夕陽の挽歌
劇場公開日:1971年10月9日
解説
初老の男と若者の2人のカウボーイの夢と挫折を描いた作品。製作は「暁の出撃」のブレイク・エドワーズとケン・ウェールズの共同、監督・脚本はブレイク・エドワーズ、撮影は「ひとりぼっちの青春」のフィリップ・ラスロップ、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はジョウ・F・バーネットがそれぞれ担当。出演は「クリスマス・ツリー」のウィリアム・ホールデン、「ある愛の詩」のライアン・オニール、カール・マルデン、リン・カーリン、トム・スケリット、ジョー・ドン・ベイカー、ジェームズ・オルソンなど。
1971年製作/アメリカ
原題または英題:Wild Rovers
配給:MGM
劇場公開日:1971年10月9日
ストーリー
ロス・ボーディーン(ウィリアム・ホールデン)とフランク・ポスト(ライアン・オニール)は、モンタナの広大な牧場に働くカウボーイで、年こそ大きな開きがあるが、大の仲良しである。ある日、仲間の1人が暴れ馬に蹴殺され、多感なポストは牧童生活の空しさを感じた。一方ボーティーンには、メキシコでの優雅な、豊かな生活の夢があった。1つの結論にたどりついた2人は、翌夕、牧場をあとにして町へ向かった。牧場主のバックマン(カール・マルデン)の次男(トム・スケリット)は不審に思い、乗り気でない兄ポール(ジョー・ドン・ベイカー)を誘って後を追った。ボーディーンたちの行く先はなんと町の銀行副頭取ジョー・ビリングズ(ジェームズ・オルソン)の家だった。ボーディーンはまんまと3万6千ドルを巻き上げたものの、ボーディーンの馬がアメリカ豹に殺され、ボーティーンとポストは、1頭の馬に相乗りで逃走することになった。目的地は、ボーディーンが夢見るメキシコだ。部下の銀行強盗を知ったバックマンは怒り狂い、息子のポールとジョンをシェリフの追手に参加させ、生死を問わず必ず2人を引き連れてこいと厳命した。逃避行を続けるボーディーンとポストはモンタナを抜けてワイオミングに入り、ベンソンの町で風呂に入り、酒を飲み、女と遊んだ。その時、ポーカー・ゲームに加わったポストは喧嘩を売られて撃ち合いとなり、相手を倒したものの自分も重傷を負った。シェリフたちは州境で引き返したが、バックマン兄弟は執拗に追跡を続けた。彼らはベンソンに到着した時、父親が羊飼いに撃ち殺されたことを耳にしたが、功をあせる弟ジョンは追跡をあきらめようとはしなかった。南下するにつれ、ポストの傷は悪化する一方で、ある日の午後、メキシコでのバラ色の生活を話して聞かせるボーティーンの膝元で、ポストは静かに息をひきとった。ポストを埋葬して旅を続けるボーディーンを発見したバックマン兄弟は激しく追跡した。逃げ切るかに見えたボーディーンの馬をジョンのカービン銃がとらえ、2人の格闘となったが、一瞬、優勢のボーディーン目がけてポールの6連発が火を吹き、ボーディーンはのけぞった。ポールは自分の行跡をボーディーンに詫びると、弟ジョンには目もくれず、その場から立ち去った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブレイク・エドワーズ
- 脚本
- ブレイク・エドワーズ
- 製作
- ブレイク・エドワーズ
- ケン・ワレス
- 撮影
- フィリップ・ラスロップ
- 音楽
- ジェリー・ゴールドスミス
- 編集
- ジョン・F・バーネット
- 字幕
- 清水俊二