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映画「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」 プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命
劇場公開日:2013年5月25日
解説
「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督&主演ライアン・ゴズリングが再タッグを組み、親の罪が子にも受け継がれるという血の因果を描いたクライムドラマ。かつての恋人ロミーナと再会したルークは、息子ジェイソンが産まれていたことを知り、2人を養うため銀行強盗に手を染める。新米警察官のエイヴリーは、ルークを追いつめるがあるミスを犯し、罪悪感を抱える。しかし、周囲からは評価され複雑な気持ちを胸に、警察の腐敗に立ち向かう。15年後、成長したジェイソンはルークとエイヴリーそれぞれの秘密を知ってしまい、その怒りの矛先は親しくしていたエイヴリーの息子AJへ向けられる。共演にエバ・メンデス、ブラッドリー・クーパー。
2012年製作/141分/PG12/アメリカ
原題:The Place Beyond the Pines
配給:ファインフィルムズ
スタッフ・キャスト
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2021年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
約8年ぶりに改めて見て、この作品はもうちょっと認知されていてもいいなあと思いました。全体的に重い空気の作品ですが、最後の5分で少し救われた気持ちになれる秀逸な脚本と演出なので、「映画に浸りたい」という気分の日にオススメです。
「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督による、親の罪が子にも受け継がれるという血の因果を描いたクライムドラマ。この作品には、4人の主人公が登場します。1人目は、バイクのスタントマンとして各地を転々として生きるルーク。かつての恋人ロミーナが自分の子を産んで、現在の恋人と育てていることを知り、ふたりを取り戻すための金欲しさに銀行強盗に手を染めてしまいます。2人目は、そんなルークを追っていた新米警察官のエイヴリー。ルークの捜査過程であるミスから事件を起こし罪悪感を抱えるも、周囲からは評価され、複雑な気持ちを胸に警察の腐敗に立ち向かい、政治の道へ進みます。3人目と4人目は、エイヴリーの事件の15年後に出会うルークとエイヴリーの息子たち。父親たちの因縁を知らないまま親しくなりますが、あることがきっかけで真実を知ってしまいます。
今作のメインキャラクターには、いわゆる“本物の悪人”はいません。焦燥感に駆られて間違った選択をしてしまい、後悔しながら生きる若者ふたりと、生まれながらにして背負った“宿命”から逃れられない若者ふたり、2世代の若者の異なる苦悩を前後半で分けて描きます。
キャストは非常に豪華で、ルーク役をライアン・ゴズリング、エイヴリー役をブラッドリー・クーパー、ルークの息子役を当時ほぼ無名だったデイン・デハーンが演じています。当時のこのキャスティングであれば、ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパー世代のパートで8割の尺かしら……と思っていたので、ほぼ半分の尺でデハーンの世代の物語が中心となったときには驚きました。
そして、そこからのデイン・デハーンがすごかった。ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーを完全に喰ってしまい、完全なデハーン劇場を繰り広げました。その後すぐに日本で公開された「クロニクル」でも圧倒的な演技を見せていて、すごい新人を見つけてしまった……!と衝撃を受けたのをいまでも鮮明に覚えています。
そのほかにも、ルークの元恋人ロミーナ役で、いまはライアンの妻となったエバ・メンデス、ロミーナを優しく支える婚約者役でマハーシャラ・アリが出演。ライアンとエバは、当時すでに交際を開始していた(もしくは撮影現場でいい感じになっていた)と言われており、ルークとロミーナと赤ちゃんの3人で最後の記念に写真の撮る場面での2人の切ない演技は必見。アドリブだったようですが、本物の恋心があるからあんな演技ができたのか……と思わせられる、胸が締め付けられるシーンです。
2021年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
とにかく、ゴスリングが格好良い。で、オマケ?みたいに、ブラッドリーが出てるんだけど
違うだろー。ブラッドリーは、シリアス系は全然、駄目!の評価を証明した映画でもある。ハングオーバー、ウェディングクラッシャーズなら格好良いし、後者では良い味出して
足跡しっかり残してます。ゴスリングFanなら観てね!
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機内、日本語吹き替えで鑑賞。
劇場や映像・音響効果の良いところで観たら、評価はアップしたと思う。
第1部のバイクの疾走感とか もっと迫力あったのだろうなと思います。
映像美・音響美(というのか?)が半減するので、第1部・第2部は退屈でした。
でも、第1部の主人公ルークの息子ジェイソンが出てくるあたりから、物語ががぜん、深まってくる。もっとこの部分を丁寧に描いてほしかったです。でも第1部・第2部があるから第3部が深みを増してくるのだろうなと思います。
親子ってなんのだろう。
継父と母親に大切にされ愛されて育ち、たぶん本人もそれを自覚しているにも関わらず、実の父を求めずにはいられないジェイソン(自分の父について問うジェイソンに、継父コフィがダースベーダーのまねをして「ルークはお前を生んだだけ、私がお前の父だ」というのをジェイソンが笑って受け止めていることからも二人の関係が悪くないことがわかるっていうか、そういう質問を直接悩みとして継父に問える時点で関係は良いでしょう)。
USAってむごいね。日本人だったら皆同じような皮膚・髪の色をしているから、継父かもと思いつつもゴマかせるのに、黒人の父にヒスパニック系の母、なのに自分は金髪で少なくとも絶対に父には似ていないとなれば血が繋がっていないことはごまかしようがない。そして母は実父のことは教えてくれない。
自分のルーツを否定されることは自分の存在を否定されること。その存在感のなさ、心もとなさ、やりきれなさ。その辺が痛々しいほど伝わってくる。それが一枚の写真・実父と実母が自分を抱いて笑っている写真を見ることで、(強盗はしたけど)殺人は思いとどまり、自分の道を歩み始めるジェイソン。
ジェイソンの父ルークも父を知らないがゆえに刹那的に生きてきた。けれど、血を分けた息子の存在を知ってから狂おしいほどに息子を求め、生き方を変えようとする。コフィに育てられれば息子の幸せは約束されているようなものなのに、自分の存在を確かめる・地につなぐためにもジェイソンに狂おしいほどに何かしてやろうとするルーク(自分は父を知らないからこんなになった。だから息子には父が必要なんだと何度も言う)。
バイク乗りや修理の腕は最高だか、子どもへのサインもまともに書けないルークに残された道は、なんてところもきっちり描かれていて…。
射殺される前、彼はどこに電話していたのだろう。警官に追い詰められ、民家の人を人質にとったり、迫ってくる警官を射殺してもいいのに、彼はそうしなかった…。半ば自殺したようにみえるのは私だけ?
反面、父と暮らして生きてきたもう一人の主人公エイブリー。父の生き方を否定して警官になったはすなのに、結局父の生き方と同じ生き方をしてしまい、結果自分の息子AJはどら息子に。
観終わって、切なくなる映画です。
ジェイソン役のディン・デハーン氏は必見です。これからの期待大★★★。
2020年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2020年3月20日
#プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ宿命 鑑賞
#ライアン・ゴズリング 主演の映画という認識で見てたら途中で死んじゃったのでちょっとびっくり。そこからはストーリーに没頭することにした。宿命という副題はイイネ!
#ブラッドレイ・クーパー
#エヴァ・メンデス
#マハーシャラ・アリ