プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命

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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命

解説

「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督&主演ライアン・ゴズリングが再タッグを組み、親の罪が子にも受け継がれるという血の因果を描いたクライムドラマ。かつての恋人ロミーナと再会したルークは、息子ジェイソンが産まれていたことを知り、2人を養うため銀行強盗に手を染める。新米警察官のエイヴリーは、ルークを追いつめるがあるミスを犯し、罪悪感を抱える。しかし、周囲からは評価され複雑な気持ちを胸に、警察の腐敗に立ち向かう。15年後、成長したジェイソンはルークとエイヴリーそれぞれの秘密を知ってしまい、その怒りの矛先は親しくしていたエイヴリーの息子AJへ向けられる。共演にエバ・メンデス、ブラッドリー・クーパー。

2012年製作/141分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Place Beyond the Pines
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2013年5月25日

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映画レビュー

3.5本宮ひろしイズム

2014年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

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しんざん

4.5アイスクリームを選ぶ理由

2013年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

「アイスを食べるたびに、俺のことを思い出してくれるだろ?」そう言って、ルークは幼い息子の口元にスプーンを運ぶ。口いっぱいに広がる、とろける甘さ。微笑むルークとロー。長丁場の中で唯一、幸せにあふれた数分間だ。…子どもが生まれるまで私は、子にアイスを食べさせる親の気持ちがよく分からなかった。ベタベタするし、小さい子ども向きの食べ物ではない。けれども、今では何やかやと子どもとアイスを食べている。みるみるうちに溶けて形を失うアイスを、ハラハラしながら忙しくつつき合うひとときは、なぜか楽しく、満たされる。その理由が、この映画のお陰でやっとわかった。 銀行強盗に走ったオートバイ乗り、彼を撃った警察官、その息子たち。三つの物語それぞれが密度が濃く、単体でも十分に魅せる。そんな物語たちが絡み合い、圧倒されるようなうねりが生まれる。中だるみなし、怒涛の141分。「ブルーバレンタイン」はあまりに痛々しくて辛くなる時があったが、今回は皆無。説明をばっさり排した無造作な物語運びが、どこまでも心地良かった。それは、時に支え、時に切り裂く音楽の力と、松林(パインといっても、エゾマツやカラマツ、またはモミの木のようなそびえ立つ針葉樹林。植木や盆栽の松ではない。)をはじめとする、自然の美しさ•力強さゆえかもしれない。 ライアン•ゴズリングの佇まいの素晴らしさは言うまでもなく、「恋と愛の測り方」に続いてエヴァ•メンデスがいい。薄幸であっても早死にするとは限らない。不幸を抱えながらも生きていかねばならない母親を、老けメイクをいとわず演じ抜いていた。 彼らの息子たちは、皮肉な運命をたどる。正義を貫こうとしたはずの警察官の息子はドラ息子に。銀行強盗の息子は所在なく浮遊し、ドラ息子に振り回される。そして、十五年後にやっと活きる修理工の存在。父を闇へ招いたはずの男が、意図せず息子に一瞬の闇と不変の光を示す。不条理だけれど、それも真実と感じた。 私たちは自分の人生を生きていると思っている。けれども実は、否応なしに人生は次の世代に繋がっており、結局は生かされているのだ。何も知らないはずなのにあの店でアイスを食べ、自転車をバイクに乗り換えて駆け抜ける少年の姿に、ささやかな希望を見た。

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cma

4.0新人俳優が人気俳優を喰う瞬間

2021年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

 約8年ぶりに改めて見て、この作品はもうちょっと認知されていてもいいなあと思いました。全体的に重い空気の作品ですが、最後の5分で少し救われた気持ちになれる秀逸な脚本と演出なので、「映画に浸りたい」という気分の日にオススメです。  「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督による、親の罪が子にも受け継がれるという血の因果を描いたクライムドラマ。この作品には、4人の主人公が登場します。1人目は、バイクのスタントマンとして各地を転々として生きるルーク。かつての恋人ロミーナが自分の子を産んで、現在の恋人と育てていることを知り、ふたりを取り戻すための金欲しさに銀行強盗に手を染めてしまいます。2人目は、そんなルークを追っていた新米警察官のエイヴリー。ルークの捜査過程であるミスから事件を起こし罪悪感を抱えるも、周囲からは評価され、複雑な気持ちを胸に警察の腐敗に立ち向かい、政治の道へ進みます。3人目と4人目は、エイヴリーの事件の15年後に出会うルークとエイヴリーの息子たち。父親たちの因縁を知らないまま親しくなりますが、あることがきっかけで真実を知ってしまいます。  今作のメインキャラクターには、いわゆる“本物の悪人”はいません。焦燥感に駆られて間違った選択をしてしまい、後悔しながら生きる若者ふたりと、生まれながらにして背負った“宿命”から逃れられない若者ふたり、2世代の若者の異なる苦悩を前後半で分けて描きます。  キャストは非常に豪華で、ルーク役をライアン・ゴズリング、エイヴリー役をブラッドリー・クーパー、ルークの息子役を当時ほぼ無名だったデイン・デハーンが演じています。当時のこのキャスティングであれば、ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパー世代のパートで8割の尺かしら……と思っていたので、ほぼ半分の尺でデハーンの世代の物語が中心となったときには驚きました。 そして、そこからのデイン・デハーンがすごかった。ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーを完全に喰ってしまい、完全なデハーン劇場を繰り広げました。その後すぐに日本で公開された「クロニクル」でも圧倒的な演技を見せていて、すごい新人を見つけてしまった……!と衝撃を受けたのをいまでも鮮明に覚えています。  そのほかにも、ルークの元恋人ロミーナ役で、いまはライアンの妻となったエバ・メンデス、ロミーナを優しく支える婚約者役でマハーシャラ・アリが出演。ライアンとエバは、当時すでに交際を開始していた(もしくは撮影現場でいい感じになっていた)と言われており、ルークとロミーナと赤ちゃんの3人で最後の記念に写真の撮る場面での2人の切ない演技は必見。アドリブだったようですが、本物の恋心があるからあんな演技ができたのか……と思わせられる、胸が締め付けられるシーンです。

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くちなし(映画.com編集部)

5.0これも、寡黙系ゴスリング

2021年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

とにかく、ゴスリングが格好良い。で、オマケ?みたいに、ブラッドリーが出てるんだけど 違うだろー。ブラッドリーは、シリアス系は全然、駄目!の評価を証明した映画でもある。ハングオーバー、ウェディングクラッシャーズなら格好良いし、後者では良い味出して 足跡しっかり残してます。ゴスリングFanなら観てね!

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jade

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