男たちの挽歌 II

劇場公開日:1989年7月1日

解説・あらすじ

親友マークの死を悼みながら服役していたホーは、刑事である弟キットに頼まれ偽札製造組織の潜入捜査に協力することに。重要証人セキをニューヨークに避難させるが、そこでホーは命を落としたマークの双子の弟ケンと出会う。亡き親友の双子の弟と凶悪組織に挑む二人の男のダンディズムが熱い復讐劇として描かれていく。後半は舞台を再び香港に戻し、男気と薬莢が飛び交うままドラマはスピードを増し、前作を遥かに凌駕する銃撃戦が展開されていく。

1987年製作/104分/PG12/香港
原題または英題:英雄本色Ⅱ
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1989年7月1日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0 あの「アウトレイジ」を観直したくなる80年代香港ノワール!

2013年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

レスリー・チャン・メモリアル上映にて初見。上映館のタイムテーブルの都合でいきなり「2」から観ましたが、十分、いや十二分に楽しめました! 楽しすぎて、1はもちろん続編まで、シリーズをコンプリートしたい!と思ったほどです。
無駄に(←ほめ言葉です)火薬が炸裂する銃弾戦、スクリーンを突き破る勢いで吹っ飛ぶ負傷者、二丁拳銃、ストップモーション、白地(服、壁、ランプシェード…)を染める鮮血…。ウー監督印は当然ながら満載。思わず何度も吹き出しそうになりました。
とはいえ何より収穫だったのは、あの北野武監督作「アウトレイジ」への影響を発見できたことです。特に、冷徹なスナイパーと、加瀬亮が演じた金庫番の相似形! 顔つきも体型も全く違うのに、加瀬亮が被ってかぶって…「アウトレイジ」を観ているかのような錯覚に陥ることがありました。(ちなみに、連れは「レスリーが桔平ちゃんに見えた!」そうです。)ギリギリまで削ぎ落としたセリフやシーン、腹黒オッサン群の幼稚さ、脂っこさ…も然り。改めて観直したくなります。
また、すでに四方田犬彦氏や野崎歓氏らが論じている点ですが、抜き差しならない濃密な男性同士の関係も強く感じました。部下の裏切りと娘の死で正気を失った男を看病する料理人チョウ・ユンファ。いきなり肉料理を振る舞い、ソーセージ(!)をぱくついて見せます。そして、悪戦苦闘の末に病んだ彼がかぶり付くのが生肉の塊! さらにオレンジの果実を分かち合い、オレンジは仲間の結成の場面でも再登場。うまいなあと思いました。加えて目についたのは、男同士の「お姫様ダッコ」の多用。いくら深傷を負っていたとしても、一般には肩に手を回して引きずったり、肩に担いでダッシュするように思うのですが…。彼らは迷わず、愛する仲間をお姫様ダッコ! 不思議な切なさを生んでいました。
やっぱり、香港映画はたまりません! あー、もっと観たい。スクリーンでガンガン観たい!

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cma

2.5 支離滅裂でツッコミどころ満載

2025年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

劇場公開時に映画館で観た。最近、1作目共々BS12で放送したんで録画して再観賞したが、観たのは実に35年ぶり。最初に映画館で観た時は、ポスターにはチョウ・ユンファ1人がでかでかと載ってるのに映画が始まったら全然出てこず、主役が別の人(ティ・ロン)だったんで、なんじゃこりゃ?となった。やっぱりちゃんと1作目から観るべきでした。結局、映画自体も期待したほどの出来ではなく、そのため1作目も長く観なかった。

今回観直すと、やや荒い作りだった1作目よりは少々洗練された作品となっていて古臭さは薄れていた。ただ香港映画にありがちなことだが、1作目が思わず当たったんで作られた2作目としてストーリーがかなりめちゃくちゃ。1作目の最後でユンファが死んじゃってるんで双子の弟という無理矢理な設定で出てくるのはまあしょうがないし、マブダチだったティ・ロンがその存在をまるで知らなかったというのも100歩譲って仕方がないにしても、ニューヨークの下町でレストランをやってるその弟が香港でヤクザ稼業をしてた兄に全く言及せず、兄弟の関係性がよくわからない。また香港のティ・ロン&レスリー・チャン兄弟とニューヨークの弟ユンファの話が終盤までほとんど絡まないまま別々に進み、無関係な2本の話を交互に見せられてるみたいになってるのもなんだかなあ。一応、ティ・ロン&兄ユンファの兄貴分で罠にハメられたディーン・セキがティ・ロンに助けられてニューヨークに逃げるという展開で強引に関係性を持たせてるがかなり無理矢理。どうも脚本が未完成のままクランクインとなり、プロデューサーのツイ・ハークが監督のジョン・ウーとユンファ&セキにニューヨークでとりあえず撮影させ、香港でハークがティ・ロン&レスリーのパートを撮影したらしい。

また娘や近しい人たちをみんな殺されたセキの頭がおかしくなっちゃうんだが、いくらショックを受けたにしても突然あんな廃人みたいにはならんだろ。さらに弟ユンファが世話を焼いても一向に回復せず飯も食わないセキに業を煮やし部屋中めちゃくちゃにしたらなぜかセキが飯を食い始めたり、さらには弟ユンファが殺し屋に射たれたのをセキが見たらなぜか唐突に正気に戻っちゃうとか完全に意味不明。そんな簡単なもんじゃねえだろ。精神病をナメてんのか? ただラストのドンパチは大迫力でなかなか面白かった(ティ・ロンが日本刀で銃持った敵をバッタバッタ斬り殺していくシーンは最初に観た時も今回もちょっと笑っちゃったけど)。だが、そこに行くまでがなあ。

お目当てのエミリー・チュウは1作目に続いてこちらでも当然魅力無し。やっぱウーは女性描写がほんと下手。これじゃさっぱり覚えてないはずだ。またしばらくしたら忘れてしまうだろう。エミリーはキャリア初期の『ファースト・ミッション』『サイキックSFX 魔界戦士』以外は作品に恵まれなかったようだ。

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バラージ

4.0 熱い男達が再び・・・

2025年10月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

ドキドキ

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ratien

4.0 男たちの挽歌シリーズ最高‼️

2024年10月13日
Androidアプリから投稿

男たちの挽歌Ⅱ

男たちの挽歌 1970年代〜1990年代前半まで流行った映画といえば香港映画 燃えよドラゴンのブルース・リーや酔拳のジャッキー・チェンが活躍した時代ですが、香港映画にはカンフー以外にもアクション映画があります

それが男たちの挽歌です
男たちの挽歌は監督はフェイス/オフやレッドクリフ、M:I-2のジョン・ウー監督、脚本はジョン・ウーの盟友ツイ・ハーク、主演は今映画を機にハリウッド進出になったチョウ・ユンファです

今回は男たちの挽歌Ⅱを選びました 自分はこちらのほうがあまり認知されていないので評価しました 是非これ以外にも男たちの挽歌Ⅰや狼/男たちの挽歌・最終章、ハードボイルド/新・男たちの挽歌を見てみてください

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よっちゃん

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