白い粉の恐怖
劇場公開日:1960年9月4日
解説
桑山信也の原作を、「東京の女性」の舟橋和郎が脚色し、「消えた密航船」の村山新治が監督した麻薬の実態を描いた一編。「大空の無法者」の星島一郎が撮影した。
1960年製作/87分/日本
原題または英題:What Price Love
配給:東映
劇場公開日:1960年9月4日
ストーリー
盛り場の暗がり、厚生省麻薬取締官たちが一台のトラックにすし詰めになって、情報を待っていた。川井組の麻薬密売人井本と宮川を押さえるためだ。取締官の須川は、情報提供者の朝鮮人金山を囮に使い、その報告を待って密売現場を襲った。宮川とパンパンの中毒女ユリ子を捕らえたが、井本はすでに消えていた。ユリ子は妊娠を理由に釈放を求めた。ユリ子に捜査への協力を約して釈放した。翌日、金山は井本の暴力を浴びて新宿を追われた。金山は最後の情報として、つるやという飲み屋にバイ人の出入があると須川に告げた。須川は、ユリ子の客を装いつるやに行った。が、井本は須川の正体を見破った。ために、ユリ子も井本に狙われるようになった。須川は彼女を千葉の総武病院に入れ、麻薬から救おうとした。ユリ子の禁断症状は癒えた。ユリ子はまた須川のため囮の仕事を始めた。彼女は須川を慕うようになっていた。ヒカリパチンコ店のマスター田口が大口の密売をしているのを知り、田口をさぐった。だが、彼女は孤独感に襲われ、再び麻薬の魅力に負けてしまった。須川は、田口と太陽商事社長佐伯とのつながりを突きとめた。大和製薬会社の秘書課員に偽装し、ユリ子の手引きで、田口と麻薬取引を交渉、さらに佐伯へとわたりをつけた。会社がピンチなので闇資金調達のためといつわり、佐伯と田口を納得させたのだ。「かぶと」という料亭で取引きが行われることになった。須川は、ユリ子がまた薬を打っているのに気づいた。手引した彼女の身の危険を感じ、須川は彼女を自分の家に保護した。「かぶと」で佐伯に手錠をかけた。佐伯邸の、内部は麻薬密造工場になっていた。そこに、金山がいた。囮として協力したことのある金山だが、現行犯として逮捕せざるをえなかった。田口だけが逃亡した。その頃、ユリ子が須川の家をとび出していた。彼女は死んだ。多量のへロイン注入によるショックであった。他殺と思われた。翌日、彼女の死体は火葬された。骨は拾いようもなくボロボロだった。麻薬の毒は骨の髄まで犯していたのである。
スタッフ・キャスト
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須川弘三國連太郎
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須川滋子岩崎加根子
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明子春丘典子
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杉山浜田寅彦
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桜井今井俊二
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夏木増田順司
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吉原大木史朗
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村井須藤健
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藤本多魔井敏
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大場清村耕次
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堀田菅沼正
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矢野河野秋武
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所長菅原通済
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ユリ子中原ひとみ
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金山山茶花究
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井本曽根晴美
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宮川潮健児
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光子浦野みどり
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紅子山本桂子
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佐伯永田靖
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田口大村文武
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運び屋の女谷本小夜子
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女中木下通子
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看護婦山本緑
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火葬場の職員中村勝利
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監察院の技官片山滉
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おでん屋の親爺三田耕作
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刑事相馬剛三
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製薬会社課長松村達雄
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製薬会社事務員北峰有二
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製薬会社女事務員田中恵美子
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酒屋の小僧植松鉄男
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野次馬の男美原亮
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裏通りの中毒者1三重街竜
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裏通りの中毒者2近衛秀子
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裏通りの中毒者3田崎重子
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田口の情婦稲益美弥子