横浜。神奈川県警大黒警察署の“特殊捜査課”のエリート刑事たち、デカ長、マイコ、ナベさん、イノさん、スマート、エナメル、ブル。
悪の組織“レッド・ヴィーナス”の罠にかかり、ガスを吸い込んでしまった彼らは、
身体が縮んでしまっていた…!
“見た目は子供、頭脳は大人”な某名探偵みたいな設定だが、こちらは刑事物。
タイトルや雰囲気やチーム構成などなど、ズバリ往年のあの刑事ドラマ。
横浜舞台ってのもあの“デンジャラス刑事”っぽい。
コンプライアンスぎりぎりの昭和の刑事ドラマへのオマージュ。…いや、パロディ。
それを、“子供になってしまった”ギャップの笑いで描く。
一応刑事物なので、事件と捜査。
レッド・ヴィーナスを追う特殊捜査課。
そんな中、来日した某国大統領暗殺予告と、巷の軽犯罪。
どちらもレッド・ヴィーナスが関わるが、本当にどちらも…? それとも…?
本庁の命令に従うデカ長。何か思惑が…?
そんなデカ長に反発する部下たち。バラバラに行動。
仲間内の関係、本庁と所轄のいがみ合い、レッド・ヴィーナスの本当の目的…。
ピンチに陥った仲間や捕まったデカ長を救出する特殊捜査課の絆。
刑事物あるあるを踏襲しているが、無論ハラハラドキドキは無い。レッド・ヴィーナスのボスの正体もすぐ察し付いた。
だってこれは、ユル~い笑いのコメディ。
今はすっかり大人になったが、まだ子供だった鈴木福クンらの渋くダンディーな刑事っぷりが一番の見せ物。
大人の悪党相手にアクションも披露するが、まあご愛嬌。
おそらくほとんどの感想は“福クンたちが可愛い~!”だろうが、それは認めるが、如何せん舌足らずの台詞回しとお遊戯レベルの演技がお粗末過ぎる…。
それを突っ込んじゃダメ!…っていうのは分かってるんだけど…。
“佐藤剛”と“室井二朗”のいつもながらのアドリブやり取りは勿論の事、
勝地涼、指原莉乃、鈴木亮平、有村架純ら本作の前後で福田作品出演経験者がズラリ。鈴木亮平と有村架純は今の売れっ子になる前で、特に有村架純はワンシーンの名前もナシの女子高生役!
福田雄一2013年の作品で、その前年2012年に手掛けた深夜ドラマの劇場版。
暇潰し程度に見れ、つまらなくはなく、退屈はしない。
が、まだ福田作品が面白かった当時見れば面白かったのだろうが、福田作品に飽きた今見ると、いつも通りだなぁ、と。