鑑定士と顔のない依頼人のレビュー・感想・評価
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みんなヒドスギル
ジェフリーラッシュが好きで観ました。
事前に全く情報を得ずに観て、予想を完全に裏切られました。
オレたちの?ジェフリーがズタボロでした。
オールドマン(ジェフリー)は登場から颯爽としていて、
超有名な鑑定士であり名オークショニア。
誕生日ケーキをプレゼントされても、
誕生日前日には絶対食べないという完璧主義。
それ故なのかどうか、女性には無縁で生きてきた。
(モテ要素は金くらいだし、それ目当ての女くらい分かるし)
(そんな事思ってる奴は絶対モテないし)
そんな彼に舞い込んだ不可解な依頼から、
彼の完璧さが壊れ始めていく。
一番のきっかけは、覗き見した時の依頼人クレアの美貌、
ではなく、
大事な所、オマタだろ(モザイク無かった気がする)。
あれ見て携帯落としちゃったし。それでバレちゃったし。
持ち物にも拘る彼がハンカチ落として気づかないし。
多分、チェチェチェ、チェリーさんだったんでしょう。
(分かり辛いけど、YUIのマネ)
そうだとすれば、ラスト前に警察まで来て、
踵を返す事も無かったかと思われる。
そうだとすれば、ラストに行った場所での行動も合点が行く。
良い思い出だったんだよ。
それをさ、寄ってたかってみんなヒドスギル!
映画としては面白かったが、話としてはサイテーだった。
この話を原題で、「THE BEST OFFER」って、
どうとでも解釈出来るけど皮肉すぎる。
でもクレア(偽)は好みでしたね、可愛かったな。
クレア(本物)は、この人こそオルドマンの探してたオートマタじゃん!
(大変失礼ながら、あの人は実在の人間なんだろうか)
プラハのシーンはいいなー、行ってみたいなー、と思うが、
浦沢直樹「MONSTER」と「裏切りのサーカス」のお陰で、
スゴイ不気味な街にも見えてしまう。
兎に角良くできた話でした。是非観て欲しい映画の一つです。
潔く面白かった!
めちゃくちゃ手が混んだ騙しに、不安にさせられた映画だったけど、豪華で華やかなインテリア、クラシックな骨董品。絵画。古美術には憧れがあるので、興味深い内容だった。何の前知識も無く観てたけど、何かどこかに嘘が有る、騙されてるんじゃないかと思う時が何度もあって、でもうまく行くんだーと平和的な目で観てたのに、やっぱりかぁ〜と悲惨な結末にヴァージルに同情してしまった。そこまで酷い仕打ちをされるほどひどい人じゃないのに、演者も情とか全くなく、アッサリ姿を消してしまうという何とも潔いところが良かった。
驚愕!
オークションでは流暢で気持ち良いくらいしゃべりまくるオールドマン。参加者も安心して値を上げていくことができるのだ。しかし、彼は相棒のビリー(ドナルド・サザーランド)を使い、贋作ではなく本物の、又贋作であっても巧妙にそれを理由で安く落札させ、女性の肖像画ばかりを個人的趣味でコレクションしていたのだった・・・
クレアと名乗る女性はすべて電話で交渉し、親から譲り受けたという大邸宅にもオールドマンが勝手に出入りできるようになった。彼女は極端な広場恐怖症で外には10年間出たことがないという27歳の天涯孤独美女。広間の片側にある隠し部屋に隠れて、オールドマンに直接会うこともなく交渉を始めたのだ。しかも、精神を患ってるように見せるため、かんしゃくを起こしたり何度も断ったり再開したり・・・それでも、地下室で奇妙なぜんまい仕掛けの器械を見つけたこともあり、依頼を引き受けずにはいられなくなるのだった。
何度も屋敷に通ううち、どうしてもクレアの姿を見たくなったオールドマン。覗き見することによって成功するが、徐々に彼女自身に心を奪われるようになったのだ。結婚どころか女性と付き合ったこともない彼は、何でも直してしまう若い男ロバートにも助言を求めたりする。そして鑑定士としてより医者のようなオールドマンに心を預けるまでにいたり、やがて二人は一緒に暮らすことになるのだが・・・
ハッピーエンディング?と思わせておいて、終盤には愕然!クレアは彼のコレクションすべてを持ち逃げしてしまったのだ。あっという間に老けてしまい、老人ホームでリハビリを受けている姿が映し出され、そこから逃げられてから老け込むまでのエピソードを描いている。「贋作の中にも本物がある」などと意味深な言葉を何度も言ってるあたり、騙されてしまっても一時であれ女性を愛することができたことは彼の人生を豊かにしてくれたのか・・・
最も印象的なのは屋敷近くのカフェかもしれない。そこには記憶力だけは抜群の小人女性がいつもいて、数字を独り言のように羅列していたのだが、クレアがいなくなってからそこを訪れると、屋敷への訪問回数を言い当てたりする。そしてクレア自身も外へ出たことがないと言ってたのは大嘘で、頻繁に出入りしていた事実を知る。そしてその女性の名前が“クレア”!!!
ロボット以上に不気味で驚愕だった。
謎解きと思って見ない方がいい
ジャンルとしてあえて分けるならミステリーかもしれないけど、謎解きではない。なので、謎解きと思って見ない方がいい。
この物語の醍醐味は、普通そこまでしないだろうという窃盗団の常軌を逸した計画と、その描き方である。
物語は、顔の見えない依頼人に対する不信感に始まり、主人公が抱く恋心と骨董に対するどうしようもない好奇心と共に進行する。が、その全てが入念に練られた彼らの計画だったわけである。まんまと手のひらの上で踊らされていたことに、全てを失ってから気づく。
あまりの出来事に理解が追い付かない人もいるだろう。それでいいのである。それはある意味主人公と同じ感覚なのだから。シンプルな取った取られたでないところがこの作品の良さだと思う。見終わったときは、何とも言えない気持ちになる。
展開が読めてしまう
深い…
設定といい、展開の仕方といい、ミステリーでした
観終わってもよく理解できておらず、他の方のレビュー等をみて真に理解できました。
よくもまぁ、ヴァージルの興味も惹きつけながらやったなぁと思います
私はロバートばかりを疑っていました
でも、最後は切ない…
年寄りにはこたえそう
何が起こったのか徐々に判明していくなか屋敷の向かいのカフェで初めて紅茶を口にするあたりや、最後のカフェ ”ナイト&デイ”の内装の歯車といい、絶妙なメッセージ性や皮肉感を演出してたと思います。
でも、凄く深い作品
ん〜、映画鑑賞歴はまだまだだなぁと思い知らされた映画
途方もない喪失感
「贋作の中にも真実が宿る」という鑑定士の持論が現実の世界で彼を痛めつけることになるというストーリー。腕利きの鑑定士でも、人間の内面までは見破れなかったか。人はここまで残酷になれるんだ、と思った。普通の恋愛とは全く違う。見ている側は、「なんだかおかしいぞ」と思いながら見ている。それがラストでなるほど、と納得できる仕上がりになっている。人間の恐ろしさ、内面崩壊の悲惨な様子がラストの短い間に存分に表現されている。
しんどい
ただひたすらに最後がしんどかった。
初めて女性に対してちゃんと恋をして愛を覚えたバージルが楽しそうで嬉しそうで幸せそうだったからこそ。
人を盲目にさせる恋って怖い。
でもそれだけ誰かを愛せるってだけでも幸せなのかもしれないし、羨ましいなって思った。
かわいそう
あまりにも美しい贋作
「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」
映画を見終わった後は、この言葉が例の機械人形みたいに頭の中でリピートされていました。
贋作はどこまでいっても贋作であり、決して本物になることはできない。しかし、ひとりの人間がそれを描いている以上、その作品にはどこかに本物がある。
あのクレアは偽物であり、バージルへの愛も偽物だった。それについては残酷ですが、それ以上もそれ以下もありません。贋作が本物になることがあり得ない事と同じです。しかし、彼女は演技ながらも彼を愛し、彼に救われました。孤独な老人を愛すひとりの女性、という偽物のなかの、どこかにクレア自身さえ気付かない本物が潜んでいたのではないかと考えずにはいられません。
最後のどんでん返しがこの作品の主体ではなく、作中で何度も問いかけられる「贋作の中の本物とは?」についてを考えさせられる話だと思いました。だからこそ偽物であるはずの愛があんなにも美しく、完璧に描かれていたのだと思います。
どんでん返し
序盤からクレアが怪しいとは思っていたけど、
まさかあそこまで周到に準備されていた復讐映画やと思ってなかった。
絵画が全て消えた時、胸がえぐられるような感覚だった。
バージルを思うと心が痛い、、、。
マジかよ、悲しすぎる童貞老人の恋の結末
鑑定士のバージル・オールドマンは、屋敷に引きこもりのクレア・イベンソンの依頼で美術品を鑑定で訪れる内に恋に落ちて…。
オールドマンが屋敷で拾った高性能オートマタの部品を、女好きの青年トーマスに修理復元を依頼する。
壁一面女性の肖像画で埋め尽くした豪邸にイベンソンと住み始めた矢先、彼女はトーマスともども忽然と姿を消してしまう。
時計の部品の装飾のカフェで誰かを待ち続けるオールドマンのワンショットで幕。
恋に嵌まり彼女のために死力を尽くすバージルに対してあまりにも酷い仕打ち、見終わったあと思わず「そりゃないぜ!」となってしまった。悪友っぽく描かれてたビリーやトーマスまでも一気にどんでん返されて唖然。
ラストに小人の女性(こっちもクレア)が数字にまつわる数々の謎を解き明かしていくのには、いくつかあったカフェ内での会話の伏線もまたみたくなる。
大事なことに気づいたが 286-20
めっちゃいい話!って聞いて観たけど嘘やん。
人との関わりに喜びを見出して大事なことに気づいていく悪いおっさんの話。ここまではよかった。ラストまでほっこりした感じで行くんだろうと思っていた。
まさかの大どんでん返し。
終盤の伏線回収シーン、露骨な伏線沢山あったのになんで気づかなかったんだろうって驚くと同時に感心した。
愛も宝物も失っけど、大切なものがあるということに気づけただけ幸せなのではないでしょうか。
(映像 3 脚本 5 演出 5 音楽 4 配役 4)×4+見返したい度 5 =84+5 =89
オシャレに悪者だらけ
視聴:1回目
推薦:思い返して反芻したい人に
感想:全てが計算ずくだったのであれば壮大な計画。首謀者のあの人は悪党だのう。頭脳、技術、演技、嘘、全てが完璧に噛み合って主人公を腑抜けにして騙します。この様をどう見るかで評価が別れますね。
気付かない間に敵を作るとこうなるのか…
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