劇場公開日 2013年12月13日

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「みんなヒドスギル」鑑定士と顔のない依頼人 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0みんなヒドスギル

2019年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

ジェフリーラッシュが好きで観ました。
事前に全く情報を得ずに観て、予想を完全に裏切られました。
オレたちの?ジェフリーがズタボロでした。

オールドマン(ジェフリー)は登場から颯爽としていて、
超有名な鑑定士であり名オークショニア。
誕生日ケーキをプレゼントされても、
誕生日前日には絶対食べないという完璧主義。
それ故なのかどうか、女性には無縁で生きてきた。
(モテ要素は金くらいだし、それ目当ての女くらい分かるし)
(そんな事思ってる奴は絶対モテないし)

そんな彼に舞い込んだ不可解な依頼から、
彼の完璧さが壊れ始めていく。
一番のきっかけは、覗き見した時の依頼人クレアの美貌、
ではなく、
大事な所、オマタだろ(モザイク無かった気がする)。
あれ見て携帯落としちゃったし。それでバレちゃったし。
持ち物にも拘る彼がハンカチ落として気づかないし。
多分、チェチェチェ、チェリーさんだったんでしょう。
(分かり辛いけど、YUIのマネ)
そうだとすれば、ラスト前に警察まで来て、
踵を返す事も無かったかと思われる。
そうだとすれば、ラストに行った場所での行動も合点が行く。
良い思い出だったんだよ。
それをさ、寄ってたかってみんなヒドスギル!
映画としては面白かったが、話としてはサイテーだった。
この話を原題で、「THE BEST OFFER」って、
どうとでも解釈出来るけど皮肉すぎる。

でもクレア(偽)は好みでしたね、可愛かったな。
クレア(本物)は、この人こそオルドマンの探してたオートマタじゃん!
(大変失礼ながら、あの人は実在の人間なんだろうか)
プラハのシーンはいいなー、行ってみたいなー、と思うが、
浦沢直樹「MONSTER」と「裏切りのサーカス」のお陰で、
スゴイ不気味な街にも見えてしまう。

兎に角良くできた話でした。是非観て欲しい映画の一つです。

クリストフ