。主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー。

2013年製作/132分/G/アメリカ
原題または英題:Lee Daniels' The Butler
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2014年2月15日

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映画レビュー

4.0ブレずに続ける事の大切さー父と息子

2025年1月20日
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りか

4.0アメリカの歴史を、一人の国民としての目線から捉えた良作

2024年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 温かく重みのある良い映画だった。

 作中でも描かれていたように、当時ベトナム戦争はアメリカの参戦の意義が問われていた。個人的な意見としては、ベトナム戦争によって南ベトナムが敗北すれば、ソ連や中国といった共産主義勢力の拡張を許すことにつながり、結局アメリカをさらなる危険に陥れることにつながる。アメリカの安全を守るためにも、むしろ積極的にベトナム戦争に関与して先手を打つ決断を政府が下したのは正しかったように思う。しかし、所詮それは他人事だから言えるのであって、セシルも息子が戦争に送られるのは許せない気持ちでいっぱいだっただろう。

 また、公民権運動に関しても、この運動が黒人の社会的地位向上や公民権法、投票権法といった法律の成立に大きな役割を果たしているので、大変な意義のある運動だった。しかし、我慢を重ねて自分の身を守ってきた父親からしてみれば、息子が学業を放置して、逮捕されたり命の危険にもつながったりする運動に身を投じているのは、やはり許せなかっただろう。

 このように、立場が変われば言うことも変わる。今作は、20世紀アメリカの激動期を、一人の国民として、そして一人の父親としての目線から捉えた良作。また、農園での底辺労働者という立場から、ホワイトハウスの執事にまで立身出世したサクセスストーリーでもあった。

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根岸 圭一

4.57人の大統領に仕えた黒人の執事の物語。今も世界中に残る人種差別(肌の色だけじゃない)を考えるきっかけになる作品。

2024年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ゆっくりランナー1号(名前を11/28変更しました)

3.0大統領を通じた米国史と‼️❓執事を通じた黒人問題❓‼️

2024年1月3日
PCから投稿

もちろん、執事と大統領とのリンクするところは創作なのだが、いろんな勉強にはなる。
差別問題といえども、ユダヤ人虐殺と対峙するほどの被害はあり、現在進行形なのだ。
日本も対岸の火事ではない、人種問題以外でも、イジメは殺人多数であり、パワハラ、セクハラも同様。
映画に戻れば、ベトナムでは、ベトナム人は五百万人、米兵は二百万人の犠牲者が出た、こんなに続けたのは軍産企業の影響も多い。
オバマはハワイ出のエリートなので、黒人問題は好転出来なかった。
現在、ウクライナやイスラエルの継続が危惧されるのは、ベトナムと根源を同じ、とも言える。
かなりオブラートに包んだ内容の映画だが、その分リアリティは高い。
アメリカを知るために、是非。

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アサシン5