2つ目の窓

劇場公開日:

2つ目の窓

解説

「殯の森」の河瀬直美監督が、太古から神と人間が共存してきた地・奄美大島の壮大な自然を背景に、16歳の少年少女の恋と成長を通して人間の愛や無常を描いたヒューマンドラマ。奄美大島で暮らす界人は、八月踊りの満月の晩、海に男性の遺体が浮かんでいるのを発見し、そんな界人を同級生の杏子が見ていた。杏子の母イサは島民たちからユタ神様として慕われているが、医師からは余命宣告を受けていた。神様と言われながらも死から逃れられない母の存在に矛盾を感じた杏子は、行き場のない感情を界人にぶつけてしまう。一方、界人は恋人のいる母・岬の女としての一面に複雑な思いを抱えており、その思いを胸に幼い頃に別れた東京で暮らす父のもとを訪れる。そして界人が東京から戻ると、母が失踪していた。歌手のUAと俳優・村上淳の息子である村上虹郎がオーディションを経て界人役に抜てきされ、俳優デビュー。杏子役は「リアル鬼ごっこ2」の吉永淳。虹郎の父・村上淳も出演している。

2014年製作/120分/R15+/日本・フランス・スペイン合作
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2014年7月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第67回 カンヌ国際映画祭(2014年)

出品

コンペティション部門
出品作品 河瀬直美
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(C)2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.

映画レビュー

3.0背中痛そう

2021年10月9日
iPhoneアプリから投稿

ドキュメンタリーのような撮り方をする監督ではあるが、役者と一般人の混ぜこぜは、役者による芝居の不自然さを時に感じることもあったのであるが、松田美由紀の死出の旅を皆で見送るようなシーンは、三線の刺さるような音色と彼女の演技が相成り、素晴らしい出来栄えになっている。死を皆で分ち、その不安を中和する。なるほど、音楽とはそういうものかと感心する。 全体を見るとテーマ性にダイレクトな映像表現が目立ち、あざとさすら感じるような場面もあった。美しく撮るのであるが、何事も美しい訳ではないので。 他人の親子喧嘩に入ってくる姿には笑ったが、浅黒くやけた肌と性に積極的な女性像と内向的な男の子像のコントラストが効いている。女子側のストーリーの明確さに対して、男子の方は特にラストの行動が不明瞭。コンプレックスの塊か。前半に実の父親まで連れてきて、どのような変化で性を受け入れたのか分からなかった。

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Kj

4.0生命のサイクル

2020年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

どんなにテクノロジーが発達しても、社会が複雑化しても人が生きるというのはとてもシンプル。 母親から生まれ、命を頂き、子供を作り、死ぬ。河瀬監督のフィルムはいつも、この生命のサイクルを日本人的な感性で繊細に描き出します。本作でも奄美大島に生きる人間の当たり前の日常と自然を神々しく撮っていましたね。私はこのフィルムが好きです。 人は過去から未来へこの生命のサイクルを繰り返しているに過ぎません。それを思うと、ふといつもの日常に先人達の生命を感じることができて、全てが妙に愛おしくなりました。

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ミカ

1.0タイトルの意味が分からない。

2019年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

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キッスィ

3.5タイトルの意味が‥

2019年3月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ちょっとよく分からない。 どうして日本の南の島はこうも命を感じさせるのだろう。やはり何かしらの力が働いているのか。オーラが出ているのか。そんな神秘的な島の中で、死、セックスなど、リアルな生が入り混じる。それに純粋すぎる主人公が翻弄される。最後ヒロインと結ばれた後も、やはり神秘的だった。その表現が美しかった。

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いつこ