鑑定士と顔のない依頼人のレビュー・感想・評価
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しんどい
ただひたすらに最後がしんどかった。
初めて女性に対してちゃんと恋をして愛を覚えたバージルが楽しそうで嬉しそうで幸せそうだったからこそ。
人を盲目にさせる恋って怖い。
でもそれだけ誰かを愛せるってだけでも幸せなのかもしれないし、羨ましいなって思った。
かわいそう
あまりにも美しい贋作
「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」
映画を見終わった後は、この言葉が例の機械人形みたいに頭の中でリピートされていました。
贋作はどこまでいっても贋作であり、決して本物になることはできない。しかし、ひとりの人間がそれを描いている以上、その作品にはどこかに本物がある。
あのクレアは偽物であり、バージルへの愛も偽物だった。それについては残酷ですが、それ以上もそれ以下もありません。贋作が本物になることがあり得ない事と同じです。しかし、彼女は演技ながらも彼を愛し、彼に救われました。孤独な老人を愛すひとりの女性、という偽物のなかの、どこかにクレア自身さえ気付かない本物が潜んでいたのではないかと考えずにはいられません。
最後のどんでん返しがこの作品の主体ではなく、作中で何度も問いかけられる「贋作の中の本物とは?」についてを考えさせられる話だと思いました。だからこそ偽物であるはずの愛があんなにも美しく、完璧に描かれていたのだと思います。
どんでん返し
序盤からクレアが怪しいとは思っていたけど、
まさかあそこまで周到に準備されていた復讐映画やと思ってなかった。
絵画が全て消えた時、胸がえぐられるような感覚だった。
バージルを思うと心が痛い、、、。
マジかよ、悲しすぎる童貞老人の恋の結末
鑑定士のバージル・オールドマンは、屋敷に引きこもりのクレア・イベンソンの依頼で美術品を鑑定で訪れる内に恋に落ちて…。
オールドマンが屋敷で拾った高性能オートマタの部品を、女好きの青年トーマスに修理復元を依頼する。
壁一面女性の肖像画で埋め尽くした豪邸にイベンソンと住み始めた矢先、彼女はトーマスともども忽然と姿を消してしまう。
時計の部品の装飾のカフェで誰かを待ち続けるオールドマンのワンショットで幕。
恋に嵌まり彼女のために死力を尽くすバージルに対してあまりにも酷い仕打ち、見終わったあと思わず「そりゃないぜ!」となってしまった。悪友っぽく描かれてたビリーやトーマスまでも一気にどんでん返されて唖然。
ラストに小人の女性(こっちもクレア)が数字にまつわる数々の謎を解き明かしていくのには、いくつかあったカフェ内での会話の伏線もまたみたくなる。
大事なことに気づいたが 286-20
めっちゃいい話!って聞いて観たけど嘘やん。
人との関わりに喜びを見出して大事なことに気づいていく悪いおっさんの話。ここまではよかった。ラストまでほっこりした感じで行くんだろうと思っていた。
まさかの大どんでん返し。
終盤の伏線回収シーン、露骨な伏線沢山あったのになんで気づかなかったんだろうって驚くと同時に感心した。
愛も宝物も失っけど、大切なものがあるということに気づけただけ幸せなのではないでしょうか。
(映像 3 脚本 5 演出 5 音楽 4 配役 4)×4+見返したい度 5 =84+5 =89
オシャレに悪者だらけ
視聴:1回目
推薦:思い返して反芻したい人に
感想:全てが計算ずくだったのであれば壮大な計画。首謀者のあの人は悪党だのう。頭脳、技術、演技、嘘、全てが完璧に噛み合って主人公を腑抜けにして騙します。この様をどう見るかで評価が別れますね。
気付かない間に敵を作るとこうなるのか…
後味悪っ
え、そういう結末なの?
トントン拍子に距離が縮まるなあとは思ったけど。。。
完璧に騙された。
贋作の中にも真実があるって、そういうことだったのか。ビリーも含めてグルだったとは。
雨の日に襲った一味もロバートの差し金だったに違いない。そういえばヴィラに隠れてる可能性を指摘したのもロバートだ。。。
使用人の存在も、名前すらも、何もかも嘘だったのか。恐ろしい。
てっきり、クレアの再生物語かと思ってたのに、ガツんと頭を殴られた気分。オールドマンは手の上で転がされてただけだったのか。
オールドマンの、クレアとの思い出を回想するシーン。オールドマンにとっては本物の愛だったのがよくわかる。怒りより、切ないって気持ちを感じる。
そんな〜、って思わず口に出してしまう、どんでん返しな話。
面白い。けど楽しいという意味ではない。
ジェフリーラッシュの佇まい
前知識なしで鑑賞。それがとても良かった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督というのは後で知った。
一流だが変わり者の鑑定士が奇妙な依頼を受けそれがやがて、という導入からサスペンスフルな展開に… そして…。
流石というほかない細部へのこだわりと美意識。先を読ませない巧みな脚本と演出。実に一流の仕事っぷり。
見終わってから『ふぉ~~』と声が出る映画でした。
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