母の身終い

劇場公開日:

母の身終い

解説

「愛されるために、ここにいる」のステファヌ・ブリゼ監督が、尊厳死を望む母親とその息子の絆を描いた人間ドラマ。麻薬密輸の片棒をかついで逮捕され、服役していた48歳の男性アランは、出所して母親のイベットが暮らす実家で再出発を図るが、希望の仕事が見つからず、几帳面な母と衝突してばかりいた。そんなある日、アランは母が脳腫瘍に冒されており、スイスの会社と契約して尊厳死を実行しようとしていることを知る。

2012年製作/108分/PG12/フランス
原題または英題:Quelques heures de printemps
配給:ドマ、ミモザフィルムズ
劇場公開日:2013年11月30日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8

(C)TS Productions - Arte France Cinema - F comme Films - 2012

映画レビュー

0.5薄気味悪い最悪の映画だと思う。トラウマが増えた。

2023年11月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

4.0自分の”死”を考える。

2023年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

難しい

死を考えること=生を考えること。
 これからの生き方のビジョンを考えるセミナーに出た時、自分の葬式で語られる弔辞を考えさせられたことがある。どんなふうに生きてきたかを語られる弔辞。それが貴方の”こうありたい”なのだと。

映画は重い。
 自分の生き様―誰にどう最期を見取ってもらうのか、そのために今何をすべきかー仲直り?新たな関係構築…?―を考えるきっかけになると思うが、あまりに重い。

自分の生き方しかできぬ母。
その母に傷つけられ、遠ざかり、自分から関係を壊すことしかできぬ息子。
そんな当てにならない息子に、さらに自分の生き方に固執していく母。

あの犬のエピソードは何だったのだろう。
 「帰ってきて」との一言が言えない代わりに、犬を病気にして母は息子を呼び戻そうとした?

お互いを必要としていながら、傷つけあうことしかできない親子。

 せっせとモップをかけ、タオルにアイロンを当て、身の回りをホテルのように居心地よくする母。
 その母の努力を片端から台無しにしていく息子。
 息子にとっては息詰まる生活。
 息子なりの努力を微塵も認めようとしない母。息子に一人前らしくなってほしいが故にだが。

もし、二人の関係が違っていたら、
息子の家族に囲まれた”おばあちゃん”として生きていたら、
隣人の気持ちを受け入れられていたら、
もっといたわりあい、理解しようとし、お互いが近づこうとしていたら、
母はあの選択をしたのだろうか?

「自分らしく死にたい」「夫の様には死にたくない」その思いはわかるものの…。
少なくとも、闘病・死を息子に託していたら、”自分らしく”は死ねないだろう。
乱暴なやり方での看護ならまだしも、へたすれば放置…。
息子の負担にはなりたくない。せめて支えになれぬのなら。

そんな二人の生き様を、映画は静かに静かに描く。
 表面上は、母の死の選択という事件はあるものの、母と子二人の思い通りにいかぬ様を、おちゃらけたエピソードやお涙頂戴なエピソードなど排して、ただただ平板に綴っていく。
 だが、母子二人、隣人、恋人のわずかな表情・動きでその人柄・思いを描き出す。
 見ているのが辛くなるほど、ヒリヒリとした愛憎。
 こんなに雄弁な沈黙があったなんて。

たらればを語っても仕方がないと思うものの、いつまでもリフレインする。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とみいじょん

3.0ちょっと羨ましいかも…

2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、

これからは「星のナターシャnova」

以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
==============

こう言う映画のレビューは
ほとんど書く人はいないと思うので書いときます。

このお母さんはきちんと毎日規則正しく暮らし
家の中も整理整頓されて、良い男友達も居たりして、
多分日々が充実してるから、
今の生活が悲惨になって行くのが堪えられないと言う感じだな~~

でも、このお母さん、いきなり帰って来た厄介者の息子
いい年なのに仕事も無くて全然ちゃんと暮らしてない息子を
残して行くのは気がかりではないのだろうか?
なんかちょっとその辺が少し冷たい気もする。
まあ、西洋ではいい年の子供をいつまでも面倒みないようなので
こんなものか…

この映画は尊厳死を選ぶかどうか?の葛藤では無く
既に決意してしまった母を描いているので
行く末に悩む今、参考にはならないかもしれない。
でも、スイスの尊厳死協会の様子がみられてなかなかに興味深い。
最後に飲む薬。
大きなタンブラーに入ったジュースの味のする薬。
あれは何なんだろう?
あんなジュースの様なものであの世に行けるのなら
案外人間は簡単なもんなんだな~~と思った。

尊厳死…

難しいテーマだけど、そう言う選択肢があっても良いと思う。

最後に1つだけ、映画的には上手いけど(苦笑)
親子がケンカしてその争いに巻き込まれて
いい様に利用される飼い犬がちょっと、可愛そう~。
(死んだりはしないけど)

日本だったら動物愛護協会から抗議が来そうだわ~~~

コメントする (0件)
共感した! 0件)
星のナターシャnova

1.5考えさせられる

2015年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

この作品を観たら「尊厳死」について考えさせられました。
車に乗ってる2人の表情がなんともいえないと思います。
とても、考えさせられる内容でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
makochan